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エライジャクレイグ 9年 2016 プライベートバレル For 乾杯会 with くりりん 66.2%

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ELIJAH CRAIG
Barrel Proof / Private Barrel
For Kanpaikai with Kuririn
Aged 9 years 
Distilled 2016
Bottled 2025
Barrel serial No, 7283311 
750ml 66.2% 132.4 Proof Bourbon


香り:艶を帯びた甘いアロマ。キャラメルナッツ、焼きたてのパンケーキ、微かにチェリーシロップやママレードの甘い果実香、干し草、スパイスのニュアンスも感じられる。

味:メローでコクのある豊かな広がり。キャラメルやオランジェットを思わせる粘性のある甘さが濃く、じわじわとウッディで濃いめの紅茶を思わせるタンニン、パワフルでスパイシーな余韻が長くつづく。

良質かつ熟成を感じさせるウッディネス。不快なえぐみはなく、ハイプルーフで力強く、濃縮感のある味わい。フルーティー特化でもスパイシー特化でもない、リッチな穀物由来の風味と焦がしたオークの風味。これぞバーボンという王道的で素晴らしい味わい。ストレート、少量加水、あるいはロックで。

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Elijah Craigは、ヘブンヒル蒸溜所が製造するプレミアムバーボンブラインドの一つ。日本でもファンの多い銘柄です。
今年5月、乾杯会とのジョイントでリリースしたのが、そのシングルバレル。このブランドでは初となる日本の酒販によるプライベートバレルであり、もちろん、日本人の愛好家が関わっているのも初めて…という大変光栄な機会を頂きました。

現在のエライジャクレイグは、8〜12年の原酒をバッティングし、47%に加水調整したスモールバッチリリースが日本で一般的なリリースです。
言い換えると正規品はそれ以外ないわけですが、アメリカ本国では、複数樽バッティングで殆ど加水調整をしていないスモールバッチのバレルプルーフ。そして厳選した1つの樽から無加水でボトリングされる、シングルバレル・バレルプルーフなどがリリースされています。

そしてバレルプルーフ2種は熱心な愛好家が多く、特にシングルバレルは最高のバーボンと評価する声が現地で見られるほど。日本にはこれまでごく少量、平行輸入品が流通したことはありましたが、元々数が少ないため入手困難な1本となっていました。
かくいう私は、旧ボトルのバレルプルーフ12年68%でエライジャの美味しさを知り、BARでも何種類か飲み、いつか自分で樽を選んでみたいと思っていたのです。

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※旧ボトルのエライジャクレイグ2種。左がバレルプルーフ。今更ながら、ヘブンヒルで68%のリリースは相当な濃縮具合であると共に、その原酒が潤沢にあった時代が懐かしい…。

そして、その機会は唐突に訪れました。
今からちょうど1年ほど前。乾杯会の鄭さんと次のリリースに関する定例のミーティングをしていたところ、そういえば、こんな話があるんですよ。どれが良いと思いますか?と。鄭さんが独自のルートでエライジャクレイグのカスクサンプルを複数入手していたのです。

その中から、これは間違いないだろうという原酒を選定。実はこの時点ではスペックから当たりをつけるしかなかったのですが、熟成期間は2016年1月14日から2025年10月13日。9年表記の約10年。それ以上に度数が66.2%でありながら、ボトリングできる本数はおそらく100本くらいだと。(実際は84本。)

これはリークしたのではなく、熟成中に大幅な蒸発が起こり中身が減ってしまった樽、いわゆるショートバレルとされるもの。味わいに濃縮感と力強さが生まれることからアメリカでは高く評価されているのです。
その証拠に、度数がヘブンヒル蒸留所の樽詰め度数62.5%から約4%も上がっており、水分が蒸発しやすい特別な環境で熟成を経た、特別な1樽であることがスペックから判断できたのです。

果たしてその味わいは。
エライジャクレイグは「濃厚なブラウンシュガー、バニラ、スパイシーな樽香が特徴。初心者から上級者まで楽しめる、甘く濃厚な正統派バーボン」と評価されていますが、本リリースはそのバーボンらしさを濃縮したような魅力に溢れた味わいとなっており、一口飲んだ瞬間ガッツポーズ。
光を通すとわずかに赤みがかった深いアンバーカラーに、熟成したバーボンが持つ艶やかな要素もあって、これは約束された勝利のバーボンだと。自画自賛してしまいました。

本リリースはすでに発売済み、そして完売しておりますので、BAR等で楽しんでもらえたらと思っています。また、本品に次ぐリリースも調整しておりますので、いずれまたご紹介できるのではないかと思います。
昔からバーボンは好きですが、原酒が厳しくなった中でここ最近、面白い限定品や動きがみられるようになりました。ジャパニーズからウイスキーに入られた方も、そろそろバーボンが刺さるころなんじゃないでしょうか。今年は特にバーボン、アメリカンウイスキーに力を入れていきたいと考えていますので、面白いものがあったらレビューしていきます!

