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グレンマッスルのレビュー動画 YouTube ITARU's BAR Channel

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京都のBAR KAGUYAさんが、YouTubeにグレンマッスルのレビュー動画を投稿してくださっています。
時間は7~8分、長すぎず短すぎず、ボトルの感想やリリースの経緯がまとめられている。ウイスキーの感想を文章として見るのは慣れていますが、動画はなんだか新鮮で、文章で見るのとはまた違った楽しさや、直接感想をもらえたような嬉しさがありますね。
コロナ禍にあって直接お会いできない方が増えている状況では、それが身に染みて感じられます。

KAGUYAさんは、No,2からずっとレビュー動画を投稿してくださっていて、チャンネルを発見してからはリリース後の密かな楽しみになっています。
今回の動画はNo,3とNo,5の比較から、No,5単体としての感想、ちょっとオマケという構成。
自分もNo,5のボトリング判断用のサンプルを取り寄せたとき、え、半年でここまでか来るかと驚かされましたし、ピートが違うのでアイラっぽくならないはずが・・・後熟時に混ざった樽感に由来するのか、アイラっぽい雰囲気も確かに感じました。
仲間内では、「若いラガヴーリン16年」なんていう表現も出たくらいです。

いたる「いやぁ、ウイスキーって本当に素晴らしいですね」
アドバイザー「やかましいわ」

この関西感のあるやり取りも良いですね、突っ込みのキレが素晴らしい(笑)。


(No,3 New Born Little Giantのリリース後に投稿されたレビュー動画。こちらも楽しく、ニヤニヤしながら拝見させていただきました。)

私含めてマッスルメンバーは、BAR KAGUYAのいたるさんとは面識がなく、SNS上でのやり取りはおろか、不義理な話この上ないですがお客としてお店に伺ったこともありません・・・。だから今日この紹介投稿も勝手にやってます。
いや、是非一度伺いたいとは思っているのですが、昨今の状況ではなかなか都外に足を運べません。

視点を変えると、BAR KAGUYAさんをはじめ、お店や愛好家の皆様は、この難しい状況の中でも、我々のリリースを応援頂いているわけですから、本当にありがたい限りです。
いつかお店にも伺わせて頂きたいですが、それだけでなくこうした皆様も巻き込むような企画が出来たら、絶対楽しいだろうなーと妄想したりもする今日この頃です。
改めまして感謝申し上げます。


※ご参考※
暮らし工房 BAR KAGUYA
〒611-0021 京都府宇治市宇治妙楽17-1
URL:https://www.facebook.com/kurashikobo/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCl2ury7rQ1RSZNFzu_tgQIg

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店名のとおり、家具屋の奥にカフェ・BARスペースがあるお店なのだそうです。面白いですね。写真は京都新聞の同BAR紹介記事から引用。


グレンマッスル No,5 First Growth 56% 三郎丸蒸留所 シングルカスクブレンデッド

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GLEN MUSCLE 
"No,5 First Growth" 
Age: Over 3 Years Old 
Type: Japan Made Whisky 
Cask type: 1st fill Bourbon Barrel (Single Cask Blended Whisky)
700ml 56%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
時期:開封後2週間程度
場所:自宅
評価:★★★★★★(6)

香り:焦げたオーク、焚き木やタール、土っぽさを伴うスモーキーな香り立ち。無骨なウッディネスの奥から、エステリーなニュアンスと、グレープフルーツやオレンジなどの柑橘香がシャープに鼻腔を刺激する。またほのかにBBQソースを思わせる甘さも香ってくる。

味:コクがあってオイリーな口当たり。チャーオークのキャラメルを思わせる甘みと、酒質由来の酸味。ボディは厚く、焙煎した麦芽を思わせる香ばしい甘さが下支えに。余韻はブラックペッパーのスパイシーさ、しっかりとピーティーでスモーキー。カカオを思わせるほろ苦さと、樽由来の焦げたウッディネスが染み込むように残る。

ピーティーで厚みのある三郎丸モルトの個性と、チャーオーク系の樽香を主とした香味構成。樽感は決して圧殺的な効き方ではなく、原酒の魅力を邪魔せず、若さを軽減して全体をまとめるような仕上がりとなっている。時間経過でバニラ香や、使われたスコッチモルト由来の華やかさ。少量加水するとさらにまとまりが良くなり、若いなりに整ったスモーキーな味わいが楽しめる。厚みがしっかりあるのでロックにしても悪くない。
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11月2日、私を含めた愛好家メンバーでリリースに関わらせてもらっているオリジナルブランド、グレンマッスルの第5弾が、若鶴酒造(三郎丸蒸留所)から発売されました。
※本リリースは既に完売となっております。ご購入いただきました皆様、本当にありがとうございました。入荷BARリストについてはとりまとめ完了次第、後日追記いたします。

