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タグ:三郎丸蒸留所

ファーイーストピート 4th Batch ブレンデッドモルト 50%

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FAR EAST OF PEAT
FOURTH BATCH 
BLENDED MALT WHISKY 
EXTRA SELECTED 
700ml 50% 

評価:★★★★★★(6)

香り:香ばしさと黒砂糖を思わせるほのかなシェリー感がトップノートにあり、合わせてハイランドタイプの麦芽香。奥にはスモーキーな個性があり、香りのボリュームに繋がっている。

味:香りで感じた麦芽風味と甘みがメイン。微かに柑橘やシェリー樽のウッディネス、乾いた植物感。じわじわと内陸ピートのスモーキーさ。地味だが通好みと言える構成。江井ヶ嶋のピートや三郎丸モルトは底支えで、強く主張はしないが余韻にかけて存在を感じられる。

三郎丸蒸留所のヘビーピーテッドモルト、江井ヶ嶋のライトリーピーテッドモルト、そしてスコッチモルトのバッテッド。
比率的にはスコッチモルトが多いのだろう。熟成感と落ち着きのある個性でブレンドとしての完成度を高める狙いが見えつつも、最近流行りのキラキラ華やかオーキータイプではなく、麦芽風味主体の構成に仕上げてきた点が面白い。
加水するとスモーキーフレーバーが表に出てくる。飲み方はストレートからロック、ハイボールにはちょっと向かない。

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三郎丸蒸留所が進めるクラフト蒸留所との原酒交換でリリースされる、FAR EAST OF PEAT 第2弾。
今回は江井ヶ嶋蒸溜所とのコラボリリースにおける、ワールドブレンデッド仕様のブレンデッドモルトウイスキーです。

ジャパニーズ仕様であった3rd Batchは、三郎丸蒸留所のヘビーピーテッドモルトの個性が前面に出ており、ピーティーな味わいがメインとなっていました。
一方、この4th Batchではピートフレーバーは底支え的な使われ方で、メインに感じられるのはスコッチモルトの香味。裏ラベルのコメントに「スコッチモルトを吟味してブレンド。華やかで多層的な味わいを目指した」とあり、ピーティーな3rd Batchとは全く異なるコンセプトを感じる仕上がりとなっています。

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これはFAR EAST OF PEATの第1弾、長濱蒸留所とのコラボリリース、ワールドブレンド(上写真、赤ラベル)と同じ方向のレシピですね。
三郎丸というとヘビーピートですが、ブレンドは輸入原酒を用いることで、ピーティーなものからムーングロウのようにフルーティーなものまで幅広くリリースされていて、ジャパニーズとしてのリリースからガラリとキャラクターを変えています。

構成原酒にはおそらく10年以上熟成したスコッチモルトが使われており、中にはピーテッドタイプのものもあるのではないかと予想。樽構成もバーボン以外でシェリー樽原酒が使われるなど、複数の樽、複数のピート、複数の酒質、確かに多層的な香味が感じられます。
ただ、華やかかというと、ここはちょっとイメージと違う気もします。それこそ、華やかと言えばスコッチモルトのバーボン樽原酒にあるオーキーでドライ、キラキラ系の味わいだと思いますが、このブレンドは内陸系の麦芽風味を中心としてシェリー樽由来のフレーバー、そして国産原酒という構成なので、華やかというよりはモルティーでいぶし銀な感じなんですよね。

とはいえ、不味いと言う話ではなく、バランスも取れているブレンデッドモルトだと思います。
次のリリースがどの蒸留所との組み合わせかはわかりませんが、引き続きことなる2種類のレシピで、日本のウイスキーの可能性を探求していって頂きたいです。

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オマケ:
今回のコラボ企画では、当然ながら江井ヶ嶋蒸溜所からも三郎丸蒸留所の原酒を使ったリリースが予定されています。
リリース時期は4月中とのこと。江井ヶ嶋のクリームシェリー樽3年熟成ノンピートモルトと、三郎丸蒸留所のバーボン樽熟成ヘビーピーテッドモルトをバッティングした、ブレンデッドモルトです。

