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ビッグピート クレイジースモーキーエディション 46% +ハイボール缶の話

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BIG PEAT 
CRAZY SMOKY EDITION 
ISLAY BLENDED MALT SCTOCH WHISKY 
200ml 46% 

香り:ビターでスモーキー、藁焼きのような香ばしい焦げ感、乾いた植物感にヨードのニュアンス。奥にはサトウキビのような甘さ、微かにオークの要素も感じられる。

味:オイリーで粘性のある口当たり。潮気に加えてほろ苦く焦げた麦芽と木材、スモーキーフレーバーが口内を満たす。余韻はピーティーでドライ、焦げ感とスモーキーさが口内を支配して長く続く。

甘みはあまりなく、潮汁や出汁のようなコクがあり、あとはビターでスモーキー。スモーキーさはアイラのそれ以外に、内陸ピートの野焼きのようなニュアンスも感じさせる。基本カリラやアードベッグベースであるとは思うが、ここまでビターで甘みのない、辛口なレシピは珍しい。
ハイボールにすると、甘みが少ない分ドライでスモーキーさと焦げ感が強調され、まさにクレイジースモーキーな味わいへと変化する。
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バリうまエディション with くりりんを紹介したばかりですが。
ローソンから8月11日にリリースされたのが、ビッグピート缶ハイボールシリーズの、言わば缶からフルボトルへのステップアップ品です。(缶を買って飲んで気に入ったら、ストレートやロックを試してみてねの200mlシリーズ。)

ですが、昨年リリースされたビックピート・スーパースモーキーハイボール缶が大きな話題となったこと。そこに通常よりスモーキーさを増した、クレイジースモーキーというネーミング。話題性と期待値が重なって、発売初日にして店頭から在庫がなくなる店が続出している。あるいは缶すら買わずにボトルをお買い上げする、一段飛ばしが続出する結果に。

個人的には通常のビックピートに比べ、甘みが少なくアンバランスに焦げ感が強く感じられるため「生き急ぐな!」とも言いたいところですが。沼に落ちる時は勢いも大事ですからね。その何割か、ツボってしまった方々におかれましては、このまま歯医者に行ったら涎が出てくる人種を目指していただきたいと思います。

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(スーパースモーキーハイボール缶(左)、クレイジースモーキーハイボール缶(右)。ピートフレーバーの系統でいえば、前者の方が甘みとヨード感が強く、後者は焦げ感が強くほろ苦く。)

さて、このクレイジースモーキーエディションですが。着目するポイントはなんといっても、通常のビックピートよりもピートフレーバーとスモーキーさを強調していることにあります。

強調、というのがポイントなのですが。今回、比較することができるのは、ノーマルなビッグピートのボトルとクレイジースモーキーエディション200ml。そして缶ハイボール2種類。
そのどちらにおいても、ピートフレーバーの強さ自体は、例えば、ボウモア(30PPM)とオクトモア(100PPM Over)くらい違う、なんてことはありません。

ですが味わいは大きく違う。違いは甘さと複数のフレーバー。ノーマルなビックピートの方が甘く、そして他のフレーバーでもバランスを取っているのに対し、このクレイジースモーキーは甘さ控えめであり、焦げ、煙、土、などピートに通じる要素のみを残し、他を潔く削っているのです。

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(今回製造された、 ビッグピート・ハイボール缶の出荷待ちの図。缶は1ロットでXX万本というとてつもない量を作る必要があるため、これだけの原酒の確保と、製造量、そして販路を確保できていないとリリースすることは難しい。)

ピートフレーバーの強さだけで見てもノーマルビックピートやスーパースモーキー缶よりクレイジースモーキーの方が強くはありますが、その差を一層強調しているのが、各フレーバーの違いというわけです。
あと、缶ハイボールだけで見れば、度数を7%から9%に引き上げているのもポイントですね。一層ドライさ、辛口度合いが引き立つと共に、アルコールの高さでその分フレーバーを残すことができます。
ストレートで飲み、そしてハイボール缶でも飲んでみると、そのピートフレーバーを引き立てるトリックとも言える“技”がよくわかります。

正直、オクトモアバリバリにブレンドとか、もっと力技でくると思っていましたが、流石にダグラスレインといえど、そうした原酒をふんだんに使うというわけにはいかないのでしょう。
ベースはカリラ、アードベッグ、それもセカンドフィル以降で樽感があまり出ていないタイプの原酒を使っている。そこに、一部そうしたスーパーへビリーピーテッド原酒は使いつつも、どうやったらさらにピートを引き立てられるかを考える。作り手の工夫、技、気合が伝わってくるようです。

