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GUN CLUB
Blended Scotch Whisky
Over 5 Years Old
1980's
43% 760ml

グラス:創吉テイスティング
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後半年程度
評価:★★★★★(5)

香り:ライトで甘く植物系のえぐみを感じる香り立ち。ハッカのようなツンとした刺激に、時間経過でカラメルを思わせる甘いアロマ、こなれたモルティーさも感じられる。加水するとえぐみが軽減され、穀物系の香味と合わせてほのかなスモーキーさも感じられる。

味:とろりと甘い口当たりから、麦芽や穀物系のほろ苦さ、後半にかけてじわじわと苦味が強くなってくる。
鼈甲飴、焦がしたカラメル、香りで感じられた植物っぽいえぐみもほのかに。余韻はビターだがマイルド、染み込むような土っぽいピーティーさにハーブを思わせる爽やかな鼻抜け、すっきりとした余韻。
加水するとよりマイルドで、甘くほろ苦い味わい。


アランポインター社がローランドモルトをベースに作ったという、ライトでマイルドなブレンデッドウイスキー。
原酒はローランドモルトという以外は不明で、確かにローランドモルトと言われると納得の味でもあります。
今では聞かないウイスキーなので、所謂ぽっと出の零細ブレンドかと思いきや、製造元の創業は1844年、ガンクラブ自体も古くは1970年前後から2000年頃まで国内に輸入と販売がされていた、何気に歴史の長いボトルのようです。
ただ最近のリリースはというと調べても所在がわからないので、きっと終売となってしまったのでしょう。

このガンクラブにどのような原酒が使われているのか、それは定かではありませんが、ひとつアタリをつけるとすれば、本銘柄を作っていたアランポインター社は、かの有名なホワイト&マッカイの前身企業でもあるということが挙げられます。
ホワイト&マッカイの設立は1882年。当時のアランポインター社の支配人ジェームズ"ホワイト"が、友人のチャールズ"マッカイ"と組んで事業をはじめた結果が、ホワイト&マッカイ社の設立となったわけですから、その関係の深さはそれぞれの名前を見れば明らかです。

ただホワイト&マッカイの保有蒸留所にはローランドモルトが無く、アランポインターはグレーンやローランドモルトの確保という目的をもって動いるようですから、メインはあくまで同社が確保したローランドモルトで、そこにホワイト&マッカイが保有するダルモアやタリバーディン、トミントールなどの原酒が使われた・・・のかもしれません。
注ぎたては香りにアンバランスさがあるものの、味わいはローランドモルトを思わせるマイルドでライトな口当たりから、当時のブレンデッドらしくカラメル系のシェリー感にじわじわと広がるピーティーさ。熟成感は8~10年程度という感じで、ストレート以外では少量加水してもノビがあります。 

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さて、ここ最近オールドブレンドはあまり更新していなかったので、久しぶりの紹介となりました。
それがこうしてどマイナーなボトルというのは申し訳ないところですが、たまたま2本セットで安く落札してしまったものが、家に放置されっぱなしだったのでいい加減更新するかなと。
購入した2本は流通時期が異なり、今回テイスティングしたものは左側、760ml表記で従価無しの1980年ちょうどあたりの国内流通品。そして右側はJAPANTAX付きの1960年代~70年代初頭流通品で、古いボトルのほうが見るからに色が違うのがわかります。

この右側のボトルも開封済みなのですが、状態がちょっと良くなかったので現在絶賛リハビリ中。
今年の秋過ぎには、無事テイスティングに耐える仕上がりとなってくれると良いのですが。。。