タグ

タグ:プライベートセレクション

メーカーズマーク プライベートセレクション ローソンバイヤー&くりりん 55.25%

カテゴリ:
IMG_4436

Maker’s Mark 
PRIVATE SELECTION 
Lowson Buyer & Kuririn 
Best on the Rocks!!
750ml 110.5proof(55.25%)
Staves Profile P2:0 Cu:1 46:7 Mn:1 Sp:1

香り:ふくよかなアロマ。カラメルソースと赤い果実、微かにカカオ。甘くビターでリッチ。

味わい:リッチでコクのある口当たり。厚みのあるウッディネス。オレンジコンフィやチェリー、紅茶のアクセント。

余韻:香ばしく甘い、軽やかなスパイシーさと共にメローなフレーバーが長く続く。

ふっくらとした甘さと香ばしい味わいの原酒を、大胆なレシピでアレンジ。深いウッディネス、キャラメルの甘さ、赤い果実味を想起させるフレーバーが重なり、メローでリッチな味わいに仕上がりました。ライトでスパイシーな傾向が多くなった近年のバーボンから逆行し、オールドバーボンを彷彿とさせるまろやかな飲み口と濃厚さが特徴。さながらオールドレプリカ。
飲み方のオススメはリリースタイトルに「Best on the Rocks!!」とあるようにオンザロック。溶けた氷での加水と、冷やされたところから口内で温度が上がることで、オーク樽由来の甘さと華やかさ、穀物と果実を思わせる風味が豊かに広がります。 

IMG_4489

7月28日からローソンアプリで予約受付中の、ローソンさんとのコラボリリース。昨年12月にバイヤーの倉光さんとレシピ調整を行い、ついにリリースとなった、個人的には念願かつ待望の1本です。

なぜ念願なのかというと、2017年に萌木の村向けの同リリースに衝撃を受け、いつか自分も関わってみたいと思っていたから。
なぜ待望なのかというと、ぶっちゃけ自分のバーボンの好みに全振りした構成で、このバーボンを持って夏のアウトドアに行くことを心待ちにしていたから。
販売本数は230本。ありがたいことに多くの予約を既にいただいており、28日の告知から昨日時点で残りはあと50本程度とも聞いています。(7/31、無事完売しました。ありがとうございました!)

・メーカーズマーク プライベートセレクション
ローソンバイヤー & くりりん 

Best on the Rocks!! 
750ml 55.25%
販売本数:230本
価格:9350円(税込)

予約期間:2026/7/28(火)10時~8/10(月) 
受取期間:2026/8/25(火)~8/31(月) 

※店頭に並んで販売される形式ではありません。ローソンアプリ(以下リンク先参照)で予約をいただき、指定した店舗で受け取る形式ので販売となります。

※写真にはありませんが外箱と、ボトルに着せられるローソン柄セーターが、おまけでついてきます。


メーカーズマーク…に関する解説は、このブログを見ている層にはもはや不要でしょう。6年以上熟成された原酒、原料の一部に冬小麦を使うことで柔らかくまろやかな味わい、そして赤い蝋封が特徴のバーボンです。
一方で今回リリースされる、プライベートセレクションとはどのようなものか。そして今回のリリースのレシピ検討はどのように行われたのか、本記事を通して紹介していきます。

プライベートセレクション(初期の頃はプライベートセレクト)は、メーカーズマークの7代目当主である、ビル・サミュエルズ・ジュニア氏が生み出したメーカーズマークの新しい形。元々は同氏が新しいメーカーズマークの伝統としてリリースした、メーカーズマーク46の検討過程にヒントを得たもので、樽の中に最大5種からなる10枚のインナーステイブを組み合わせて入れ、そこに熟成したメーカーズマークの原酒を加え、最低90日以上の追加熟成を経てリリースされる、バレルストレングスリリースです。

