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2022年01月

OKIBA -ON AIR- SPECIAL 三郎丸蒸留所×江井ヶ嶋蒸溜所コラボリリース スペース放送

カテゴリ:
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OKIBA ‐ON AIR‐ SPECIAL
三郎丸蒸留所×江井ヶ嶋蒸溜所 コラボレーションリリース記念 スペース放送

放送日:2022年2月3日(木)21:00~22:30
ホストアカウント(司会):くりりん  @WarehouseWhisky

ゲスト:
三郎丸蒸留所:稲垣貴彦 ブレンダー&マネージャー
江井ヶ嶋蒸溜所: 中村裕司 ウイスキー蒸留所長
T&T TOYAMA:下野孔明 代表

トークテーマ:
・三郎丸蒸留所、江井ヶ嶋蒸溜所の現在と酒質。各ゲストが持つ両蒸留所の印象。
・コラボ企画でリリースされるウイスキーの紹介
・JWの基準下で両蒸留所が目指すウイスキー像
・リスナーやブログ読者の皆様から頂いた質問

配信URL:
https://twitter.com/i/spaces/1BRJjnjyaZRJw
※時間になりましたら入場出来ます。入退出は自由です。
※ゲスト以外のスピーカー参加は受付ません。質問は、@WarehouseWhiskyまでメッセージにてお願いします。
※アーカイブ放送は行いません。録音も禁止とさせていただきます。



先日、若鶴酒造・三郎丸蒸留所から、江井ヶ嶋酒造・江井ヶ嶋蒸溜所とのコラボレーションリリースが発表されました。
昨年、第1弾として発表された三郎丸蒸留所、長濱蒸溜所のコラボレーションは、ジャパニーズウイスキーの基準が公開された直後だったこともあって大きな話題となり、日本のウイスキー業界に新しい風を吹き込む試みとなりました。

そして第2弾は、三郎丸蒸留所が江井ヶ嶋蒸溜所と、2018年蒸留の原酒を交換し合うことで実現した企画となります。
くりりんのウイスキー置場では縁あって、本企画における最重要人物と言える中村氏、稲垣氏。
そしてジャパニーズウイスキーボトラーズ T&T TOYAMAの代表として、全国の蒸留所を駆け回る下野氏をゲストに招いて、スペース放送を実施させて頂くこととなりました。

ゲストスピーカー

…。
いや、最初は稲垣さんに声かけただけなんですよ。
スペースでトークイベント出来たら面白いですよねーって。そしたら、あれよあれよとゲストが増えてですね。しかも実施日も、どうせなら公式販売の受付期間にしましょうと前倒しに。。。
自分の雑な放送に、こんなゲスト呼んでいいの?いいんですか?
やるしかないのか。こうなったら腹を括ります!

放送では、リリースに関する紹介、トークは勿論、愛好家によるスペース配信だからこそできる踏み込んだ裏話や、現時点で未発表である江井ヶ嶋蒸溜所から今後リリースされるコラボウイスキーに関する情報。
また、例によって三郎丸蒸留所からのリリース「FAR EAST OF PEAT」の公式販売には、出題者の性格が滲み出た激ムズクイズが用意されているわけで…その内容にも少し、切り込んでみたりしたいですね。

以上のように盛沢山の1時間半の予定です。
本ブログまたは当方のTwitterアカウントではゲストへの質問も募集しますので、どしどしご連絡ください!


~~以下、当日放送用参考資料~~
三郎丸蒸留所は2016年に稲垣マネージャーが着任。蒸留所の改修計画が動き出し、クラウドファンディングなどの支援を集めて2017年の仕込みに向けて蒸留所の大規模リニューアルが行われました。2018年にはマッシュタンが、2019年にはポットスチルが交換され、段階的にリニューアルが行われていきました。

一方で、江井ケ嶋蒸留所は、2016年に中村蒸留所長がが着任。一部古いものはあったものの、生産設備が整っていた江井ケ嶋蒸留所では、まずウイスキーづくりの行程全般で見直しや意識改革を行います。(この点は、放送で解説していきます。)
結果、酒質という点で大きな変化、成長があったことは想像に難しくありません。
その後、2019年にポットスチルの交換、熟成庫増設も含めた大規模改修を実施。蒸留所名も、ホワイトオークから江井ケ嶋に変更されました。

