ニッカ ブレンダーズキット でプチブレンドコンテスト

NIKKA WHISKY
Blender's Kit
2000's
180ml 55%
YOICHI
Aged 12 Years
Peaty & Salty
Sherry & Sweet
Woody & Vanilic
MIYAGIKYO
Aged 12 Years
Fruity & Rich
Soft & Dry
Coffey Grain
Aged 12 Years
Woody & Merrow
先日自宅で開催した持ち寄り会に、参加者のDさんが持ち込まれたニッカウイスキーのブレンダーズキット。
余市、宮城峡、それぞれの蒸留所で販売されている12年の構成原酒が合計6種類1パックとなっており、専用の鞄(ケース)にシリンダーが付いて、ブレンダーさながら自分だけのウイスキーをブレンドして楽しむことが出来るセットになっています。
せっかくなので単体で飲むのではなく、参加者15名のうちの4名が即興のブレンドを作り、誰が一番良く出来たのか、参全員で審査するブレンドコンテストを開催してみました。
ルールは以下。
・合計40mlになるようブレンドする。
・キーモルトは必ず10~15ml使用する。
・参加者が選んだ持ち込みボトル1本を最大10mlまで使用する。
・試作は1回まで可。(ただし全て飲みきること。)
まずはそれぞれの原酒のキャラクターを確認します。
カフェグレーンを含む宮城峡の3種類はスムーズで華やかな、バランス型の原酒で使い勝手は良さそう。
対して余市モルトは3種類とも強い味わいで、中でもピーティー&ソルティーはアイラモルトを思わせる個性が特徴的ですし、シェリー&スウィートはニッカのシェリーにしては珍しく硫黄が強くないロットでしたが、黒糖や醤油っぽさのあるシェリー感が濃く、この2種類をあえて使うのか、避けてのブレンドにするのか、ブレンドの仕上がりに違いが出るきっかけになりました。
自分はピーティーでスモーキーかつ樽感のしっかりあった、余市の昔のオフィシャルボトルが好みなので、それを再現するイメージでブレンドしていきます。
そのため、先ほど「鬼門」的な位置づけで紹介した、原酒「ピーティー&ソルティー」をキーモルトとして15ml使用し、シェリー&スウィートも5ml使って、香味に濃さを出していきます。
また、ルールにもある「参加者が選んだ持ち込みボトル1本を最大10mlまで使用する。」は、せっかく持ち寄り会なのだからと、参加者持参のボトルを必ず使用することで、レシピの重複を無くしてゲーム性を高めています。
・グレンフラグラー8年 1980年代流通 40%
・ハイランドパーク12年 1990年代流通 43%
・バルヴェニークラシック 1980年代流通 43%
・ケイデンヘッド アルターベン 22年 1992年蒸留 51.8%
・ノッカンドゥー 11年 1979年流通 43%
参加者話し合いの結果、選ばれたのはこの5本。妙にオールドボトルの多い中で、1つだけ現行ボトラーズシングルカスクのアルタアベーンが異質(笑)。
じゃんけんで勝った順にボトルを選んで行き、負けた自分に残されていたのはフラグラーかアルタアベーンの2択。
「フラグラーなんてヒヨったの選ぶな~」という野次にも後押しされ、アルタアベーンを選択しました。
出来上がったブレンドを参加者全員でそれぞれ審査し、一人2票まで投じていきます。
1位票は2ポイント、2位票は1ポイントです。
結果、1票差で自分のブレンドが1位評価を頂きました。個性的でわかりやすかったのが勝因でしょうか。
自分以外はバランス型を目指してブレンドしたようですが、同じようなテーマでありながらレシピがまったく違ったのは面白かったです。
また、グレーンを使わなかったピュアモルト形式のブレンドが1つだけありましたが、それが最も票が少ない結果だったのも、バッテッドモルトの難しさとグレーンの重要さを感じる結果でもありました。
実際飲み比べてみると、原酒の個性が口の中で暴れていて、グレーンが使われているほうがまとまりが良かったです。
ただ、こうしたブレンドは作りたてから1日置いておくと原酒が馴染んでまた違う味わいになるため、次はもう少し時間を置くなどしてみたいです。持ち寄り会でブレンド作り企画は要望として前からあった話だったので、今回のルールをベースに色々やってみたいと思います。
この日の持ち寄り会には50本以上のボトルが集まり、とても全て飲みきれませんでしたが14時スタートで最長22時過ぎまで長くのんびり楽しませていただきました。
ボトルの集合写真を撮りそびれるという手落ちをやってしまいましたので、前回5月に開催したときの持ち寄り会の写真をUPして記事の締めとします。
参加頂いた皆様、遠路かつ遅くまでありがとうございました!
せっかくなので単体で飲むのではなく、参加者15名のうちの4名が即興のブレンドを作り、誰が一番良く出来たのか、参全員で審査するブレンドコンテストを開催してみました。
ルールは以下。
・合計40mlになるようブレンドする。
・キーモルトは必ず10~15ml使用する。
・参加者が選んだ持ち込みボトル1本を最大10mlまで使用する。
・試作は1回まで可。(ただし全て飲みきること。)
まずはそれぞれの原酒のキャラクターを確認します。
カフェグレーンを含む宮城峡の3種類はスムーズで華やかな、バランス型の原酒で使い勝手は良さそう。
対して余市モルトは3種類とも強い味わいで、中でもピーティー&ソルティーはアイラモルトを思わせる個性が特徴的ですし、シェリー&スウィートはニッカのシェリーにしては珍しく硫黄が強くないロットでしたが、黒糖や醤油っぽさのあるシェリー感が濃く、この2種類をあえて使うのか、避けてのブレンドにするのか、ブレンドの仕上がりに違いが出るきっかけになりました。

