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カテゴリ:グレンドロナック

グレンドロナック 12年 1964年蒸留 43% 特級表記

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GLENDRONACH 
Aged 12 years 
Gleen dumpy bottle 
Distilled 1964 
1970's 
760ml 43% 

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅@サンプルMさん
時期:不明
評価:★★★★★★★(7)

香り:古典的な麦芽香。あぶったナッツの軽い香ばしさとピートのスモーキーさ。熟成したソーテルヌワインのようなの甘みが一瞬あり、グレープフルーツを思わせる爽やかな要素からトロピカルなアロマ。軽い陶酔感がある。時間経過でスモーキーさが主張を強めてくる。素晴らしい。

味:しっかりとコクと香ばしさを感じる麦芽由来の風味。存在感のあるオールドピートがほろ苦さ、土っぽいニュアンスを感じさせ、奥にあるパイナップルやライチのようなフルーティーさを燻している。
加水なりのスムーズさもあるが、決して香味が薄いということはなく満足感は高い。
余韻はピーティーで軽くスパイスの刺激、染み込むようにほろ苦いスモーキーさが長く残っていく。

香りが特に素晴らしく、それだけでご飯3杯。樽由来ではなく麦とピートが織りなすフルーティーでスモーキーな香味構成であり、古き良き時代の内陸系モルトの代表的なキャラクターのひとつである。系統としては同時期のロングモーンとも似ているが、このドロナックのほうがピートが強い印象。
なお、このボトルは近い将来香味の一部が鹸化反応を起こしてダークサイド(パフューム)落ちてしまう可能性がある。おそらく今が最後の飲み頃、今のうち飲んでおきたい。


最近ご無沙汰だったグリーンダンピー・ドロナック。サンプル交換ありがとうございます!
この仕様のグレンドロナックは8年と12年があり、近年グレンドロナックが良質なシェリーカスクで非常に高い評価を受けるままでは、他の有名スペイサイドモルトに全く劣らない味わいをもっていながらも、コアな愛好家向けのボトルという位置付けでした。(最近は良さが理解されたのか、すっかり高嶺の華に・・・)

当時のグレンドロナックの酒質の特徴は、麦芽に由来すると思われる絶滅危惧種のトロピカルフレーバー。テイスティングで触れたように60年代蒸留のロングモーン等にも見られるそれが、この時代のドロナックにも感じられます。
当時のグレンドロナックは1960年にティーチャーズ傘下となり、1966年から1967年にかけては増産のためポットスチル2基の増設工事に着手。(2→4に増加)
元々あったスチルのほうは1920年頃から同じものが使われ続けてきたそうで、蒸留方式はもちろん今は無き石炭直火炊きの時代です。

味に厚みがあってどこか香ばしさも伴うのは、麦芽品種の影響以外に蒸留方法由来なのか。
また、今回のボトルは1964年蒸留ですから、増設工事の前、ティーチャーズ傘下に移った後の仕込みということになります。
1970年代以降流通のティーチャーズはアードモアを軸としつつ、対外輸出等を見据えてブレンドをライトに仕上げていく傾向があり、プレーンな樽での原酒を60年代から相当数仕込んでいたのでしょう。今回のボトルに使われた原酒は樽感があまり強くはなく、しかしそれが酒質由来のフルーティーさ、ピーティーさを邪魔しない絶妙なバランスに繋がっているのです。

ひょっとすると、当時のグレンドロナックは短熟でリリースするのはプレーンオーク、長熟がシェリーカスクという整理だったのかもしれません。
ブレンドに使われてしまったからか、60年代のドロナックでプレーンオーク系統のカスクストレングスがリリースされているのは見たことがありません。
当時のグレンドロナックのシェリーカスクが素晴らしいのは言うまでもありませんが、もしそのボトルがリリースされていたら、伝説の一本になったのではないかというポテンシャルが感じられるだけに、どこかに無いものかなあと。。。