選定者がプログラムを通じてインナーステイブの組み合わせをどのように考えるかというと、まず1つのインナーステイブのみを使った原酒が5種類用意され、それをブレンドする形で組み合わせを検討していきます。
組み合わせの総数は1001種類。バーボンのリリース選定でありながら、さながらブレンドレシピを検討しているような形式。何度も試行し、納得の組み合わせを目指します。

IMG_8511
FullSizeRender
(樽の内部と、5種類のインナーステイブ画像。)

インナーステイブはそれぞれ以下の通り。特徴は、テイスティングした際に自分が感じた印象。

P2:American Pure2(アメリカンオーク)
製法:低温でしっくり長時間ロースト
特徴:スパイシーでバニラのアロマ、やや乾いたウッディネス

Cu:French Cuvee(フレンチオーク)
製法:遠赤外線で片面ずつ焼く。
特徴:スパイシーな中にキャラメル系のコクのある甘さ

46:Maker’s 46(フレンチオーク)
製法:遠赤外線で片面ずつ、Cuveeより長時間、高温で焼く。
特徴:濃厚でメロー、やや粘性のある質感。バランスが良い。

Mn:Mendiant(フレンチオーク)
製法:熱風乾燥機で内部までじっくりと低温で焼く。
特徴:クリーミーだが、ビターで個性的な植物感を伴う。

Sp:French Spice(フレンチオーク)
製法:熱風乾燥機で高温から低温へ変化させて焼く。
特徴:ほろ苦く、赤系の果実を思わせる甘酸っぱさに、スパイシーな要素。

IMG_8525

今回、バイヤーの倉光さんと話して決めたテーマは「ロックで美味しいバーボン」。まろやかで、それでいて濃厚で加水による伸びがあり、一方で冷やすことで減衰する甘み、感じやすくなる苦味を想定したレシピとしておく。
個人的には、この味わいのイメージが、12年熟成程度のバーボンのオールドボトルのBIB仕様だったんです。

まずは1種2枚ずつ、インナーステイブを使った5種10枚の組み合わせを試してそれぞれの木材の働きを確認・・・。
この時点で、ハイボールに使うなら向いているP2が、我々のイメージしたロック向きの味わいではなく、余計なウッディさ、スパイシーさを加える懸念があることがわかります。
一方で、46は深くコクのある甘みを付与しており、即46増しの試作を実施。この木材を軸に、甘さだけでない、酸味、苦味、スパイシーさのちょうどいい塩梅となる組み合わせを探っていくことになります。

IMG_8519
(試作の際は、それぞれの木材を加工して作られたコインでレシピを指定する。)

IMG_8552
(試作したレシピはストレートでの味わいだけでなく、ロックも試す。試作に試作を重ねてグラスの数が…)

そんなわけで、P2は0。46を過半数以上使うレシピに試作2回目で辿りつき、最終的に決定するレシピは試作4回目のもの。明らかにこれまでの組み合わせとは違う、濃厚でありバランスがよく、そしてメローなだけでなはい、甘酸っぱさ、適度な渋み、苦味がアクセントになって引き締める。ロックにしてもしっかりと伸びるし、これは良いと2人で顔を合わせます。

ただ、ここから微調整でさらに良い組み合わせはないものかと、P2を1枚復活させたり、Spを2枚にしたり・・・倉光さんとくりりんのこだわりスイッチが入ってしまった。
気がつけば試作は10を超え、もうこれ以上はないだろうというくらい試すに試して、準備された46原酒を1本使い切り(笑)、やっぱり4番目のレシピがいいねと。
こうしてローソンバイヤー&くりりんコラボリリース、Best on the Rocks!!が誕生しました。

IMG_8526
(今回のリリース作成にあたり、解説とブレンド作業、そしてアドバイス等をいただいたメーカーズマーク ジャパンアンバサダーの尾島 勢地氏)

作成されたレシピはその後サントリーさんからメーカーズマーク蒸溜所に送られ、指定の組み合わせで作られたインナーステイブ入りの樽に原酒を充填。石灰岩を切り出して作られた、特別な熟成庫で追熟され、リリースの時を待つことになります。