モノは今年の3月に同蒸留所から発売されたグレンマッスル No,3 New Born Little Giantを、バッファロートレース蒸留所の樽で追加熟成した、シングルカスクブレンデッドです。
構成の約半分を占める三郎丸蒸留所のモルト原酒(2017年蒸留、バーボン樽熟成#274)がNo,3時点では2.5年熟成であったため、ニューボーンブレンドという位置づけでしたが、それが計3年熟成となり、スコッチの基準ではNew Born からWhiskyへと至ったことから、成長と品質を表す意味を込めて”First Growth”と名付けました。

グレンマッスルとは何か、あるいは本リリースのエピソードや我々メンバーの立ち位置については、過去の関連記事やNo,3のレビュー記事でがっつり語っているので省略します。(No,3の紹介記事はこちら
ブレンドの比率はモルト95%、グレーン5%で、キーモルトは前述の通り三郎丸モルト。残り半分の原酒は三郎丸蒸留所が保有していた熟成10年以上の輸入スコッチモルトとグレーンですが、一口にバルクといっても樽の違いやピートの濃淡等で多くの種類があり、これらの原酒を用いたオリジナルブレンドレシピの構築に、我々愛好家メンバーで関わらせてもらったわけです。

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(ラベルにも使用した、熟成庫内での原酒確認風景。ラベルを見た海外の方から「ビューティフルだ、是非ほしい」と蒸留所に直電まであったとのことで、何だか嬉しい。)

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(同じレシピのブレンデッドの熟成前後。グレンマッスルNo,3(右)に比べ、追加熟成を経たNo,5のほうが見た目も香味も色濃い仕上がりとなっている。その変化は、たった半年と侮ることなかれ。)

No,3時点では、三郎丸モルトの若さに加えて、モルト95%と攻めたブレンド構成から、それぞれの原酒のフレーバーがはつらつと主張するような、若さに由来する勢いも見え隠れする味わいでした。これはあえてそう仕上げており、追加熟成でバランスが取れてくることを狙っていましたが、結果は概ね予想通りとなったと思います。

各原酒のフレーバーは丸みを帯び、追加熟成に使った樽からエキス(あるいはバーボン)が染み出たのか、全体的にまろやかでキャラメルのような甘みが備わっている。そのため擬似的ですが、熟成感も3年が半分とは思えないくらいに感じます。
それでいて三郎丸モルトらしいピーティーさは健在。余韻にかけてはウッディな渋みが少々口に残ることから、これ以上熟成させた場合はバランスが崩れてしまったかもしれませんが、現時点では樽由来の要素として余市の新樽熟成や、あるいは焦げた木材のエキスやタール系の要素がピートフレーバーと合わさって、どこかラガヴーリン16年にも共通するニュアンスが感じられる・・・。
ちょうどいいところに落ち着いてくれて安心するとともに、改めて熟成のピークを見極める難しさを感じました。



(三郎丸蒸留所の最近の状況については、蒸留所責任者の稲垣さんにも協力頂き、Liqul誌の対談企画が詳しい。2017年のリニューアル前後の変化は前編、2018年以降やThe Foolの情報については後編を参照。)

Liqulでの対談企画や、No,3のレビュー記事でも触れていますが、三郎丸蒸留所は2017年にかけて行われた大規模リニューアルにより、巨人と称される偉大な蒸留所にも届きうる、素晴らしい個性を身に着けました。
酷評されていた酒質は過去となり、愛好家が、世界が驚くウイスキーが北陸の小さな蒸留所で育とうとしています。その蒸留所の個性を後押しするような、将来の姿と成長をイメージしてブレンドしたのが、No,3 New Born Little GiantとNo,5 First Growthです。


11月12日には、三郎丸蒸留所から初のシングルモルトリリースとなる、三郎丸0 ”THE FOOL”がリリースされる予定です。いよいよ、新生・三郎丸蒸留所の旅が始まります。
グレンマッスルNo,3やNo,5に関心を持たれている方は、三郎丸蒸留所の魅力についても既にご存じとは思いますが、構成原酒は同じ2017年蒸留のバーボン樽熟成原酒です。我々がイメージした将来の姿と、その蒸留所の現在地を、合わせて楽しんでいただけたら嬉しいですね。