グレンドロナック オリジナル 33年 2000年代流通 40%

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GLEN DRONACH 
ORIGINAL 
AGED 33 YEARS 
2000's 
Matured only in the Finest Oloroso Sherry Casks 
700ml 40% 

グラス:木村硝子テイスティンググラス
時期:不明
場所:個人宅
評価:★★★★★★★(7)

香り:ふくよかで広がりがあり、色濃い甘さと熟したベリー系のニュアンスを伴うダークフルーツのアロマ。カカオチョコレート、濃く入れた紅茶。古びたウェアハウスにあるような湿った落ち着きのあるウッディネス。求めているものがある。

味:含み香はリッチだが口当たりは緩く、中盤は平坦で広がりに欠ける。カカオチョコレート、薄めたベリーシロップ、微かに黒土。じわじわと樽由来のタンニンが、キャラメルナッツを思わせる甘味と香ばしさと共に舌に染み込んでくる。
余韻はウッディでビター、ややドライだが鼻腔に抜ける熟成香はオールドシェリーの要素をまとっている。

香りは素晴らしい、往年の愛好家が求めるシェリー香があり、これぞシェリー樽熟成のドロナックといえる要素を持っているが、加水が効きすぎていて口当たりはスムーズだが全体的に緩く、起伏に欠ける。それでいて余韻は熟成の長さからか樽が強くあるのが悩ましい・・・。
香りは★8クラスだが味を加味すると少々物足りないため、評価に幅をもうける★6ー7とするかも悩んだ。加水はせず、ストレートで。

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2005年頃にリリースされていた、オフィシャルハイエンド。実に7~8年ぶり、本当に久々にテイスティングしました。
結論から言うと決して不味いとは言いませんし、ソレラ排出の古樽熟成と思われる1本ですが、以前飲んだ時のまま、物足りなさを感じる印象は変わりませんでした。

ドロナックと言えばシェリー樽熟成ですが、2000年代にサントリーが取り扱っていたグレンドロナック・オリジナルのスタンダードは、シェリー樽熟成の後でバーボン樽フィニッシュという不思議な仕様の12年モノしかスタンダードがないなく。熟成年数でダブルスコア以上の間をあけて、ハイエンドの33年だけがオロロソ100%というラインナップでした。
価格は当時で30000円強。それでいて40%加水。決して悪くはないボトルですが、とうじにしては高価格だったのと、親会社が変わって2010年頃からリリースされた同時期蒸留のリミテッドエディションが同じ価格帯でリリースされたこともあり(また、その中身が素晴らしかったこともあり)、この33年モノは暫く売れ残る事となります。

長期熟成に伴うウッディさ、タンニンを抑えるためには、ある程度加水での"ならし"は必要だとは思います。
ただこれを登山に例えるなら、アスファルトで完全舗装された登山を愛好家が望んでいないように、ある程度起伏と変化に飛んだ道なりと景色が、テイスティングにおいても必要だと思うのです。
特に香り(登る前に見えた山の姿)で期待させられた後で・・・となれば、いざ上ろうとしたらアスファルトはおろか、エスカレーターまで整備されていたような印象はぬぐえません。
まあ万人向けとしては、これくらいでちょうど良いのかもしれませんが・・・。

些か抽象的な駄文が過ぎましたが、今回のボトルの中身は1970年代前半(恐らく1970年や1971年あたり)のオロロソシェリー樽熟成原酒。それゆえ、その当時のグレンドロナックが備える、特徴的なベリー感を纏うシェリー香が香り立ちに感じられ、加水も合わさって角がとれ、我々愛好家が求めているオールドシェリー香がしっかり備わっています。
先に触れた、後にリリースされる1970~1972あたりのリミテッドリリースや、グランデュワー等との共通香があり、間違いなく同じ時期の原酒を使ったものと考えられます。

ただ、ほぼ同じ時期の原酒が使われている1980年代後期のオフィシャルのクリアダンピー18年に比べ、香味の平坦さ、広がりの弱さが否めないのはやはり熟成期間の長さ故か。一概に加水調整して整えるにしても、どこでバランスをとって仕上げるか。そして香りと味でどちらに重きをおくか。長期熟成シングルモルトの素晴らしさと共に、難しさを感じる1本でした。

