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インペリアル 17年 1995年蒸留 2012年ボトリング 52.3% エイコーン

カテゴリ:
IMPERIAL 
ACORN’S Natsural Malt Selection 
Aged 17 Years 
Distilled 1995 
Bottled 2012 
52.3% 700ml 
 
【ブラインドテイスティング】
地域:ハイランド(グレンモーレンジ)
年数:15~20年
度数:46%
樽:バーボンホグスヘッド
 
グラス:創吉テイスティング
量:30ml程度
場所:BAR(TWDイベント)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)
 
香り:ドライでオーキーな香り立ち、蜂蜜やバタースコッチの甘み、洋ナシ、リンゴのフルーティーさ、シトラスを思わせる爽やかなアロマもある。徐々に麦芽香やクルミ、ツンとした木香由来のエッジも立ってくる。
 
味:柔らかくオーク風味主体の口当たり。ワクシーな麦芽風味、マシュマロ、ドライアップル、盛り上がるような甘味から徐々にウッディでドライな舌触りへ。余韻はスパイシーで木材由来の渋み、エッジ、オーキーで華やか。
TWDでのテイスティング。Ambrosiaのマスター(名和さん)からの出題。エイコーンのどんぐりこと、ネイチャーシリーズのインペリアルです。
樽感主体なモルトで、樽材をしゃぶってるレベルのオーキーな風味がまず感じられますが、その中から麦芽系の風味など、いかにもハイランドなモルトという個性も感じられました。
その結果、テイスティングを一通り終えた全員の議論はハイランドだとしたら「どの蒸留所か」という方向に。そして結局モーレンジとしか思えないと。
自分は予想がふらふらしていて、モーレンジっぽいんだけどなんか違うというか、近年の樽感主体ロングモーンもありえるかなーなんて、そもそもハイランドじゃない蒸留所を出してきたり。度数の絞り込みも全然ダメですね。
 
スコアについては「樽しゃぶり系」の香味構成に対するとらえ方で、一番上の評価が4点、下が2点と分かれています。
その他の構成要素に関する評価はほぼ平均的でしたが、この構成を好みに感じなかった飲み手は、余韻も短いと感じたようです。意識が樽系のフレーバーに行っているのが、良い点、悪い点、どちらにも働いているように感じます。
こういう系統のボトルは最近のボトラーズに多いので、また感想をまとめてみたいです。
 
そう言えば前回のTWDでもインペリアルが出題されて、ハイランド、それもモーレンジを予想していました。もうインペリアルは大丈夫だろうと思ってたのに、これです(笑)。
会の後半に入って集中が切れてきたのか、しっかりとボトルに向き合えてない証拠であり、これじゃいかんなぁと、次の1杯に向けて褌を締めなおす良いキッカケになりました。
(順番は前後しますが、ラストはスプリングバンク ローカルバーレイ16年でした。)

ダルユーイン 22年 1992年蒸留 2014年ボトリング エイコーン グランドギャラリー

カテゴリ:
DAILUAINE 
La Grande Galerie 
Aged 22 Years 
Distilled 1992 
Bottled 2014 
Cask type Hogshead 
700ml 53% 
 
グラス:グレンケアン
量:30ml程度
場所:個人開催イベント
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:ツンとしてドライ、華やかなオーク香、洋梨やドライパイナップルを思わせるフルーティーさと麦芽の白い部分。ほのかに木のエグみと酸味、香りそのもののトーンが高く、厚みはあまり感じない。

味:ツンとしたアルコール感、乾いた木のえぐみが少々。オーク系の風味が主体で黄色いフルーツとバニラ、麦芽、余韻にかけて綺麗に広がる。トーンの高いフィニッシュ。
 
エイコーンがリリースしたギャラリーシリーズの一つ。このボトルは第2弾に当たるリリースで、ラベルはイラストレーターいづのかじ氏の書かれたイラストが使われています。
配色は白と黒のみ、しかしこれがプロの技なのか何とも目を引くデザイン・・・と、最近ありがちなラベルでのジャケ買い狙いが垣間見えるボトル。
確かにセンスのいいラベルは所有欲を満たしてくれるのですが、重要なのは中身でしょってことで肝心の中身の紹介に移ると、これが良く言えばオーソドックスな、厳しく言えばひねりの無い近年系ダルユーインです。
 