ストレートで飲むと少々アンバランスですが、ハイボールやロックにして真価を発揮するであろう1本。あとは同時期に発売されたハイボール缶にフロートしてスーパークレイジーに・・・。缶ハイ2種と、ミニボトル1種。いずれも強烈にスモーキー。煙に塗れる一晩を楽しんでください。

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ビッグピート バリうま Edition with くりりん 48% “EXTRA BRINY”

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BIG PEAT 
BARI-UMA EDITION 
With KURIRIN 
EXTRA BRINY 
ISLAY BLENDED MALT SCOTCH WHISKY 
700ml 48% 


香り:硬質な要素を感じさせるドライでシャープなピート香。焦げたようにビターでスモーキーな中に、シトラス、レモンピールなどの爽やかな柑橘のアクセント、奥には微かに蜂蜜を思わせる甘い要素も感じさせる。

味:口当たりはコクがあり、潮気と出汁感。香ばしい麦芽風味に続いて、香りで感じた焦げ感を伴うスモーキーフレーバーが鼻腔に抜けていく。
余韻は砂糖をまぶしたレモンピールから微かな根菜。ほろ苦く、ヨードの混じるスモーキーさが長く滞留する。

樽感はプレーン寄りで、はっきりと酒質由来の個性が主張するが、若い訳ではなく10〜12年程度の熟成感もある。スモーキーさと焦がしたようなほろ苦さ、そしてクリアでシャープな柑橘系の要素や金属系とも言える硬質感。アイラの蒸留所の中ではアードベッグの印象が強いと感じるアイラブレンデッド。
通常品のビッグピートとは明らかに異なるレシピ構成。ストレートでは構成原酒の個性が強く感じられるも、ロックやハイボールは穏やかで上質。間口が広く、奥深さも備える懐の深い1本。ぜひ好みの飲み方で楽しんで。

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コンビニチェーン・ローソンのスピリッツバイヤー倉光さんからの声がけで実現した、ローソン✖️ちゃんぽんちから✖️くりりんによる3者コラボ。関係者、それぞれの素性について当ブログ読者の皆様にはもはや説明不要でしょう。生産本数は600本限定。リリースは2026年8月11日午前10時から、ローソンアプリで予約開始となっています。

※先に紹介しているメーカーズマーク同様に、発売日にローソン店頭に並ぶ訳ではなく、アプリで予約して指定した店頭に受け取りに行く、予約販売商品となります。


ビッグピートは2009年、ダグラスレイン社からリリースされた、アイラ島のモルト原酒のみをブレンドして作られた、ブレンデッドモルトウイスキーです。通称ピートおじさん、という癖強ラベルで知られてますね。

またその作り手、ダグラスレイン社と言えば、ウイスキー愛好家にはオールドモルトカスクなどのボトラーズメーカーとして有名ですが、同社は元々はブレンドメーカー、1980年代以前からハウスオブピアーズ、キングオブスコッツなどをリリースしてきた実績があり、ブレンデッドのリリースは原点回帰とも言えます。

当時はそのレシピが、アードベッグ、カリラ、ボウモアの3種に加えてポートエレンが使われているとも言われて話題に。ポートエレンが現行品に使われているかは不明。ですが気がつけばリリース元のお家騒動も生き抜き、15年以上継続販売されているロングセラー商品に。
カリラをベースにしたと思しきブレンデッドモルトは甘くコクがあり、ピーティーながら飲みやすい1本となっています。

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さて、同ブランドはブレンデッドモルトという位置付けを活かし、スタンダード品以外にもさまざまなバリエーションやコラボリリースを実施しています。それはオフィシャルの1ロットのラベルを変更するものから、ブレンドの中身に手を入れるものまでさまざま…。
今回はローソンさん、そしてビッグピートの代理店であるジャパンインポートシステム(JIS)さんの協力で、レシピにガッツリ手を入れてもらい、オリジナルブレンドとしてPBをリリースする運びとなりました。

ここで今回のパートナーとして、ローソンのスピリッツバイヤーである倉光さん以外にもう1人、youtuberのちゃんぽんちからさんが登場します。
3人でどんなイメージが良いかを話し合い、そのイメージをJISさん経由でダグラスレイン社に伝えてブレンドのサンプルを作ってもらいます。