ちなみに、熟成の際は温度、季節によって樽の出方に変化があるものですが、この熟成庫は年間を通じて温度がほぼ一定で、夏、冬の気候の違いはあまり影響がないそうです。

また、剪定の際にブレンドした原酒の味わいと、実際のリリースの味わいは、ちゃんと近しいものになっているのかというと、これもかなり再現されていると言えるものでした。強いて言えば、ブレンド直後の方が各フレーバーが強く主張しており、熟成後にリリースされたものの方がまろやかで各フレーバーに落ち着きが見られるように感じました。スコッチのブレンドでも見られる変化ですが、今回のリリースに関して個人的にはプラスの変化だったと感じています。


さて、今回リリースに関わらせて貰い、このメーカーズマーク・プライベートセレクションプログラムを通じて感じたことは、まずプログラムそのものの完成度と自由度の高さです。洗練されているのもそうですが、グレーンで新樽熟成、同じ傾向になりがちなバーボンにあって、自分だけのさまざまな味わいを自分たちで作り出すことができることと、その自由度を支えるのがベースにある味わいの基盤の強さ、骨太さ。スコッチではフィニッシュの樽材が合わずチグハグな味わいになってしまう…なんてことがなく、しっかりとまとまる。まさに完成度と自由度の高さがあるわけです。

そしてバーボンの可能性と面白さもまた再認識したリリースでもありました。最近、ヘブンヒル15年、エライジャクレイグ9年と立て続けにバーボンリリースに関わらせて頂きましたが、バーボンのフィニッシュや複数蒸留所原酒のブレンド、現地にはまだまだ面白く、魅力的なリリースが眠っています。今回のリリースで様々な組み合わせを試させて貰ったことで、その点も再認識させていただきました。
素晴らしい機会を頂きましたローソン様、サントリー様に改めて感謝を。そして本リリースを手に取って頂けた皆様にも、美味しさだけではない+αが伝わりましたら幸いです。

FullSizeRender
(バーボンはやっぱりアウトドアが合う!!ぜひ焚き火とのマリアージュもお楽しみください!)

【7月28日〜】くりりん✖️ローソン コラボ企画発表 バイヤーズセレクト with くりりん

カテゴリ:
FullSizeRender
コンビニチェーン LAWSONさんとのコラボ企画である「Buyers select with くりりん」が発表されました!!
蒸留所、専門酒販、インポーターと酒類関係のコラボはこれまでもありましたが、まさか日本最大手コンビニチェーンとのコラボは私自身も想定外。
え?マジっすか?良いんですか?3回くらい確認した記憶があります(笑)。

バイヤーズセレクトはローソンの酒類担当である倉光氏が定期的に、国内外の蒸留所とコラボしたリリースを実施したり、同氏こだわりのウイスキーを取り扱ったりする、ローソンアプリ限定の取り組み。最近だとカバランや嘉之助、クロナキルティのリリースもありましたね 。
今回はそのローソンバイヤーズセレクトに、当方がwithくりりんという形でスポットで関わり、限定リリースと、こだわりのウイスキー10選の選定を、一緒に行わせて頂いたものになります。

IMG_4431

限定リリースは、メーカーズマークの限定ボトルプログラムであるプライベートセレクション。個人的には、2017年に萌木の村向けにリリースされた同PBで衝撃を受け、いつかリリースに関わりたいと思っていたもので、約10年越しに念願叶った感慨深さもある一本。
ふっくらとした甘さと香ばしい味わいの原酒を、大胆なレシピでアレンジ。深いウッディネス、キャラメルの甘さ、赤い果実味を想起させるフレーバーが重なり、メローでリッチな味わいに仕上りました。
近年のライト寄りな、あるいはスパイシー路線のバーボンではない、オールドバーボンをイメージして自分の好みに全振りした、ストレート意外にロックでじっくり楽しんで頂きたい1本です。