最後になりますが、今回は結果的にラベルから中身まで、やってみたかったことが全て実現したリリースとなりました。
新型コロナウイルス感染拡大で様々な混乱もあるなか、蒸留所責任者の稲垣さんには我々のプランにご理解とご協力を頂きました。もう富山県に足を向けて寝られません。最大級の感謝を込めて本記事の結びとします。
また是非面白いこと、ワクワクするようなことを一緒に考えていけたら良いなと思います。

それでは今日はこの辺で。
See you Next GLEN MUSCLE・・・
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オールド・セントアンドリュース 12年 1980年代流通 特級表記 43%

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OLD St.ANDREWS 
SCOTCH WHISKY 
12 YEARS OLD 
1980's 
750ml 43% 

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:サンプル購入@ドーノック
時期:不明
評価:★★★★★(5)

香り:ややドライな香り。グレーン系の甘さ、ザラメや干し草。穀物感の強い香り立ちだが、奥にはシェリー樽を思わせるアロマ。古い油のような癖が微かに感じられる。

味:香りに反してしっとりとした口当たり。はちみつの染み込んだカステラやパンケーキ、グレーンのフレーバーから徐々にほろ苦く、乾いた麦芽を思わせるハイランド系のモルティーさ。微かにクレヨンのような、不思議な癖が鼻孔に抜ける。
余韻は序盤のグレーンの甘味に微かなシェリー感とスパイシーな刺激が混じり、張り付くように残る。

多少の癖はあるが、熟成したグレーンを主体にプレーン寄りな内陸モルトというマイルドなブレンド。シェリー樽が隠し味として効いており、上位グレードの21年に通じる要素と言える。飲みやすい反面ピートフレーバーはほぼ無く、面白味もあまり無いが、この辺りは流石特級時代というべきか、現行品に比べて味は濃い。飲み方はストレートかロックを推奨。

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1970年代に日本市場向けのブランドとして登場した、オールド・セントアンドリュース。ゴルフコースとして知られる聖地の名を冠した銘柄です。 その歴史は、先日レビューしたエクスカリバー同様に、当時の市場でよく見られるポッと出の輸出向け銘柄・・・と思いきや、調べてみると、作り手は古くからスコッチウイスキーのブレンダー(所謂外部委託を請け負ってブレンドを作成するような)企業だったようで、1970年代に大きな方針転換があったようです。

この方針転換には、トマーティン蒸留所が関わっていたとされています。トマーティンは1974年に大規模な拡張工事を行い、年間生産量で1250万リットルとスコットランド最大の規模の蒸留所となりますが、先見の明がなかったというべきか、運命のいたずらと言うべきか、徐々にスコッチウイスキーの消費が低迷し、冬の時代と呼ばれる1980年代に入ります。

多くの蒸留所が生産調整を行い、一部が操業を休止する中、1985年にプロジェクトからトマーティンは離脱し、1986年に会社を清算。同年、宝酒造に買収されるわけですが、一連の流れから考えるに、トマーティンは自国内並びにヨーロッパでの消費が伸び悩む中で、原酒を活用する活路の一つを、この銘柄で日本市場に見出したのかもしれません。

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(1970年代流通、760ml表記のオールド・セントアンドリュース12年。21年はコルクキャップ仕様となる時代だが、12年はネック部分の特級シールの形状で見分けられる。)

努力もむなしくトマーティンは極東の島国の一企業の傘下に入るという結末を迎えてしまうわけですが、ここで誕生したセントアンドリュースというブランドは、日本国内のウイスキー冬の時代すら生き抜き、現代まで続くブランドとなります。
1970~1980年代は、ノンエイジ(ゴルフボール型のボトル)、8年、12年、21年が。
1990~2000年代には、イーグル、アルバトロスといった、ゴルフのスコアに絡む用語を銘打ったブレンドに、10年熟成(一部21年熟成)で樽型のボトルに入った単一蒸留年のブレンデッド並びにピュアモルト等、様々なリリースが展開されていました。
近年はゴルフボール型ボトルでのリリースが主流で、エイジングはノンエイジから21年まで。この辺りは父の日ギフトなんかにも喜ばれそうなボトルですね。

