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ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年 48% 台湾限定品

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JOHNNIE WALKER
GREEN LABEL
Blended Malt Scotch Whisky
Aged 15 years
TAIWAN LIMITED EDITION 
700ml 48%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封直後
評価:★★★★★★(6)

香り:ほのかに青みを帯びたアロマ。スワリングすると干し草、ナッツ、オークの華やかさとバニラや洋梨の甘み、微かなスモーキーさ。時間経過で華やかでドライなオーク香が強くなってくる。

味:しっかりとしたモルティーな甘みと、ややドライなオークフレーバー。香り同様の構成で、干し草、ナッツ、洋梨、薄めた蜂蜜。余韻にかけて微かに酸味のある樽香、ピートが染み込むように残る。ピリピリとした刺激が心地よい。

華やかなオークの香味が主体的で、モルティーな香味、ピートフレーバーも備わって多彩。度数に対してややボディは軽いものの、少量加水程度であれば香りに麦芽香が開き、味わいもまろやかで蜂蜜系の甘みが広がる。
ハイボールは爽やかゴクゴク系。ロック、水割り、どのような飲み方にも対応するが、全般的にボディが軽いハイランドモルトのそれを飲んでいるようで、少々物足りなさも。
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2012年に一時終売、2016年に流通が再開されたジョニーウォーカー・グリーンラベル。
どんな事情なのか、同ボトルは台湾では2012年以降も販売が続いていただけでなく、ラベルチェンジ後は今回の台湾限定品もリリースされていました。
このボトルについては通常品の度数増しなんて話もあって、それを真に受けていたところもあったのですが、飲んでびっくり、レシピからして違うように感じます。

テイスティングの通り、華やかな樽感が強く、よりハイランド・スペイサイド的な系統を強く感じる仕上がり。公式に挙げられているキーモルトの中で言えば、リンクウッド、クラガンモアでしょうか。特にリンクウッドっぽさは、トップノートで感じやすい気がします。
そのためか、通常のジョニーウォーカーに見られる、使い古したサードフィルあたりの樽由来か特定原酒由来か、えぐみや苦味のような香味が控えめで、上質な印象を受けるのです。

ハイボールにするなら樽香以外の要素とバランスが取れる通常品のほうが個人的に好みでしたが、そこも好みの問題というレベル。少なくとも台湾限定品のほうがストレートで飲んでいて、楽しくあるボトルです。
隣の芝生は青い。。。のかもしれませんが、近年の台湾市場の拡充ぶりは、ちょっとした嫉妬を覚えてしまいます。
どこか日本にも並行品で入れてくれませんかねぇ(チラッ。


このボトル、ウイスキー仲間から昨年お土産としていただいていたのですが、どうせなら本人含めメンバーが揃う集まりとかで開封しようと、その時は酒棚の中へ・・・そこから1年、中々タイミングが合わず、流石に飲まないと申し訳ないなと開封してみました。
価格的に通常のジョニーウォーカー・グリーンラベルと変わらないそうで、それでいて中身はさらに万人ウケするであろう華やかで飲みやすい味わい。これなら台湾旅行のお土産にしても喜ばれそうです。

ジョニーウォーカー 15年 グリーンラベル 2016年リリース 43% 国内正規品

カテゴリ:

JOHNNIE WALKER
GREEN LABEL
Blended Malt Scotch Whisky
Aged 15 Years
2016's
43% 700ml

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後2-3週間程度
評価:★★★★★(5)  

香り:酸味のある麦芽香、ケーキシロップの甘み、干し草を思わせるほろ苦い乾いた植物感の混じる香り立ち。ほのかにスモーキーで焦げたようなアロマもあり、徐々に強く感じられる。少量加水すると麦芽香とスモーキーさが引き立つ。

味:リッチなモルティーさ、薄めたメープルシロップに梅っぽい酸味、徐々に土っぽいピートフレーバーと乾いた植物感、徐々にスパイシーな刺激が感じられる。
余韻は粉っぽい舌触りの樽感とスパイスの刺激、ほのかなピートフレーバーを感じるほろ苦くあっさりとした余韻。少量加水すると植物っぽいニュアンスは減るが、余韻にかけてドライでウッディーなニュアンスが強くなる。


2012年頃に一度終売になったものの、2016年8月末に再販となったジョニーウォーカーグリーンラベル。終売と言っても期間が短かったことや、台湾市場では販売が続いていて、並行品が流通したりと、あまり新しい感じがしませんでした。
そんな中、いつもお世話になってる日本橋のYさんから「新しいロットのサンプル飲んだけど、結構旨いぞ」と聞いており、TWD用に国内正規品を1本注文しておくかとなったわけです。

構成原酒でキーとなっているのはタリスカー、リンクウッド、クラガンモア、カリラの4種類。もちろん他にも色々使われているのでしょう。
ストレートで飲んでみると、さすがモルト100%、主張がはっきりしており、なかなかリッチな飲み口です。
比率的にはスペイサイドやハイランドモルトをベースに、ピート系の原酒であるタリスカー、カリラを隠し味に使うような構成で、飲み口はモルティーな甘みと酸味、クラガンモアあたり由来か植物系のニュアンスを強く感じ、余韻にかけてピリピリとしたスパイスはタリスカーか、ピートもじわっと広がってきます。
通常ブレンデッドモルトは繋ぎであるグレーンが使われないため、やや荒さがあったり、統一感に欠ける場合もありますが、そこは天下のジョニーウォーカー、うまーくまとめて変化がわかりやすく仕上げてあると感じます。

他方、現行品のジョニーウォーカーには赤から青まで共通してある種の”えぐみ”があるように感じられるのですが、今回テイスティングしたモルト100%のグリーンにも同様のフレーバーがあり、使われている樽(おそらく2~3回使った後のプレーンなカスク)由来のフレーバーなのかなと予想しています。

 

箱の裏側には使われている原酒の位置付けが記載されており、テイスティング入門者はこれを頼りながら飲んでも良いかもしれません。
飲み方としては、少々残念なのが、ストレートと少量加水以外が難しいところでしょうか。
メーカー側はロック、ハイボールを推してますが、ハイボールは悪くないもののこれじゃなくても。。。という印象は拭えず、ロックも最初は良いですが、寿命が短くすぐに水っぽくなってしまいます。

それこそ同じジョニーウォーカーならゴールドや、スモーキーさの強いダブルブラックのほうが飲み方に幅があると感じるかも。先にも書きましたが、このボトルはストレートで飲みつつジョニーウォーカーの構成原酒について調べながら、あれやこれやと思いを馳せる、そんな楽しみ方が良いのかもしれません。
 

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