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サントリーウイスキー 2016年の値上げ詳細リスト 9ブランド33品目

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サントリーが今年4月分の出荷から実施する価格改定。
同社の看板商品ともいえる角瓶の値上げは、実に32年ぶりとのことで多くの注目を集めています。
昨年の公式発表時には"主な価格変更例"として、9品目しか公開されていなかった改定後の価格。今回残りの24品目を含む、"9ブランド33品目の価格改定リスト"を問屋経由で入手しました。

結論から言うと33品目のうち、ジャパニーズウイスキーについては700mlの価格が昨年の発表時に全て公開されていたため、容量違い中心のリストでした。
ただペットボトル仕様含むビックボトルの価格や、噂されていた黒角の休売に関する情報も書かれており、ファンにとって一見の価値はあるのかなと思います。
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【2016年4月1日※出荷分からの価格改定表】
響 ジャパニーズハーモニー 700ml 4000円→5000円
ローヤル 700ml 3000円→3360円
ローヤル スリムボトル 640ml 2600円→2920円
スペシャルリザーブ 700ml 2300円→2560円
オールド 700ml 1660円→1880円
角瓶 ポケット瓶 468円→526円
角瓶 450ml 933円→1049円
角瓶 700ml 1414円→1590円
角瓶 1920ml 3613円→4062円
角瓶 2.7Lペット 4916円→5526円
角瓶 4Lペット 6964円→7827円
角瓶 5Lペット 8000円→8993円
白角 700ml 1414円→1590円
白角 1920ml 3613円→4062円
白角 2.7Lペット 4916円→5526円
白角 4Lペット 6964円→7827円

マッカラン30年 700ml 150000円→180000円
マッカラン30年 ファインオーク 700ml 150000円→180000円
マッカラン25年 700ml 100000円→120000円
マッカラン25年 ファインオーク 700ml 100000円→120000円
マッカラン18年 700ml 22000円→27000円
バランタイン30年 700ml 72000円→80000円
バランタイン21年 700ml 18000円→20000円
メーカーズマーク 50ml 450円→540円
メーカーズマーク 375ml 1520円→1850円
メーカーズマーク 750ml 2800円→3400円
メーカーズマーク 1000ml 3300円→4000円
メーカーズマーク46% 750ml 4800円→5800円
ジムビーム 200mlペット 400円→440円 
ジムビーム 700ml 1390円→1540円
ジムビーム 1000ml 1920円→2100円
ジムビーム 1750ml 3200円→3500円

※角瓶、白角、メーカーズマーク、リザーブについては計4品目が免税向けも値上げ対象となっているが、ここでは除外する。
※ジムビームの値上げは7月1日出荷分から適用される。
※黒角については休売品扱いとなる。販売再開時期は未定。

公式発表のまとめは以下。
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1048057456.html


今回のリスト、一番驚きだったのはマッカラン。
18年が値上げすることはわかっていましたが、18年以上のグレードが全て値上げ、30年が18万って、あれ君ら去年も値上げしたよねと突っ込みたくなる上昇幅です。 (まあマッカラン30年や25年は、希望小売価格無視の高騰が現場レベルでは起こってるんですけど。)
一方で12年やファインオーク18年は据え置きとなるようで、27000円まで値上がりするマッカランシェリーに対して、去年も結局値上げしなかったファインオーク18年がお買い得に感じてしまう。やっぱりバーボンオークとリフィル系の樽は安定的に入ってくるため供給しやすい体制を構築できたのでしょうか。
また、バランタイン30年。正規価格の7万円って生きてたんですね。市場にあるボトルがほとんど2万円台の価格なんで、あってないような設定だと思っていました。

なお今回、マッカランシエナ、アンバー、ルビーのマッカラン1824シリーズはリストに入っていませんが、2014年から2015年ロットに切り替わるにあたってビラ上で値上げを宣言しているため、2016年ロットもまた発売に合わせてしれっと値上げしてくるのだと思います。
値上げに次ぐ値上げ、特にこの辺のオフィシャルボトルを自分が買うことはないとはいえ、いい気はしませんね。
今後の参考になれば幸いです。

