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OLD 1889 ROYAL
(HEAVEN HILL)
Kentucky Straight Bourbon Whisky
Aged 12 years
1980's
750ml 43%

グラス:スピリッツスニフター
場所:BAR Sandrie
時期:不明
評価:★★★★★★(6)

柔らかく角の取れた香り立ち。しっかりと濃厚でメロー、メープルシロップ、チェリーのシロップ漬け、クランベリー。微かに赤い果実感をアクセントに、奥にはワックス、少しソーピーな要素も感じさせる。
口当たりは若干ベタつきもあるマイルドなウッディさから、ドライなフィニッシュ。微かに干草のようなニュアンスも。


しっかりと濃厚でメロー、オールドスタイルなバーボン。作り手はOld 1889 Distillery Companyとなっていますが、勿論そんな蒸留所が存在するわけがなく。中身はバーズタウン、つまりは消失前のヘブンヒル蒸留所で作られた原酒を12年間熟成したもので、実態としてはヴァージンやアンダーソンクラブなど、当時多々あった関連銘柄の一つということになります。

このバーボンは「オールド1889ロイヤル」がブランド名ではなく、正しくは「オールド1889」のロイヤルグレード、12年熟成という整理のようです。
古くは4年熟成のものや、蒸留所違いと思しき"ブランド6年"というバーボンがリリースされており、6年はMEADOLAWN Distillery表記。企業が統合される中でヘブンヒルに加わっていったものと推察されます。
こちらは日本ではまず見かけない銘柄ではありますが、オールドバーボン全般ハズレがないので、なんともそそられますね。


(画像引用:Old 1889 BRAND 6 years old。1960年代以前に流通しており、86Proofと100ProofのBONDED仕様があった模様。)

なお今回の12年熟成のオールド1889は、1980年代後期から1990年代。バーボンブームだった日本に入ってきた銘柄ですが、現地ではそこまでモノが出回っていないようです。
現地が4年、6年、アジア圏では12年というのは、長期熟成の濃厚なタイプの方が需要があったことからの差別化でしょうか。個人的には濃厚なタイプのほうが好みなので、これもまた嬉しい遺産なのです。