そしてメーカーズマーク以外のバイヤーズセレクト・ウイスキーのほうは、甘み、苦味、煙、フルーティーさ、華やかさ…おおよそ麦から作られたとは思えない、複雑で多彩なウイスキーの個性、その一つ一つを感じて頂けるような、個人的に思い入れのある銘柄9種、メーカーズマークを含め計10銘柄を選定させていただきました。

FullSizeRender



個別のボトルの紹介は明日以降、段階的に実施させていただくとして、今回は予約方法と本件の告知を。※ローソンさんからのリリース告知、アプリでの予約方法などは↑を参照。

現在は予告の段階。
予約期間:2026/7/28(火)10時~8/10(月) 
受取期間:2026/8/25(火)~8/31(月) 


・メーカーズマーク プライベートセレクション
ローソンバイヤー & くりりん

Best on the Rocks!!
750ml 55.25%
価格:9350円(税込)
(ボトルに着せられるローソン柄セーターが、おまけでついてきます)

・バイヤーズセレクト 10選
マルス アウトドアラバーズ、余市10年、スタッグ等…

MARS WHISKY FOR OUTDOOR LOVERS 3,960円
長濱蒸溜所 アマハガン ワールドモルト Edition KOVAL 8,250円
シングルモルト余市10年・宮城峡10年 2本セット 26,400円
竹鶴ピュアモルト 7,700円
竹鶴ピュアモルト エッセンシャルズ 27,500円
スタッグ 33,000円
三郎丸Ⅷ STRENGTH 19,800円
三郎丸Ⅶ THE CHARIOT 19,800円
YAMAZAKURA シングルモルト 安積 2026 EDITION 13,200円

FullSizeRender
※各ボトルの販促コメント、テイスティングコメントは勿論くりりん印です。

個性、味わいのベクトル、竹鶴については自分の原点という思い入れで選びましたが、結果的に、見事にジャパニーズとバーボンしかない(笑
いや、最初はスコッチもいくつかピックアップしてたんですが、マニアックだったり現地限定だったりで手配が間に合わなかったんですよね。

本リリースは7月28日(火)10時からローソンアプリ上で商品が表示され、先着順予約が開始。予約した商品は8月25日以降に、指定した店舗で受け取りが可能というシステムです。
某構文的ですが、購入希望の方はアプリ上で注文しないといけないって訳です。店頭に商品が並ぶ訳ではないのでご注意ください!

再度言いましょう。
最近ハイボール缶やクラフト系限定リリースなど、尖ったリリースを多数送り出しているローソンさんから、まさかのくりりんコラボ。
なお、例によって、当方は本企画で売り上げの◯%とか手数料とか、所謂報酬は辞退し、受け取っておりません。いつものように趣味の延長で、しかし全力で楽しませていただいた企画となっております。

直近も三郎丸やらアイルオブラッセイやらなんやらでてますが。これを機会にさらに色々企画も出てくるらしいんで、ローソンさんの今後の展開にも期待してください!

ではまた明日!

ジョンベッグ 1970年代流通 43% 特級表記

カテゴリ:
IMG_20190522_105306
JOHN BEGG 
Blue Cap 
Old Scotch Whisky 
1970's
760ml 43% 

グラス:テイスティンググラス
時期:不明
評価:★★★★★★(6)

香り:柔らかいスモーキーさと、ほのかにみたらしやオレンジママレードを思わせる古酒感と角のとれた酸。カステラやフィナンシェなどの洋菓子の甘味と、合わせて土っぽさのある古典的な麦芽香。

味:香り同様の構成で、柔らかくコクのある口当たり。ほのかな古酒感と、薄めたキャラメル。じわじわと内陸系のピートフレーバーが存在感を出し、序盤の甘味の中にほのかな灰っぽさと、柑橘の綿や皮を含ほろ苦さが染み込むように長く続く。