サントリー 2016年4月からまた値上げ! 角瓶など低価格帯にも影響

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本日、サントリーからウイスキーの価格改定が公式発表されました。
ちょうど1年前にもサントリーから値上げの発表があり、その際は角瓶などの低価格帯を据え置きとしていたところ。今回の値上げはその低価格帯を中心としたもので、角瓶にいたっては32年ぶりの値上げなのだとか。
最大25%の値上げが多くの消費者の懐に影響する内容となっています。
またマッカランに至っては昨年に続いての値上げが確定、ほんの2~3年前まで9000円そこそこで売られていた18年が、来年4月には3倍近い価格になる、異常な事態です。

ウイスキー 一部商品の価格改定について(2015年12月21日)
http://www.suntory.co.jp/news/article/12533.html

実施日:2016年4月1日
(ジムビームは2016年7月1日から)

対象商品:「角瓶」「オールド」「ローヤル」「スペシャルリザーブ」「響JAPANESE HARMONY」「ジムビーム」「メーカーズマーク」「ザ・マッカラン」「バランタイン」9ブランド(計33品目)

【価格変更一例】
角瓶★ 1414円→1590円(12.4%)
オールド 1680円→1880円(11.9%)
ローヤル 3000円→3360円(12.0%)
スペシャルリザーブ 2300円→2580円(12.2%)
響Japanese Harmony 4000円→5000円(25.0%)
ジムビーム★ 1390円→1540円(10.8%)
メーカーズマーク 2800円→3400円(21.4%)
マッカラン18年 22000円→27000円(22.7%)
バランタイン21年 18000円→20000円(11.1%)
※()内は価格改定率

価格改定の詳細リストは以下を参照ください。

★のついている角瓶、 ジムビームは合わせてリニューアルすることも発表されています。

サントリーウイスキー「角瓶」「白角」リニューアル新発売(2015年12月21日)
http://www.suntory.co.jp/news/article/12534.html
バーボンウイスキー「ジムビーム」リニューアル新発売(2015年12月21日)
http://www.suntory.co.jp/news/article/12535.html


9ブランド33品目の内訳については現在確認中ですので、判明次第掲載いたします。
が、サイズ別の値上げに加えて、おそらくマッカランやバランタインは全ラインナップが入ってくるんじゃないでしょうか。
サントリーは先日貯蔵庫の拡張を発表するなど、精力的に増産に動いていますが、その影響が価格に転嫁される形なのでしょう。1989年の酒税法改正で一気に安くなったウイスキーが、徐々に徐々に当時の価格に戻っていくような、そんな錯覚すら覚えます。
続報入り次第、追記させていただきます。

ゴードン&マクファイル社から大幅値上げのお知らせ(2015年10月1日から)

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先日武蔵屋さん経由でお知らせのあった、GMことゴードン&マクファイル社の価格改定(値上げ)の一報。 
2015年10月1日以降受注分に関して、大幅値上げとなるそうです。 
友人にどの程度の規模と値上げなのか、確認してきました。

まぁ今に始まったことじゃないんですけどね、GMの値上げは。
為替関連もあって、告知なしでじわじわ値上げがされていたのが、ここでどかっと来るようです。
つーか何度目でしょうか。



値上げ幅が大きいのはGMCCことコニッサーズチョイス。
JIS保有全在庫のうち7割以上が最低10%UP確定、最大で2倍以上になる商品も結構あるそうです。 
スペイバーン1989-2013が、改定前10962円から、改定後22140円ってなんと無慈悲な・・・。
GMCCは短熟でそこそこ楽しめるものが5000円以内で買えるなど良心的だったんですが、ついに絶滅へ。

また、コニッサーズチョイスだけでなくGM製品全般も値上げ対象です。
例えば去年の11月には7000円前後だったリンクウッド15年。
知らぬ間に9000円に値上がっていたのですが、10月1日からは10600円に(汗)。
シェリーの適度に効いた良いボトルだったんですけどね・・・。
(ロットが変わって味が落ちたという評判もあるのですが 。)
現在10万オーバーまで高まってしまった60年代ロングモーンやスペイモルトなんて、いったいどこまで行くのやら。

GMといえば、ほんの3年くらい前まではオフィシャルよりも安く、30年クラスの長期熟成がバンバン出ていたボトラーズの一つでした。
私が飲み始めた時ですら、ストラスアイラ30年やロングモーン30年が1万円前後。それもバッティング加水で安定してリリースされるという、ボトラーズとしては脅威の在庫量。
冷静に考えるとこれはとんでもないことです。オフィシャルでもやれないようなことを、ボトラーズがやっていたワケですから。