自分はピーティーでスモーキーかつ樽感のしっかりあった、余市の昔のオフィシャルボトルが好みなので、それを再現するイメージでブレンドしていきます。
そのため、先ほど「鬼門」的な位置づけで紹介した、原酒「ピーティー&ソルティー」をキーモルトとして15ml使用し、シェリー&スウィートも5ml使って、香味に濃さを出していきます。
また、ルールにもある「参加者が選んだ持ち込みボトル1本を最大10mlまで使用する。」は、せっかく持ち寄り会なのだからと、参加者持参のボトルを必ず使用することで、レシピの重複を無くしてゲーム性を高めています。
・グレンフラグラー8年 1980年代流通 40%
・ハイランドパーク12年 1990年代流通 43%
・バルヴェニークラシック 1980年代流通 43%
・ケイデンヘッド アルターベン 22年 1992年蒸留 51.8%
・ノッカンドゥー 11年 1979年流通 43%
参加者話し合いの結果、選ばれたのはこの5本。妙にオールドボトルの多い中で、1つだけ現行ボトラーズシングルカスクのアルタアベーンが異質(笑)。
じゃんけんで勝った順にボトルを選んで行き、負けた自分に残されていたのはフラグラーかアルタアベーンの2択。
「フラグラーなんてヒヨったの選ぶな~」という野次にも後押しされ、アルタアベーンを選択しました。

出来上がったブレンドを参加者全員でそれぞれ審査し、一人2票まで投じていきます。
1位票は2ポイント、2位票は1ポイントです。
結果、1票差で自分のブレンドが1位評価を頂きました。個性的でわかりやすかったのが勝因でしょうか。
自分以外はバランス型を目指してブレンドしたようですが、同じようなテーマでありながらレシピがまったく違ったのは面白かったです。
また、グレーンを使わなかったピュアモルト形式のブレンドが1つだけありましたが、それが最も票が少ない結果だったのも、バッテッドモルトの難しさとグレーンの重要さを感じる結果でもありました。
実際飲み比べてみると、原酒の個性が口の中で暴れていて、グレーンが使われているほうがまとまりが良かったです。
ただ、こうしたブレンドは作りたてから1日置いておくと原酒が馴染んでまた違う味わいになるため、次はもう少し時間を置くなどしてみたいです。持ち寄り会でブレンド作り企画は要望として前からあった話だったので、今回のルールをベースに色々やってみたいと思います。

この日の持ち寄り会には50本以上のボトルが集まり、とても全て飲みきれませんでしたが14時スタートで最長22時過ぎまで長くのんびり楽しませていただきました。
ボトルの集合写真を撮りそびれるという手落ちをやってしまいましたので、前回5月に開催したときの持ち寄り会の写真をUPして記事の締めとします。
参加頂いた皆様、遠路かつ遅くまでありがとうございました!