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週末晩酌開始!
今夜は今は亡きシルバーウイスキー社のウイスキー、セントジョージ9年 1960年代流通。
ブレンデット全盛である当時のジャパニーズとしては珍しい、モルトウイスキー表記です。

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評価:★★★★(4)(!)

ひっそりとした香り立ち、すっとするハッカやシップのようなアロマから、
薄くモルトウイスキーらしいモルティー で華やかな香り。
味は甲類焼酎のような無機質な甘みから、ビターな麦芽感。
スムーズな口当たりからじわじわと蓄積して主張して、あっさりとした余韻。


当時のジャパニーズとしては結構良い味だと思います。
ただボディというか香味が薄いのは、特級という規格の中 でごにょごにょしていたからでしょう。
(特級は原酒混和率30%以上。最低30%がモルトなら 良いんです。)

一杯の美味しさ以上に、歴史のあるボトルです。



さて、以下雑談。

先日、ガイアフロー社が軽井沢の蒸留設備を買ったニュー
スは記憶に新しいと思います。
噂レベルですが、某黒い蛇使いのR氏がそれで蒸留所をS県にけんs・・・(うわや めろ何をする!)・・・。

・・・そのニュースを見ていたら、同じように買い取られ た蒸留器の話を思い出して、
このシルバーウイスキー社のセントジョージを引っ張り出 してきました。

むかしむかし、日本に洋酒ブームが起こりはじめていたこ ろ。
奈良県にシルバーウイスキーという会社がありました。
輸入あるいは他社買い付け原酒と自社蒸留原酒を使って、 シルバーフォックスウイスキーを作っていました。
結構売れていたそうです。
あるとき、蒸留所が火災に見舞われ焼失してしまいました
経営も傾き、シルバーウイスキー社は消滅。
その蒸留器は江井ヶ島蒸留所に引き継がれることになった とかならないとか・・・。

江井ヶ島はウイスキーブームの流れもあって、最近精力的に限定リリースも出してますね。

購入された軽井沢の蒸留設備も、どこかで使われることを願ってます