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2026年06月

ミルウォーキーズ クラブ 35周年記念 アメリカンスタイルウイスキー 53%

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MILWAUKEE’S CLUB 
AMERICAN STYLE WHISKY 
35th anniversary edition 

PREMIUM SELECTION 
THE 60s DISTILLATION 
MATURED FOR OVER HALF A CENTURY 
FINAL BARREL 
500ml 53% 


川口の老舗BARミルウォーキーズクラブが、2025年に同店の35周年を記念して詰めたボトルの一つ。
ラベルには60年代の蒸留、熟成は半世紀以上という記載。 蒸留所名は不明ながら、長期熟成のアメリカンスタイルウイスキー(500ml 53%)です。

素晴らしい熟成香。長熟由来の陶酔感ある艶やかなウッディネス。カラメルソース、チェリーやレーズン、微かにブラッドオレンジ、紅茶とカカオのヒント。
まさにオールドバーボン。グラスで香りを存分にひらかせ楽しむのが正解。
 一方で味はというと、香りの複雑さや広がりに反して中間が軽く、余韻の苦味、タンニンが際立つようにも感じました。

香りの素晴らしさだけで特筆ものですが、この熟成感の違い、香りと味わいのズレは何処からくるのか。
ボトルを飲んだだけで、ミルウォーキーズクラブ等で素性を聞いたわけではないのですが。味わいと自分の記憶からこの原酒の素性を紐解くと、ポイントは製造者、笹の川酒造でしょう。

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バーボンタイプの長期熟成で笹の川酒造というと、タンク保管原酒が思い浮かびます。 かつて1970〜1980年代の地ウイスキー時代、笹の川酒造が5〜10年熟成のバーボンを大量に買い付け、それをベースにTHIS isという地ウイスキーをリリースしていました。
その後余った原酒は樽に詰められ、5〜10年さらに貯蔵。その後はタンクに詰められ10年、20年…。

その原酒の一部は、2000年代に入って当時倉庫と製造拠点を間借りしていたベンチャーウイスキーが、クエッションという銘柄をシリーズでリリースしたり。 笹の川がチェリー・プレミアム等でリリースしたり、少しずつ日の目を見ていきす。
そして記憶している限り、最後にこの原酒がリリースされたのは2016年、確かこの時は樽熟とタンク貯蔵の合計が40年オーバー。山桜ブランドでリリースされました。
そこから約10年後の2025年。今回のラベル表記は“OVER HALF A CENTURY“ですから、計算は合います。 まだあったんですね、この原酒。

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(笹の川酒造の250周年を記念し、2016年にリリースされた山桜レアオールドウイスキー。当時の説明は保管期間40年以上のうち樽貯蔵期間は15年➕α、残りはタンク保管)

樽熟成のみで50年オーバでないならば、香りにある15年から20年程度のバーボンのオールドにあるような艶やかなアロマ。 一方で瓶熟ならぬタンク熟でゆっくりと変化して整った形であれば、香りに反して味のボディが少し軽めなのも納得できる気がします。
ただ余韻の樽感がちょっと立ってる気もするので、あるいは最後に数年タンクから出して樽貯蔵してたかな?とも予想します。

かつての日本のウイスキーブームと終焉、当時のアメリカ側の原酒の余剰、様々な偶然が重なった結果日本に残っていた貴重なバーボンウイスキー。(日本での熟成を経ているのでアメリカンスタイルウイスキー)
ちなみに原酒そのもののでもとは、笹の川酒造に記録が残っておらず不明。ただし味わいからヘブンヒルではないか?という考察をしていたのは、ウイスキーガロアの前身、ウイスキーワールド誌でクエッションシリーズを特集した際、ミルウォーキーズクラブのオーナー、白井さんその人でした。
この考察が正しければ、なんとも縁を感じる、35周年の素晴らしい記念かつ貴重なリリースですね。 

※後日談
SNSの方に投稿していたところ、とある方から↑の考察は9割5分くらい正しいとお墨付きも頂きました。ボトル所有者から飲ませてもらっただけでしたが、頓珍漢な発信じゃなくて安心しました。

エライジャクレイグ 9年 2016 プライベートバレル For 乾杯会 with くりりん 66.2%

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ELIJAH CRAIG
Barrel Proof / Private Barrel
For Kanpaikai with Kuririn
Aged 9 years 
Distilled 2016
Bottled 2025
Barrel serial No, 7283311 
750ml 66.2% 132.4 Proof Bourbon


