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グレンオード 10年(1985-1995) ケイデンヘッド

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一昨日はブラックニッカディープ漬け。
まずストレートで飲み、時間を置くため2杯目をグラスに注いだまま、今度はハイボールを作り、ハイボールをぐいっとやったら置いておいたグラスでストレートを確認・・・と、かなり飲みましたw
まぁあとこれで日を置いて飲んだりグラスを変えたりすると、また違う発見があったりするんですが、とりあえず一旦ココまでで。

今日は我が家の開封済みボトル達のご機嫌を聞いて回ろうと思います。
この辺はマニアックなところが多く、果たしてUPして需要があるのかと思うものもあり、軽く躊躇してしまいますが、先日開封済みボトルの寿命的なコメントを頂きましたので、我が家の開封ボトルで最古参だろうと思われるものの一つを投稿します。

GLEN ORD
CADENHEAD
Authentic Collection
AGED 10 YEARS
Distilled 1985 March
Bottled 1995 July
56.9% 700ml

評価:★★★★★★(6)

"サトウキビのような植物質な甘さを伴うトーンの高いアロマ。アルコール感、乾燥した麦芽香や白木。微かにひねた香りもある。
口当たりは麦感豊富。典型的なオードタイプ。ねっとりとしたコクがあり、徐々にスパイスも。
フィニッシュは序盤の香味そのまま、微かに植物質を伴う苦味と、べっこう飴の甘さが残る。"

あぁ、ケイデンヘッドのグリーントール時代のボトルは味があるというか、格好いいわ・・・。
なんて中身そっちのけで惹かれてしまう独特なデザイン。なんで今のボトルはこういうデザインのモノが無いのか。このボトルこそ復刻版を出してほしいと切に感じています。
中身については、典型的なオード味であり、先日公開したレアモルトとも共通する要素があります。
オフィシャルのリミテッドのカスクストレングスしかり、ボトラーズリリースしかり、樽感薄く麦芽系豊富で、べたつかないトーンの高い香味が主体。

ただ、冒頭で開封からの時間経過について触れましたが、今回のボトルは開封時期が10年ほど前と思われるモノ。流石に余韻が弱ってきてて、昔はもっとツンツンして、アルコール系の刺激も強かった記憶があります。
このボトルを初めて飲んだのは5年前、行きつけだったBARにて。その後そのお店が閉店するというので、いくつか開封済みストックを譲ってもらった、その一部。BARそのものは10年近い歴史のあったBARで、逆算して多分そんなもんかなと。

開けたボトルはこうして、日々香味に変化があり、最終的には劣化していくワケですが、その変化をまるっと楽しめるのも、ボトル所有の楽しみだと思います。
ただ劣化レベルまで変化させる必要は無い訳で、このボトルもそろそろ飲みきってやらないといけません。
気に入ったボトルはどうも別れが恋しくなってしまう気持ちもありますが…。

グレンオード 23年 1974年蒸留 レアモルトセレクション

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昨日は台風の影響でムシムシした帰り道。
帰宅後はビールで体の中の汗を流してさっぱりしたら、次は夏場に強いトーンの高い系を。

自分のテイスティングで使っている"トーンの高い甘さ"という表現。これはレアモルトやグリーンケイデンなどに多い、クリアでべたつかないハイプルーフな香味のこと。
特にレアモルトは熟成方法の関係かバリバリのハイプルーフが多く、湿度が高い暑い日は、この手の香味を重宝します。
このオードも例に漏れず期待通りの味わいでした。

GLEN ORD
RARE MALTS
23 years old
Distilled 1974
60.8% 700ml
評価:★★★★★★☆(7)

"クリーンでハイプルーフらしいトーンの高い甘さ、鼻の中がピリピリする。微かにバニラとワクシー。
口当たりはオイリーで酸味のある麦芽香、パワフル。香り同様にクリアでナチュラルな構成。
フィニッシュは程よくビターで、アルコールが喉の奥を刺激する。
少量加水すると麦芽感が増し、蜂蜜の甘さや柑橘系の爽やかさも。厚みがあってナチュラルな香味は1飲の価値あり。"


1970年代前半流通でありながら、23年というピチピチ、適度な熟成期間。
さらにリリースが少ないオードのオールドビンテージに、レアモルトシリーズ。
ウイスキー好きとしてはラベルだけで「ウホっ、イイモルト」となるのは仕方ない話。

その中身は一言でレアモルト味、と言えばそれなりに飲んでいる方には伝わるであろう香味です。
ただ度数が強く全体的にパワーがあるため、飲み進めるとコクというか複雑さを加えている要素がちらほらと見えてきますが、後一歩踏み込めない。
そこで少量加水。すると見事にオードらしい厚みのある麦芽感や柑橘系を思わせる爽やかな味わいが前に出て来ます。このポジティブな変化は加点対象ですね。

ウイスキーを本格的飲み始めた時はカスク至上主義に走り、加水調整を軽視していた時期もありました。
なんでこのボトルは43%にしたのか・・・とか、そのボトルの香味を一番感じるためには加水やトワイスアップは不要、とか。
しかしこういうボトルに出会うと、そのボトルが持つ香味を引き出す手段として、あるいはより旨く飲むための手段として、加水の重要性を認識しますね。
自分のオススメはハーフ15mlに対して3mlくらい。適度なアルコール感を残しつつ薄くなった印象も無く香味が開きます。


このオード、実は自分のボトルではなく愛知方面のモルト仲間から強奪したモノ。
いつもお世話になっております(笑)

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