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バーンサイド 29年 1989-2019 ブレンデッドモルト 46.2% Bar Shu-shu 10周年記念

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BURNSIDE 
BLENDED MALT WHISKY 
For Bar shu-shu 
Aged 29 years 
Distilled 1989 
Bottled 2019 
Cask type Bourbon 
700ml 46.2% 

グラス:木村硝子テイスティング
時期:不明
場所:自宅@サンプル
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:ドライで華やか、品の良い香り立ち。干し草とバニラ、あるいは麦芽の白い部分を思わせる甘さ。スワリングすると薄めた蜂蜜や熟した洋梨、白桃などのオーキーなフルーティーさが増してくる。

味:ややドライな口当たり。オーキーで華やかな含み香に、バニラクリームや洋梨のピューレ、微かにアプリコットジャムを思わせる柔らかい甘味と酸味を伴う風味がじわりと舌の上に広がる。
余韻はオークフレーバーが鼻腔を揺蕩い、クラッカーを連想する乾いたウッディネスの軽やかな刺激と、ナッティでほろ苦いフィニッシュが長く続く。

所謂ティースプーンモルトであり、中身はバルヴェニーといって差し支えないもの。ボディはミディアム程度で穏やか。その酒質を殺さない程度にバーボン樽(恐らくホグスヘッド)由来のオークフレーバーが上手く効いて、熟成感とのバランス良く綺麗に仕上がっている。
加水するとウッディさが和らぎさらにマイルドでスウィートな味わいを楽しめるが、個人的にはストレートのままチェイサー片手に楽しみたい1本。

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昨年開業10年を迎えた、葛西のBar shu-shu(シュシュ)の記念ボトルかつ、BARレモンハートとのコラボボトル。
現在予約受け付け中で、6月中旬頃に同店及び購入者に届く予定となっている本リリースのボトリングサンプルを、縁あってテイスティングさせて頂きました。
(※BARには6月11日入荷予定とのことです。)

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OPEN 19:30~27:00(日曜定休)
〒134-0083 東京都江戸川区中葛西5丁目29-7

販売元はレモンハートでお馴染みのファミリー企画。ラベルは画像の通り古谷三敏氏書き下ろし、ファン垂涎のオリジナルラベルで、シュシュのオーナーバーテンダー徳山さんと、同店カウンターで飲むマスターの姿が書かれています。
オリジナルボトルのリリースは愛好家の夢ですが、それを彩るラベルは竹鶴政孝氏の言葉を借りれば花嫁衣装のようなもの。BARの記念ボトルとしてこれ以上は無いのではと思えるようなデザインです。
(徳山さんすごいそっくり。。。そして自分もマスターと飲んでる絵が欲しい!)

さて、どうしてもラベルに目がいってしまうリリースですが、中身もしっかり本格派。突き抜けて陶酔感や勢いのあるようなリリースではありませんが、熟成のピークを迎えた、実直で美味しいスペイサイドモルトです。
スペイサイドらしさを定義するのは中々難しいですが、一定年数熟成させた段階でハイランドほど酒質や樽感が肉厚ではなく、軽快で軽やかなフルーティーさを備える今回のリリースのような方向性が、近年ではひとつ目安になるかなと感じています。

熟成により過剰にならない範囲で整った樽感と、もう一方で熟成を通じないと得られない香味の穏やかさが、双方過剰にならない範囲でバランス良くまとまった味わい。樽由来の香味の合間に、バルヴェニーらしい柔らかい麦芽の甘味も感じられるのもポイントです。
BAR飲みなら1杯目、あるいはハイボール後等の2杯目からでも前後を気にせず楽しんでいける、多くの飲み手の好みにマッチして、抵抗なく美味しさを味わえるのではないでしょうか。


Bar shu-shuオーナーの徳山さんとはイベントやSNSでの交流が多く、例えば怪しいウイスキーが手に入ったと思わず閉口(笑)するようなサンプルをいただいたり、趣味が共通だったり、お店の創業日が自分の誕生日と同じだったりという具合ですが。今回のバーンサイドは、10年を越えて広く長く愛されてきたBAR Shu-shuそのものであるような印象も受けました。
月並みですが、この度の記念ボトルリリースおめでとうございます。是非後日カウンターで楽しみたいですね。

