メーカーズマーク プライベートセレクション ローソンバイヤー&くりりん 55.25%
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Maker’s Mark
PRIVATE SELECTION
Lowson Buyer & Kuririn
Best on the Rocks!!
750ml 110.5proof(55.25%)
Staves Profile P2:0 Cu:1 46:7 Mn:1 Sp:1
香り:ふくよかなアロマ。カラメルソースと赤い果実、微かにカカオ。甘くビターでリッチ。
味わい:リッチでコクのある口当たり。厚みのあるウッディネス。オレンジコンフィやチェリー、紅茶のアクセント。
余韻:香ばしく甘い、軽やかなスパイシーさと共にメローなフレーバーが長く続く。
ふっくらとした甘さと香ばしい味わいの原酒を、大胆なレシピでアレンジ。深いウッディネス、キャラメルの甘さ、赤い果実味を想起させるフレーバーが重なり、メローでリッチな味わいに仕上がりました。ライトでスパイシーな傾向が多くなった近年のバーボンから逆行し、オールドバーボンを彷彿とさせるまろやかな飲み口と濃厚さが特徴。さながらオールドレプリカ。
飲み方のオススメはリリースタイトルに「Best on the Rocks!!」とあるようにオンザロック。溶けた氷での加水と、冷やされたところから口内で温度が上がることで、オーク樽由来の甘さと華やかさ、穀物と果実を思わせる風味が豊かに広がります。

7月28日からローソンアプリで予約受付中の、ローソンさんとのコラボリリース。昨年12月にバイヤーの倉光さんとレシピ調整を行い、ついにリリースとなった、個人的には念願かつ待望の1本です。
なぜ念願なのかというと、2017年に萌木の村向けの同リリースに衝撃を受け、いつか自分も関わってみたいと思っていたから。
なぜ待望なのかというと、ぶっちゃけ自分のバーボンの好みに全振りした構成で、このバーボンを持って夏のアウトドアに行くことを心待ちにしていたから。
販売本数は230本。ありがたいことに多くの予約を既にいただいており、28日の告知から昨日時点で残りはあと50本程度とも聞いています。(7/31、無事完売しました。ありがとうございました!)
・メーカーズマーク プライベートセレクション
ローソンバイヤー & くりりん
Best on the Rocks!!
750ml 55.25%
販売本数:230本
価格:9350円(税込)
予約期間:2026/7/28(火)10時~8/10(月)
受取期間:2026/8/25(火)~8/31(月)
※店頭に並んで販売される形式ではありません。ローソンアプリ(以下リンク先参照)で予約をいただき、指定した店舗で受け取る形式ので販売となります。
※写真にはありませんが外箱と、ボトルに着せられるローソン柄セーターが、おまけでついてきます。
メーカーズマーク…に関する解説は、このブログを見ている層にはもはや不要でしょう。6年以上熟成された原酒、原料の一部に冬小麦を使うことで柔らかくまろやかな味わい、そして赤い蝋封が特徴のバーボンです。
一方で今回リリースされる、プライベートセレクションとはどのようなものか。そして今回のリリースのレシピ検討はどのように行われたのか、本記事を通して紹介していきます。
プライベートセレクション(初期の頃はプライベートセレクト)は、メーカーズマークの7代目当主である、ビル・サミュエルズ・ジュニア氏が生み出したメーカーズマークの新しい形。元々は同氏が新しいメーカーズマークの伝統としてリリースした、メーカーズマーク46の検討過程にヒントを得たもので、樽の中に最大5種からなる10枚のインナーステイブを組み合わせて入れ、そこに熟成したメーカーズマークの原酒を加え、最低90日以上の追加熟成を経てリリースされる、バレルストレングスリリースです。
選定者がプログラムを通じてインナーステイブの組み合わせをどのように考えるかというと、まず1つのインナーステイブのみを使った原酒が5種類用意され、それをブレンドする形で組み合わせを検討していきます。
組み合わせの総数は1001種類。バーボンのリリース選定でありながら、さながらブレンドレシピを検討しているような形式。何度も試行し、納得の組み合わせを目指します。


(樽の内部と、5種類のインナーステイブ画像。)
インナーステイブはそれぞれ以下の通り。特徴は、テイスティングした際に自分が感じた印象。
P2:American Pure2(アメリカンオーク)
製法:低温でしっくり長時間ロースト
特徴:スパイシーでバニラのアロマ、やや乾いたウッディネス
Cu:French Cuvee(フレンチオーク)
製法:遠赤外線で片面ずつ焼く。
特徴:スパイシーな中にキャラメル系のコクのある甘さ
46:Maker’s 46(フレンチオーク)
製法:遠赤外線で片面ずつ、Cuveeより長時間、高温で焼く。
特徴:濃厚でメロー、やや粘性のある質感。バランスが良い。
Mn:Mendiant(フレンチオーク)
製法:熱風乾燥機で内部までじっくりと低温で焼く。
特徴:クリーミーだが、ビターで個性的な植物感を伴う。
Sp:French Spice(フレンチオーク)
製法:熱風乾燥機で高温から低温へ変化させて焼く。
特徴:ほろ苦く、赤系の果実を思わせる甘酸っぱさに、スパイシーな要素。

