ニッカウイスキー 竹鶴 ピュアモルト ノンエイジ
NIKKA WHISKY
TAKETSURU
Pure Malt Whisky
No Age
700ml 43%
評価:★★★★★(5)
香り:若さのある甘さと植物系のえぐみ、奥行きはあまり感じられない香り立ち。
生焼けのホットケーキ、カステラ、オレンジピール、乾いた草、ニューポッティーさも感じるアロマから、内陸系ピートのスモーキーさへと続く。
味:口当たりは滑らか、少々水っぽいが後半にかけて香味が広がっていく。
若い麦芽風味、甘さ控えめのママレード、紙っぽいニュアンスもある。余韻は土っぽいピートフレーバー、ほろ苦くあっさりとしている。
香りが飛ぶのが早く、グラスに注いだ後は早々に飲み進めたい。若さはあるがロック、ハイボール共に安定して楽しめる晩酌モルトウイスキー。
2016年最初の更新に竹鶴を持ってきた理由は特にないのですが、妻の実家にあったので。
自分がウイスキーを飲むようになったのは23歳の時、今から8年前です。
きっかけになったのが、角瓶時代の竹鶴12年で、多分今までで一番飲んだ銘柄であり、思い入れもある銘柄です。
当時のメーカーコメントには「底知れぬモルトの深み」という1文があり、この価格帯(当時2000円前後)とは思えないほどモルティーなコクと旨味のある銘柄でしたが、最近のものはその文言がなくなり、リニューアルを重ねるごとに味わいが軽くなってしまいました。
NA化してからは若いニュアンスもだいぶ感じられるようになったばかりか、余市、宮城峡、明確だった個性がだいぶ薄くなり、どちらともつかない風味が露骨になった印象もあります。
そう言えばあくまで噂ですが、ニッカの2016年の動きとして「昨年発売した余市NAと宮城峡NAが終売になる」「竹鶴ブランドが大規模な出荷調整の対象になる」という、理解し難い噂が流れているようです。
竹鶴の出荷規制はまあありそうですが、昨年ニューリリースの余市と宮城峡なんて、今後の原酒状況を見越した上で原酒を竹鶴に寄せて長期供給可能な商品を開発したんじゃないのかよと、アサヒの企業レベルを疑う話。
不評だったので再度リニューアルならまだわかりますが、それを判断するのに2〜3ヶ月は短すぎるような…。
この話はあくまで噂でソースも確定していません。これまで同様調べがつき次第記事にしていきます。
年初早々明るくない話を持ってきてしまいましたが、今年も1年マイペースに飲んで調べて、情報を蓄積していければと思います。
今年は特に面白いリリースの増えてきた、オフィシャルボトルに注目していきたいですね。
皆様本年もどうぞよろしくお願いします。