例えば、ボウモアが好きなのでボウモアをメインにフルーティーでスモーキーなもの、とか。ハイボールで飲んだ時にスモーキーさが伸びるように、とか。あとは今回はローソンさんでアプリを通じて販売することもあり、価格の上限を設定することも重要です。

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そして後日届いたサンプルは・・・見事に全てNGでした。事前に公開されているちゃんぽんさんの動画では、自分のちからさんが殴り合いも辞さない揉め方だったような誇張をしましたが(笑)、実際は通常のBIG PEATとの差別化、飲んだ時の面白さがあまり出ていなかったんですよね。
ただ方向性として、これだったらというものはあり、それがピートフレッシュさ、潮気のニュアンスが程よくでていたもの。

じゃあこのレシピをベースにさらに複数候補を出してもらいましょうと。ここからオーダーとエアーでサンプルのキャッチボールが始まり、並行してラベルの作成も進められ…。
本来は6月下旬くらい、暑くなるタイミングで予約開始をと計画していたのは、遅れに遅れて8月上旬。ついに販売開始となったわけです。

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ちなみにラベル作成にも触れておくと、おじさんの背景で2人がサーフィンしている図というイメージで、初期に提示されたのは↑の某防衛大臣を思わせるポージングの生物が映り込んだもの。
自分はともかく、ちゃんぽんさんがリリースに関わるのにこれじゃあ面白くない。
ラベルの締切いつですか?え、あと3日?
そこからみんなで必死に作業しましたね。AIさんの進化がなければ完成しなかったかもしれません。

こうして完成したビッグピート バリうまエディション with くりりん。
原酒の構成比率などは一切明かされていないため、製作者サイドである私も詳しいことは知りませんが、味わいにある硬質感やピートフレーバーから、6〜9年熟成程度のアードベッグの比率が高く、次いで8〜12年熟成程度のカリラ、スモーキーさの中に柔らかい甘さがポイント。あとはボウモアもそうでしょうけれど、若干の根菜感からラガヴーリンかキルホーマンもちょっと入ってる?
のではないかと予想しています。

樽感はテイスティングレビューの通りプレーン寄りですが、熟成した原酒が一部入っているためか、ストレートではピートフレーバーと個性が破綻しない程度に溌剌と主張し、ロックやハイボールではバランスがよく、甘さ、爽やかさが引き出されてくる。
ブレンダーの端くれとしてビッグピートはいつか関わってみたいと思っていたので、このリリースの実現は本当に楽しみでした。拘った結果、ビッグピートとしてはちょっと高い価格になりましたが、手に取っていただけたら嬉しいです。

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(ラベル撮影を終えた関係者のイメージ。)

ビッグピート ラグビーエディション 2019 50%

カテゴリ:
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BIG PEAT 
ISLAY BLENDED MALT WHISKY 
JAPAN RUGBY EDITION 
Rlease 2019 
700ml 50% 

グラス:テイスティンググラス
時期:開封1ヶ月程度
場所:BAR Eclipse first
評価:★★★★★★(6)

香り:シャープなピーティーさと、ヨードを纏うスモーキーさ。ややクリアで塩素、奥から干し草が焦げたようなニュアンス。微かにレモンピールとオーク、あるいは根菜っぽさも伴う。

味:香りの強さに反して、オイリーでスルりと入ってくる口当たり。そこからピーティーなフレーバーと塩気が舌を刺激する。グレープフルーツなどの柑橘のほろ苦さ、乾いたウッディネスと根菜系のえぐみが少し引っ掛かるが、ピーティーなフィニッシュが長く続く。

名は体を表すという言葉のとおりのブレンデッドモルト。しっかりとピーティーで、塩気は海草を入れたスープのような出汁感を伴うようなアイラらしい個性がある。樽感はプレーンで、若さを感じさせる奔放なところもあるが、オイリーでコクのある原酒が全体のバランスをとっている。ストレートか濃いめのハイボールで。勿論ラグビーを見ながら!

