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グレンリベット 12年 イリシットスティル 48% オリジナルストーリーズ

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THE GLENLIVET 
THE ORICINAL STORIES 
"ILLICIT STILL"
12 YEARS OLD 
700ml 48% 

評価:★★★★★★(5-6)

香り:トップノートはドライでやや硬さのあるオーク香。林檎を思わせる酸、微かに蜂蜜、オークの焦げたニュアンスとウッディさが、モンブランのような甘みとほろ苦さを連想させる。

味:しっかりとコクのある口当たりだが、序盤はウッディで香りに感じた硬さ、若さに通じる酸味。中間から焦げ感の混じるオークフレーバー。余韻にかけて焼き林檎の甘み、ドライでひりつくようなアルコールの刺激、スパイシーなフィニッシュへと続く。

近年のスペイサイドらしい軽やかさに、オークフレーバーに由来する華やかさ、焦げたようなウッディさも残っている。ベースの若さがあって、多少硬くドライに感じる部分はあるが、少量加水すると丸みを帯びてバニラやすりおろし林檎を思わせるような甘みも開いてくる。通常のグレンリベット12年と比較しても、香味成分は明らかに多く、そして強いため飲み応えがありながら48%仕様でバランスも良好。試せてはいないが、この手の硬さのあるモルトは、ハイボールにしても悪くなさそうだ。

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ペルノリカールから今年2月にリリースされた”グレンリベット・オリジナルストーリーズ”の第一弾。蒸留所の系譜を紐解くこのシリーズは、同蒸留所にまつわる何かしらのエピソードをテーマとし、それを採用したリリースを行っていくことが計画されているものです。
以前テイクアウトで調達していたサンプルで、家飲みするつもりが時期をはずして今さら的な記事になってしまいましたが、通常の12年との比較テイスティングを交えながらまとめていきます。

今回は、ブランドの原点と言われるスコッチウイスキーの”密造時代”をテーマとしたもの(なぜグレンリベット=密造時代なのかは、あまりにも有名な話すぎるため割愛します)。当時の製法は、現代と比較すると手作りと全自動、厳密にいえば全てにおいて異なっているものですが・・・。工程で見ると冷却濾過(チルフィルタリング)を行っていなかったことから、通常の12年と同じ原酒構成ながらノンチルフィルターかつ48%という高度数で仕上げたものが、”イリシット・スティル”となります。


ただ、ノンチルフィルター仕様は近年のウイスキー市場ではそう珍しいものではありません。グレンリベットのオフィシャル銘柄でも、一部そうした仕様のボトルがないわけではなく、率直に言えばノンチルだけで密造時代をテーマとするのは些か強引と言うか、もう1手”密造時代”に結び付く何かが欲しい気もします。
まあかつて「創業者が理想としたレシピを再現した」と、ホントか?というエピソードで”ファウンダーズリザーブ”をリリースしたグレンリベットからすれば、まだ納得できる仕様かもしれませんが・・・。

とは言え、今回のリリースは純粋にウイスキーの経験としては見るところ、面白さがあります。
ノンチルフィルター仕様でリリースされるウイスキーは、「香味成分が多く残る」、「何かの拍子に濁ったりする」ということが知られている反面、どれくらい違いがあるか明確に実感できる機会はあまりなかったように思います。何せ、シングルカスクでもブレンドでも、同じ原酒構成のリリースでフィルタリングの有無を比較しないと、違いははっきりとわからなかったわけです。

その点で、今回のリリースは現行品の12年と比較することで、違いを理解しやすい点がポイントだと思います。
トップにある香味の傾向は通常のグレンリベット12年と大きく違わないものの、加水によって同じ度数に調整しても、口に含んだ後のオークフレーバーの広がり、中間から余韻にかけての麦感の厚みや香り立ちは明らかに違っているのです。
これは、グレンリベットだけでなく他のシングルモルトブランドのスタンダード品にも見られる特徴で、大量に生産する中でどうしても出てしまう樽毎の品質の違いを補正するための加水やフィルタリングによる影響であり、なるほどこういうことかと体感することが出来るのです。

フィルタリング
※同じ種類の樽、熟成年数の原酒を使っても、ロット毎に生じてしまう差を、加水とフィルタリングを経て補正するイメージ図。香味の弱いロットを強くするのではなく、低い基準で合わせる形になってしまう。大手の量産品に見られる傾向で、有名どころではマッカランなどが代表例である。

以上の通り、量産品の仕様との違いを学ぶ上での教材としては面白く。加えて味も悪くない。ボトルデザインも昔のリリースに似せて雰囲気があることから、通常価格なら良いリリースだと思うのですが、調べてみると現在はちょっとプレミアがついて販売されているようです。