ラベルデザインは、使われている原酒の色調をモチーフにしたもの。あまり意識していなかったのですが、江井ヶ嶋蒸留所って熟成されている原酒の半分くらいがシェリー樽らしく、蒸留所のスタイルと言える原酒の一つなんですよね。その原酒が、同じく蒸留所のスタイルと言える三郎丸のヘビーピーテッドと混ざり合う。
最近の江井ヶ嶋原酒は期待できますし、シェリー樽とバーボン樽のバッティングからも、FAR EAST OF PEAT`とは異なる仕上がりが期待できる。このリリースも楽しみにしています。

ファーイーストオブピート 3rd Batch 三郎丸×江井ヶ嶋 ブレンデッドモルト 50%

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FAR EAST OF PEAT
THIRD BATCH 
BLENDED MALT JAPANESE WHISKY 
SABUROMARU × EIGASHIMA 
Cask type Bourbon Barrel 
700ml 50% 

評価:★★★★★★(6)

香り:焦げた土と乾草、野焼きの後のような強いスモーキーさと煎餅のような香ばしさ。スワリングするとモルティーな甘み、バニラ、柑橘等のアロマ。奥には林檎を思わせる品の良い甘みもあって、微かにスパイシーな要素も感じられる。

味:香ばしい麦芽風味とピートフレーバーと柑橘感。口当たりはオイリーで厚みがある中に、乾いた麦芽の軽やかな風味が混ざり、香り同様のスモーキーさを鼻腔に感じさせつつ、柔らかい余韻へと繋がる。

三郎丸のヘビーピーテッドモルト(50PPM)と、江井ヶ嶋のライトリーピーテッド(10PPM)、共にバーボン樽熟成のバッティング。
香りでは強く存在感のあるスモーキーさが主体だが、味わいは乾煎りしたような麦芽の香ばしさ、モルティーで厚みのある味わいが第一に感じられる。全体としては三郎丸原酒のフレーバーが主体であるところ、その隙間を補うように江井ヶ嶋モルト由来の要素が感じられ、お互いの個性が共演したブレンデッドモルトである。
加水すると爽やかな柑橘感、グレープフルーツの綿のようなほろ苦さがあり、徐々にスモーキーに変化する。

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三郎丸蒸留所が日本各地の蒸留所と原酒を交換し、ブレンドすることでリリースする、ブレンデッドモルトウイスキー「FAR EAST OF PEAT」シリーズ。第1弾は長濱蒸溜所との原酒交換で、そして今作第2弾となる3rd Batch と 4th Batchは、兵庫県江井ヶ嶋蒸溜所との原酒交換によって実現したリリースとなります。

リリースにあたっては、三郎丸蒸留所の稲垣マネージャーの提案で関係者によるスペース放送を実施させて頂きました。※当日資料、アーカイブ記事はこちら
平日の夜でしたが、250名を超える方々にご参加いただき、内容もスペース放送らしく適度なぶっちゃけがあり、そしてそれぞれの蒸留所のウイスキーに対する考え方や、リリースを紐解く内容でもあり…。
司会として関わらせてもらって光栄という以上に、一愛好家としてめちゃくちゃ勉強になる放送でした。


※三郎丸蒸留所 稲垣マネージャー、江井ヶ嶋酒造 中村蒸留所所長、T&T下野代表との対談用参考記事

今回のリリース、そして放送を通じて最も認識を改めたのは、江井ヶ嶋蒸溜所の原酒の変化でした。
三郎丸じゃないんかい、という突っ込みが聞こえてきそうですが。三郎丸についてはもう3~4年前にニューメイクの段階で認識を改めて、これは偉大な蒸溜所に届きうると、別途PBまで企画したところです。
個人的には認識を改める要素は三郎丸にはなく、むしろ今後2018年以降蒸留の原酒が、同蒸留所の評価をさらに高めていくものと確信しています。