経年変化に加え、当時の原酒のコクを伴う柔らかい香りと飲み口。そこに内陸系のピーティーさがしっかりと感じられる。全体は熟成感のある比較的モルティーな構成で、香味がしっかり感じられる一方でバランスも良い。ストレート、ハイボール、用途は広いが個性を楽しむ意味ではストレート向き。

IMG_20190522_105329

ロッホナガー蒸留所の創業者であるジョンベッグ氏が立ち上げたウイスキーメーカーが、ジョンベッグ社。
現在のロッホナガーは1845年創業、ジョンベッグ社は当時の親会社にあたり、恐らくロッホナガーよりも前に設立しているとは思うのですが、いかんせん古い話しすぎて細かいことは今となっては不明。。。
その後、1916年にデュワーズ傘下となり、1925年にDCL傘下という定番の流れで大手に組み込まれ、世界的な銘柄となった後、ウイスキー冬の時代のラインナップ整理から2000年前後のアメリカ市場向けリリースを最後に終売となったようです。

よって企業としての創業と解散、どちらも時期が定かではないのがジョンベッグ社です。
たしかなのはジョンベッグのキーモルトがロッホナガーであること。同じDCL傘下の銘柄であるVAT69とは親戚のような間柄と言えます。
その特徴は、なんといっても独特のピートフレーバーと、適度な厚みのある麦芽風味。以前レビューした1950年代流通のジョンベッグでも触れていますが、灰っぽいニュアンスを含むピートフレーバーが、コクのある酒質と共に感じられる。これはかつてのロイヤルロッホナガーがブレンドされている銘柄に備わっている特徴と言えます。

IMG_20190828_151009
(1980年代流通のジョンベッグ。輸入元は70年代同様にコーンズである。1978年にトレードマークに関するイギリスの方針を受け、キングジョージ5世の紋章からオリジナルのロゴに変わった。フレーバーは麦芽風味が比較的しっかり備わったモルティーかつ素朴なタイプで、ピーティーなフレーバーは70年代以前のほうが強く備わっている。)

該当するフレーバーについては、70年代流通は60年代ほどではないにしても、まだその香味を感じることができる時期。上で触れた親戚のVAT69も60年代と70年代とで同様の変化があります。
これをロッホナガー蒸留所サイドから見ると、1963年に大規模な改修工事が同蒸留所で行われており、設備が一新されると共に、モルティング設備も貯蔵庫に改修されてしまった模様。こ該当するフレーバーが徐々に失われ、近年のライトかつ個性のマイルドな傾向となっていくジョンベッグの境界は、1960年代中頃の大改修が分岐点とすれば、時系列的には違和感はありません。

日本向けの正規品があり、夜の街にはJOHN BEGG BARがあったくらいのブランドであるにも関わらず、現存するモノが少ないのもこの銘柄の特徴。そして地味に人気があるので、ブレンデッドにしては相場が高め・・・。
特に70年代以前は見かけることも少なく、手に入らなくなりそうな1本。飲めるうちに飲んでおくことをおすすめします。

IMG_20190829_002715

今日のオマケ:ロバート・モンダヴィ プライベートセレクション ピノ・ノワール 2017
オーパスワンに所縁のある、ロバート・モンダヴィのエントリーグレード。やや濃いめの味わいで、新世界のピノらしい熟した果実のような甘味と、ベリーを思わせる穏やかな酸味。ここはウイスキー好きにも琴線がありそうなフレーバーですが、そこにちょっと目立つ樽香が、バニラのニュアンスと共にタンニンを加えて余韻にかけて主張する。
上位グレードに比べると仕上がりが粗く、2000円弱のワインか?と感じるのですが、本国では9ドルとかで納得。味付けのあざとい部分が安いなりなところなのでしょう。もう5年くらい経ったら馴染むかも?