しかし物事に永遠は無いんですね。 
今回の値上げは新規リリースだけではなく、既存在庫も対象となります。
今後のリリースが急激に値上がってしまうことになるため、現状があたりまえとなるよう今から全ての在庫を値上げしてしまうんでしょう。

背景にあるのは原酒不足。
ウイスキー消費量の増加が、蒸留所側の余裕を奪い、結果ボトラーズに原酒が回らなくなる。 
状況の厳しさは理解出来ますが・・・これは酒屋もBARもみんな厳しい。
安く長期熟成を飲みたければGM。そんな時代は・・・もう20~30年は来ないのかもしれません。

ニッカウイスキー9月1日以降の商品リスト改訂版、ハイニッカとスーパーニッカのリニューアルについて

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先日公開しました終売のリスト。色々なところで活用いただいているようです。
ベタ打ち版のほうは翻訳されて香港系メディアの記事ソースになり、海外のウイスキーブログでも活用され・・・。
まぁ凄いのは自分じゃ無いんですけどね。このネタが衝撃的なのであって、自分は共有してもらった「お知らせ」を見やすく転記しただけに過ぎません。ただ、ソース元としてリンクいただいたために、極東の落書きが世界に向けて発信されている状況でもあります。
このアクセス数は中々心臓に悪い(笑)

リストといえば、こちらはTwitter、某掲示板やまとめサイトを中心に展開されている、9月1日以降のニッカウイスキー製品リスト。先日記事にしました余市・宮城峡の情報、公式発表も出ましたし反映させて頂きました。(度数の項目も加えています。)
あとは限定品がちらほらという感じなのですが、とりあえずは通常ラインナップのリストとして活用ください。

2015年9月1日のニッカ製品通常販売品リスト(6月12日時点)

さて、 リストにも記載した9月1日以降も販売が継続する商品ですが、 一部商品はただの値上げではなく、リニューアルが同時に行われるという情報も入ってきています。
以下の画像は2ちゃんねるでの拾いものですが、 9月1日にリニューアルするスーパーニッカとハイニッカです。
この画像は手元に届いていませんでしたので、引用させて頂きます。



画像引用:2ちゃんねる【買い溜め転売】ニッカウヰスキーに貢ぐ part52 
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/sake/1434027679/

スーパーニッカのデザインは旧ボトルを意識した感じになってます。
個人的な好みですが、どうもこの現行のボトル形状に違和感があり、 スーパーニッカはやっぱり旧ボトルのスタイルが、 初代に通じるモノがあって良いよなぁと思ってしまいます。 なんでボトル変えちゃったんだろう。

ハイニッカはスタイリッシュなラベル、かっこいいですね。
一目見てF1でおなじみ、 マムのシャンパンを連想した人も少なくないのでは。
これからも家呑み、 居酒屋飲みの肩肘張らないシーンで活躍してほしいボトルです。

なぜこれほど大規模な動きとなったのか、 継続商品のラベルチェンジで中身替えまで行われるのか、 残りのラインナップはどうなるのか。
これらについては現在情報取りまとめ中ですので、 追って記事に出来ればと考えています。


ここまで書いて、リストにリニューアル情報もわかるようにすれば良かったなあと思ったり。
というか、リニューアル=対象商品現行品終売とカウントすると、既存ラインナップはほとんど終売ってことなんじゃ…(今更

ニッカウイスキーの9月1日以降のラインナップ考察(値上げ・終売情報まとめ)

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昨日5月26日、ニッカディープブレンドの販売が正式に告知されました。
告知といっても4月上旬にはアマゾンに商品が掲示されるなど、業界側に動きはありましたので若干今更感はありますが。
気になっていたのはこの公式発表と合わせて終売の告知がされるかどうか。
結局この点は触れられてませんでしたので、やはり余市、宮城峡のニューリリース発表と合わせてになるのでしょうか。

ブラックニッカ・ディープブレンド新発売
http://www.asahibeer.co.jp/news/2015/0526_2.html

値上げ、終売については情報が出そろいましたし、ここでちょっとした考察をしたいと思います。
まずはじめに今回発表・通達された2つの情報に、新発売のディープブレンドを加えて、現時点での2015年9月1日時点のニッカウヰスキーラインナップを作成しました。