構成原酒については、今回のボトルの流通時期にあたる1970年代~1980年代当時のものは、上記の経緯から明らかであるようにハイランドモルト、トマーティンが主体であると言われています。
トマーティンが使われているブレンドとしては、BIG-Tがありますが、セントアンドリュースのほうはグレーンが強めなため、風味は別物。しいて言えば独特なシェリー感等共通する部分があると言えばあるような・・・というレベル。
1985年以降、トマーティンの離脱後のキーモルトはわかりませんが、1990年代にハイランドモルト表記のボトルがリリースされていたことから、原酒の提供は続いていたのではないかと思われます。(近年のリリースは、スペイサイドモルトとグレーンのブレンドとして説明されているため、トマーティンではないようです。)

余談ですが、個人的に樽型ボトルの1984年蒸留表記(生まれ年)が欲しいのですが・・・リユース市場にあるのは82、83、85年ばかりで、84が見当たらない不思議。製造されなかったとは思えないのですが、巡り合わない。なんでかなー。

エクスカリバー 10年 1980年代流通 43% 特級表記

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EXCALIBUR EXCELLENCE
BLENDED SCOTCH WHISKY 
YEARS 10 OLD 
1970-1980's 
760ml 43% 

グラス:木村硝子テイスティンググラス
時期:不明
場所:サンプル小瓶@ドーノック
評価:★★★★★(5)

香り:柔らかく甘いアロマ。焦げたみたらしのような甘みと香ばしさ。モルティーな風味にはオレンジ系のニュアンスを伴うが、合わせて粘土や青みがかった植物感、オリーブを思わせる癖も伴う。

味:スムーズでやや粘性があり、みたらしや鼈甲飴を思わせる甘味と、焙煎した麦芽のほろ苦さ。じわじわと舌の上にひりつくような刺激、ほろ苦く微かに乾いた植物、ケミカルなニュアンスも感じる。

オールドブレンドだなという古酒感。香味に備わった癖からメジャーどころじゃないハイランドの原酒に、グレーンのみたらしや蜂蜜っぽい甘味、ローランドモルト由来のソフトだがひりつくような刺激という組み合わせ。思いのほかモルティーで、4~5割程度と比率も高そうだが少々個性的な部分も。加水すると香りは古典的な麦芽香を主体に、味もまたマイルドに。ハイボールにして使いやすそうなオールドである。

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エクスカリバーは、1980年代まで巴工業が輸入していた輸出向けブレンデッドウイスキーです。
巴工業と言えば、この80年代前後で多くのウイスキーを輸入しており、スコッチでは主にリンクウッド、チェッカーズ、姉妹銘柄のアボットチョイスが有名ですが、他にはベンネヴィス、グレンハンター、グレンターナー、オールド&セントリュース等。大手はDCLのリンクウッド系列のみで、マイナーが多めです。

同社の本業はアメリカ企業をルーツのひとつとする、機械装置並びに合成樹脂や化学材料などの化学品を輸入販売するメーカーです。
酒類は事業の一環として、スコッチのみならずバーボン、ワインと手広く行われているようですが、最近はワインが中心の模様(平成11年に分社化し、巴工業ワイン&スピリッツ社として活動)。ブームが終焉した1990年代には、関連するスコッチ銘柄の取り扱いを整理する等動きも早かった印象があります。
一方で、ネットもない時代にどうやってこんな銘柄(特にマイナー銘柄)を探していたのか。逆に言えば、繋がりのあるところからの紹介なのではと考えられ、当時DCLは多くのブレンドメーカーに原酒を販売していた実績があることから、何かしら関連があるのかもと感じています。

エクスカリバーは買い付けた原酒による輸出向け銘柄であり、輸入終了が先かブランド終売が先かは不明ながら、1980年代後半あたりで流通が無くなっています。(その後約30年が経過し、2018年にはMedowside Blending社からエクスカリバー1972年という長期熟成ブレンデッドがリリースされていますが、同社が版権を取得してリリースしたもので、中身の関係性はありません。)
一方で、上位グレードの12年含めて複数リリースされていたことから、原酒の確保は製造側との間で一定の契約を持っていたことが伺えます。

つまりそこそこちゃんとしていた銘柄だったと。
この点、1980年代に増えていた零細メーカーの”自称名門スコッチ勢”とは違うのですが、エクスカリバーという知名度ダントツ、通りの良すぎる名前が、観光名所のこじつけお土産に見えて、何となくスタンダードグレードを敬遠してしまっていました(笑)。