このリリースに8000~1万円出すかというと、冷静になっていいかなと思うところ。
グレンリベットは他のオフィシャルスコッチモルトと比較しても、エイジング表記有りのボトルが手ごろな価格で市場に流通しています。それこそ、現在のグレンリベットやスペイサイドモルトの特徴たるフルーティーさの良い部分は、熟成年数が上のほうがわかりやすく。。。例えば、ワンランク上の15年が個人的にオススメです。(同じ12年で選びたい場合は、12年ファーストフィルも候補と言えます)
今回のリリースをきっかけにグレンリベットに興味を持たれた方は、次の1本に如何でしょうか。

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岩井トラディション シェリーカスク 40% マルスウイスキー

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MARS WHISKY 
IWAI TRADITIONS 
Sherry Cask Finish 
Blended Whisky 
Bottled in 2021
700ml 40% 

評価:★★★★★(5-6)

甘く柔らかい香り立ち。レーズンバターサンドのようなドライフルーツとクリームを連想するシーズニングシェリーの甘さとほのかな酸味に、焦げた焼き芋のようなビターで甘い穀物感、微かに油絵の具を思わせるチャーした樽材のエキスに由来する要素も感じられる。
口当たりは40%の加水らしい緩さ、少し水っぽくもある。奥行きもあまりないが、香り同様にダークフルーツやブラウンシュガーを思わせる甘みが含み香として優しく広がり、シェリーオークのビターなウッディネスが適度に余韻を引き締めていく。

ベースは岩井トラディション。複雑さ、スケール、どちらも目立ったところはない、内陸系モルトとグレーン主体のブレンデッド。ただ一つ、シェリー樽由来の香味が全面にあり、それを楽しむという1点に特化した見方をすれば、この価格帯でこの味わいは出物。前述のブレンドの傾向も樽感の引き立て役として、プラス要素に作用している。
香味ともアルコール感は目立たず、若さも感じない調整された状態であるため、ストレートでじっくり楽しむことをお勧めしたい。加水すると甘みよりもビターなウッディさが前に出てくるだけでなく、シェリー感が薄れるためか、時間経過で若い原酒のニュアンスも顔を出す。
少なくとも、シェリー樽に特化したスペイサイド地域の某有名蒸留所のスタンダード12年クラス以上の満足感がある。

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マルスウイスキーが2021年3月26日にリリースした、ブレンデッドウイスキー、岩井トラディションシリーズのシェリー樽フィニッシュ。
3000円台までのウイスキーで、デイリーに楽しめるジャパニーズブレンデッドと言えば、もうサントリーの御三家しかないという話をしていたところ。知人から「JWの基準には合致していませんが、岩井のシェリーは良いですよ。ちょっと飲んでみてください」とサンプルを頂きました。(いつも有り難うございます!)

マルスのフィニッシュ系リリースは久々に飲みましたが、これはいい出来です。
ロット単位で限定リリースとなるのは、クラフト故仕方ないところですが、価格も手頃でデイリーに使えるタイプです。何より日本の温暖な環境下での追熟に由来し、しっかりシェリー感、樽感が出ています。甘く柔らかいシェリー樽由来の香味がわかりやすく、これは愛好家から広く好まれそうな味ですよ。

昔のリリースに例えるなら、サントリーリザーブのシェリー樽仕立てですね。シェリー感の傾向は若干違いますが、樽とその“中身”と、そして環境をうまく使ったリリースだと思います。

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所謂輸入原酒、バルクウイスキーを使ったクラフトリリースは、日本産というメッキを剥がしてしまうと、中身は外国産ウイスキー100%というリリースが少なからずあります。

目指す香味をつくるためのパーツとして、バルクを使うのはアリだと思います。ですが、国内で追加熟成もしておらず、買ってきたバルクのまま、果てはブレンドアルコールを添加したものや、売りは日本の美味しい水(割り水)だけというモノまである中で、わざわざ輸送コストと人件費が追加でかかった、なんの美学も拘りもない割高リリースを前にすると、だったらスコッチでいいじゃん、フィディックとかマレイとかでいいじゃんと思えてきます。

今回テイスティングしたマルスのブレンド、岩井トラディションも、100%とは言わずともバルクウイスキーが相当量使われていると思われます。
味わいはプレーンで、ライトなブレンドですが、そこにシェリー感がうまく溶け込み、こういう要素に特化したリリースなんですと考えれば、作り手の狙い含めて楽しめます。レビューの通り、シェリー感なら某有名蒸留所のスタンダードよりわかりやすく、満足感もある出来です。
そう言えば、以前リリースされていたワインカスクやラッキーキャットとかも、こんな感じでわかりやすく濃厚な味に仕上がってたなと思い出しました。