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昨日からいよいよ始まった、ラグビーワールドカップ。大事な初戦も無事勝ちましたし、次のアイルランド戦は、2015年大会を上回るアップセットを祈念し・・・今回の記事はボトラーズウイスキーにしては珍しく、スポーツイベントに引っ掻けたリリース。ビッグピート・ラグビーエディションです。

通常のビッグピートが46%仕様であるところ、この限定リリースは50%。度数がダグラスレインっぽくて、ちょっとツボってしまうOMC全盛期が懐かしい自分(笑)。
ビッグピートという名のとおり、フェノール値は40ppmとヘビーピートの部類かつ、ブレンド比率も塩気を強調するように作られているそうですが、同じスペックとブレンド方針で作られていた過去の日本向けボトル、京都、東京のご当地エディションと何が違うのかは正直謎です。
一応、公式にはピートおじさんが世界を旅するワールドツアーシリーズの一作となるのですが・・・何となく中身はこれまでのご当地エディションと変わらないのではとも感じてしまいます。(ラベルにかかれたラグビー場から、静岡、あるいは山梨、富士五湖あたりの。)

ビッグピートは構成原酒が、アードベッグ、カリラ、ポートエレン、ボウモアだと言われています。
仮に現在もこの4種類とすると、今回のブレンドは、カリラとアードベッグが多く、ボウモアがアクセントといった感じ。ポートエレンは・・・もうカリラと混ざったらよくわからないですよ。1滴くらいは入っているのかw
樽感がそこまで強くない、プレーンオークタイプであることも合わせて、味わいはクリアでピートスモークや塩気が確かに際立ってますね。

そう言えば都内某有名BARのハイボール用ハウスウイスキーは、カリラとアードベッグを1:1で合わせたものという話があります。
今回の原酒の熟成年数は、若いもので5~8年程度のものを中心に、熟成したもので15年くらいってところか。癖は強いですが、飲み口はそこまで強くない、スルスル飲めてしまうピーテッドブレンド。原酒の組み合わせが予想通りなら、それも納得な構成なのです。


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今日のオマケ:ジン セレーノ サイレント ビアンコ。
安くて安定、プーリアのワイン。温暖で安定した気候のなかで作られたことが伝わるような、爽やかなトップ・ノートに、熟したパイナップルやグレープフルーツ、はちみつレモン、柑橘っぽさに蜜のような甘味が絡んでくる。樽熟していないワインですが、その分フルーティーさがダイレクトに。それでいて飲み口は柔らかく、引っ掛かりが少なくスルスル飲めてしまう危険な液体でした。
しかしこの、スワリングすらさせないような分量はいったい何事(笑)。

ダグラスレイン スカリーワグ ブレンデッドモルト 46% ブラインド

カテゴリ:
SCALLYWAG
Spyside Blended Malt Scotch Whisky
Small Batch Release
700ml 46%

【ブラインドテイスティング解答】
区分:ブレンデッドモルト
地域:ハイランドモルト(スペイサイド)中心。
構成:スペイバーン、マッカラン、グレンロセスなど
熟成年数:10年前後主体でミドルエイジ含めて幅広く
樽:シェリー樽主体
度数:46%
暫定評価:★★★★★(5)

香り:若いモルティーさを伴うシェリー系の甘みとウッディーなニュアンス。
レモングラス、生木っぽさ、蜂蜜、蒸かした穀物やパン生地のような甘みから、ミントの爽やかさ。

味:ツンとした若さと柔らかいコクが同時に広がる。淡くミルクチョコレート、干し藁、乾いたウッディネス。スパニッシュ系のシェリーオークの甘みから、アメリカンオーク系のニュアンスが存在感を増してくる。
余韻はドライでウッディ、若さを感じるエッジの立った刺激、微かな乳酸。スパイシーで長く続く。

若さは多少あるが、それよりも複雑さのあるブレンデッドモルト。樽感の変化に加え、モルティーな味わいも、序盤はバルク系の混ざったような無表情さから、甘み、草っぽさ、スパイシーさといった構成原酒が持つキャラクターが見えてくる。
ストレート、加水、ロック、好きな飲み方で楽しめる。

毎月恒例、第三者選定によるブラインドテイスティング。
今回もミニボトルショップ、ドーノックから出題となるサンプルを調達して頂きました。
出題担当者には「難易度の高い問題を出してやる」なんて考えもあったようで、確かに今回の出題、一定の予想までは行けてもそこから先に壁がある、中々に難問でした。

ボトラーズメーカーとして有名なダグラスレイン社ですが、古くはハウスオブピアーズやキングオブスコッツなどのブレンデッドウイスキーを中心に展開しており、ブレンデッドメーカーとしての歴史の方が長くあります。
近年では島モノで構成したロックオイスター、アイラ系のピートを強調したビックピート、ローランドモルトのエピキュリアンなど、コンセプトを決めて幅広いタイプのブレンデッドモルトも生産しているところ。
今回のアイテムであるスカリーワグ・スペイサイド・ブレンデッドは、上記ブレンデッドモルトのいちブランドにあたります。

