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グレンマッスル 2ndリリース ブレンデッドウイスキー 55.1%

カテゴリ:
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GLEN MUSCLE
Blended Whisky
2nd Release
「No,2 Shiagatteruyo!!」
Cask type 2nd fill bourbon finish #0706
Release in 2020 
700ml 55.1% 

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封後2日時点
評価:★★★★★★(6)

香り:注ぎたてはややドライだが、次第にバニラの甘みとオーク香。ほのかにハーブのアクセントを伴う乾いたウッディネスから、徐々に林檎の蜜や洋梨を思わせる白系果実の甘さと酸も感じられる。

味:スムーズでボディのしっかりした口当たり。パイナップルシロップや蜂蜜レモンキャンディー。熟成したモルティーな甘みとコク、フルーティーな酸味を伴う。
余韻にかけてじわじわとウッディなアクセントに、ケミカルなピーチフレーバーとオーク香。フルーティーでほろ苦く、長いフィニッシュ。

適度な熟成感のある、フルーティーな甘味と酸味がメインのブレンド。アイリッシュにも似たケミカルさを伴うもので、好ましい要素として感じられる。また、余韻にかけてのほろ苦いウッディネスがアクセントとなって、全体を引き締める。モルティで骨格がしっかりとしているため、様々な飲み方で長く楽しめるのもポイント。少量加水すると全体がマイルドになり、余韻のフルーティーさが広がる。個人的にはロックにして変化を楽しみながら飲むのがオススメだが、ハイボールもGOOD。

※開封直後は樽由来の要素が馴染んでおらず、フルーティーさが開きにくい印象が感じられた。すぐに馴染むが、数日時間を要する。

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改めましてご紹介。
自分を含め、ウイスキー仲間で関わらせてもらったオリジナルウイスキーの第2弾。グレンマッスル・ブレンデッドウイスキーが以下のスケジュールでリリースされます。
滋賀県・長濱蒸留所が保有する原酒を使い、ブレンドを作成。蒸留所で使われていたバーボン樽で追熟した、所謂シングルカスクブレンデッドです。

【販売スケジュール】

2月16日(日)秩父ウイスキー祭り2020 長濱蒸留所ブースにて先行販売、試飲有り。
2月17日(月)長濱浪漫ビールWEBサイトにて 12:30から販売開始

販売ページはこちら:https://romanbeer.buyshop.jp/items/26056247
※販売ページは、仕様の関係で在庫反映まで売り切れ表示になっています。
※総ボトリング本数は約270本です。
→2月17日 完売しました。多くの関心を頂きありがとうございました!

◼️GLEN MUSCLE(グレンマッスル)とは
グレンマッスルは、ウイスキー好きが笑顔で楽しんでもらえるようなウイスキーを、ウイスキー好きの基準をもって、国産・輸入原酒を問わず活用して作り上げる。言わば愛好家による愛好家のためのウイスキーです。

近年、美味しいだけでなくちょっと尖った魅力のあるリリースが減少傾向にあります。例えばボトラーズのシングルカスク。予算を増せば手に入るのは当たり前ですが、1万円前後という価格帯で、そうしたリリースを実現することは困難な状況と言えます。
ならば自分達で作ることは出来ないか。具体的にはウイスキーメーカー協力のもと、メンバーがブレンドやリリースの監修、テイスティング(評価)を行うもので。。。言い換えれば、こういうリリースがほしいと、メーカー側に実例を示して直接交渉しているとも言えます。

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(グレンマッスルは昨年5月、笹の川酒造と福島県南酒販の協力で1stリリースを実施した。ブレンドにあたっては協力メーカーの保有する原酒を活用するため、1stと2ndで構成は異なる。)

◼️ブレンドの構成とエピソード
今回のリリースは、冒頭述べたように長濱蒸留所が保有する原酒を用いてメンバーがブレンドの試作、リリースの監修を行ったものです。
数ある原酒の中からブレンドの軸として選んだのが、以下3種類のスコットランド産原酒。
・特徴的なフルーティーさを持つ18年熟成のモルト
・ボディと勢いのある10年熟成のモルト
・柔らかい甘さと熟成感のある19年熟成のグレーン
ここにさらに複数の原酒を加えるなど、構成比率を模索。ベースとなっている蒸留所の良さを引き出せるブレンドレシピを目指し、議論と試作を繰り返しました。