ウイスキー仲間から味は悪くないという話も聞いていました。
実際飲んでみると確かに悪くないですね。モルティーさにちょっと癖がありますが、適度な厚みにグレーン由来の甘みが上手く混じり、オールドスコッチらしい構成を楽しむことが出来ます。
上の12年に比べて、10年は樽感がそこまで濃くなくソフトなので、逆に原酒由来の風味を拾いやすい構成。麦芽由来の風味に癖を感じるので、例えばハイランドはディーンストンとか当時のトマーティンとか、ローランドはリトルミルとか、連想するのはそのあたりの蒸留所。少なくともリンクウッドはないと思います(笑)。

エクスカリバー10年は流通時期の関係から760ml表記と750ml表記があり、当然前者のほうが古く70年代後半あたりと推定。日本の容量表記は背面シールでしか見れませんが、表ラベルの75CL 43%の位置が、ラベル上にあるか下にあるかで区別することもできます。(上側にあるほうが古いです。)
最近はウイスキー愛好家も例に漏れず、若手中心に某ソーシャルゲームが流行っているので、関連ブランドとして注目されてるかなと思いましたが、そうでもない様子。勝利は約束できませんが、マイナー銘柄故に流通価格も安価なので、オールド入門にはピッタリなんじゃないでしょうか。


※以下、雑談※
昨年、オールドブレンドレビュー用にドーノックさんで買っていた小瓶、すっかり忘れてました。
最近、関連免許の取得制限等が緩和されて、限定的ですが量り売りが出来るようになるなど、ウイスキーの小瓶量り売りが愛好家の間で浸透しつつあります。
近年、その量り売り専門店としてWEB販売の草分け的存在が、以下の2社です。

・ドーノック(50mlのサンプルボトルを販売)
https://shop.dornoch.jp/

・ひとくちウイスキー(30mlのサンプルボトルを販売)
https://hitokutiwhisky.com/

ドーノックさんはオーナーの趣味が強くラインナップに出ていて、現行品だけでなくオールドの量り売りが豊富。一方で、ひとくちウイスキーさんは現行品を中心に、オフィシャル飲み比べ等のスタンダードなラインナップが中心となっています。
また、最近ではスコッチモルト販売(サケトライ)さんが始めたシェアバー、Whisky House 夢喰さんのボトル買取の取り組みなど、BARのバックバーにあるボトルを小瓶売りするサービスも始まっており、自宅に居ながらレアなボトルを含めて楽しむことが出来るようにもなりました。 このほか、自分の周囲のBARでは店頭での量り売りが始まっています。

・THE SHARE BAR
https://www.saketry.com/the-sharebar/?sl=ja

・Whisky House 夢喰
https://store.shopping.yahoo.co.jp/whiskyhouse-baku/barb1feb1e.html

緊急事態宣言が解除に向かいつつあり、経済活動も再開しつつありますが、宣言が解除されれば、そこでウイルスの影響がなくなるわけではありません。海外の状況を見れば、第2、第3段階の感染がおこることも予想され、同ウイルスがただの風邪になるまで、継続的に経済への影響は続いていくものと考えられます。
そのため、アフターコロナの社会にどのようにBARや飲食業界が対応していくのか。上述の量り売りや、バーチャルな環境でのサービス提供というのは一つポイントになると思います。
(これらは日本の社会にある、レベルの高い物流サービスによって支えられています。こうした難しい状況の中で働いてくださっているドライバーの皆様には、本当に感謝です。)

量り売りは良い面もあれば、そうでない面もあると思います。しかしネガティブな部分は、そのものの解消、あるいは何かで代替するなどして打ち消すことが出来るものです。
アフターコロナの社会は、社会構造がこれまでと大きく異なることが予想され、もはや新しい時代と言えるものです。その新しい時代の新しい文化の一つとして、これらの取り組みが根付き、新しい形でウイスキー文化が広まっていけばと感じてます。
レビューと雑談、どっちが本編かわからなくなってきましたので、今日はこの辺で(汗)。

アンティクァリー ブレンデッドスコッチ 1970年代流通 43%

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The Antiquary 
De Luxe Old Scotch Whisky 
1970's 
750ml 43% 

グラス:木村硝子テイスティンググラス
時期:開封後1週間程度
場所:自宅
評価:★★★★★(5-6)