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クライヌリッシュ 20年 1997-2018 BARレモンハート 46%

カテゴリ:
clynelish-lemonheart
CLYNELISH 
KINGSBURY 
For BAR LEMON HEART 
Aged 20 years 
Distilled 1997 
Bottled 2018 
Cask type Hogshead 
700ml 46%

グラス:テイスティンググラス
時期:不明
場所:BAR LIVET
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:華やかなオーク香、ワクシーかつおしろいを思わせる麦芽香。すりおろしたリンゴや洋梨を思わせる品の良いフルーティーさを伴う。

味:香り同様の構成。しっかりとした口当たりから、おしろい系の麦感と洋梨のピューレのようなフルーティーさ。微かに柑橘やアプリコット。余韻にかけてしっかりとパンチがある。フィニッシュはドライなウッディネス、華やかだがやや荒いオーキーさを伴って長く続く。

王道的なクライヌリッシュと言える個性を楽しめるリリース。加水だが、虚勢されているわけではなく、樽と酒質にはほどよい強さが残されている。


ウイスキー好きなら、あるいはお酒好きなら一度は見たことがあるであろう、漫画「BAR レモンハート」。最近はドラマも放送されていたため、より知名度が上がっているのではないでしょうか。

レモンハートは架空のBARですが、嘘から出た誠と言いますか、実際に東京・大泉学園前にBARレモンハートを作者・古谷さんが開業しただけでなく、昨年は酒販店も別途オープン。連載初期の頃に掲載されたものなど、終売などで入手が難しいものはさておき、漫画で知ったお酒を飲み、購入するという興味深いモデルが作り出されています。

今回のクライヌリッシュは、その酒屋レモンハートのオープンを記念して80本限定でボトリングされたものです。
ウイスキーではなくワインっぽいですが、ウェアハウスでテイスティングしているマスターの姿が、知ってる人には「おっ」と思わせるラベル。
中身のチョイスも一般に有名どころなウイスキーではなく、モルトラヴァーにファンの多いちょっとコアな銘柄代表とも言える、クライヌリッシュなのが惹かれますね。

それがまたテイスティングの通り、クライヌリッシュの王道的な味わいなのもポイントです。
ワクシーで、バニラや洋梨、あるいはおしろいのような甘い香りに、日本人に馴染みがあるところだと、お粥のようなとろりとした麦系のフレーバー。ここにオーク由来の華やかさとフルーティーさがマッチする。
リフィルシェリータイプの樽だと、酸味が強かったり多少くどくなる傾向もあるため、こういうのが良い塩梅だよなと。じっくり楽しませてもらいました。

モートラック 23年 1995-2018 萌ボトル第一弾 46% 仙道ますみ書き下ろし

カテゴリ:
MORTLACH
BAR LEMON HART PB
Aged 23 years
Distilled 1995
Bottled 2018
Cask type Hogshead
700ml 46%

グラス:テイスティンググラス
場所:BAR LIVET
時期:開封後1ヶ月以内
評価:★★★★★★(6)(!)

香り:華やかで乾いたオーク香主体のアロマ。干草、ジンジャー、ココナッツやドライパイナップルをフルーティーさ。時間経過で麦系の要素も伴う。柔らかい香り立ちだが芯がある。

味:ややドライな口当たり、薄めた蜂蜜、熟したアプリコットや洋梨を思わせる品の良い果実味、微かに青みがかったニュアンスや、奥にはまろやかな麦芽風味。
余韻は程よくドライ、華やかでオーキー、黄色い果実がフェロモンを連想させる戻り香を伴い長く続く。

ホグスヘッド熟成らしいフルーティーで華やかな香味が主体。本来ならもっとドライなウッディさが残るはずだが、厚みのある酒質が底支えになり、突き抜けない代わりに加水で綺麗に整えられた美味しさが魅力。
飲んでからラベルを改めて見ると、なんとなく引き寄せられるように感じるのは自分だけではないだろう。(特に男性陣)