悪く聞こえてしまうかもしれないので、白黒はっきりお伝えするならば旨いボトルです。
オーク系の華やかさにダルユーインらしいバニラを思わせる麦芽風味、余韻にかけてフルーティーで、安心して飲める(薦められる)ボトルだと思います。
ただ、この仕上がりは近年のボトラーズに多い構成で、樽感は感じられるのですがフレーバーの角は取れ切れておらず、突き抜けるような感動は少ないんですよね。
一方でこれは発売直後の今飲むならばであり、この系統で10年、20年瓶熟させればかなり良くなる予感がします。
ボディの適度な厚みや余韻のフルーティーさ、これがフレーバーの角と合わせてこなれた時に、食べごろに熟した果実のような旨みに繋がるのではと。
今飲んでもそこそこですが、将来的にはかなり期待出来そうなボトルでした。

このボトルはウイスキー仲間のS兄さん主催イベントで頂きました。
いつもありがとうございます!
 

グレンカダム 22年 (1991-2013) エイコーン・フレンズオブオーク

カテゴリ:
そういえば、最近ボトラーズ系の投稿がめっきりでした。
ざっと見返しても、現行オフィシャル、オフィシャルオールド、現行・・・えーっと最後にボトラーズを紹介したのは1週間前だ(笑)。

自分の興味というか嗜好がどこに向いているか一発でわかるブログ内容ですね。
まぁだからこそ独自色が出て、"置場らしい"情報発信に繋がっていくのだと思いますが、たまにはボトラーのリリースなんて記事化してみますか。
ということでまだ買えそうなところから1本。最近オフィシャルボトルのレベル向上がハンパないグレンカダムです。

FRIENDS of OAK
GLENCADAM
Aged 22 Years
Distilled 1991
Bottled 2013
700ml 46%

評価:★★★★★(5)

"乾いた麦芽香、最初は植物質でツンとした香りだが徐々にアロエを思わせる品の良い甘さと微かな酸味。樽香は控えめで全体的にプレーンな構成。
口当たりはドライで華やか、少々トゲトゲしさも感じる。レモングラスや麦芽、グレープフルーツ果汁を思わせる苦みと酸味、微かにピーティー。
フィニッシュは香ばしさもある麦芽風味、ほどよい苦みが爽やかに感じられる。"

エイコーンが輸入するフレンズオブオークシリーズ。
白地に水彩画チックな色使いのラベルは、バックバーにあるとイヤでも目を引きますね。
ただほとんどのラベルが中身とリンクしているわけではないので、なぜ雷鳥かは置いておくとして・・・。

グレンカダムの特徴は、なんと言ってもクリーミーな麦芽風味。
バーボン樽との相性も良く、オーク系のフルーツが乗った現行品の15年46%は完成度の高いオフィシャルボトルに仕上がっています。
そこにきて今回のフレンズオブオークですが、加水で46%ですがクリーミーというよりはフレーバーにカドがある構成。
ニュートラルというか原酒そのままの主張というか、少々やんちゃな感じです。

恐らく複数回使用後のシェリーバットやホグスヘッドの大きな樽で熟成させたのでしょう。
特に香りでは熟成感が拾いにくいため、ノージングでは22年間の熟成を感じ取ることは難しいかもしれません。
その代わり味わいは酒質の良さを感じる要素がいくつかあり、樽だし原酒だからこその面目躍如。
こういうボトルを飲んだ後でオフィシャルを飲むと、違う発見に繋がりそうです。

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