ちなみに、今回のフィニッシュに使われた樽は、ペドロヒメネス(PX)シェリーカスクであるとされています。ただ、実際にスコッチモルトで熟成を経て出てくるPX樽の熟成感とは異なるタイプで、どちらかと言えばオロロソのシーズニングに近い香味が感じられる、甘いクリーミーさもあるシェリー感です。
恐らく樽に染み込んでいたものか、一部中に入っていた保湿用シェリーが、フィニッシュの短い期間に溶け出ているのではないかと推察します。(以前、他のクラフト蒸留所で飲んだシーズニングPX樽の2年熟成品とかも、こういう味がしていました。)いい意味で、アク抜きとして使えていますね。

現在、大手メーカーによるシェリー樽の調達は、シーズニングのものを何千樽と一度に調達して品質の安定を図る一方、ボデガ払い出しの長熟シェリーカスクは数が出ないため、メーカーが購入せずクラフトメーカーに回ってくることが少なくないそうです。
そうしてシーズニングではないシェリー樽を使ったと銘打ったリリースは、大手では小ロット過ぎて中々出せないですし、出来るとしたらクラフトやボトラーズだからこその取り組みと言えます。

それを今回考察したように、フィニッシュで2回、3回使った上で本格的に熟成に使うなら、価格も抑えられますし短期間で売り上げにもなる。あくまで個人的な予想ですが、岩井のようなフィニッシュリリースは、クラフトらしさと品質を両立出来る、現実的な提案なのだと思います。

サントリー ローヤル 43% 2021年流通品

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SUNTORY 
ROYAL 
BLENDED WHISKY 
660ml 43% 

評価:★★★★★★(5-6)
※ロックでの評価、★6

香り:多少ツンとしたドライな刺激を伴う甘やかなウッディさ。すもも、干し柿、ドライアプリコット。いくつかの果実の穏やかな甘酸っぱさに、シェリーオークのカルメ焼きを思わせる甘くビターなアクセント。じわじわとホワイトオークやミズナラ系の華やかさ、オリエンタルと言われる和的な要素も混じってくる。開封直後は鼻腔への刺激が強い印象だが、時間経過での開きは良好。

味:緩くマイルドな口当たり。香り同様に複層的なウッディネスが含み香で広がり、柑橘やすもものキャンディ、蒸かした穀物、それらを引き締めるウッディな渋みと変化する。余韻は少しピリピリとした刺激から、舌の上に残る適度な重さのあるシェリー樽由来の甘みと、ミズナラ要素を含むオーク香が口内に揺蕩うように残る。

プレーンな原酒でキーモルトの香味を引き延ばす”引き算”ではなく、樽香の”足し算”で造られている多層的な香味構成。最も、比率として多いのは6~8年程度の若い原酒と思われ、10~15年熟成の原酒の要素がトップノートにありつつも、開封直後は樽香に硬さや、多少の刺激も目立つ。しかし時間をかけるとじわじわと硬さがほぐれ、使われた原酒由来の甘やかさ、多彩な樽香のレイヤーを、一つ一つ紐解くことが出来る。

以上のようにストレートでは少し気難しいところがあるため、日常的な飲み方としてはオンザロックをオススメしたい。ピントが合い辛かったウッディさが解け、特にミズナラ系の香味がわかりやすい。冷たく心地よい口当たりから、温度が上がることで一つ一つの個性が穏やかに口内から鼻腔に立ち上っていく変化は、上位ブランドにも通じるところがある。
ジャパニーズウイスキーの魅力とは何か、その答えの1つを味わうことが出来るブレンデッド。休売となった響17年ほどの香味の広がり、重厚さはないが、レプリカとしてなら完成度は充分すぎる。誉め言葉として”プアマンズ響”という言葉を贈りたい。

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ここ最近紹介している、デイリー・ジャパニーズウイスキー御三家。1000円台のオールド、2000円台のリザーブ、そして最後は3000円台のローヤルです。
過去2つのレビューでも触れましたが、オールドやリザーブは”安ウイスキー”として見ていた部分があり、ちゃんと飲んでみて、日本人の好みに合わせて計算された美味しさ、真摯な造り、何より価格設定にも唸らされたところです。

一方でローヤルについては、元々美味しいというか、造りの良さは認識しており、侮っていたわけではありませんでした。ただ、改めて現行品を飲んでみると、先の2本とはそもそも作り方というかブレンドの方向性が異なっていることや、ローヤルの魅力・特徴を理解するきっかけともなりました。
味もさることながら、現在の市場価格3000円程度でこれだけのブレンドを量産できるって、日本の他社には真似できないですよ、いやホントに。