一方、江井ヶ嶋蒸溜所については、今更取り繕う気もありませんが、今回のコラボの話を昨年初めて聞いた時は「大丈夫なのか?」くらいに思っていました。
いやだって、江井ヶ嶋蒸留所のこれまでの原酒って正直地ウイスキーそのものというか、雑味が多く厚みがない、良さを感じる要素がまるで無いわけではないものの、それを探し出すのが難しいと言うのが本音のところで・・・。

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ただ、構成原酒に加え、カスクサンプルやT&Tのニューメイクもテイスティングし、あれ、江井ヶ嶋良くなったんじゃない?と。
2019年以降は設備が入れ変わってるのでその影響かと思いましたが、どうも今回のリリースに使われた2018年時点から全然違う。
放送を通じて中村所長に確認したところ、造り方の見直し、設備の清掃徹底や保守管理、老朽化した配管などの入れ替えは、中村所長が蒸留所に着任した2016年から行なっていたそうで、成る程そういうことかと、認識を改めるに至ったのです。

個人的な整理ですが
・地ウイスキー = 酒造等がありあわせの設備で造った、特にコンセプトのないもの。
・クラフトウイスキー = こういうウイスキーを造りたいという想いを持って、設備の設計調達や製法の工夫を行ったもの。
であると考えています。
その整理で見るならば、現在の三郎丸蒸留所はまごうことなきクラフトであり、江井ヶ嶋蒸溜所もまた、クラフトウイスキーへ転換したことは間違いないと言えます。

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さて、今回のリリースに用いられたものを含めて、三郎丸原酒はどっしりとした厚みのある風味、スモーキーフレーバーが特徴であり、ある意味造り手の若々しさとも言うべき強い主張が個性でもあります。

リニューアル直後、一部旧時代の設備が残った2017年に比べ、マッシュタンが新しくなった2018年蒸留の原酒はネガティブな雑味要素が少なくなり、ピーティーなフレーバーが一層強く感じられるようになりました。
ただ、2019年に比べて2018年はまだ旧世代の残滓とも言うべき針葉樹やオリーブオイルのような若干のオフフレーバーを残しており、また3年熟成時点ではピートフレーバーも荒々しく、単体ではちょっと暴走気味(造り手談)であるところも否めませんでした。

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一方、江井ヶ嶋蒸留所の酒質は、元々がライトで厚みがあまりなく、それでいて苦味やえぐみのような、マイナス方向での雑味が全体にかぶさってくるような傾向がありました。

ですが先に書いたように近年蒸溜の原酒やニューメイクを飲んでみると、軽やかな風味はそのままに、以前は厚みが出ず雑味があった中盤から後半にかけては品のいい麦芽風味と柔らかいコクが感じられるのです。
今回のブレンドに用いられた、三郎丸蒸留所と交換したバーボン熟成したものは蜂蜜レモンや和柑橘、そして穏やかなスモーキーフレーバーへと続いていきます。


力強く奔放な三郎丸、柔らかく穏やかな江井ヶ嶋。使われた比率は2:1程度。
凸凹が組み合わさるような、例えるなら、蕎麦打ちで粗挽き粉に更科粉をブレンドして、食感と舌触りを良くするようなイメージでしょうか。
加水することでさらに香味の広がりが生まれ、両蒸留所の個性を味わうことができます。
それは未完成だからこその面白さと将来性であり…。2人の造り手によるクラフトウイスキーの共演を、是非楽しんでほしいですね。

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OKIBA -ON AIR- SPECIAL 三郎丸蒸留所×江井ヶ嶋蒸溜所コラボリリース スペース放送

カテゴリ:
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OKIBA ‐ON AIR‐ SPECIAL
三郎丸蒸留所×江井ヶ嶋蒸溜所 コラボレーションリリース記念 スペース放送