フォアローゼズ シングルバレル プライベートセレクション 2017 8年 OBSV 61.9%

カテゴリ:
IMG_6479
FOUR ROSES
SINGEL BARREL
PRIVATE SELECTION
Aged 8 years 8 m
Bottled 2017 Sept
Recipe Selected OBSV
700ml 61.9%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封後2ヶ月程度
評価:★★★★★★★(7)

香り:溶剤的な刺激のある香り立ち、時間経過で甘みが開き、ウッディでメロー、チャーオークのキャラメルやチョコレート、奥から植物っぽさ、微かにジンジャー。

味:パワフルでメローな口当たり、クリーミーで甘酸っぱい。シロップ漬けのチェリーや熟した皮付きオレンジ、フルーティーさのある新樽フレーバー。 
余韻はドライでスパイシー、程よいウッディネスをキャラメルの甘みが覆うように広がり、長く続く。

やや溶剤的な刺激が最初に飛び込んでくるが、その後はチャーオークのパワーのある甘み、果実のニュアンスも感じられるフルボディで旨いバーボン。ロックにすると刺激が和らぐだけでなくクリーミーさと味のふくらみ、甘みが増して美味しく楽しめる。例えるなら、棘のある薔薇のような1本。


当ブログイチオシの現行品バーボン銘柄と言っても過言ではない、フォアローゼズ・シングルバレル・プライベートセレクション。
日本に正規輸入はされておらず、蒸留所の限定品か、現地のショップが詰めたものを購入するかが現在の主な入手経路。今回のボトルはアメリカのリカーショップBevMoのボトリングで、マッシュビルはコーン60%、ライ35%、モルト5%、レシピパターンはOBSVとする仕様となっています。

このレシピパターンの4文字のうち注目するのは2番目の文字と4番目の文字。(1番目と3番目は全部同じなのです。)
2番目にはマッシュビルの違いでBとEの2種類が、4番目には酵母の違いでV、K、O、Q、Fの5種類があり、そこに樽ごとの熟成期間を加えて、それぞれで香味の違いを生み出す要素となっています。※下記参照。
今回のVはdelicate fruitiness というタイプ。色から感じる通りどっしりとした樽感、メローな甘さの上にスパイシーな刺激と合わせて繊細なニュアンスが感じられ、時間経過で馴染んでいく様がテイスティングで感じられました。 
ピリッとした刺激はライ比率が多いことに由来するのか、強い樽感にの中に華やかさがありつつもっさりしすぎない、いいアクセントになっています。

(フォアローゼズ蒸留所の熟成庫。均一なサイズ、高く積まれた樽の数々がスコッチのそれと異なるシステムを感じさせる。Photo by T.Ishihara)

さて、プライベートセレクションはフォアローゼズのコミュニティに入れば樽ごと購入することも出来るようなのですが、先に書いたように日本のメーカーがボトリングをした事例はありません。
そんな中、つい先日酒類輸入業者の田地商店さんが現地ショップ向けボトルの在庫を並行輸入し、少量ですが信濃屋を通じて国内に展開されはじめました。

レシピ違いを含めて樽ごとの違いが大きいバーボンであるため、これまで自分が飲んで来たものと同等のクオリティかはわかりませんが(ちと色が薄いボトルが多いのが気になる。。。)、これで味がいいバーボンだと評価が広まり、メーカーが動いて日本でも安定してリリースされるようになると良いなと。
特にその手の動きが活発な酒販業者としては、ビックカメラさんやリカマンさんあたりに期待しています(笑)。


※レシピ表記の意味
1番目(フォアローゼズ銘柄である表記)

2番目(マッシュビル)
B:コーン60%、ライ35%、モルト5%
E:コーン75%、ライ20%、モルト5%

3番目(ストレートバーボンを意味する)

4番目(酵母の違いによる酒質のキャラクター)
V:Delicate fruitiness
K:Slight spice
O:Rich fruitiness
Q:Floral essence
F:Herbal essence