先月BARレモンハートのPBとして、一部BAR関係者を中心に販売された、なんとも目を引くラベル。
既に第二弾が計画されているとかないとかですが、第一弾は成年向け漫画を主に手がけている仙道ますみ氏による、リベンジHの主人公・鈴音秘芽子と思しきキャラクターが書かれた1本です。

絵画、猫、漫画、そして今回の萌え系のラベルは、近年のウイスキー業界(特に日本の)でトレンドの一つになりつつあるジャンルです。
個人的にこれらのリリースの一部には、内容と関係のない組み合わせに疑問を感じる気持ちが無いと言ったら嘘になりますが、古くはムーンインポートなどボトラーズリリースで見られた手法にして、味で「まあこういうのもあるか」と納得させてくれるモノがあるのも事実。

今回のボトルもその中身の話をすると、「普通に美味い」という表現が偽りないところ。
モートラックでホグスヘッドという組み合わせでは、過去にも同様な系統の香味を備えたリリースはありました。ただ、モートラックは麦感がしっかりしてボディも厚く、樽に負けない強いウイスキーであるため、加水されても崩れず、このボトルは樽感も酒質もちょうどいい具合で仕上がっているのです。

これを原作を知らない人が飲む分には、上記のようにボディを残しつつ綺麗に整った美味しさに、成る程ラベルに書かれたイラストにもリンクするようなボトルじゃないかと感じる。
しかしリベンジHはエロスと復讐劇が合わさった、多少ダーティーなストーリーです。キャラの位置付けを知ってる人が飲むと、口当たり柔らかくとっつきやすいが、この奥にはどんな罠があるのか。。。この表情の意味は。。。なんて二面性を秘めたボトルとなるように感じます。(古いネタですが、なつ◯STEPみたいな。)

余談ですが、今回の萌えボトル(スウィートギャラリー)のコンセプトは、「バックバーに恥ずかしくて飾れないボトル」。話のわかる常連にこっそり出すというものだったそうですが、流石新宿、普通にバックバーどころかカウンターに鎮座(笑)。お出迎え頂きました。
なおBARではカウンターにあるボトルを勝手に開封することはもちろん、断りなく手に取ったりすることもNGな作法であるわけですが、このボトルの場合は2つの意味で「おさわり厳禁」であると言えそうです。
いずれにせよ味もよくラベルも見応え?がある、面白いリリースですよね。

4月下旬のウイスキーニュース  〜スキャパ蒸留所にビジターセンター開設 他〜

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あれよあれよという間に4月が終わってしまいました。
世間一般はGW真っ盛りで、社蓄をやめた方々は短い春を謳歌されていることと思います(笑)
ちなみに自分は悲しいことに打ち合わせだなんだと色々予定も入っていて、暦通りな日々。
無理に休んで混んでる街に出るよりも、空いてる電車で通勤してゆったり仕事したほうが精神的に楽であると言い聞かせて仕事に励みます。

さて、今回も懲りずに4月下旬のニュースをまとめてみました。
トップトピックスは客観的に見るとたいしてニュースでもないんですが、私の趣味全開です。


【トップニュース】
・Scapa opens first-ever distillery visitor centre(4/28 THE SCOTSMAN)
http://www.scotsman.com/business/food-drink-agriculture/scapa-opens-first-ever-distillery-visitor-centre-1-3755853

先日スキャパの謎について考察し、16年は終売になるんじゃないかと予測をしていたところ、まだ確認出来ていませんが、酒屋レベルの話では終売だという情報を頂きました。
個人的に良い蒸留所だと思うのですが、暗いニュースが入ったところで今度はビジターセンター開設のお知らせ。
操業してから実に130年、初めての開設らしいです。
かつてスキャパにはビジターセンターが無く、操業も不定期で少人数で対応していたため、遠路はるばる見学に行って誰も居ないなんていう笑えない話もありました。
見学には勿論、スキャパのローモンドスチルも経路に含まれているとか。
2007年度より本格再稼働した新生スキャパの今後の活躍、展開を楽しみにしています。


(写真提供:SCAPA蒸留所 撮影ISHIHARA TATSUYA氏)