放送日:2022年2月3日(木)21:00~22:30
ホストアカウント(司会):くりりん  @WarehouseWhisky

ゲスト:
三郎丸蒸留所:稲垣貴彦 ブレンダー&マネージャー
江井ヶ嶋蒸溜所: 中村裕司 ウイスキー蒸留所長
T&T TOYAMA:下野孔明 代表

トークテーマ:
・三郎丸蒸留所、江井ヶ嶋蒸溜所の現在と酒質。各ゲストが持つ両蒸留所の印象。
・コラボ企画でリリースされるウイスキーの紹介
・JWの基準下で両蒸留所が目指すウイスキー像
・リスナーやブログ読者の皆様から頂いた質問

配信URL:
https://twitter.com/i/spaces/1BRJjnjyaZRJw
※時間になりましたら入場出来ます。入退出は自由です。
※ゲスト以外のスピーカー参加は受付ません。質問は、@WarehouseWhiskyまでメッセージにてお願いします。
※アーカイブ放送は行いません。録音も禁止とさせていただきます。



先日、若鶴酒造・三郎丸蒸留所から、江井ヶ嶋酒造・江井ヶ嶋蒸溜所とのコラボレーションリリースが発表されました。
昨年、第1弾として発表された三郎丸蒸留所、長濱蒸溜所のコラボレーションは、ジャパニーズウイスキーの基準が公開された直後だったこともあって大きな話題となり、日本のウイスキー業界に新しい風を吹き込む試みとなりました。

そして第2弾は、三郎丸蒸留所が江井ヶ嶋蒸溜所と、2018年蒸留の原酒を交換し合うことで実現した企画となります。
くりりんのウイスキー置場では縁あって、本企画における最重要人物と言える中村氏、稲垣氏。
そしてジャパニーズウイスキーボトラーズ T&T TOYAMAの代表として、全国の蒸留所を駆け回る下野氏をゲストに招いて、スペース放送を実施させて頂くこととなりました。

ゲストスピーカー

…。
いや、最初は稲垣さんに声かけただけなんですよ。
スペースでトークイベント出来たら面白いですよねーって。そしたら、あれよあれよとゲストが増えてですね。しかも実施日も、どうせなら公式販売の受付期間にしましょうと前倒しに。。。
自分の雑な放送に、こんなゲスト呼んでいいの?いいんですか?
やるしかないのか。こうなったら腹を括ります!

放送では、リリースに関する紹介、トークは勿論、愛好家によるスペース配信だからこそできる踏み込んだ裏話や、現時点で未発表である江井ヶ嶋蒸溜所から今後リリースされるコラボウイスキーに関する情報。
また、例によって三郎丸蒸留所からのリリース「FAR EAST OF PEAT」の公式販売には、出題者の性格が滲み出た激ムズクイズが用意されているわけで…その内容にも少し、切り込んでみたりしたいですね。

以上のように盛沢山の1時間半の予定です。
本ブログまたは当方のTwitterアカウントではゲストへの質問も募集しますので、どしどしご連絡ください!


~~以下、当日放送用参考資料~~
三郎丸蒸留所は2016年に稲垣マネージャーが着任。蒸留所の改修計画が動き出し、クラウドファンディングなどの支援を集めて2017年の仕込みに向けて蒸留所の大規模リニューアルが行われました。2018年にはマッシュタンが、2019年にはポットスチルが交換され、段階的にリニューアルが行われていきました。

一方で、江井ケ嶋蒸留所は、2016年に中村蒸留所長がが着任。一部古いものはあったものの、生産設備が整っていた江井ケ嶋蒸留所では、まずウイスキーづくりの行程全般で見直しや意識改革を行います。(この点は、放送で解説していきます。)
結果、酒質という点で大きな変化、成長があったことは想像に難しくありません。
その後、2019年にポットスチルの交換、熟成庫増設も含めた大規模改修を実施。蒸留所名も、ホワイトオークから江井ケ嶋に変更されました。

全く接点がないように見えた両蒸留所ですが、実は2016年をターニングポイントに、翌年から大きく酒質を改善したという点。
手順は異なるものの、その改善にはキーバーソンとなる人物が居たという点。
ここに共通点があり、抽象的な表現となりますが、地ウイスキーからクラフトウイスキーへの転換が、同時期に行われてきた蒸留所なのです。