補足:本リリースはエライジャ・クレイグの日本正規代理店であるバカルディ・ジャパンさんを通した正規品ではありません。別ルートで実施している並行品という扱いになります。バカルディさんにリリース実施に関してのお問い合わせはお控えください。

ニンフ ヘブンヒル 2009-2025 15年 51.4% T&T with くりりん

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HEAVEN HILL 
The Nymph “Woolly Bugger” 
Aged 15 years 
Distilled 2009 
Bottled 2025 
Cask type Barrel 
For T&T TOYAMA with くりりん
700ml 51.4%

香り:柔らかく立ち上るヘーゼルナッツ、バニラ、干藁や穀物のアロマ。軽やかなウッディネスと香ばしさに合わせて、パンケーキやオレンジピール、パイナップルなどのドライフルーツが淡い華やかさを伴って豊かに香る。

味:メープルシロップのようなコクと膨らみがあり、バニラウェハースやレモンジャムのフレーバー、香りで感じた干草やヘーゼルナッツ、微かなスパイスが含み香として広がる。
余韻はまろやかなウッディネスと穀物由来の甘さ、柑橘系のジャムを思わせる果実味が長く続く。

 ヘブンヒルらしい個性が、まろやかな味わいの中に感じられる。 15年熟成のバーボンとして想起されるものより、色合いは軽やかで口当たりはソフト、綺麗な仕上がりであるが、熟成由来の果実味、複雑さはしっかりと備わっている。まさに淡麗旨口アメリカン。 飲み方はストレート、1杯目のバーボンにぜひ。

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ウイスキーボトラーズのT&T TOYAMAとの共同リリース。T&Tとは直近1年ではカバラン、桜尾・戸河内とリリースに関わらせて貰いましたが、今回「with くりりん」がバーボンからも登場です。

The ニンフは、釣り好きな稲垣代表の趣味もあって毛鉤をラベルに用いたシリーズ。今回ラベルに描かれているWoolly Bugger(ウーリーバガー)は、フライフィッシングでは世界的に有名かつ万能、無敵と称される毛鉤。ヘブンヒルは最も有名なバーボンの一つですし、エライジャ、エヴァン、フィッツジェラルド…などの様々な銘柄に用いられる万能選手、かつ長期熟成したその味わいはまさに無敵。中身とラベルのマッチしたチョイスです。ちなみにフライの方は、私も管釣りでよく使ってます。

発売は5/25、お値段は近年のボトラーズリリースで同等程度のスペックのヘブンヒルと比較して、だいぶお求めやすい設定になっていますが、言うてバーボンだし、じわじわ売れていって貰えたら…と思っていたら、即日完売。
皆様、ありがとうございました。

そんな訳でヘブンヒルですが、この蒸留所は1996年に一つの線引きがあるのはご存知かと思います。そう、あの大火災です。
これによって原酒だけでなく蒸留機能も焼失してしまった訳ですが、その後ヘブンヒル蒸留所はルイビルにあるIWハーパーのバーンハイム蒸留所をディアジオから買収し、1999年に蒸留を再開しています。
今回のリリースは言うまでもなく再稼働後のものですが、その個性はヘーゼルナッツやシリアルなどの軽やかな香ばしさに干し草のような植物感が微かに混ざる、これがチャーオークのメローな味わいと合わさってまさにバーボンと言える風味を形成します。

若い原酒の場合、この個性のネガな部分が目立ったりしますが、熟成を経ていくことで良いアクセントになるんです。
他方でウイスキーは熟成が進むと樽感が強くなるため、どうしても酒質由来の個性が分かりにくくなります。特に新樽を使うバーボンはその傾向が強い訳ですが、今回のヘブンヒルは15年の熟成を経てなお樽感はソフト、熟成由来の複雑さや口当たりのまろやかさはある一方で、そこまでどっしりとした仕上がりにはなっておらず、個性が掴みやすいのも特徴です。

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余談ですが、ほぼ同じタイミングで乾杯会さんからもwith くりりんのバーボンがリリースされていました。
エライジャクレイグのプライベートバレル。こちらはまた別途紹介させて頂こうと思いますが、原酒のでもとはどちらもヘブンヒル。ですがこちらは9年熟成表記で66.2%のハイプルーフ。メローでザ・バーボンというような力強い個性が特徴。

偶然にもリリース時期が重なった、ヘブンヒル蒸留所からのくりりん印、2種類のリリース。単体でも勿論美味ですが、比較することでその個性、魅力を一層感じて頂けると思います!

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