香り:艶を帯びた甘いアロマ。キャラメルナッツ、焼きたてのパンケーキ、微かにチェリーシロップやママレードの甘い果実香、干し草、スパイスのニュアンスも感じられる。

味:メローでコクのある豊かな広がり。キャラメルやオランジェットを思わせる粘性のある甘さが濃く、じわじわとウッディで濃いめの紅茶を思わせるタンニン、パワフルでスパイシーな余韻が長くつづく。

良質かつ熟成を感じさせるウッディネス。不快なえぐみはなく、ハイプルーフで力強く、濃縮感のある味わい。フルーティー特化でもスパイシー特化でもない、リッチな穀物由来の風味と焦がしたオークの風味。これぞバーボンという王道的で素晴らしい味わい。ストレート、少量加水、あるいはロックで。

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Elijah Craigは、ヘブンヒル蒸溜所が製造するプレミアムバーボンブラインドの一つ。日本でもファンの多い銘柄です。
今年5月、乾杯会とのジョイントでリリースしたのが、そのシングルバレル。このブランドでは初となる日本の酒販によるプライベートバレルであり、もちろん、日本人の愛好家が関わっているのも初めて…という大変光栄な機会を頂きました。

現在のエライジャクレイグは、8〜12年の原酒をバッティングし、47%に加水調整したスモールバッチリリースが日本で一般的なリリースです。
言い換えると正規品はそれ以外ないわけですが、アメリカ本国では、複数樽バッティングで殆ど加水調整をしていないスモールバッチのバレルプルーフ。そして厳選した1つの樽から無加水でボトリングされる、シングルバレル・バレルプルーフなどがリリースされています。

そしてバレルプルーフ2種は熱心な愛好家が多く、特にシングルバレルは最高のバーボンと評価する声が現地で見られるほど。日本にはこれまでごく少量、平行輸入品が流通したことはありましたが、元々数が少ないため入手困難な1本となっていました。
かくいう私は、旧ボトルのバレルプルーフ12年68%でエライジャの美味しさを知り、BARでも何種類か飲み、いつか自分で樽を選んでみたいと思っていたのです。

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※旧ボトルのエライジャクレイグ2種。左がバレルプルーフ。今更ながら、ヘブンヒルで68%のリリースは相当な濃縮具合であると共に、その原酒が潤沢にあった時代が懐かしい…。

そして、その機会は唐突に訪れました。
今からちょうど1年ほど前。乾杯会の鄭さんと次のリリースに関する定例のミーティングをしていたところ、そういえば、こんな話があるんですよ。どれが良いと思いますか?と。鄭さんが独自のルートでエライジャクレイグのカスクサンプルを複数入手していたのです。

その中から、これは間違いないだろうという原酒を選定。実はこの時点ではスペックから当たりをつけるしかなかったのですが、熟成期間は2016年1月14日から2025年10月13日。9年表記の約10年。それ以上に度数が66.2%でありながら、ボトリングできる本数はおそらく100本くらいだと。(実際は84本。)

これはリークしたのではなく、熟成中に大幅な蒸発が起こり中身が減ってしまった樽、いわゆるショートバレルとされるもの。味わいに濃縮感と力強さが生まれることからアメリカでは高く評価されているのです。
その証拠に、度数がヘブンヒル蒸留所の樽詰め度数62.5%から約4%も上がっており、水分が蒸発しやすい特別な環境で熟成を経た、特別な1樽であることがスペックから判断できたのです。

果たしてその味わいは。
エライジャクレイグは「濃厚なブラウンシュガー、バニラ、スパイシーな樽香が特徴。初心者から上級者まで楽しめる、甘く濃厚な正統派バーボン」と評価されていますが、本リリースはそのバーボンらしさを濃縮したような魅力に溢れた味わいとなっており、一口飲んだ瞬間ガッツポーズ。
光を通すとわずかに赤みがかった深いアンバーカラーに、熟成したバーボンが持つ艶やかな要素もあって、これは約束された勝利のバーボンだと。自画自賛してしまいました。

本リリースはすでに発売済み、そして完売しておりますので、BAR等で楽しんでもらえたらと思っています。また、本品に次ぐリリースも調整しておりますので、いずれまたご紹介できるのではないかと思います。
昔からバーボンは好きですが、原酒が厳しくなった中でここ最近、面白い限定品や動きがみられるようになりました。ジャパニーズからウイスキーに入られた方も、そろそろバーボンが刺さるころなんじゃないでしょうか。今年は特にバーボン、アメリカンウイスキーに力を入れていきたいと考えていますので、面白いものがあったらレビューしていきます!