その名の通りマッカラン、モートラック、グレンロセスらスペイサイドモルトで構成されており、今回出題された46%加水バージョンに加え、カスクストレングス、シェリー樽100%バージョンなど、いくつか異なるバリエーションもリリースされています。
この手のシリーズはほぼノーマークで、テイスティングしたことは勿論なく。正解を聞いて「ああ、そんなのあったなあ」と言うくらいの認識でしたが、こうしてブランドでテイスティングしてみても、確かにスペイサイドモルトで作られているとするキャラクターはわかりやすいですね。

樽構成は1st fillシェリー40%、1st fillバーボン30%、2nd fillバーボン30%で、特にシェリー感はスパニッシュオークのニュアンスが主体的。(自分は1stと2ndが混じったシェリーがスパニッシュとアメリカンホワイトオークで7割、バーボンが3割くらいと感じました。)
これがマッカランを思わせるシェリー感ともリンクして、逆に引っ掛け問題的に作用し、同じ問題にトライしたウイスキー仲間からはマッカランダブルカスクでは?とするコメントも。

他方モルティーな香味には若さ、マッカランとは異なるスパイシーさなど、バッテッドモルトを思わせる要素がいくつかあり、スペイサイドから先、どこまで掘り下げられるかは飲み手の力量が問われると感じました。
難しいですが、良い出題だったと思います。

ラフロイグ 26年 1990-2016 ダグラスレイン XOP 49.2%

カテゴリ:
LAPHROAIG
Douglas Laing's
Xtra Old Patigular
Aged 26 years 
Distilled 1990
Bottled 2016
Cask type Refill sherry hogshead
700ml 49.2%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:BAR飲み@リクオル
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:しっかりとした甘みを伴うシェリー香、カカオチョコ、かりんとう、合わせてスモーキーで焦がしたようなピート香。塩素、海藻を思わせる海系の癖が出汁醤油のようにも感じられる。

味:香り同様にとろりとした濃い甘みのある口当たり。キャラメル、プルーン、すぐに焦げたようなピートフレーバー、サルファリーなニュアンスも伴う。
余韻はスモーキーでドライ、ウッディなタンニンと土っぽさ。微かに葉巻の香りが鼻腔に抜ける。

しっかりと甘みのあるシェリー感を感じる1本。若干感じられるサルファリーさも含めラフロイグのキャラクターとして好みを分ける印象だが、ベースは良いので20〜30年後に大化けしているかもしれない期待値がある。ストレートで。


ウイスキー愛好家の間でちょっと話題になった、ダグラスレインのオールドパティキュラーシリーズの上位グレード、XOPラフロイグ26年。リリースから半年ほど遅れ、今更ではありますがテイスティングです。
レーズンなどの果実系というより、シロップのようなとろりと甘いシェリー感があり、そこに焦げたようなピートフレーバー、普通に美味しいボトルだと思います。

自分は濃厚なシェリー系は決して嫌いではないですが、今回のボトルのようにピートフレーバーと硫黄感が混じるボトルは好みから外れていく傾向があり、評価は辛めかもしれません。
ただし、経年でシェリー感がこなれ、硫黄が底支えになるように変化していけば、この手のボトルは化けそうだなとも感じます。
同じシェリー系ラフロイグだと、例えば昨年リリースされたメゾン60周年のマスターピースなんかは開けてすぐ美味しかったという印象ですね。

オフィシャルでしっかりシェリー系のボトルは、極少数ですが過去にもリリースされてきました。
他方、近年のラフロイグはバーボン樽を中心とした構成が多いことや、酒質的にもあまりシェリー感の濃くないリフィルシェリー、あるいはそれを含むバーボン樽とのバッティングなどの方が馴染みやすいということもあって、王道な味わいというよりは変わり種という印象があります。

ラフロイグは18年が終売となり、ボトラーズからも中熟以上のボトルが中々出てこない状況となっています。
そんな中、近日リリース予定のボトルでは、信濃屋のダンカンテイラー・ラフロイグ18年(1998ー2015)が、まさに王道というはっきりとフルーティー&スモーキーなタイプ。美味しいラフロイグというだけでなく、シェリータイプにバーボンタイプ、ボトラーズからリリースの少ないラフロイグに、偶然にも役者が揃ってきました。
今後ますますボトラーズの原酒枯渇が進むと思われる中、様々なキャラクターのラフロイグを飲み比べできるのは当面無い機会かもしれません。BAR等で是非試してみてください。

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