ビッグピート バリうま Edition with くりりん 48% “EXTRA BRINY”

BIG PEAT
BARI-UMA EDITION
With KURIRIN
EXTRA BRINY
ISLAY BLENDED MALT SCOTCH WHISKY
700ml 48%
香り:硬質な要素を感じさせるドライでシャープなピート香。焦げたようにビターでスモーキーな中に、シトラス、レモンピールなどの爽やかな柑橘のアクセント、奥には微かに蜂蜜を思わせる甘い要素も感じさせる。
味:口当たりはコクがあり、潮気と出汁感。香ばしい麦芽風味に続いて、香りで感じた焦げ感を伴うスモーキーフレーバーが鼻腔に抜けていく。
余韻は砂糖をまぶしたレモンピールから微かな根菜。ほろ苦く、ヨードの混じるスモーキーさが長く滞留する。
樽感はプレーン寄りで、はっきりと酒質由来の個性が主張するが、若い訳ではなく10〜12年程度の熟成感もある。スモーキーさと焦がしたようなほろ苦さ、そしてクリアでシャープな柑橘系の要素や金属系とも言える硬質感。アイラの蒸留所の中ではアードベッグの印象が強いと感じるアイラブレンデッド。
通常品のビッグピートとは明らかに異なるレシピ構成。ストレートでは構成原酒の個性が強く感じられるも、ロックやハイボールは穏やかで上質。間口が広く、奥深さも備える懐の深い1本。ぜひ好みの飲み方で楽しんで。


コンビニチェーン・ローソンのスピリッツバイヤー倉光さんからの声がけで実現した、ローソン✖️ちゃんぽんちから✖️くりりんによる3者コラボ。関係者、それぞれの素性について当ブログ読者の皆様にはもはや説明不要でしょう。生産本数は600本限定。リリースは2026年8月11日午前10時から、ローソンアプリで予約開始となっています。
※先に紹介しているメーカーズマーク同様に、発売日にローソン店頭に並ぶ訳ではなく、アプリで予約して指定した店頭に受け取りに行く、予約販売商品となります。
ビッグピートは2009年、ダグラスレイン社からリリースされた、アイラ島のモルト原酒のみをブレンドして作られた、ブレンデッドモルトウイスキーです。通称ピートおじさん、という癖強ラベルで知られてますね。
またその作り手、ダグラスレイン社と言えば、ウイスキー愛好家にはオールドモルトカスクなどのボトラーズメーカーとして有名ですが、同社は元々はブレンドメーカー、1980年代以前からハウスオブピアーズ、キングオブスコッツなどをリリースしてきた実績があり、ブレンデッドのリリースは原点回帰とも言えます。
当時はそのレシピが、アードベッグ、カリラ、ボウモアの3種に加えてポートエレンが使われているとも言われて話題に。ポートエレンが現行品に使われているかは不明。ですが気がつけばリリース元のお家騒動も生き抜き、15年以上継続販売されているロングセラー商品に。
カリラをベースにしたと思しきブレンデッドモルトは甘くコクがあり、ピーティーながら飲みやすい1本となっています。

さて、同ブランドはブレンデッドモルトという位置付けを活かし、スタンダー品以外にもさまざまなバリエーションやコラボリリースを実施しています。それはオフィシャルの1ロットのラベルを変更するものから、ブレンドの中身に手を入れるものまでさまざま…。
今回はローソンさん、そしてビッグピートの代理店であるジャパンインポートシステム(JIS)さんの協力で、レシピにガッツリ手を入れてもらい、オリジナルブレンドとしてPBをリリースする運びとなりました。
ここで今回のパートナーとして、ローソンのスピリッツバイヤーである倉光さん以外にもう1人、youtuberのちゃんぽんちからさんが登場します。
3人でどんなイメージが良いかを話し合い、そのイメージをJISさん経由でダグラスレイン社に伝えてブレンドのサンプルを作ってもらいます。
例えば、ボウモアが好きなのでボウモアをメインにフルーティーでスモーキーなもの、とか。ハイボールで飲んだ時にスモーキーさが伸びるように、とか。あとは今回はローソンさんでアプリを通じて販売することもあり、価格の上限を設定することも重要です。

そして後日届いたサンプルは・・・見事に全てNGでした。事前に公開されているちゃんぽんさんの動画では、自分のちからさんが殴り合いも辞さない揉め方だったような誇張をしましたが(笑)、実際は通常のBIG PEATとの差別化、飲んだ時の面白さがあまり出ていなかったんですよね。
ただ方向性として、これだったらというものはあり、それがピートフレッシュさ、潮気のニュアンスが程よくでていたもの。
じゃあこのレシピをベースにさらに複数候補を出してもらいましょうと。ここからオーダーとエアーでサンプルのキャッチボールが始まり、並行してラベルの作成も進められ…。
本来は6月下旬くらい、暑くなるタイミングで予約開始をと計画していたのは、遅れに遅れて8月上旬。ついに販売開始となったわけです。


ちなみにラベル作成にも触れておくと、おじさんの背景で2人がサーフィンしている図というイメージで、初期に提示されたのは↑の某防衛大臣を思わせるポージングの生物が映り込んだもの。
自分はともかく、ちゃんぽんさんがリリースに関わるのにこれじゃあ面白くない。
ラベルの締切いつですか?え、あと3日?
そこからみんなで必死に作業しましたね。AIさんの進化がなければ完成しなかったかもしれません。
こうして完成したビッグピート バリうまエディション with くりりん。
原酒の構成比率などは一切明かされていないため、製作者サイドである私も詳しいことは知りませんが、味わいにある硬質感やピートフレーバーから、6〜9年熟成程度のアードベッグの比率が高く、次いで8〜12年熟成程度のカリラ、スモーキーさの中に柔らかい甘さがポイント。あとはボウモアもそうでしょうけれど、若干の根菜感からラガヴーリンかキルホーマンもちょっと入ってる?
のではないかと予想しています。
樽感はテイスティングレビューの通りプレーン寄りですが、熟成した原酒が一部入っているためか、ストレートではピートフレーバーと個性が破綻しない程度に溌剌と主張し、ロックやハイボールではバランスがよく、甘さ、爽やかさが引き出されてくる。
ブレンダーの端くれとしてビッグピートはいつか関わってみたいと思っていたので、このリリースの実現は本当に楽しみでした。拘った結果、ビッグピートとしてはちょっと高い価格になりましたが、手に取っていただけたら嬉しいです。

(ラベル撮影を終えた関係者のイメージ。)





