補足:本リリースはエライジャ・クレイグの日本正規代理店であるバカルディ・ジャパンさんを通した正規品ではありません。別ルートで実施している並行品という扱いになります。バカルディさんにリリース実施に関してのお問い合わせはお控えください。

グレンモーレンジ ハリソンフォード 46.5% 2026リリース

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GLEN MORANGIE 
HARRISON FORD 
Release 2026 
700ml 46.5% 


評価:★★★★★★★(6ー7)(!)

香り:キャラメルや濃いめの紅茶、そしてオランジェットのようなしっとりとしたオレンジと甘いウッディネスのアロマ。微かに浅く焙煎したコーヒーのような香ばしさと酸も伴う。

味:最初はウッディでほろ苦く、黒蜜を思わせるニュアンスや、キャラメリゼやオランジェットのようなフレーバー、含み香。そこから余韻にかけてオーキーな華やかさ、黄色系の果実や桃などのモーレンジらしいフルーティーさが広がり、複雑で変化のある余韻が染み込むように長く続く。

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グレンモーレンジィがハリソン・フォードを起用したグローバルキャンペーン第二弾、第一弾は昨年でグレンモーレンジのPRを、第二弾はブランド初となる人物の名を冠した限定商品が今回レビューする1本が、この5月にリリースされました。

ただこのリリース、私がテイスティングした5月末頃の時点で、レビュー、感想があまり話題になってませんでした。
企画そのものは知られていたようですが、ボトルが手に取られるかは別。おそらくこれは見えてる仕様や有名人コラボという、愛好家から見たらデバフ的な情報の方が目立つからでしょう。

公開されてる原酒構成は、バーボン樽原酒とトーストしたポルトガル産赤ワイン樽由来の原酒をヴァッティングしたもの…以上。
熟成年数に関する情報はなく、NAS?若いの?って疑念があるところに、当たり外れの大きい赤ワイン樽熟成。ポルトガルってところも身構えてしまう。ポート、ではないんですよね、これ。ポルトガル産ワインが悪いとは言いませんが、一定数のウイスキー愛好家からすれば未知の領域です。

仕上げが有名人コラボであること。ハリソンフォード氏についての良い悪いではなく、この手のコラボはギャラという名の追加コストが発生するため、価格から見て中途半端というかアレなことが多い印象もあります。少なくとも私の中では。
あとは加水とか、細かいデバフな要素もあって15000円…同じ価格で18年買うわ(あるいは他の選択肢に行くわ)となっても、おかしくはない訳です。

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では、実際に飲んで見たらどうだったのか。
ここまで長々と書いておいて、私は店主にオススメされるまでリリースのことを知らなかったし、なんなら構成原酒のことを知らずに飲んでる訳ですが(汗)。
決して若くも、中途半端でも、ネガティヴでもなかった訳です。

第一印象は、リッチで美味い!
ワイン樽由来のネガティブな要素はなく、素性の良いウッディネスと、黄色系や桃、オレンジなどの熟成したグレンモーレンジらしいフルーティーさが広がるバランスの良さ。口当たりは加水で整えられて柔らかく濃厚、洋菓子や紅茶の甘さ、モーレンジらしい華やかでフルーティーなフレーバーが余韻にかけて広がる。いい意味で驚かされました。

イメージとしては、グレンモーレンジのシグネットとシングルモルト18年を掛け合わせたような系統。熟成感もあり、素性を知らなかった中でのテイスティングでは「これ20年前後の熟成原酒がベースなんじゃ?」とコメントしたのを覚えています。
度数も約3%ですが通常リリースより高いことで、適度な飲みごたえ、フレーバーに勢いを与えています。

使われたというバーボン樽とトーストした赤ワイン樽…、バーボン樽はいつも通り、ですがひょっとしてワイン樽の方は最近流行りのSTRカスクなのかもしれません。
ワイン樽でイメージされるねっとり系の果実感、こもったようなフレーバーではなく、チャーオーク系の香ばしさやキャラメルなどのフレーバー、そこからオーキーで華やかなフルーティーさが芽吹き、広がる変化。これが味わいのコントラストとなり複雑さを演出しています。
カスクストレングスではないため、突き抜けてくるフレーバーの強さはないですが、シブい仕事してますよコレ。