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(デイリー・ジャパニーズウイスキー御三家。リザーブからはストレートでもイケるが、オールドは濃いめの水割り、リザーブはハイボール、ローヤルはロックがオススメ。)

オールドが山崎のシェリー樽原酒を、リザーブが白州のバーボン樽原酒をそれぞれ軸にして、多少モルトの香味が足されつつも、最終的には若いグレーン原酒で引き算したような香味構成であるのに対し、ローヤルは様々な樽由来の香味を重ねて混ぜ合わせていくような、足し算のブレンデッドであること。そして、軸となる香味の一つには、ジャパニーズウイスキー発のフレーバー”ミズナラ香”が感じられる点が、ローヤルの特徴です。

これは最近休売や生産調整などもあって入手困難となってしまった、響の17年、21年、30年とも共通するコンセプトだと言えます。
酒に限らず、メーカー品にはフラグシップの思想をそのまま活かした廉価版が存在することが度々ありますが、ローヤル現行品はまさにそれ。バーボン樽由来の華やかさ、バニラ香。シェリー樽やワイン樽由来のコクのある甘みとほろ苦さ、和のニュアンスを思わせるミズナラの独特のアロマ・・・。熟成に用いた樽由来のフレーバーが、例えるなら着物の重ね着のように一つの形となっている。サントリーのブレンドであり、ジャパニーズウイスキーの魅力とは何かという問いに対する答えを見ることも出来ます。

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(ブレンデッドウイスキー響は、オーケストラをイメージして作られたと言われている。それは様々な音色(原酒)の足し合わせであり、特に17年以上のグレードは熟成した原酒の厚み、多彩さからそれを体現するような構成。先の着物のイメージで言えば、十二単をイメージする艶やかな多層感である。)

一方で、量産品故にコストや原酒貯蔵量との兼ね合いもあるのでしょう。上位グレードほどの香味の広がりがあるわけではありませんし、一部使われている若い原酒の硬さ、刺激が、熟成した原酒の柔らかく甘いウッディさを突き抜けて主張してくる点が、価格なりな部分にあります。

日本は温暖な気候故に、短期間で樽香を原酒に付与することが出来ます。例えば温度の上がりやすい環境として、山崎蒸留所の見学コースにあるような熟成スペースを使うとか。あるいはグレーン原酒を各樽の1st fillとして貯蔵し、長期熟成には使い辛い一番強く出る香味部分をブレンドに活かすとか。。。
ただ、短期間で付与した原酒はどうしてもベースの粗さが取り切れていないため、加水してもピリピリとした香味が残ってしまうし、重厚さも劣ってしまう。ローヤルのトップノートには、そうした要素が感じられるのも事実です。

とはいえ、これらは低価格で美味しいウイスキーを生み出し、安定して供給するための創意工夫でもあります。限られた条件下で可能な限り上等なクオリティを生み出す。まるで料理人が安価な材料でも仕込みと技で優れた逸品を作り出すような、まさにプロの技であると。
レビュー上でもオススメしていますが、現行品ローヤルの引っ掛かりは、時間をかけるか、あるいは日本人に一般的な飲み方であるロックにして飲むと問題なく消えます。それでいて熟成して重厚な味わいとなった原酒とは異なる、いい意味で適度な樽感、くどくない程度に広がる甘やかで多層的な含み香は、日常的に楽しめて飽きの来ない味わいでもあります。

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(1989年以前のローヤル。1960年代から70年代のころ(右側)は、モルトの香味をプレーンなアルコールで引き算したような構成になっているが、(左側)の80年代は原酒が確保されたか、ブレンドの方向性が定まったか、現代に通じる多層感、ミズナラ系の香味も感じることが出来る。)

サントリー・ローヤルは、初代マスターブレンダー「鳥居信次郎」が、ブレンダーとして最後に手掛けた、文字通り集大成として位置付けられているウイスキーです。
同氏のブレンドのコンセプトとなっているのが、日本人が美味しいと感じる味わい、現代で言う「ブレンドの黄金比」です。ただおそらく、当時の黄金比と今の黄金比は違うものと考えられます。半世紀以上の時を経て、我々日本人の味覚や趣向は変化しているわけですが、それは当時と現代のウイスキーとで、造りの違いを見ても明らかです。