是非、現在だけでなくこれまでの自社ウイスキーについて、そして双方のウイスキーに持っていた印象についても、ゲストの皆様から話を聞いてみたいと思います。


①両蒸留所の設備等に関する参考資料
※作りや設備などは2018年時点のものを、参考資料に掲載します。

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三郎丸蒸留所外観。

三郎丸ビフォーアフター
三郎丸蒸留所 2016年(上)、2017年(下)。クラウドファンディングを経て内装、外装、一部設備を一新した。2018年時点ではポットスチルは旧世代のものを改造し、1機で製造を行っている。

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2018年に導入された三宅製作所製マッシュタン。糖化の質が向上したことで、ピートフレーバーが際立ち、香味のメリハリがはっきりとした原酒が生まれている。

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3年熟成を経てリリースされた、三郎丸0と三郎丸Ⅰ。今回の交換原酒は2018年のもの。比較することで明確に酒質の成長が感じられる。

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江井ヶ嶋蒸溜所外観。2019年以降はWhite Oak Distillery 表記からEigashima Distillery表記に変更されている。

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蒸留棟内部。粉砕→糖化→発酵→蒸留と、奥に進むにつれて製造行程も進む配置となっている。なお糖化行程で糖化と濾過が装置で分かれていたり、発酵時に加える酵母の培養タンクがあるなど、糖化・発酵行程は他の蒸留所とは異なるプロセスが採用されている。

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ステンレス製の発酵槽。

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2018年まで使われていたポットスチル。ウイスキー以外に、ブランデーの蒸留にも使われていた。

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今回の交換原酒であるライトリーピーテッドモルトの仕込みにも用いられた、ピーテッド麦芽。現在は0〜60PPMと、幅広く原酒を仕込んでいる。


②コラボレーションリリースについて
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三郎丸蒸留所:
FAR EAST OF PEATED 3rd BATCH
BLENDED MALT JAPANESE WHISKY
SABUROMARU ✖️ EIGASHIMA
700ml 50%

三郎丸蒸留所の2018年蒸留ヘビーピーテッド原酒と、江井ケ嶋蒸溜所のライトリーピーテッド原酒(バーボン樽熟成)をバッティング。
 
FAR EAST OF PEATED 4th BATCH
BLENDED MALT WHISKY
EXTRA SELECTED
(WORLD BLENDED)
700ml 50%

上述の原酒に加え、スコットランドからの輸入原酒をバッティングした、ワールドブレンデッドモルトウイスキー。

公式販売(抽選)URL:https://wakatsuru.shop-pro.jp/
※前回、そして先日の三郎丸Ⅰ THE MAGICIAN同様にクイズが用意されています。。。

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FAR EAST OF PEAT 構成原酒の一部である3樽のモルトウイスキー
・三郎丸 2018年蒸留 50PPM #295 & 296
・江井ヶ嶋 2018年蒸留 #21116 ライトリーピーテッド

三郎丸のヘビーな酒質、力強いピートフレーバーは先日リリースされた三郎丸I THE MAGICIANからも連想することができる、安定の三郎丸と言えるクオリティ。
一方、江井ヶ嶋ライトリーピーテッドモルトの、コクと適度な厚みのある麦芽風味。土っぽさやシトラスの混じる爽やかなスモーキーさには、良い意味で驚かされた。
どちらの原酒にも、造り手の熱意と技術が込められている。

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江井ヶ嶋蒸溜所:
ピュアモルトウイスキー
あかし&SABUROMARU
500ml 62%
クリームシェリー樽で熟成させた、江井ヶ嶋蒸溜所のノンピート原酒(2018年蒸留)に、三郎丸のヘビーピーテッドモルト3年熟成をブレンドした、ブレンデッドモルトウイスキー。(2022年3月頃リリース予定)


③JWの基準下で目指すウイスキー像
1年前の2月、日本洋酒酒造組合から、通称「ジャパニーズウイスキーの基準」として知られる組合基準が発表されました。
あれから1年。国内のウイスキーメーカーの多くは、その基準を意識したウイスキーを造りや、商品開発、販売を行ってきました。