聞けばハリソンフォード氏は大のウイスキー愛好家であるとのこと。コラボも2025年から始まっており、氏の好みとコストもボトルではなく全体に分散する形であったのなら・・・あれ、このリリースは値段なり良い原酒やこだわりの詰まったものなのでは?と。
驚きと共に楽しさ、美味しさがあり、思わずおかわりしてしまった1杯でした。

The Dragon Awakes 長濱 5年 2020-2026 5年 ミズナラ 54.2% For Lucky Choice & The Antelope

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NAGAHAMA 
JAPANESE SINGLE MALT 
The Dragon Awakes Vol,6 
For Lucky Choice & The Antelope 
Aged 5 years 
Distilled 2020.6.25 
Bottled 2026.2.26 
Cask type Mizunara (Islay quarter Cask 3 years, Mizunara Cask About 3 years) 
500ml 54.2%


香り:ウッディで甘い濃厚なアロマ、微かにスパイシー。クリームブリュレや天津甘栗、微かにリンゴのカラメル煮のニュアンス。奥には香木のニュアンスもある。時間経過で長濱らしさが顔を出してくる。

味:リッチでウッディ、とろりとした口当たり。干し柿や甘栗、あるいは栗の渋皮煮、スパイシーな味わいが広がる。 余韻はビターでかすかにスモーキー。お香のような含み香が鼻腔に抜け、キャラメリゼのように甘くビターな樽由来の要素がしっかりと長く続く。

短熟ながら適度な熟成感とミズナラらしさもあり、味わい深い1本に仕上がっている。熟成に用いられたのはミズナラの新樽ではなく2nd以降のミズナラか。樽感は濃いものの、過度なスパイシーさはなく、渋みも適度。和のニュアンスとベースにあるラフカスク由来の要素とうまくマッチしている。
ストレート以外ではロックも良い。紫煙との相性もいいだろう。長濱蒸溜所らしさと一歩進んだ熟成感、色濃いミズナラ香が特徴の1本。

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The Dragon Awakes は、乾杯会が所属するグローバルなカスク調達グループ「The Lucky Choice」が、日本国内にある蒸留所の中で、素晴らしい個性や味わいを持つ原酒を調達し国内外向けにボトリングするシリーズ。
6月13日発売、第六弾となる長濱蒸溜所からのリリースは、アイラクォーターカスクで3年強、その後ミズナラカスクで3年弱熟成させた、ミズナラカスクマチュアードです。例によってコメントは自分が書かせていただきました。感想は書いた通りですが、実はかなり心配していたリリースだっただけに、思いがけずバランスのいい仕上がりに驚かされました。

長濱蒸留所に関する詳しい紹介は…もう不要でしょう。
乾杯会では自社の1stリリース、Dream of Craft Distillery を長濱蒸溜所の協力で実施。そこから定期的に原酒を調達し、複数回リリースを実施してきました。2024年はシェリーカスク、2025年はワインカスク、といった具合ですね。どれも長濱蒸溜所が国内外の品評会で高い評価を受けた樽構成との組み合わせです。
そして次なるリリースが、長濱の個性を語る上で外せない組み合わせであるミズナラカスクです。

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※乾杯会からリリースされたシングルモルト長濱。シェリーカスク(左)、ワインカスク(右)

同蒸留所が2016年に創業した際、最初の蒸留で樽詰めしたのがミズナラカスクでした。また、オフィシャルのシングルモルトリリースでは、期せずして同じ第六弾リリースがミズナラ樽メインの構成。ウッディでスパイシー、干し柿や焼き栗などの和のフレーバー、お香のようなニュアンス。長濱蒸留所の原酒は、クリアな中に個性的なスパイシーさがあるため、樽由来の個性がわかりやすく、一方で温暖な熟成環境から非常に濃厚な味わいに仕上がる傾向があります。

ここが難しいところで、ミズナラ樽は非常に多くのエキスを出す樽材であるため、新樽状態では独特のスパイシーさと焦げたようなウッディネスが先に出て、原酒の個性そのものを圧殺するような仕上がりになりがちであること。さらに短期間でそうした変化が出るため、原酒の熟成年数は若くなりがち、粗さの残った原酒に濃い樽のソースをぶっかけている感じになることもしばしば。
熟成の原酒が、華やかさ、甘さ、そしてオリエンタルな要素をバランスよく纏うには、通常は何度も繰り返し樽を使ったうえで長い熟成期間が必要となるため、新樽系のミズナラカスクかつ温暖環境&短期熟成のリリースでそうしたフレーバーまで出すのは難しいわけです。