現行品はわれわれの味覚、飲み方に合わせて、原酒の許す範囲で調整されているのでしょう。より華やかで、多彩で、それでいて繊細さも失わない・・・ですが、コンセプトは変わっていない。ローヤルをはじめ、これまで紹介してきた”御三家”は、その点がちょうどいいのです。
文字通り肩ひじ張らず、晩酌で、ちょっとした飲み会の席で、その場に合わせた自然な酔いを提供してくれる美味しさ。多くのウイスキーを飲み、モルトウイスキーに慣れた愛好家にとっても、逆に「そうそう、こういうので良いんだよ」と自然体で楽しめる味わい。創業者の想いが時代を超えて息づいているようにも感じられるのです。

清里フィールドバレエ 2020 白鳥の湖 63% イチローズモルト 秩父蒸留所

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Kiyosato Field Ballet
31th Anniversary 
Ichiro's Malt 
Single Malt Japanese Whisky
Chichibu Distillery 
Aged 7 years 
1 of 680 Bottles 
700ml 63%

暫定評価:★★★★★★★(6ー7)

香り:甘やかで穏やかに立ち上る熟成香。トップノートに梅や杏を思わせる酸が微かにあり、アーモンドを思わせる香ばしさと、ほのかに酵母やピーテッド麦芽そのもののようなスモーキーさ、麦芽香が続く。グラス内で刻々と変化する個性のみならず、その残り香も実に魅惑的。秩父らしいスパイシーさと、長期熟成したウイスキーをも連想するウッディで甘酸っぱい樽香が感じられる。

味:しっとりとした口当たりから反転して力強い広がり。序盤は秩父原酒らしいハッカ、和生姜を思わせるスパイシーさが一瞬あった後、置き換わるようにウッディな甘み、微かに林檎のカラメル煮、オレンジジャム、古典的なモルティーさが穏やかなピートフレーバーを伴って広がっていく。
余韻はフルーティーな甘みとモルティーな香ばしさ、ジンジンとした刺激はゆったりと落ち着き、微かに残るピート香がアクセントとなる、官能的なフィニッシュが長く続く。

ノンピートモルトとピーテッドモルト、2樽合計4樽のバッティングとのことだが、それ以上に感じられる複層的な味わい。ノンピート3樽、ピーテッド1樽という構成だろうか。香味に起承転結があり、序盤は秩父らしい個性の主張がありつつも、余韻にかけてピーテッドの柔らかいスモーキーさと、モルティーな麦由来の古典的な甘みに繋がる。度数63%に由来する香味の厚み、広がりがある一方で、それを感じせない香りの穏やかさと口当たりの柔らかさも特徴と言える。

少量加水すると甘酸っぱさ、オールドモルトを思わせる古典的なニュアンスが前面に出て、スモーキーフレーバーと交わり一体的に広がっていく。ジャパニーズらしさと、在りし日のスコッチモルトを連想する要素が渾然一体となった官能的な味わいは、間違いなく愛好家の琴線に響くだろう。
それにしても、秩父モルト2樽だけでこの味わいがつくれるとは、俄に信じられない。麦芽か、樽か、通常とは異なる特別な何かが作用しているように感じる。こうしたミステリアスな要素がウイスキーの魅力であり、面白さである。

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山梨県・清里、萌木の村で毎年8月に開催されているバレエの野外公演。定常公演としては日本で唯一という”清里フィールドバレエ“の第31回公演を記念したボトルが、2020年夏から遅れること約半年、3月下旬からリリースされることとなりました。
本サンプルは、リリースに先立って萌木の村 舩木村長から頂いたものです。ボトルの提供はBAR Perchで先行して行われており、今後は一部BARを中心に関係者限りで展開されていくとのことです。

清里フィールドバレエ記念ボトルは、第25回記念としてサントリーから特別なブレンドが。第26回から第29回はイチローズモルトから羽生原酒と川崎グレーン原酒を使ったブレンデッドウイスキーがリリースされていたところ。これだけでも伝説と言うには十分すぎるリリースでしたが、節目となる2019年第30回開催では、再びサントリーから白州30年という過去例のないスペックのボトルがリリースされていました。
※過去作のレビューはこちら

一方、別ルートで聞いた話では、イチローズモルトに羽生原酒と川崎グレーン原酒のストックはほとんど残っていないとのこと。サントリーも毎年毎年協力出来るわけではないでしょうし、ならば今後、フィールドバレエとして過去作に相当するスペックのボトルがリリースされることは難しいのでは・・・と。実際、2020年夏を過ぎてもリリースの報せはなく、第30回をもって記念リリースは終わってしまうのかと、そう感じてすらいました。
(そうでなくても、第30回の1本は、フィールドバレエシリーズのフィナーレと言われても違和感のない、奇跡的なリリースでもありました。)