さらに増え続ける国内の蒸留所、ウイスキー業界への新規参入、広がる市場。そんな中で、三郎丸、江井ケ嶋のブランドキーパーソンでもある稲垣さん、中村さんから、目指すウイスキー像について伺っていきます。
また、下野さんにも国内外の動向についてコメント頂こうと思います。

三郎丸蒸留所アップデート2019ー2020
(三郎丸蒸留所2019年、2020年のアップデート。ポットスチルZEMONの導入、第二熟成庫建設、木桶発酵槽導入、アイラピートの活用など、様々な取り組みが行われている。)

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(江井ケ嶋蒸留所は2019年にポットスチル、発酵、熟成庫増設等、蒸留所の改修増設を行った。酒質は雑味が少なく、それでいて麦芽風味豊かで微かに柑橘のニュアンスが混じるニューメイクが生まれている。)

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(日本初のジャパニーズウイスキーボトラーズ、T&T TOYAMA。三郎丸蒸留所に加え、江井ケ嶋蒸溜所も原酒を提供している。)


④リスナーやブログ読者の皆様から頂いた質問
くりりんのウイスキー置場では、当日の話題にしてほしいテーマや、ゲストに伺いたいこと、各種質問等を募集します。

OKIBA -ON AIR-のいつもの放送では、スピーカーに上がっていただきフリートークも行うところですが、今回は事前ないし当日のメッセージのみで受付とさせていただきます。
なお、可能な限りいただいた質問にはお答えしたいと思いますが、時間の関係で受付られない可能性もありますので、その場合は後日個別に返答(出来る範囲で)させていただきます。

以上、よろしくお願いいたします。

Twitter スペース放送のご案内 12月5日 22:00~ OKIBA -ON AIR- 4th

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OKIBA -ON AIR- 4th 
12月5日(日)22:00~ 
@WarehouseWhisky 

https://twitter.com/WarehouseWhisky  

毎月恒例のTwitter スペース放送を今月も開催します。
開催日は、今日、今夜です!
ほんとは昨日までにはブログ記事UPしようと思っていたんですが、寝落ちしましたスイマセン…。
さて、今月も前回同様に以下の流れで話題のボトルや蒸留所の情報、ちょっとした裏話等を含めて取り上げていきます。

【放送内容】
⓪冒頭:近況報告など
①最近の注目ボトル:厚岸蒸留所 シングルモルト 立冬

②日本のクラフトウイスキー蒸溜所紹介:三郎丸蒸留所
③今月のホットトピックス:京都Fine Wine & Spiritsさんの最近のリリース紹介
④質問受付、フリーセッション

※spaceの参加方法について、わからない方は適当にぐぐってください。上述のTwitterアカウントをフォロー頂ければ、時間になるとTwitterアプリの画面上にスペースの情報が表示されるかと思います。

※トップの画像にも記載してありますように、この放送は洒落たBGMなんてなく、くりりんがひたすら1時間強話し続ける放送です。

参加頂く皆様は、各自お手元に飲み物と、そして別途BGMを調達してご参加いただけますと幸いです。


~以下、参考資料~

①最近注目のボトル:厚岸蒸溜所 シングルモルト 立冬
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厚岸蒸溜所から11月末に発売された、24節気シリーズの最新作。第5弾となる立冬です。

既に飲まれた方も多いのではないでしょうか。
今作は、事前情報として、北海道産ミズナラ樽原酒をキーモルトとしていること、シェリー樽の原酒を多く使っていることが明かされていましたが、そうした事前情報から色濃い味わいのリリースになるかと思いきや、色合いは薄紅色を帯びたライトゴールド、香味も予想と傾向が異なっていました。
この辺りについて、レシピの予想も含めて話をしていきたいと思います。


②日本のクラフトウイスキー蒸留所紹介:三郎丸蒸留所
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先日、2018年蒸留の原酒を用いた三郎丸Ⅰ ”THE MAGICIAN” がリリースされ、いよいよその本領を発揮してきた、三郎丸蒸溜所。
三郎丸蒸溜所は毎年なんらかのリニューアルを行っているため、どの段階がとは整理しづらいですが、ポットスチルを蒸溜所の象徴とするなら