全く接点がないように見えた両蒸留所ですが、実は2016年をターニングポイントに、翌年から大きく酒質を改善したという点。
手順は異なるものの、その改善にはキーバーソンとなる人物が居たという点。
ここに共通点があり、抽象的な表現となりますが、地ウイスキーからクラフトウイスキーへの転換が、同時期に行われてきた蒸留所なのです。

是非、現在だけでなくこれまでの自社ウイスキーについて、そして双方のウイスキーに持っていた印象についても、ゲストの皆様から話を聞いてみたいと思います。


①両蒸留所の設備等に関する参考資料
※作りや設備などは2018年時点のものを、参考資料に掲載します。

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三郎丸蒸留所外観。

三郎丸ビフォーアフター
三郎丸蒸留所 2016年(上)、2017年(下)。クラウドファンディングを経て内装、外装、一部設備を一新した。2018年時点ではポットスチルは旧世代のものを改造し、1機で製造を行っている。

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2018年に導入された三宅製作所製マッシュタン。糖化の質が向上したことで、ピートフレーバーが際立ち、香味のメリハリがはっきりとした原酒が生まれている。

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3年熟成を経てリリースされた、三郎丸0と三郎丸Ⅰ。今回の交換原酒は2018年のもの。比較することで明確に酒質の成長が感じられる。

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江井ヶ嶋蒸溜所外観。2019年以降はWhite Oak Distillery 表記からEigashima Distillery表記に変更されている。

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蒸留棟内部。粉砕→糖化→発酵→蒸留と、奥に進むにつれて製造行程も進む配置となっている。なお糖化行程で糖化と濾過が装置で分かれていたり、発酵時に加える酵母の培養タンクがあるなど、糖化・発酵行程は他の蒸留所とは異なるプロセスが採用されている。

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ステンレス製の発酵槽。

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2018年まで使われていたポットスチル。ウイスキー以外に、ブランデーの蒸留にも使われていた。

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今回の交換原酒であるライトリーピーテッドモルトの仕込みにも用いられた、ピーテッド麦芽。現在は0〜60PPMと、幅広く原酒を仕込んでいる。


②コラボレーションリリースについて
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三郎丸蒸留所:
FAR EAST OF PEATED 3rd BATCH
BLENDED MALT JAPANESE WHISKY
SABUROMARU ✖️ EIGASHIMA
700ml 50%

三郎丸蒸留所の2018年蒸留ヘビーピーテッド原酒と、江井ケ嶋蒸溜所のライトリーピーテッド原酒(バーボン樽熟成)をバッティング。
 
FAR EAST OF PEATED 4th BATCH
BLENDED MALT WHISKY
EXTRA SELECTED
(WORLD BLENDED)
700ml 50%

上述の原酒に加え、スコットランドからの輸入原酒をバッティングした、ワールドブレンデッドモルトウイスキー。

公式販売(抽選)URL:https://wakatsuru.shop-pro.jp/
※前回、そして先日の三郎丸Ⅰ THE MAGICIAN同様にクイズが用意されています。。。

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FAR EAST OF PEAT 構成原酒の一部である3樽のモルトウイスキー
・三郎丸 2018年蒸留 50PPM #295 & 296
・江井ヶ嶋 2018年蒸留 #21116 ライトリーピーテッド

三郎丸のヘビーな酒質、力強いピートフレーバーは先日リリースされた三郎丸I THE MAGICIANからも連想することができる、安定の三郎丸と言えるクオリティ。
一方、江井ヶ嶋ライトリーピーテッドモルトの、コクと適度な厚みのある麦芽風味。土っぽさやシトラスの混じる爽やかなスモーキーさには、良い意味で驚かされた。
どちらの原酒にも、造り手の熱意と技術が込められている。