今回、バイヤーの倉光さんと話して決めたテーマは「ロックで美味しいバーボン」。まろやかで、それでいて濃厚で加水による伸びがあり、一方で冷やすことで減衰する甘み、感じやすくなる苦味を想定したレシピとしておく。
個人的には、この味わいのイメージが、12年熟成程度のバーボンのオールドボトルのBIB仕様だったんです。
まずは1種2枚ずつ、インナーステイブを使った5種10枚の組み合わせを試してそれぞれの木材の働きを確認・・・。
この時点で、ハイボールに使うなら向いているP2が、我々のイメージしたロック向きの味わいではなく、余計なウッディさ、スパイシーさを加える懸念があることがわかります。
一方で、46は深くコクのある甘みを付与しており、即46増しの試作を実施。この木材を軸に、甘さだけでない、酸味、苦味、スパイシーさのちょうどいい塩梅となる組み合わせを探っていくことになります。

(試作の際は、それぞれの木材を加工して作られたコインでレシピを指定する。)

(試作したレシピはストレートでの味わいだけでなく、ロックも試す。試作に試作を重ねてグラスの数が…)
そんなわけで、P2は0。46を過半数以上使うレシピに試作2回目で辿りつき、最終的に決定するレシピは試作4回目のもの。明らかにこれまでの組み合わせとは違う、濃厚でありバランスがよく、そしてメローなだけでなはい、甘酸っぱさ、適度な渋み、苦味がアクセントになって引き締める。ロックにしてもしっかりと伸びるし、これは良いと2人で顔を合わせます。
ただ、ここから微調整でさらに良い組み合わせはないものかと、P2を1枚復活させたり、Spを2枚にしたり・・・倉光さんとくりりんのこだわりスイッチが入ってしまった。
気がつけば試作は10を超え、もうこれ以上はないだろうというくらい試すに試して、準備された46原酒を1本使い切り(笑)、やっぱり4番目のレシピがいいねと。
こうしてローソンバイヤー&くりりんコラボリリース、Best on the Rocks!!が誕生しました。

(今回のリリース作成にあたり、解説とブレンド作業、そしてアドバイス等をいただいたメーカーズマーク ジャパンアンバサダーの尾島 勢地氏)
作成されたレシピはその後サントリーさんからメーカーズマーク蒸溜所に送られ、指定の組み合わせで作られたインナーステイブ入りの樽に原酒を充填。石灰岩を切り出して作られた、特別な熟成庫で追熟され、リリースの時を待つことになります。
ちなみに、熟成の際は温度、季節によって樽の出方に変化があるものですが、この熟成庫は年間を通じて温度がほぼ一定で、夏、冬の気候の違いはあまり影響がないそうです。
また、剪定の際にブレンドした原酒の味わいと、実際のリリースの味わいは、ちゃんと近しいものになっているのかというと、これもかなり再現されていると言えるものでした。強いて言えば、ブレンド直後の方が各フレーバーが強く主張しており、熟成後にリリースされたものの方がまろやかで各フレーバーに落ち着きが見られるように感じました。スコッチのブレンドでも見られる変化ですが、今回のリリースに関して個人的にはプラスの変化だったと感じています。
さて、今回リリースに関わらせて貰い、このメーカーズマーク・プライベートセレクションプログラムを通じて感じたことは、まずプログラムそのものの完成度と自由度の高さです。洗練されているのもそうですが、グレーンで新樽熟成、同じ傾向になりがちなバーボンにあって、自分だけのさまざまな味わいを自分たちで作り出すことができることと、その自由度を支えるのがベースにある味わいの基盤の強さ、骨太さ。スコッチではフィニッシュの樽材が合わずチグハグな味わいになってしまう…なんてことがなく、しっかりとまとまる。まさに完成度と自由度の高さがあるわけです。
そしてバーボンの可能性と面白さもまた再認識したリリースでもありました。最近、ヘブンヒル15年、エライジャクレイグ9年と立て続けにバーボンリリースに関わらせて頂きましたが、バーボンのフィニッシュや複数蒸留所原酒のブレンド、現地にはまだまだ面白く、魅力的なリリースが眠っています。今回のリリースで様々な組み合わせを試させて貰ったことで、その点も再認識させていただきました。
素晴らしい機会を頂きましたローソン様、サントリー様に改めて感謝を。そして本リリースを手に取って頂けた皆様にも、美味しさだけではない+αが伝わりましたら幸いです。

(バーボンはやっぱりアウトドアが合う!!ぜひ焚き火とのマリアージュもお楽しみください!)