18年の原酒は、近年のトレンドのひとつとも言えるフルーティーさがある一方。ボディーがやや細く、その他のモルト原酒に負けやすいという弱点があり。
10年は若く奔放でパワフル(かつ最も低価格)であるものの、プレーンなハイランドタイプで特徴に乏しく、飲み心地に引っ掛かりがあり。
また、グレーンはクラフトシーンでは珍しい20年弱と中長期間の熟成を経て、包み込むような柔らかさが魅力である一方、使いすぎるとウッディな要素が目立ってきてしまう。
完璧な人間などいないように、見事なまでの一長一短なのです。

最終的に構成原酒と比率の違いで5つのプロトタイプに搾り込み、どれがグレンマッスルとして相応しいかという激しい議論の末に選ばれたのが、今回のブレンドレシピです。モルト比率80%は一般的なレシピからすればかなり攻めていますが(通常、モルト3、グレーン7。クラシックな比率でモルト6~7、グレーン3~4)、コンセプト的にも香味の面でも、多少尖った設計の方が良いかなと。
その際の熱気は、さながらボディビル選手権のようでもあり。。。ラベルに書かれた「No,2 シアガッテルヨ!!」は、テイスターの一人が思わず発した掛け声であるとかないとか。

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作成したレシピは、マリッジを兼ねて長濱蒸留所で使われていたリフィルバーボンバレルで後熟し、新たな個性を付与されてリリース。シングルカスクブレンデッドらしく、はっきりとしたフレーバー、一体感のある味わいに仕上がりました。
樽入れ前に比べ、余韻にかけて日本的なウッディさとオークフレーバー、やや酸を後押しするような香味が感じられるものの、全体のバランスに問題はなく。。。むしろ、素性がわかるとある種の隠し味、遊び心として楽しめる範囲だと思います。

そうした経緯もあって、熟成年数表記はAge Unknownとしています。しかし決して若いブレンドではなく、大半が18年以上熟成された原酒で構成されているため、熟成感も適度に備わっている。
ブレンドの軸にあるフルーティーさは、近年のトレンドの一つと言えるもの。加水等でそれらが開くだけでなく、カスクストレングス故の粗さが慣らされ、ポジティブな変化が感じられるのはブレンドならではというか、様々な飲み方で楽しめるのがこのウイスキーの良さだと思います。

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(開封直後、香味に堅さや若さが混ざりきらないようなキャラクターを感じる場合は、ハイボールを試してみてほしい。それらが馴染み、フルーティーさが適度な酸を伴って美味しい"マッスルハイボール"が出来上がる。また、そうして飲んでいるうちに、中身も馴染んで良さが開いてくる。)

◼️総評
とまあ、我が子かわいさでつい良い部分を見てしまいがちですが、一歩引いてドライに評価しても格的には妥当というか、ここ数年以内の相場で考えて、違和感のないクオリティではないかと思います。

もちろん、香味にネガティブな部分がないわけではなく、狙い通りいかなかった部分も当然あります。同価格帯で突き抜けて素晴らしいレベルとも言えないため、ほかのウイスキーを購入したほうが良い、という評価も間違いなくあるでしょう。ですが先に記載した、グレンマッスルの目指す姿は、ある程度満たしているのではないかと感じています。

このウイスキーは
・シングルカスクのモルトウイスキー
・稀少な長期熟成原酒
・日本的な名称や、国産原酒を主たる要素として構成
・有名なキャラクターやデザインを用いたラベル
等々、レアリティに直結する要素と言えるものは何もありません。
ラベルに関してはまず味を見てほしいと、あえて最近の傾向から逆行し、一昔前のボトラーズやスプリングバンクのDuty Paid Sampleのようにシンプルに構成しています(どこかのスポーツジムで見たような?気のせいだデスヨ?)。オークションでの付加価値は、見込めるものではないと思います。