香り:軽やかでドライ、干し草、ザラメやカルメ焼きを思わせる甘さのあるアロマ。微かに洋梨を思わせる甘みと、ツンとしたアルコール感を伴う。

味:マイルドな口当たりから、鼈甲飴やバニラ、適度に熟成したグレーンのコクのある甘み。軽やかな香ばしさを感じる麦芽風味もあり、ハイランドタイプのモルトのフレーバーが広がる。余韻はスウィートで序盤の甘みが口内に張り付くように残るが、合わせてほろ苦いピート香も感じられ、口に含む毎に蓄積していく。

内陸系原酒メインと思しきプレーンなブレンデッド。これと言う特徴はないが、モルトの比率はそれなりに高いようで香味の広がりや、少量加水、ハイボールともに良好。特に加水で開く麦芽風味とピートフレーバーから、キーモルトの素性の良さが感じられる。
久々に飲むとなんだか落ち着く味わい。華やかなオーク、濃厚なシェリー、強いピート、あるいは多層的なフレーバー・・・そういう派手なキャラクターと異なる世界にこのウイスキーの魅力はある。シングルカスクに飲み疲れた人におすすめしたい。


無名なブレンド銘柄・・・と見せかけて、そのルーツは1887年までさかのぼり、1948年からはDCL傘下にあったという歴史ある銘柄。1996年にトマーティン傘下となり、近年ではNAS、12年熟成品に加えて21年、35年という長期熟成品までラインナップに備えているようです。
トマーティンと言うことは、宝酒造系列になるわけですが、調べると確かに取り扱いはある一方で、国内にPRな積極的に行われているとは言い難い銘柄ですね。

今回のボトルは1970年代流通品で、上述のとおり銘柄がDCL傘下にあったころのもの。その流通時期の見分け方は、ボトル形状とエンブレムにあります。
1960年代以前のものはボトルがグリーントールでコルクキャップ。また、ラベルには酒棚に手を伸ばす冒険家の後ろ姿が描かれているのが特徴で、今回のボトルとは全くの別物というデザインです。(以下、画像参照)
1970年代に入ると現行品にも通じる角ばった独特な形状のボトルに加え、エンブレムとしてオクタグラムが貼り付けられるようになります。このオクタグラムが、ボトルのデザインに反して子供の工作のようで、妙に安っぽい。。。また、この当時から12年熟成品もリリースされるようになります。

1980年代は、オクタグラムのロゴが「EST1857」と書かれたシールに置き換えられ、ラベルの記載もスタイリッシュに。ボトルのデザインコンセプトと乖離がなくなったような、統一感のあるデザインに変更されています。
しかし味は・・・70年代に比べてドライで、コクがなくなっており寂しい感じに。ストレートで楽しむなら70年代推奨です。
その後現行品に至る中で、エンブレムシールそのものが廃止されていますが、ボトルデザインは1970年代から継続する形になっています。

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(1960年代流通のAntiquary。一見すると同じ銘柄とは思えない。他のスコッチにもみられる変化だが、60年代から70年代にかけては量産とボトルに関する技術革新(特にスクリューキャップの本格導入)があったためか、多くの銘柄でこうしたデザインの刷新が行われている。個人的にはこのデザインのほうが好みなのだが・・・ 画像引用:The Whisky Excfhange)

Antiquary
(Antiquaryの現行品。ホテルのラウンジで提供されるような高級感があるデザイン。ただし味は他社のスコッチの例に漏れず・・・といったところか。国内には12年のみが正規流通しており、以前イベントで舐めた記憶が。機会があれば21年や限定品の35年は飲んでみたい。)

さて、このアンティクァリーのキーモルトについては、宝酒造のWEBページでクラガンモアとベンリネスであると説明されています。
DCLないしUD時代は不明ですが、どちらもDCL傘下の蒸留所であるため、当時から変わっていない(あるいは宝酒造側が昔の情報を載せ続けている)としても、違和感はありません。
例えば、この70年代の構成で考えると、クラガンモアの穏やかな麦芽風味にほのかなピート、ベンリネスのシャープなフレーバー。現行品に関してはブランドの所有権がトマーティンに移ったにも関わらず、トマーティンベースでない方が不思議というか。。。

また、アンティクアリィーの特徴には、モルトのブレンド比率が45%と、通常のスタンダードブレンドに比べて高いという点があります。今回のボトルを飲む限り、香味の面からみても、キーモルトや比率とも1970年代も同様といっても納得できる構成です。
個人的にこういうブレンドは、たまに飲むとほっと出来るというか、実家に帰ったような気分がして安心できるんですよね。
何かを追求することなく、ぼんやりと楽しんでほしい1本です。

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