・2016年以前(旧設備時代)
ーーー大規模リニューアルーーー
・2017-2018年(改造スチル時代)
・2019年〜(ZEMON時代)

として整理できます。
3年前のブログ記事にニューメイクのレビューを掲載しましたが、この大規模リニューアル後、特にマッシュタンが置き換わり、酒質が大幅に向上した2018年からが真の意味で旧世代から脱却したと言えます。

それもあって三郎丸のリリースは2017年がゼロ、2018年が始まりのイチとなっているわけで。
今回の放送では、その酒質の変化や蒸留所の最新動向について、THE MAGICIAN のテイスティングも交えて紹介していきます。

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※2018年から導入された三宅製作所製マッシュタン。三郎丸Ⅰ販売時のクイズにもなったが、左側に映る制御盤は稲垣氏の自作。またサイトグラスがない事が特徴であるが、覗き窓があるため分かりづらく、正答率1割を切る難問となった。

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※2021年の仕込みから、発酵層に導入された設備。酵母をあえて飢餓状態にすることで、乳酸発酵をコントロールする。

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※2020年から貯蔵を開始した第二熟成庫。左側にはバーボンバレル、右側には三四郎樽(ミズナラ樽)が見える。

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※原酒のチェックをする稲垣マネージャー。同蒸留所は様々な樽を有しており、実験的な熟成も行う。スパニッシュオークのシーズニングシェリー樽に可能性を感じる…。

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※三郎丸蒸溜所同様、今後の展開が楽しみなT&T TOYAMA。Breath of Japanのリリースが待ち遠しい。


京都Fine Wine & Spiritsさんの最近のリリース紹介
今ウイスキー愛好会の中でブランドを確立し、京都さんのリリースなら間違いないとも評価される、インポーター兼酒販の同社。元々愛好家が立ち上げたブランドだけに、ウイスキー以外のリリースでも視点が愛好家に合いやすいのでしょう。

代表(自称・雑用兼ボトル発送係)の王子さんとはブランド立ち上げ以前から交流があり、なにかと気にかけて面白がって頂いて、唐突にサンプルが届くことも。。。
そんなわけで、今回はメイントピックスとして、同社の最近のリリースをレビューさせて貰います。

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※上段左から
・Aurian 1979 for Wu Dram Clan 46.5%
・Aurian 1967 for Wu Dram Clan 48%
・Château de Gaube 1962-2020 for Wu Dram Clan 48.6%
・Cognac Grand Champagne VALLEIN TERCINIER 1970 for Wu Dram Clan
・Cognac Grand Champagne PRUNIER 1967 for Wu Dram Clan
・Cognac Grand Champagne Grosperrin 1933-1939 Heritage for Wu Dram Cran 700ml 47.4%

アルマニャック3種とグランシャンパーニュ・コニャック3種。
今回リリースされたAurian1979は、一昔前のカラメルシェリー系のニュアンスを思わせるリッチな味わい。Aurian1967はリフィルシェリーホグスヘッド樽で長熟したスペイサイドモルトのような、甘酸っぱさと華やかさがある、どちらもウイスキー好きに刺さるだろうフレーバーが魅力。言い換えればアルマニャックらしさの少ない2種に対して、
Château de Gaube 1962は土っぽさというか、葡萄の風味に野生味が混じるというか、アルマニャックらしさがある。傾向の違いも面白いです。

一方で、グランシャンパーニュ3種は、
VALLEIN TERCINIER 1970がリッチなフルーティーさ、PRUNIER 1967は華やかでいかにもこの地方のコニャックらしさ。Grosperrin 1933-1939は80年を越える長期熟成でありながら香味が繊細で、しかし奥行き、余韻は段違いに長い。。。
それぞれ銘柄、蒸留所が異なるため、酒質と樽の違いも感じられるのが面白さだと言えます。