ですが、この謎なウイスキーに興味を持ってくれた方々は、「愛好家による愛好家のためのウイスキー」というコンセプトを見たとき、きっと言葉では言い表せない、「ときめき」のようなものを感じてくれたんじゃないかと思う。
原酒枯渇、価格高騰、終売・休売。。。殺伐とした世の中で、そういう気持ちを感じて楽しんでもらえるようなリリースでありたい。そう思ってこのウイスキーを作ったのです。(バーボンハウスじゃないよ、マッスルハウスだよ)


なおリリースにあたり、以下のBARならびに飲食店各位から、本ボトルの先行予約を頂いております。重ねてお礼申し上げます。

BAR 無路良 札幌
Malt Bar Kirkwall 札幌
バルハルヤ 菊水
Bar BOTA 小樽
BAR fishborn 帯広
BAR Harry's Takaoka 高岡
GO BAR 北浦和
旬味 菜野 北千住
BAR HONESTY 北千住
BAR shu-shu 葛西
Jam Lounge 高田馬場
BAR 新宿ウイスキーサロン 新宿
BAR LIVET 新宿
BAR GROOVY  神田
BAR Eclipse first 神田
BAR GOSSE 目黒 
ジェイズ・バー 池袋
酒処 石場 祖師谷
BAR BLACK HEART 恋ヶ窪
BAR Sandrie 立川
&BAR Old⇔Craft 関内
BAR Rubin's Vase 栄
シルバームーン 伏見
BAR Kaguya 宇治
BAR SIMON 難波
あじどころ はる 長田

このウイスキーが、愛好家の輪の中で、笑顔を醸してくれるものとなれば幸いです。
2020年2月 Team GLEN MUSCLE 一同

グレンマッスルロゴベース(白・透過色指定r)

イチローズモルト モルト&グレーン ウィスキープラス5周年記念 59%

カテゴリ:
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ICHIRO'S MALT 
Malt & Grain 
Single Cask Blended Whisky 
For THE WHISKY PLUS 5th ANNIVERSARY 
Cask type Bourbon barrel 
Botteled 2019 Aug 
700ml 59% 

グラス:国際規格テイスティンググラス
時期:開封後1ヶ月程度 
場所:ジェイズバー
暫定評価:★★★★★(5)

香り:ドライでアメリカンウイスキーを思わせる穀物感。ペパーミントやハッカのようなスーッとする鼻腔への刺激に続いて、メローであまやかなオーク香が奥から広がる。若干青みがかったニュアンスもあり、青リンゴや瓜に似たフルーティーさも感じられる。

味:ドライでスパイシーな口当たり。一瞬メローなアメリカンウイスキー系の甘味があるが、出涸らしの茶葉を口に含んでいるような、ウッディでビターな渋味が強く感じられる。
余韻はウッディでビター。オレンジピールや和生姜、軽いえぐみを伴うスパイシーなフィニッシュ。

所謂ワールドブレンデッドタイプ。第一印象はアメリカンウイスキー系の味が強く、そこに混じる秩父原酒や内陸モルトのモルティーさ。ウッディさもさることながら、特に味に渋みが強い。ブレンドに使ったグレーンか、またはシングルカスクブレンデッドとしてマリッジに使ったバーボン樽から、そういうニュアンスが出てしまったのだろうか。少量加水すると馴染んで多少バランスが良くなる。

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先日、駒ケ岳を紹介した、池袋にあるエイコーンさんの直販店「ウイスキー・プラス」の開業5周年記念ボトリング。
順番が逆になりましたが、駒ケ岳よりも先に発売されていたのがイチローズモルトのモルト&グレーンのシングルカスクブレンデッドです。

テイスティングのとおり、アメリカンウイスキーの風味と秩父モルトの風味をあわせ持つ、なかなかに特殊な1本。前面にあるのはバーボン、奥から秩父モルトが顔をだすような・・・それだけなら過去のモルト&グレーンの限定品でも珍しくない作りですが、このボトルは特に樽由来の渋みが強く出ていて、グレーンとモルトの間をウッディな苦味や渋みが繋いでいるような、個性的な仕上がりとなっています。