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ですが、コロナ禍にあっても第31回清里フィールドバレエが開催されたように、ウイスキーとしてのフィールドバレエも終焉を迎えた訳ではありませんでした。
同ウイルスの影響で苦しい想いをしている関係者、BAR・飲食業界に少しでも活気を、前向きな気持ちを与えることが出来たらと、舩木村長がイチローズモルト・秩父蒸留所を訪問して直接オファー。
今作は、秩父蒸留所のモルト原酒のみで造る、全く新しいチャレンジとしてフィールドバレエ記念ボトルがリリースされたのです。

今作のテーマは、第31回フィールドバレエの演目であった「白鳥の湖」です。
そのストーリーを構成する白と黒、善と悪の要素に照らし、スタンダードな個性のノンピートタイプの秩父モルトと、ピーテッドタイプの秩父モルト、正反対な2つの原酒が選ばれ、ブランドアンバサダーでもある吉川氏によってバッティングされたものが今作のシングルモルトとなります。

熟成年数は7年、使われた樽は4樽(うち1つはチビ樽)、ボトリング本数は680本とのこと。バーボンバレルからのボトリングでは、同じ年数だと180~200本程度となるのが秩父蒸留所で良く見られるスペックであるため、4樽のうち3樽がバーボンかホグスヘッドとすれば、ほぼ全量使われているものと考えられます、少なくともどちらか片方の樽は、最低500本程度は取れる、大きな樽で熟成した原酒が使われたのではないかと推察されます。

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それでは、この新しいチャレンジとも言えるリリースを、香味で感じられた要素から紐解いて考察していきます。

香りのトップノートは度数63%を感じさせない穏やかさ。ウイスキーには香りの段階である程度味のイメージが出来るものが少なからずありますが、このウイスキーは逆に香りから全体像が見えないタイプで、ピートスモークの奥にあるフルーティーさ、甘やかな熟成香に味への期待が高まる。まるでステージの幕がゆっくりと上がり、これからどのような展開、演出があるのかと、息を飲む観客の呼吸の中で始まる舞台の景色が連想されるようです。

飲んでみると、香り同様に穏やかな始まりで、バーボン樽とは異なる落ち着きのあるウッディな甘みがありつつ、力強く広がる秩父モルトの個性。これはノンピート原酒に由来するものでしょうか。秩父モルトの殆どに感じられる独特なスパイシーさ、そこからモルティーな甘みとピーティーなほろ苦さ、穏やかなスモーキーさへと、まさに白から黒へ場面が変化していきます。

物語において、結末はその印象を決定づける重要な要素です。
本作は、スモーキーフレーバーをアクセントに、リフィル系の樽の自然なフルーティーさ、ウッディな要素、そしてモルト由来の香ばしさと甘みが渾然となり、白と黒の個性が混ざり合うフィニッシュへと繋がっていく。軽く舌を痺れさせた刺激は観劇を終えた観客から響く喝采のようでもあり、名残を惜しむように消えていくのです。

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(直近リリースでバーボン樽系ではないフルーティーな秩父としては、THE FIRST TENがある。このリリースに感じたリフィルシェリー系のフルーティーさは近い印象があるものの、スモーキーさと後述する特別な要素で、異なるウイスキーに仕上がっている。)

ここで特筆すべきは、樽由来の要素として1st fillのバーボンやシェリー樽といった、俺が俺がと主張してくるような強い個性ではなく、麦芽由来の風味を引き立て、穏やかな甘みとフルーティーさをもたらしてくれる引き立て役としての樽構成です。その点で、このリリースに使われた樽は香味から判別しにくくあるのですが、バーボン樽だけではない複雑さがあり、なんとも絶妙な塩梅です。

何より、レビューにおいて”官能的”という表現を使うに足る特徴的なフレーバーが、このシングルモルトの魅力であり、ミステリアスな部分もであります。
ウイスキーのオールドボトルや、あるいは適切な長期熟成を経たウイスキーが持つ、ただドライでスパイシーなだけではない、独特の風味・質感を持ったモルティーさとフルーティーさ。このボトルは7年という短期熟成でありながら、そうした個性が溶け込み、香味において愛好家の琴線に触れうる特別なニュアンスを形成しています。

秩父の原酒はノンピート、ピーテッドとも様々飲んできましたが、こうしたフレーバーを持つものはありませんでした。
素性として、何か特別な仕込みの原酒か・・・可能性の高さで言えば、どちらかの原酒を熟成していた樽、またはマリッジを行った樽が羽生や川崎グレーンといった長期熟成原酒を払い出した後の樽だったりとか、白と黒の原酒の間をつなぐ存在がもう一つあったとしても不思議ではありません。
さながらそれは、フィールドバレエが公演されている、夏の夜の空気、清里の大地の香りのような、フィールドバレエたる舞台を形作る重要な1ピースのようでもあります。