※レシピ以外の個人的主観(ご参考まで)
同シリーズ10本近く試したうち、色が濃いボトル(赤みがかってるとベスト)の方が味が良い傾向あり。

フォアローゼス シングルバレル プライベートセレクション 10年 OESO 56.5%

カテゴリ:
フォアローゼス プライベートセレクション
FOUR ROSES 
SINGLE BARREL 
Private Selection 
Specially Selected By LIQUOR BARN 
Recipe Selected OESO 20% Rye mashbill / Rich Fruitiness 
Aged 10 years 8 months 
Bottled 2015 Jury 
56.5% 750ml 

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml以上
場所:自宅
評価:★★★★★★★(7)

香り:スパイシーで華やかな香り立ちから艶のある甘いウッディネス。ほのかに焦げ感、濃く入れた紅茶、シロップ漬けのチェリーやベリー。陶酔感あり。加水すると華やかさが増すが、少し溶剤系のニュアンスも。

味:コクのあるリッチな口当たり、スパイシーで甘酸っぱいオークフレーバーはアプリコット、ドライオレンジにハーブのニュアンス。ウッディーなチャーオークフレーバーと爽やかさが鼻に抜ける。
余韻はウッディーでビター、スパイシー。少量加水するとバランスが良くなる。


フォアローゼス蒸留所の限定品であり、一部現地酒販でカスクチョイスされたものが限定的に販売されているプライベートセレクション。今回のボトルは現地のリカーショップ、LIQUOR BARNがフォアローゼスから買い付けてリリースしているボトルになります。
先日、ウイスキー仲間のIさんから頂いた(強奪した)同ボトルのレシピOBSK・2014年ロットが予想以上の美味しさで、次回アメリカに行かれるときは蒸留所で大人買いしてきて欲しい旨を伝えたところ、蒸留所限定品2本、LIQUOR BARN詰め3本、計5本のプライベートセレクションを調達して頂きました。

ラベルは通常のフォアローゼスシングルバレルと異なり、金地に真紅の薔薇の花。薔薇の色は同じはずですが、プライベートセレクションのほうが映えるように見えます。
同銘柄はシングルカスクでのリリースで、熟成年数や度数がボトル毎に異なるのはもちろん、ライ麦比率など製造行程の違いから10種類のレシピで分けられており、それぞれ異なる味わいが楽しめるのも特徴。そして何より、近年バーボンウイスキーのライトフレーバー化が著しく、樽の質も芳しく無い中で、一定以上の品質を保っている"旨いバーボン"であるのが最大の特徴と言えます。
IMG_2350

市販されている現行品のフォアローゼス シングルバレルも悪くは無いのですが、飲み比べるとその差は歴然。例えるならプライベートセレクションが画家本人が書いた絵画であるのに対し、市販品はそれを愛好家が模写したものという印象。   
先述の現地調達品5本を現行品と共に飲み比べましたが、それぞれのレシピの違いを楽しめつつ、完成度はどれも頭1つから2つ抜けている。
価格も60~70ドル程度で、現地では普通に売っているのですから、日本に入ってくるバーボンの質と現地の物量の差に、ちょっと嫉妬してしまいます。

今回テイスティングしたプライベートセレクションのレシピ、OESOの特徴は、Frutiy(Red Berries) Medium Body。見るからに美味そうな赤みがかった色合い。香味にそれぞれ甘酸っぱさがあり、良質なオーク由来と思しきコクのある甘みと、酒質由来と思しきスパイシーな口当たりで完成度の高いバーボンに仕上がっています。
ちなみに現地での一番人気はOBSF(Mint Fruity Spicy, Full Body)、これは今回の買い付けでは入手できなかったとのことで、いつか飲んでみたいものです。

IMG_1983
オマケ:先日自宅で開催したバーボン会での1シーン。フォアローゼス プライベートセレクション 飲み比べ。
右奥は参考品として日本流通のシングルバレル、流通時期違いで2種類。
どれが一番高評価かは意外と分かれて面白かったですが、どのボトルもローゼスらしい華やかさが素晴らしい。
日本では中々出来ない試みが実現できたのも、ひとえにIさんのおかげ。感謝!

このページのトップヘ

見出し画像
×