使われている原酒を香味から推察すると、グレーンは比較的穀物感残った、アメリカンウイスキータイプのもので10年熟成程度。秩父モルトは5年程度、そこにバルクのほぼノンピートの内陸原酒で10~15年程度のものをいくつかブレンドしたようなレシピでしょうか。比率としてはグレーンが多めのようにも感じます。
若さが目立つタイプではないですが、長期熟成というタイプでもなく。しかしながらレビューでも触れた渋み、苦味が強いのは、シングルカスクブレンデッドとして樽詰に用いたバーボンバレルから、その系統のフレーバーのみが強めに出てしまったのかもしれません。

ひょっとするとですが、カスクサンプルだとこのブレンドはもう少し甘味や果実感があったけれど、ボトリングしてみたら想定外に樽由来のタンニン系統のフレーバーが強かったというタイプなのかも。
バーボンやカナディアンもイケる方は許容できるかもしれませんが、自分はちょっとアンバランスに感じる仕上がりでした。

アマハガン ワールドモルト Edition No,3 ミズナラウッドフィニッシュ 47%

カテゴリ:
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AMAHAGAN 
World Malt 
Malt Whisky Edition No,3 
Mizunara Wood Finish 
700ml 47% 

グラス:テイスティング
時期:開封後1ヶ月以内
場所:新宿ウイスキーサロン
評価:★★★★★★(5ー6)

香り:ウッディで乾いた植物感、オレンジピール、ほのかに干し柿を思わせる甘やかさ。ウッディーさはオーク由来の要素に加えて、微かに香木、甘栗、ニッキを思わせるスパイシーさも感じられる。

味:樹液を薄めたようなクリーミーな柔らかさ、やや水っぽさを感じる口当たり。そこから薄めたキャラメル、甘栗を思わせる甘味、香り同様の構成だが、後半にかけてウッディさに青さの残る干し草、ニッキ、若干の和紙っぽさを思わせる含み香を伴う。
余韻はウッディでほろ苦く、若干の焦げ感を伴う穏やかなフィニッシュ。

ベースとなるブレンドの香味と、フィニッシュで付与されたミズナラのウッディでスパイシーな香味。オリエンタルというにはもう一歩足りない気もするが、それらが同系統の香味を軸に繋がっていて、多少の分離感はあるが及第点と言える仕上がり。加水するとその部分が強調され、シロップを思わせる甘味と草っぽさ、ベースに備わるクセのような香味が顔を出す。目立った若さはなく、ストレートがオススメ。

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長濱蒸留所が自社蒸留原酒と、輸入原酒を使ってリリースする、ワールドブレンデッドモルト「アマハガン」。2016年に稼働した同蒸留所は、初期の原酒がいよいよ3年熟成を迎え、リリースに向けた準備を進めている最中です。

本シリーズは、今後同社がウイスキーメーカーとして活動していくにあたり、避けては通れない”ブレンド”の経験を積むために作り出したもの。ですが、ちゃんとウイスキーしているというか、思ったよりも良くできいているというのが第一印象。
第1弾は若いなりのバランスが魅力であり、第2弾はワインカスクが効いて、ブレンドに使われた原酒の繋ぎになるような丁度いい濃厚さに、どちらもそれなりの評価が得られていたと思います。

そして今回、2019年9月3日に発売された第3弾はミズナラ樽でのフィニッシュ。ワイン樽は使い方が難しい樽ですが、個人的にミズナラ樽のほうが、難しさもさることながら、熟成させた原酒に求められる香味のハードルがワイン樽よりも高いため、トータルで難しいという印象があります。
アマハガンのファーストリリースが発表されたのが2018年11月。その前にまとめてブレンドを作り、ワイン樽、ミズナラ樽にも詰めていたとすれば、フィニッシュ期間は約10ヶ月程度。ファーストフィルのミズナラ樽はエキスが結構しっかりでますし、何より熟成場所は寒冷かつ温暖な盆地・滋賀県です。真夏をギリギリ避けたボトリング時期の判断が、スパイシーさ、ウッディさの出すぎない仕上がりに繋がっていると感じます。

事前の印象では、ミズナラ樽由来の香味がどこまで馴染むかという警戒は多少ありましたが、これは普通に前作より良いのでは。
好みの問題もありますが、元々少々癖のある輸入原酒が使われているなかで、それらとミズナラ樽由来のウッディさとスパイシーさが、フレーバーの方向性が喧嘩していない。
フィニッシュ期間で使われた原酒の熟成が進んだこともあるのでしょう。普通に飲めて、完全にオリエンタルとは言い難いもののミズナラ由来の個性も感じられて、悪くない仕上がりだと感じたのが率直な感想でした。