グレンドロナック 15年 2000年代流通 43%

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GLENDRONACH
100% MATURED IN SHERRY CASKS 
AGED 15 YEARS 
1990-2000's 
700ml 43%

グラス:テイスティンググラス
時期:不明
場所:Eclipse first 
評価:★★★★★★(6)

香り:ドライプルーンやかりんとうを思わせる甘くほのかに香ばしさのあるシェリー香に、ベリーを思わせる甘酸っぱさのアクセント。スワリングしているとドライなウッディさがメインになって、果実香が衰えていく。

味:スムーズで柔らかいコクを感じるしっとりとした口当たり。香り同様の甘味と果実感、オールブラン系の若干のほろ苦さのある乾いた麦芽風味。余韻はスウィートでややドライ、若干のタンニンや椎茸のようなニュアンスを伴って染み込むように残る。

基本的には同時期のマッカランやファークラスあたりと共通する、シーズニングタイプのシェリー感主体。そこに微かに伴うベリー感が70年代のドロナックに共通するシェリーカスクフレーバーの名残、共通項として感じられる。

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2000年前後に短い期間でリリースされていたドロナックのオフィシャル。
同オフィシャルリリースは、1980年代から1990年代にかけて、シェリーカスクメインのものと、リフィル(プレーンカスク)メインのもの、濃淡2種類で構成されてきていましたが、今回のボトルがリリースされていた時期のオフィシャルスタンダードは、100%シェリーカスクオンリーでした。

その後は12年表記でシェリー樽原酒をアメリカンオーク(バーボン樽)で再度熟成させたという、”オリジナル”に切り替わり・・・ただ、これは当時サントリーが取り扱っていたにも関わらず全く目立たない銘柄。
結局、親会社が変わったことで「ドロナックのハウススタイルはシェリーカスクにあり」と、2010年頃に18年アラダイス、15年リヴァイバル、そして12年シェリーカスクが発売され、大々的にラインナップが拡充され、100%シェリーカスクのドロナックが現代に甦ることとなります。

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(グレンドロナック18年アラダイス。1996年から2002年まで操業休止していた同蒸留所は、原酒不足から15年を休売とし、18年も同じ道のりを辿るものと言われていたが、結局現在も販売され続けている。最新ロットは18年表記でありながら中身は最短22年熟成という年齢詐称(笑)。味も正統派で、現行シェリーカスクとしてはかなり頑張っている。M、Fより断然オススメ。1本くらい買っておこうか。。。)

こうしてドロナックオフィシャルリリースの歴史を30年くらい俯瞰して見ると、サントリー時代の12年オリジナルが明らかに異色であり、その1本を境目にフレーバーの系統も大分異なることとなります。
ドロナックのハウススタイルはシェリー、そこに異論はないものの、このシェリー感が全く異なるんですよね。

以前レビューしたクリアダンピーボトルの18年は、素晴らしい赤い果実のフルーティーさを備えた1本。これは1970年代前半のドロナックのシェリーカスクに見られる特徴で、流通時期と熟成年数を考えれば違和感のない特徴と言えます。ここから徐々に該当する果実感が薄くなっていき、今回の15年でひっそり感じられるあと、サントリー時代を挟んで消える。
逆にシェリー感に近年のシーズニング系というか異なる甘味、果実感が増えていくのがもうひとつの傾向であり、使われている樽の比率が変わっていったことが香味の変化から感じられるのです。

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今日のオマケ:ニュートン アンフィルタード ピノ・ノワール 2014
モエヘネシーが所有しているワイナリー。樽での発酵後、フィルタリングをしないで瓶詰めされるというウイスキー好きが反応しそうな仕様も特徴。
トータルでは普通に美味しいカリピノですね。特徴とも言えるベリー系の甘酸っぱさに、もう少し熟した感じがあるかと思ったら、意外と仏っぽさがあるというか、ちと香りや味のタンニンも硬く、若々しい感じが。1日置いても大きく変わらず、作りはしっかりしているだけに4~5年放置しても良いかなって印象です。