ただし、抜け道がないわけではありません。例えばミズナラヘッドという側面はアメリカンオーク、鏡板だけミズナラを使う。こうすることでアメリカンオークの華やかさを出しつつ、ミズナラの要素も適度に出そうという使い方。
もう一つが、バーボン樽である程度熟成した原酒を用意し、ミズナラ樽で半年~1年程度の短期間のフィニッシュをすること。15年熟成程度しているスコッチバルクをこの方法で仕上げたりすると、フルマチュアードの長期熟成には及ばないものの、疑似的にフルーティーで華やか、かつオリエンタルな感じに仕上がります。

今作はベースにアイラカスクを用いることで、甘さや柑橘感、微かなスモーキーさを下地に持ち。ミズナラカスクも2nd以降なのか、くどすぎない適度なミズナラ要素が付与されることで、今までのリリースより 1歩熟成が進んだような仕上がりとなりました。
自虐的なことを言えば、色の濃い長演モルトは強いウッディネスを警戒してしまいますが、これはなかなかどうしてバランスの取れた味わいです。

グレンカダム 20年 2006-2026 1st fill Bourbon Barrel 57.9% for 乾杯会 雷神ラベル

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GLENCADAM 
The Kanpaikai Amber Reverie Collection 
Aged 20 years 
Distilled 2006 
Bottled 2026 
Cask type 1st fill Bourbon Barrel 
700ml 57.9% 

香り:華やかでモルティ―なトップノート。熟した洋梨、リンゴのコンポート、微かに白桃缶詰。アップルタルトのような軽い香ばしさを伴う、白色果実のリッチなアロマ。

味:クリーミーな口当たり。麦芽風味とバーボン樽由来の黄色系果実風味、すりおろし林檎、オーキーなフレーバーが濃縮されており、それらが口の中で豊かに広がる。
余韻はウッディでかすかにスパイシー。華やかでフルーティーなアロマが鼻腔に抜けつつ、ほろ苦さを伴って長く続く。

グレンカダムらしいモルティでボリューミーな酒質に、バーボンオーク由来のフルーティーさ、華やかさが馴染んで熟成を経て濃縮感のある仕上がり。もはや多くを語る必要はない。樽と酒質由来の香味を熟成が繋ぎ、素直にリッチでフルーティーな飲みごたえのある美味しい1本。

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6月13日発売予定、乾杯会リリースのグレンカダム。テイスティングコメント等書かせてもらいました。

本リリースは、ボトラーズ所有の樽ではなく、グレンカダム蒸溜所の所有者であるアンガス・ダンディ社の代表、アーロン氏と調整してオフィシャルから直接調達した1樽。
乾杯会の鄭さんは、某会員制ボトラーズのグレンカダムリリースに衝撃を受け、いつか自分もグレンカダムをリリースしたいと希望しており、念願かなってという、いつもながら圧倒される熱意と行動力です。

グレンカダムは歴史の長い蒸溜所ですが、1960年代以降、10年期刻みで個性をみていくと、大麦のクリームと言う別名に偽りのない、クリーミーで豊かな麦芽風味が特徴と言える個性、方向性がぶれない蒸留所です。
しいていえば、近年の若いものは粗さが目立ったり、多少麦芽風味が単調になっている印象は否めませんが、それでも大枠は変わっておらず、20年程度以上熟成したものの豊かな味わいは、愛好家にファンが多いのも納得の個性です。

今回のリリースはバーボン樽熟成ということもあって、シンプルにカダムらしい個性と、熟成感と、バーボン樽の好ましいフルーティーさが融合した1本。もうみんな好きだよねという、近年系のお手本のような味わいに仕上がっています。

ちなみにラベルですがひっそりと書かれた「The Kanpaikai Amber Reverie Collection」は琥珀色の夢、乾杯会がこだわったリリースしたかった夢の実現を指していて。
あとは雷神ですね。和紙に風神、雰囲気のある構成。ということは…対をなす風神もあると言うこと。これはいずれどこかでご紹介出来ると思います。

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乾杯会 鄭氏と、アンガス・ダンディ社 代表 アーロン氏

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