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今日のおまけ:長濱蒸留所内観とニューメイク2019。
先日、約2年ぶりに訪問させてもらいましたが、相変わらず小さな蒸留所です。隣にあるのはレストランで、しかもビールの醸造所まで兼ねているのですから、こんなスペースにここまでの機能を詰め込んでいる蒸留所は長濱だけだと思います。

さて、2年間での変化はスチルが1基増えていただけでなく、ノンピートタイプの酒質がかなり良くなっていて驚きました。
2年前はまだ製造ラインの癖を掴みきれていなかったのか、麦芽風味のぼやけたような味わいがあり、まだこれからだなと感じていたところ。それが今は雑味が少なくクリアで柔らかい味わい。それが単に薄っぺらいだけっではなく、麦の味わいと厚みも適度にあって、短熟から仕上がっていくような素性の良い原酒が作られていました。
今年か来年早々にあるであろう、3年熟成のリリースだけでなく、この蒸留所の今後の成長が楽しみです。

アマハガン ワールドモルト エディション No,2 赤ワイン樽フィニッシュ 47%

カテゴリ:
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AMAHAGAN 
World Malt Whisky 
Edition No,2 
Red Wine Wood Finish 
700ml 47% 

グラス:テイスティンググラス
時期:開封後1週間程度
場所:新宿ウイスキーサロン
評価:★★★★★(5ー6)

香り:スウィートで安いイチゴジャムのようなベリー香、奥に干し草、カカオのようなビターなウッディネスを伴う。時間経過で微かに柑橘や乳酸のような若さに通じる要素もある。

味:香りでも感じられた系統のシロップのような甘みとウッディなタンニン。アタックは強く、籾殻のような乾いたニュアンスと、じわじわとスパイシーな刺激を感じる。余韻はビターでややハイトーン。タンニンが染み込むよう。微かに染み込むようなピートフレーバーもあるが、ワイン樽の個性が支配的。

しっかりと樽由来のキャラクターがあり、奥行きはそこまでないが分かりやすい味わいに仕上がっている。加水するとバランスが崩れ、ニューポッティーさが顔をだす。ストレートで。


長濱蒸留所が自前の原酒と輸入原酒をブレンドして作ったリリース。前作が面白いというか、光るものを感じる出来だったので、今回は比較的早めにテイスティングです。
フィニッシュ前のベースとなっているのは昨年リリースされたアマハガン・ファーストリリースと同じものですが、そこに赤ワイン樽でフィニッシュをかけることで、仕上がりは前作とは大きく異なっています。

というのも、ファーストリリースでは序盤に若さが感じられ、中間以降輸入原酒がバランスをとって、フィニッシュはそのどちらの個性も混ざり合うような感じでした。
一方今回のセカンドリリース、ワイン樽フィニッシュは、序盤の若さをワイン樽の要素が塗り潰した。。。勢いで、中間、余韻にかけても影響。前作の仕込みから半年程度のフィニッシュでありながら全く別物のような分かりやすい仕上がり。
前作も上手く作ったと思いましたが、今回もまた原酒も限られている中で一般的なユーザーの欲しがる味わいにしっかりアジャストしてきていると思います。


1つのロットでベースとなるウイスキーをまとめて仕込み、複数回のリリースに使うことは、生産量や原酒に限りがあるクラフト蒸留所にあって珍しい手法ではありません。
むしろその土地のワイナリーの樽や、その土地で育ったミズナラ、桜、栗などの木材を使うことで、インスタント的ではありますが、地ウイスキーとしての体裁を整えることができるのです。
まあこの手の樽材等は扱いが難しいので、おいそれと簡単に成功するものでもないと思いますが・・・。

今回のボトルは、推定1年未満と少ない追加熟成期間のなかで、これだけはっきりとワインのニュアンスが出ているところに、滋賀県という地域の特色も感じられる。同じブレンドがベースとなっていることから、ワイン樽の影響を学ぶ意味でも前作との飲み比べをしてみるのも面白いと思います。