【ピックアップニュース】
・ジャーマン・ウイスキーの時代が到来!老舗ビール醸造所が造る『BAAS』(4/28 マイナビニュース)

http://news.mynavi.jp/news/2015/04/28/140/

ドイツの酒と言えばビール、後はワイン。
ボトラーズはウイスキーエージェンシー、モルトオブスコットランド、あぁ後は最近聞かないけどウイスキーファスル。
蒸留としては昔ラッケというブランドがあったくらいで、いまいちイメージありませんでしたが、どうやらドイツでもウイスキー蒸留の動きが本格化しているそうです。
元々ビールとウイスキーは兄弟のようなものとも言われるくらいですから、設備さえあれば作れてしまうのでしょう。
ウイスキーの消費量が増えてきた、じゃあ自国でも生産だ!となるのは当然の流れなのかもしれません。
屋根裏部屋で熟成させてるというのも面白い。

「ジャーマンウイスキーの時代が到来」と煽るのは時期尚早な気がしますが、酒文化は根付いている国です。例えばアイスワイン樽熟成のウイスキーとか、色々工夫は出来そうですね。


・20年物のラム酒をたった6日間で作り上げる製法とは?(4/22 GIGAZINE)
http://gigazine.net/news/20150422-20-year-rum-6-days/

先日中旬のニュースの中に入れようと思ったものの、ボリュームオーバーから今回に持ち越しした特集記事です。タイトルを見た瞬間は「あぁ、またウッドチップで木香増し増しか」なんて思いましたが、読んでみると実に興味深い内容でした。

元々、熟成においてウッドチップを樽に入れ、木香、オーク成分を多く溶け出させ、短時間で長期の熟成を再現するという考え方は、スパイスツリーなどの一部商品で使われていました。
最近では"24時間で3年分熟成させる"という商品、Whisky Elementsが販売されたりして、実際に試された方もいらっしゃると思います。ただ、ウイスキーの熟成を要素毎に分類して考えると、これは木香を濃いめに付けただけで、「熟成と言えるのか」という疑問がありました。
以下の派生記事の中でも、現在行われている方法の多くは、必ずしも良い原酒が出来るとは言いがたい旨のコメントも紹介されています。


参考:科学の力で良質のウィスキーを短時間で熟成することは可能なのか
http://gigazine.net/news/20150411-whiskey-aging/
(※バーボンについての状況など、これはこれで面白いまとめになっています。)

前置きが長くなりましたが、今回の特集でまとめられている開発した装置「Model 1 reactor」は、科学的にエステル化を起こさせることで、樽の中と同じ化学反応を短期間で発生させることが出来るそう。どうやら単に樽香を付けただけの熟成促進ではないようです。
内容もさることながら、気になるのはその香味。多少高くても良いので日本に流通してくれないかな。


【その他のニュース】
・Auchentoshan Distillery's 200 years of whisky brewing in Clydebank(4/30 Clydebank)

http://www.clydebankpost.co.uk/news/roundup/articles/2015/04/30/530939-auchentoshan-distillerys-200-years-of-whisky-brewing-in-clydebank/
→オーヘントッシャン蒸留所が200周年を迎えるという話。同蒸留所の歴史やリリース内容についての開設アリ。200周年記念の話があるかと思いましたが・・・書かれていませんでした(笑)。

・ジェラート第2弾 きょうから柏で販売 イチゴ+竹鶴=美味(5/1 東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20150501/CK2015050102000131.html
→最近暑いのでそそられます。そういえば今年の柏工場の地域ふれあい感謝デーは5月24日に開催ですから、合わせて楽しんでも良さそうですね。

・「レモン・ハート」紡いだ記憶(下)…漫画家・古谷三敏(4/28 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/otona/special/sakaba/20150410-OYT8T50046.html
→ウイスキー好きなら一度は読んだことがあるレモンハート。今では情報があって当たり前になりましたが、創刊時2000年初頭あたりまでを考えれば、この漫画が果たした役割は本当に大きいと思います。

・海底で170年熟成されたシャンパンってどんな味?(4/26 ギズモード)
http://www.gizmodo.jp/2015/04/170_4.html
→オールドボトルあるあるw
古けりゃ旨いってワケではない。ただ成分の話が面白いですね。樽に釘かぁw

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