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このブログを読まれている方はご存知かもしれませんが、私は秩父第一蒸留所のモルト原酒に見られる特定のスパイシーさ、えぐみのような個性があまり好みではありません。
飲んでいるとこれが蓄積されてきて、胸焼けのような感覚を覚えて、飲み進まなくなることがしばしばあるためです。

が、このウイスキーでは嫌味に感じないレベルのアクセント、多彩さを形成する要素にすぎず、むしろ好ましいフレーバーへ繋がって、味わい深く仕上がっています。確か秩父に★7をつけるのは初めてですね。
それこそ純粋に味と1杯の満足感で言えば、過去作である第26〜29回の羽生原酒と川崎グレーンのブレンドリリースに負けていません。長期熟成による重厚さは及ばないものの、若い原酒のフレッシュさと、それを補う落ち着いた樽の要素とピート香、余韻にかけて全体のバランスをとっている特別な要素の存在。。。今だから創れる味わいがあるのです。

先人の遺産ではない、現代の作り手と原酒が生み出す、清里フィールドバレエ記念ボトル、新しい時代の幕開け。ミステリアスな魅力も含めて、多くの愛好家に楽しんでもらえるウイスキーだと思います。
そして最後に私信となりますが、舩木上次さん、今回も素晴らしいリリースと、テイスティング機会をいただきありがとうございました。
コロナ禍という過去例のない事態であっても、最善を尽くし、一流を目指す。そのチャレンジ精神が形になったような、清里の地にもフィールドバレエにも相応しいウイスキーです。
是非今度、萌木の村で詳しい話を聞かせて頂けたら幸いです。


※4月7日追記:本件、関係者から2樽と聞いていましたが、正しくは4樽であるとの情報を頂きました。2樽だと色々腑に落ちない部分があったので、個人的にもすっきりしました(笑)。関連する部分を追記・修正させて頂きました。

サントリー スペシャルリザーブ 40% 2021年流通品

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SUNTORY 
SPECIAL RESERVE 
Luscious Elegant Aroma 
700ml 40% 

評価:★★★★★(5)

香り:穏やかな香り立ち。トップノートは華やかでややドライ、オーク香と薄めたメープルシロップを思わせる甘み、微かにシェリー香に由来する甘酸っぱさも混じる。全体的に適度な熟成感がるが、奥には少し鼻腔を刺激する若さ、やや表面的な印象も受ける。

味:口当たりはスムーズでゆるい甘さ。香りで感じられる甘酸っぱいウッディさと華やかなオーク感が、グレーンのコクや柔らかい口当たりから鼻腔に抜けていく。余韻にかけては樽由来のフレーバーがまとまっていき、ほろ苦く、香り同様に少しピリピリとした刺激を伴いつつ残滓として口内に残る。

主軸となる原酒構成は決して若すぎず、体感で5~12年といった熟成感。白州のバーボン樽原酒を思わせる個性をキーモルトに、シェリー樽系のフレーバーが隠し味となって香味の幅に繋がっている。値段なりの部分はあるが、ストレートでもそれなりに飲め、ロックや水割りに合わせやすい。何より、個人的にはハイボールをお勧めしたい。香味の軸となっているオーク香が伸び、さっぱりとした飲み口から鼻腔に抜けるようにふわりと香る、甘やかで華やかなアロマが特徴と言える。
肩肘張らずデイリーに楽しめる、白州味メインなブレンデッド。目立たないが仕事はきっちり、もっと評価されるべき”いぶし銀”なヤツ。

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2021年4月1日に施行されるジャパニーズウイスキーの新基準。
自主基準ではありますが、この基準に合致する3000円台までのジャパニーズウイスキーは、オールド、リザーブ、ローヤルしかなく。ウイスキーにおける一般的なデイリーユースを同価格帯までとすれば、この3本はまさに、デイリー・ブレンデッドジャパニーズ御三家と言える存在となっています。

先日オールドを飲んでそのクオリティに驚かされ、じゃあリザーブとローヤルはどうだろうと、会社帰りに近所のカクヤスでご購入。
ノーマルなリザーブは、特級時代のものを除けば10年前に12年表記のものを飲んで以来久しぶりであり(新幹線で水割り缶は飲みましたが)、これだけ期間が開いたとあっては、実質初テイスティングとも言えます。