グレンドロナック 15年 リバイバル 2019年リリース 46%

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GLENDRONACH 
REVIVAL 
Aged 15 years 
Cask type  PX and Oloroso sherry 
2018-2019's 
700ml 46% 

グラス:テイスティンググラス
時期:開封後数日以内
場所:BAR LIVET
暫定評価:★★★★★★(5ー6)

香り:おがくずのようなウッディネス、干し草やジンジャー等のスパイス香、ブラウンシュガーの甘みと合わせて、徐々にプルーンやオレンジなどのドライフルーツを思わせるシーズニングシェリーのアロマ。

味:やや草っぽさとリコリス、ビターなウッディネスが粘性を伴って広がる。続いて色の濃いはちみつ、オランジェット、プルーンのドライフルーツの甘味もあり、杯を重ねるごとに存在感が増す。
余韻はウッディで、カカオのようなタンニンと合わせて奥にはオーキーさも多少あり、アプリコットのようなフルーティーさも潜んでいる。

アメリカンオークのシーズニングだろうか。最初は草っぽいウッディさが強く、ビターで好意的ではない要素もあって思わず身構えてしまう。しかし飲んでいくと気にならなく、むしろシェリー樽由来の粘性や甘味、ドライフルーツを思わせる要素が馴染んでくる。何口かゆっくり馴染ませて良さを引き出したい。

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グレンドロナック15年再復活。2015年に終売となったグレンドロナック15年が、2018年の9月頃から順次リリースを再開。今年に入ってアサヒビール取り扱いの正規品も日本に入ってきました。
グレンドロナック12年から21年のオフィシャルラインナップは、シェリーカスク由来の濃厚な味わいでファンが多く、愛好家にとっては待ち望んだ出来事、明るいニュースです。

終売になった経緯は、グレンドロナックの操業期間にあったと考えられています。
同蒸留所は1996年から2002年の間操業を休止していたため、該当する原酒が不足。結果、15年リヴァイバルは2012年以降いつ終売になってもおかしくなかったのですが、むしろよく2015年まで販売を続けたなという状況でした。なんせ15年表記なのに一番若い原酒で18年相当の熟成年数という、おかしなことになってしまうのですから。
(同じ理由で終売されるのではと予想された18年アラダイスは、販売を継続して今日に至っているので、18年のリリース継続のため原酒をセーブしたのかもしれません。)


さて、新たにリリースされたグレンドロナック15年は「リバイバル」の名称そのまま、ラベルデザインも終売前のものを踏襲していますが、よく見るとAGED 15 YEARS表記の下に書かれた説明文が2015年以前のものと異なっています。
※旧ラベルのまま新ロットを販売しているサイトも散見されるので、注文の際は注意。

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(画像引用:グレンドロナック15年リバイバル旧ラベル)

旧)EXCLUSIVELY MATURED IN THE FINEST SPANISH OLOROSO SHERRY CASKS
新)MATURED IN THE FINEST PEDRO XIMENES & OLOROSO SHERRY CASKS FROM SPAIN

新しいリバイバルは、スペインで製造(あるいは調達された)PXとオロロソシェリー樽を用いた熟成と読める表記ですが、旧リバイバルのように、100%スパニッシュシェリー樽であるかは指定がありません。
PXとオロロソを用いるバッティングは、グレンドロナック12年でも採用されており、その世代の樽が15年で使えるようになってきたこと。加えて、シーズニングシェリーカスクは近年アメリカンホワイトオークの割合が増えているそうで、表記の違いにはこうした背景もあるのだと考えられます。

