ダルユーイン 22年 1992年蒸留 2014年ボトリング エイコーン グランドギャラリー
DAILUAINE
La Grande Galerie
Aged 22 Years
Distilled 1992
Bottled 2014
Cask type Hogshead
700ml 53%
グラス:グレンケアン
量:30ml程度
場所:個人開催イベント
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)
香り:ツンとしてドライ、華やかなオーク香、洋梨やドライパイナップルを思わせるフルーティーさと麦芽の白い部分。ほのかに木のエグみと酸味、香りそのもののトーンが高く、厚みはあまり感じない。
味:ツンとしたアルコール感、乾いた木のえぐみが少々。オーク系の風味が主体で黄色いフルーツとバニラ、麦芽、余韻にかけて綺麗に広がる。トーンの高いフィニッシュ。
エイコーンがリリースしたギャラリーシリーズの一つ。このボトルは第2弾に当たるリリースで、ラベルはイラストレーターいづのかじ氏の書かれたイラストが使われています。
配色は白と黒のみ、しかしこれがプロの技なのか何とも目を引くデザイン・・・と、最近ありがちなラベルでのジャケ買い狙いが垣間見えるボトル。
確かにセンスのいいラベルは所有欲を満たしてくれるのですが、重要なのは中身でしょってことで肝心の中身の紹介に移ると、これが良く言えばオーソドックスな、厳しく言えばひねりの無い近年系ダルユーインです。
悪く聞こえてしまうかもしれないので、白黒はっきりお伝えするならば旨いボトルです。
オーク系の華やかさにダルユーインらしいバニラを思わせる麦芽風味、余韻にかけてフルーティーで、安心して飲める(薦められる)ボトルだと思います。
ただ、この仕上がりは近年のボトラーズに多い構成で、樽感は感じられるのですがフレーバーの角は取れ切れておらず、突き抜けるような感動は少ないんですよね。
一方でこれは発売直後の今飲むならばであり、この系統で10年、20年瓶熟させればかなり良くなる予感がします。
ボディの適度な厚みや余韻のフルーティーさ、これがフレーバーの角と合わせてこなれた時に、食べごろに熟した果実のような旨みに繋がるのではと。
今飲んでもそこそこですが、将来的にはかなり期待出来そうなボトルでした。
このボトルはウイスキー仲間のS兄さん主催イベントで頂きました。
いつもありがとうございます!