その日はリザーブをロックとハイボールでやりながら、クラブハウスで「JWの新基準を読み解く」を放送したわけですが・・・。お、こいつもええやんかと、放送しながら軽く4~5杯くらい飲んだと思います(笑)。
ブレンドの軸となる10~12年程度熟成したモルト原酒の香味を、若い原酒(特にグレーン)で伸ばしたような方向性はオールドとも同じなのですが、全体的に熟成年数が上がっているのか若さは目立たない。また、白州原酒由来の華やかなオーク香にシェリー系の樽感やグレーンのコク、甘みがアクセントとなって、バランスの取れた仕上がりです。

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あくまで個人的な印象ですが、上述の”御三家”(三本柱とか、呼び方は何でも良いですが、全て半世紀以上の歴史を持つロングセラーなので、敬意を評して)の中で、リザーブは目立たないというか、だったらローヤルでええやんとも思ってしまう位置づけでした。度数もリザーブだけ40%ですし。
ただ、改めて飲んでみるとそれぞれキーモルトとなっている原酒の違いが分かりやすく。ストレートはあまり響かないかもしれませんが、飲み方次第ではなかなかどうして、多くの愛好家が納得できるだろう味わいに仕上がっていると感じます。

リザーブの軸となっている、白州原酒由来の華やかなオークフレーバーは、実は角瓶にも構成要素の一つとして備わっているキャラクターです。ただ、これはハイボールにすると消えてしまう。一方で、リザーブはハイボールにしてもそうした香味が適度に残り、含み香で華やかに香りつつ、余韻はすっきりさっぱり、ブレンデッドらしく飲みやすいバランスの良さが印象的です。

オークフレーバーの強さだけでいえば、スコッチモルトのバーボン樽熟成など、もっと強く、主体的に感じられるものはあります。ですが、そうした銘柄はオークフレーバーが強すぎて、単体では良いのですが、特に食中で使うにはくどいと感じることもしばしば。。。和食、というか白米と味噌汁が出てくるような日常的な食事にはなかなか合いません。
オールドの水割りでも感じた、フードペアリングと言うほどには対象を定めない、まさに日常的な使いやすさ。特定条件下での計算されたバランスの良さが、リザーブにもあるのです。



サントリー・リザーブは、かつて佐治敬三社長の「海外から来たお客さんから見ても、見劣りしないウイスキーを」という号令の下で開発され、1969年に発売されました。
これは1970年の大阪万博を見据えた方針でしたが、1971年には洋酒輸入自由化が始まり、ライバルとなるスコッチウイスキーが自由に輸入・販売されるようになること。
さらに歴史を遡ると、1962年の酒税法改正(雑酒扱いだったウイスキーに、ウイスキー区分が新設される)を受け、国内でも各社の競争が過熱していたことから、サントリーとしてウイスキー区分のブランドを確立するための1手でもありました。

一方で、視点を現代に向けると、国内外で加熱するジャパニーズウイスキーブーム、新たに施行されるジャパニーズウイスキーの基準。そこに適合し、新時代におけるブランド確立に向けて、虎視眈々と準備を進めていたサントリーの戦略。。。
これらの動きが、リザーブ発売当時の状況とも重なって見えて、興味深くあります。

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リザーブの軸となるオークフレーバーは、スコッチモルトに多く見られる王道的キャラクターの一つであり、香味だけでいえばライバルは多数。また製品自体も、価格帯でブレンデッドスコッチ有名銘柄12年クラスとモロかぶりという、まさに激戦区に投入されたブランドです。
ですが、飲み比べて特段見劣りするという感じはなく。ジャパニーズウイスキーらしさを、複数タイプの原酒の掛け合わせ、多彩な樽香が織りなす重厚さとするならば、同じようにオークフレーバーが軸にあっても、淡麗寄りのバランタインやシーバスリーガル12年に無い複雑さを感じることが出来ますし、味の面でも優れていると思います。

1969年発売当時、リザーブのキャッチコピーは「国産品と呼ばず、国際品と呼んでください」でした。
このリザーブの戦略が、どのような結果に繋がったかは定かではありません。すぐにオールドが市場を席巻しましたし、品質面で当時のグレーンは怪しいところもありました。ですが、現代においては文字通りの国産品であり、国際品と呼ぶにもふさわしいクオリティを身に着けたと言えます。

サントリー・リザーブが、今後どのように愛好家に受け入れられていくのか。脚光を浴びる時が来るのか。御三家としてリザーブを残したサントリーの戦略が、現代の市場にどのようにハマるのかはわかりません。
ただ個人的なことを言えば、今まではこうした銘柄は率先して飲んできませんでしたが、改めて飲むと気づく点が多いというか、本当にしっかりと考えられて造られていることが見えてきます。1周まわってデイリーユース。これもまた、ウイスキーの楽しみ方なのかもしれませんね。

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