いやーこうしてみると圧巻ですね。
箱船に乗れたのは飲食店などに販売量の多い一部のブラックニッカだけという状況。
ニッカがどの銘柄と戦略に重きを置いているのか、一目瞭然です。

続いては、今後のリリース・展開を予想するため、このリストから9月1日以降も販売を継続するモノを抜き出し、価格別に他社との横並びを見てみます。
本来他社との横並びだけでは考察材料としては足りない部分もあるのですが、とりあえず作成したところ思った以上に面白いリストになりました


※価格はメーカー希望小売価格(税別)です。一部オープン価格のものについてはネットショップの実売価格を参考にしています。
※こちらで決めた価格帯で線引きをしていますが、対象の価格によって位置をずらしてあります。
※本リストの価格、ラインナップは2015年5月26日時点で発表されている物になります。今後の各社の動き次第では変動があります。

まずサントリー、見事な分布だと思います。
シングルモルトもブレンデットもハイエンドをきっちりおいて、価格帯にほぼ抜けが無い。
低価格帯は多様な購買層にあわせてキャラクターの違う商品が揃っている。
価格帯の線引きは何か裏付けがあるものではないんですが、ここまでバランス良く配置されるとは思いませんでした。
これだけの布陣が整っているのですから定番商品の開発は不要で、後は原酒との関係で出荷量を調整しつつ、たまに限定品をリリースして話題にしていけば良いような印象を受けます。

キリンはドリンクスでの販売品も配置していますが、店頭販売品のみにすると悲惨なことになります(笑)
富士山麓18年も終売になっちゃいましたし、今後新商品発表がないと店頭品が3000円以下の商品のみという事態に。まぁコアな銘柄はドリンクスで展開するという戦略なのかもしれませんが・・・それにしても寂しい陣容です。

そしてニッカ、大規模な終売があったとはいえ、3000円未満の低価格帯はブラックニッカを軸にしているだけあって充分サントリーと戦っていける布陣だと思います。
500ml仕様ですが、ピュアモルトシリーズがあるのも個性的で良い感じ。まぁ昔の充実具合からすれば明らかに減ってしまいましたが、これも選択と集中の一環ということで・・・。

そしてここから、次のリリースがどこに落ちてくるかを考察します。
サントリーとニッカの3000円以上では、それぞれの価格帯で、価格面でサントリー>ニッカの構図ができています。
(例えば山崎12年 8500円に対して竹鶴17年7000円というように。)
この関係で見て行くと、発売予定のシングルモルトの大本命は灰色で示した3001~5000円の間、山崎、 白州のNAと競合する形。
価格は傾向通りなら同じかそれ以下、4000円くらいで新製品の余市NA、 宮城峡NAを出してくるんじゃないでしょうか。ここは比較的購買層も多いと考えられるため、ニッカ、サントリー両社の競争が加熱しそうです。
あとはブレンデット。鶴17年が終売となったことで、ブレンデットのハイエンドが12年になっています。
今や知名度最高潮、マッサン効果ですっかり時の人な"竹鶴"に力を入れていくとはいえ、流石にブレンデットが12年のみというのは寂しい話。
ニッカは日本のグレーンウイスキー史においても先駆者なのですから、竹鶴21年と横並び、10000~15000円くらいで、例えばザ・ニッカの20年前後をリリースしてラインナップに厚みや高級感を持たせてほしいところです。
何気に30000円から上も色々空白なんですが、まぁここは定番品というより限定品ゾーンかなぁ。


長くなってしまったのでまとめますと
・サントリーの分布はお見事。出来ればこのまま値上げ無くいってください(笑)。
・ニッカは4000円前後と10000~15000円でニューリリースを出してくるんじゃないか。っていうか出してください。
・キリンさん、氷結ばっか作ってないでがんばれマジで!

ということで、現時点での考察はここまでとします。


参考:サントリー値上げ情報
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1022184268.html

参考:ニッカ値上げ情報詳細
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1027880331.html

参考:ニッカ終売情報詳細
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1028374754.html

参考:キリン終売情報(富士山麓18年)
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1028435132.html


【6月12日追記】
9月1日以降のニューリリースについて情報を記事にしました。価格はとりあえず予想通りで(笑)

【速報】 9月1日新発売の「余市」と「宮城峡」の詳細について(6月12日更新)
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1030603271.html


9月1日発売の新余市・宮城峡のテイスティングと評価は以下をご参照ください。

シングルモルト余市(45%)  

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