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・ARDBEG 2001-2021, Wu DRAM Clan's Private Reserve KFWS cask no.348
・Finest Jamaican Rum Over 25 years old 50.1%
・BenRiach 1997 63.1% & 55.7%

京都Fine Wine & Spiritsさんは、ラムやコニャックなど、ウイスキー以外のリリースにも精力的であるところが面白さ、インポーターとしての魅力ですが、ウイスキーそのものも尖ったリリースが多くあります。
話題のアードベッグ2001レアカスクや、ベンリアック1997の別仕様についても紹介していく予定です。


④フリーセッション
ラストは質問コーナーと、飛び入り参加可のオープンセッションです。
今回は、「え、そんなこと自分に聞くの?」というような質問も頂いています。
明日は平日ですから、ゆるっと寝不足にならない範囲でトークしましょう!

それでは皆さま、今夜もよろしくお願いします。

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【経過報告】ハリーズ金沢 クラウドファンディング続報 (11月18日まで)

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ハリーズ金沢
〒920-0853
石川県金沢市本町1丁目3-27 2F
TEL:0762258830 
OPEN:2021年11月23日
SNS:https://twitter.com/TazimaKazuhiko

先日、当ブログで紹介させていただいた、ハリーズ金沢のクラウドファンディング。
無事目標額を達成し、支援額は現在350万円オーバー。ネクストゴール500万円に挑戦中です。

一方で、既に店舗は予定していた工事に着手しており、ハリーズ高岡時代は溢れにあふれていたボトル約1000本も、金沢店では綺麗にバックバーに配置完了。グランドオープン11月23日に向けて更なる準備を進めていくところとのことです。
(マスターの田島さん曰く、今後はバックバーにボトルはきっちり収納し、カウンター上はまっさらに保ちたいとのこと…本当に大丈夫でしょうか(笑))

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そういえば、前回の記事ではさわり程度しか紹介しなかったハリーズ金沢ですが、ただのBARではないんですよね。
1Fにはリカーショップ併設の、ステーキハウス「薪火三庵」がOPEN。このステーキハウスは、肉を焼く際、ウイスキー熟成後の樽材やミズナラ材等を使って焼き上げるとのこと。

樽材で肉を焼いたことはありませんが・・・、アウトドアでウイスキーかけながら焚火で肉を焼いたことはあり、独特の甘い香りと炭火とは違う焼き上がりが美味しかった印象があります。それを熟成ウイスキー樽材でやるということで、どんなアクセントになるのか楽しみです。

ちなみにクラウドファンディングは11月18日までであるところ、日程の関係で支援は今日までなんですが、マスターがネタに走った支援プラン「レセプションご招待プラン」があるんですよね。
T&Tの熟成庫建設クラファンの時に、おもてなしプランと高所作業車名づけ権がありましたが、要するにアレ。
何というか…こんなキャラじゃないのに…無茶しやがって(笑)

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 余談ですが、ハリーズと言えば三郎丸。
その三郎丸蒸溜所からシングルモルト第2弾、三郎丸Ⅰ”THE MAGICAN”の11月29日リリースが正式に発表されました。

前回のリリース、三郎丸0の仕込みは蒸溜所リニューアル直後の2017年。そこから比較して2018年は三宅製作所のマッシュタンを導入した仕込みの年で、ニューメイクをテイスティングした限り明らかに酒質が向上しており、当ブログでも「愛好家が三郎丸蒸溜所への評価を改める時が来た」と記事にした、その仕込みの原酒です。
前作も楽しみでしたが、それ以上に今年のリリースが楽しみにならないわけがないでしょうと。

販売方法は抽選で、前回の販売同様…いや、それ以上に難しいクイズが関門となっていますが。三郎丸ファンにとっては問題なく解ける内容かと思います。かくいう私も、リニューアル前から三郎丸を応援している一人で、もはや赤子の手をひねるような…すいません、1問ググりました、白状します。
益々熱を帯びる北陸のウイスキーシーン。金沢、富山、早く現地に行けるようになる日が待ち遠しいです。

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