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ミルトンダフ 7年 2011-2019 アスタモリス for モルトヤマ 60.6%

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MILTONDUFF 
ASTA MORRIS 
For Maltyama 
Aged 7 years 
Distilled 2011 
Bottled 2019 
Cask type Sherry Butt 
700ml 60.6% 

グラス:国際企画テイスティンググラス
時期:開封後1周間程度
場所:自宅
評価:★★★★★(5→5ー6)
※加水等で調整した場合。評価に幅あり。

香り:淡くサルファリー、かりんとうのような香ばしい甘味、あるいは焼きいもっぽさのあるオーク香。シェリー感は控えめで、微かにニッキのようなスパイスも感じられる。

味:口当たりは度数ほどは強くなく、キャラメルソースのかかったバニラ、膨らみのあるやわらかい甘味が淡いシェリー感とともに感じられる。そこから余韻にかけてはハイプルーフらしくひりつくような刺激が、カカオのような苦味とともに口内を支配する。

ストレートでは、仕上げが粗い未完の作品という印象。加水するとスパイシーかつオーキーなウッディネスと、ミルクチョコレートを思わせる甘いアロマが、若干の生っぽさと共に開く。味わいは一気にマイルドになり、樽由来の良い部分と酒質の膨らみのあるマイルドな味わいを感じやすくなる。加水またはロックで変化を見ながら楽しむのがオススメ。


シーバスリーガル、バランタインなどのキーモルトで知られるミルトンダフ。昔はピートとフルーティーさと、複雑さのある味わいでしたが、近年はマイルドでプレーンな主質というイメージです。
今回のボトルは、アメリカンホワイトオークのシーズニングシェリーバット(期間短め、チャー少なめ)での熟成と思われる構成で、熟成期間の短さと合わせてシェリー感は淡いタイプ。その分、酒質由来の要素も残っていて、総合的な完成度というよりも、こういう仕上がりになるのかという一樽の個性を楽しむボトルだと思います。

その個性が悪いという話ではなく、特に60%越えでありながら、飲み口の柔らかさと膨らみのある甘味に、ほんのりとシェリー樽由来のフレーバーという組み合わせは、若いカスクであるからこそ見えてくるキャラクターというか、オフィシャルとはベクトルの異なる構成です。
モルトヤマのオリジナルラインナップを見ていると、アスタモリス経由のリリースはそういう限られた条件のなかで光るものを持つ原酒を探すような、そんな位置付けを狙っているのかなとも感じます。


しかし最近こういう短期熟成が増えてきたなあ。。。と思いながら飲んでいましたが。よくよく考えると、10年前も長熟リリース以外でこういうボトルがないわけではなかったんですよね。
プロヴェナンスとか、ヘルムズデールとか、ケイデンヘッドのグリーントールなんてもう、若いしバッチバチだし。時代による酒質の違いはありますが、若いなりの個性を楽しむリリースは普通にあったことを思い出しました。

先に述べたように、このリリースもその位置付け。総合的な完成度が高い訳ではなく、ストレートでの評価は並です。
ただ是非試して欲しいのは加水。46~50%くらいまで下がったあたりからの、チョコを思わせる香り、焼いた洋梨のようなオークフレーバーに加えて味わいのまろやかさ、好ましい要素が開いてバランスがとれてきます。
じゃあ最初から加水でリリースすれば良いじゃないかと言う意見もありそうですが、それじゃ面白くない。最後のやすりがけを自分でするように、比較しながら調整することで酒質の良さやボトルとしての良い部分を感じやすくなる。結果、成る程と思える一本だと思います。

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今日のオマケ:ラグビーワールドカップ日本代表戦ということで、ラグビーと言えばビール。ハイネケンです。
まあ。。。特にコメントは不要ですね。軽くて飲みやすい、湿度の高い日本の夏向きなビール。水のように飲めてしまう。
さあ頑張れジャパン。。。って勝ったよ!
前大会に匹敵するジャイアントキリング!だけど今回の試合は、奇跡じゃなくて純粋に勝つべくして勝ったって感じがある。
おめでとうジャパン!おめでとう日本代表!!ばんざーい!!!

秩父 5年 2010-2016 アスタモリス 52.3% イチローズモルト

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CHICHIBU
ASTA MORRIS
Aged 5 Years
Distilled 2010
Bottled 2016
Cask type Virgin hogshead 1st fill #702
700ml 52.3%

グラス:SK2、グレンケアン
場所:自宅 (頂き物@TBさん)
量:約50ml 
時期:開封後1ヶ月以内
暫定評価:★★★★★☆(5-6)

香り:梅を思わせる酸味のある樽香。乾いた木のえぐみ、ドライアップル、シトラス、ほのかに溶剤系のニュアンス。
グラスの残り香はアジアンなスパイスを連想させる異国文化を感じるアロマ。加水すると酸味や果実味が弱くなり、ほのかにケミカルな華やかさが感じられる。

味:香り同様酸味を伴う樽感主体のとろりとした甘みのある味わい。クラッカーの香ばしさ、バター飴、オレンジピール、ピリピリと口の中を刺激するスパイシーなウッディネス。ほのかに地ウイスキー的な焼酎感が鼻に抜ける。余韻はスパイシーでドライ、乾いた麦芽や木材のほろ苦さとえぐみ。
少量加水すると刺激が収まりクリーミーさも感じる口当たりに、麦芽風味と酸味のある樽感がバランスよく感じられ、土っぽいニュアンスが口の中に残る。


ベルギーのボトラー、アスタモリスからの秩父蒸留所ファーストリリース。 
ま、どうせいつもの秩父でしょ。そう考えていた時期が私にもありました。 
飲んでびっくり、ここ1~2年間で飲んだ秩父のリリースでは、最もバランスが取れているだけでなく、加水でクリーミーさが増す変化も良い感じ。アスタモリスの代表バード氏が「心底惚れた!(ガイアフローの広報ブログより)」とコメントしたのもわかる味わいです。

個人的に秩父の原酒に関する印象は、早熟ゆえの樽感と酒質のアンバランス。
このボトルにもその要素が無いわけではありませんが、それ以上にそれらのバランスが取れており、好ましいニュアンスもいくつか拾える、一口目で「おっ」と思わせてくれる驚きと、ちょっとした感動がありました。
ただ、厳しいコメントをするならば、それは2~3口くらいまでで、口の中が慣れてしまうと長く続かないのが弱点とも感じます。酒質そのものの線が細いのと、シングルカスクだからというのもあるのでしょう。(最初は★6で行こうって思ったんですけど飲み進めるうちに・・・。)

このバランスの秘密は、どうやら樽にあるようです。
使われた樽はバージンホグスヘッド1st fill、所謂一度使用した新樽のリフィル(ウイスキーカスク)とのこと。秩父の払い出しと考えれば、創業時期で逆算すると3年程度と短期間しか使われていない「ほぼ新樽」ということになります。 
もっとも樽感が強く出る最初の数年分をカットしたことでの仕上がりと言えそうです。

粗探し的なことも書きましたが、秩父の中では良い熟成と感じる1本。こうしたカスクマネジメントはどんどんやってほしいと思います。
そして次は麦。秩父産の麦の栽培も本格化しているようですし、その地域と酒質にあった蒸留、熟成方法を試して更に旨いウイスキーを造ってほしいです。

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