イチローズモルト バーテンダーズチョイス 神田祭2019 シングルカスクブレンデッド 58.6%

カテゴリ:
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ICHIRO'S MALT 
BARTENDER's CHOICE 2019 
Single Cask Blended Whisky 
Selected by 神田 Bar Society  
Cask No, 5294 
700ml 58.6% 

グラス:テイスティンググラス
時期:開封直後
場所:新宿ウイスキーサロン
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:前面にライ系や新樽穀物の要素。スパイシーな香り立ちから、ウッディで干し藁やオーキーな華やかな酸のあるリンゴ、オレンジリキュールなどのアロマも感じられる。

味:スパイシーでしっかりとボリュームのある口当たり。柑橘のニュアンスからバニラと洋梨、アメリカン系の穀物やライを思わせる酸味もある。
余韻はドライで微かにスモーキー。ハーブの爽やかさとひりつくようで長く続くフィニッシュ。

これまで飲んだワールドブレンデッドシリーズでは一番好み。アメリカン系のフレーバーとモルト、それぞれの個性がマリッジに使われた樽感の中で融合したような美味しさが感じられる。少量加水しても崩れず、さらにバランスがよく柑橘のニュアンスがもう一歩前に出てくる。某社のワールドブレンドもこれくらいだったら。。。

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隔年で5月に開催される神田祭りを記念し、神田にBARを構えるバーマンや飲食店らが共同でリリースに関わる記念ボトル第4段。
最近イチローズモルトでリリースが増えている、ワールドブレンデッド区分のシングルカスクブレンデッドウイスキーです。

イチローズモルトのワールドブレンデッドのシングルカスクは、ハイプルーフな原酒を混ぜ合わせ、カスクストレングスでボトリングしているためか、マリッジの樽由来のフレーバーを突き抜けるような、様々な個性がぶつかり合う印象があります。
これが良い方向に振れれば良いのですが・・・なかなかそうなるとは限りません。若さが悪目立ちしたり、喧嘩してるような難しいボトルもあります。

しかし今回のリリースは、後熟に使われたとおぼしきバーボン樽由来のスパイシーさや華やかさに加え、いわゆるバーボンやカナディアンなどアメリカン系のライっぽさに通じる酸味と穀物由来の香味が、5~10年熟成程度のモルトのフレーバーと混じりあって融合している。
またバランスを取っている15年程度のミドルエイジの原酒も繋ぎの仕事をしており、第一印象ではバーボン系の個性の主張に驚くと思いますが、ジャパニーズを始めスコッチタイプの原酒も負けてない。高度数故のバランスを楽しむことが出来ました。
これは是非ストレートか少量加水で楽しんでほしいですね。


裏ラベルに書かれた「新たな時代を彩るボトル」の言葉。平成から令和へと時代が代わり、少なくとも今年に入ってウイスキー業界で何が変わったかと言えば、輸入原酒を使ったワールドブレンデッドの存在があります。
これまでは暗黙のうちに作られていたものが公になってきただけでなく、ジャンルの1つとして、今後も多くのメーカーからリリースされるだろうとも考えられます。

例えば、輸入原酒といってもスコッチタイプのみで仕上げても区分はワールドブレンデッドですが、それでは現地スコットランドのものと変わらないし、やはりワールドを名乗るからには各地のウイスキーの個性を融合することにも可能性を見いだしたい。
今回のリリースは、そんな自分が考えるワールドブレンデッド像にあって、ウイスキーの新たな時代に示すお手本のような構成だと感じたのです。


このボトルは新宿ウイスキーサロンで飲みましたが、そもそもは神田祭を記念したリリース。神田にあるBARを中心に取り扱われており、自分が知ってるウイスキーが強いところだとGROOVY、サンディマック、Eclipseなどで飲むことができます。(特にGROOVYさんは本企画の発起人でもあります。)
この記念ボトルは2011年の大震災以降自粛されていた神田祭再開の2013年から始まり、2015年以降は蒸留所の成長と共に歩んできた経緯もあります。
その想いやボトルに関するコアな情報を聞きたい方は、是非テイスティングがてら神田を訪れて見ては如何でしょうか。ディープな街で面白いですよ!

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