味のほうは、一口目が植物感というか苦味というか、シェリー樽由来のあまり良くない要素が感じられて「おや?」と思う一方で、続いてくる良い部分が口内に馴染んで行き、何口か飲んでいくとむしろ良さのほうがメインに感じられる点はポイント。これは旧15年にはなかった特徴です。
製造方法も一部変わった再稼働後の原酒、新しい世代のグレンドロナックであり、酒質や樽で当然変化はあります。それを上手く活用して、スタンダードラインナップを復活させた。
樽で苦労してるとは思いますが、歓迎すべきリリースなのです。


グレンドロナック ハンドフィル 25年 1993-2018 蒸留所限定 57.7%

カテゴリ:
GLENDRONACH
HAND-FILLED
Aged 25 years
Distilled 1993
Bottled 2018
Cask type Sherry Butt #698
700ml 57.7%

グラス:
場所:BAR ミズナラカスク (水楢佳寿久)
時期:開封後半年程度
暫定評価:★★★★★★(6)

【ブラインドテイスティング回答】
地域:スペイサイド
蒸留所:モートラック
熟成:20年程度
蒸留時期:1980年代後半~1990年頃
樽:シェリーバット・スパニッシュオーク
度数:58%程度

香り:ドライでスパイシー、ドライプルーンなどのダークフルーツ、香木やハーブのアクセント、かすかに黒蜜を思わせる甘酸っぱく濃厚なシェリー香。

味:パワフルで濃厚、しっかりとした酒質で余韻にかけてスパイシーな刺激も感じられるが、どこかこなれたような印象を受ける口当たりでもある。
余韻はビターで湿ったようなウッディネス、カカオチョコレートにベリーや黒葡萄、ハイトーンで長く続く余韻。

おそらくスパニッシュオークのシェリーカスクで、近年系シェリーの中でも評価されているタイプの香味が備わっている。十分美味しいのだが、もう少し甘みというか果実味が該当する香味に備わっていれば、さらに上の評価をつけていた。ストレートまたは少量加水で。


BARミズナラカスクにて、オーナーの篠崎さんが現地蒸留所にて購入されてきた、バリンチ(ハンドフィル)ボトル。何杯か飲んだ後で、最後の1杯に「ちょっとブラインドでもやってみます?」として出題いただいたものです。

シェリー感は所謂シガーモルトタイプ。テイスティングの通り強い酒質があり、かつ比較的涼しい場所にある内陸系の蒸留所で思い浮かんだのが、グレンファークラスやモートラック。どっちかと言えばモートラックかなぁという感じでしたが、該当する蒸留時期でグレンドロナックが出てこなかったのは不覚でしたね。。。 

一方で、口当たりには経年変化に近いようなこなれた印象もあり、熟成というよりボトリングから数年単位で時間が経ったのではないかと予想しましたが、思いっきり近年ボトルでした。
その違いはスペックを効いて納得。グレンドロナックのハンドフィルは、一度樽から払い出した原酒を90リットル程度のハンドフィル用のカスクに移し、そこから購入希望者が詰める形式で販売されています。
そのため、通常のボトリング行程と比較して空気に触れやすい環境にあることが、今回のようなこなれた印象に繋がったのかもしれません。

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(グレンドロナック蒸留所、ビジターセンターでのハンドフィル風景。購入者がラベルにサインし、ボトリングが行われる。画像引用:Peated perfection

ブラインドテイスティングの回答としては、樽と度数しか合致しておらず、それ以外は誤差の多い結果になってしまいましたが、誤認した部分と整合性の取れる理由もありましたので、納得のいく結果でもありました。何より、現地で購入された貴重なボトルのテイスティング機会を頂き感謝です。

それにしてもこういうスタイルのハンドフィルはまさに限定品という感じで、ロマンがありますよね。法律の問題などあるのだと思いますが(確か瓶詰め専用の部屋が必要とか)、現在日本の蒸留所で同じスタイルのハンドフィルの販売を行っているところはなく、あるのは酒屋の量り売りくらい・・・。
大手は難しいと思いますが、原酒の量がある程度確保できた数年後、クラフトディスティラリーなどはこうした試みを行っていただけないかなと思っています。

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