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江井ヶ嶋蒸溜所:
ピュアモルトウイスキー
あかし&SABUROMARU
500ml 62%
クリームシェリー樽で熟成させた、江井ヶ嶋蒸溜所のノンピート原酒(2018年蒸留)に、三郎丸のヘビーピーテッドモルト3年熟成をブレンドした、ブレンデッドモルトウイスキー。(2022年3月頃リリース予定)


③JWの基準下で目指すウイスキー像
1年前の2月、日本洋酒酒造組合から、通称「ジャパニーズウイスキーの基準」として知られる組合基準が発表されました。
あれから1年。国内のウイスキーメーカーの多くは、その基準を意識したウイスキーを造りや、商品開発、販売を行ってきました。

さらに増え続ける国内の蒸留所、ウイスキー業界への新規参入、広がる市場。そんな中で、三郎丸、江井ケ嶋のブランドキーパーソンでもある稲垣さん、中村さんから、目指すウイスキー像について伺っていきます。
また、下野さんにも国内外の動向についてコメント頂こうと思います。

三郎丸蒸留所アップデート2019ー2020
(三郎丸蒸留所2019年、2020年のアップデート。ポットスチルZEMONの導入、第二熟成庫建設、木桶発酵槽導入、アイラピートの活用など、様々な取り組みが行われている。)

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(江井ケ嶋蒸留所は2019年にポットスチル、発酵、熟成庫増設等、蒸留所の改修増設を行った。酒質は雑味が少なく、それでいて麦芽風味豊かで微かに柑橘のニュアンスが混じるニューメイクが生まれている。)

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(日本初のジャパニーズウイスキーボトラーズ、T&T TOYAMA。三郎丸蒸留所に加え、江井ケ嶋蒸溜所も原酒を提供している。)


④リスナーやブログ読者の皆様から頂いた質問
くりりんのウイスキー置場では、当日の話題にしてほしいテーマや、ゲストに伺いたいこと、各種質問等を募集します。

OKIBA -ON AIR-のいつもの放送では、スピーカーに上がっていただきフリートークも行うところですが、今回は事前ないし当日のメッセージのみで受付とさせていただきます。
なお、可能な限りいただいた質問にはお答えしたいと思いますが、時間の関係で受付られない可能性もありますので、その場合は後日個別に返答(出来る範囲で)させていただきます。

以上、よろしくお願いいたします。

Twitter スペース放送のご案内 1月16日 22:00~ OKIBA -ON AIR- 5th

カテゴリ:
okiba_5th

OKIBA -ON AIR- 5th
1月16日(日)22:00~
@WarehouseWhisky
https://twitter.com/WarehouseWhisky

毎月恒例のTwitter スペース放送の告知です。
今回のメイントピックスは、福島県郡山市の安積蒸溜所の紹介です。

安積蒸溜所については2016年の再稼働後から紹介してきているくりりんですが、界隈において安積といったら今やこの人。「安積(あずみ)じゃないよ安積(あさか)だよ!」で話題をさらい、公式アカウントまで狂わせた、@DrinkersLounge(ドリンカーズラウンジ)さんをゲスト招いて、最新の動向含めて発信していきます。
ドリラジさんとのコラボは昨年のクラブハウス以来になりますね。


【放送内容】
⓪冒頭:近況報告など
①最近の注目ボトル:タリスカー10年 新ラベル&旧ラベル
②日本のクラフトウイスキー蒸溜所紹介:福島県 安積蒸溜所 (笹の川酒造)
 -蒸溜所最新動向やハウススタイルなど
 ‐最新リリースのテイスティング
 ・シングルモルト 干支ラベル”虎” 
 ・ブレンデッドモルトジャパニーズウイスキー 山桜 シェリーウッドリザーブ
 ・シングルモルト The First ピーテッド
③質問受付、フリーセッション

※spaceの参加方法:くりりんのウイスキー置場 Twitterアカウントをフォロー頂ければ、定刻になるとTwitterアプリの画面上にスペース情報が表示されます。
または、時間になりましたら以下のURLから参加ください。https://twitter.com/i/spaces/1LyGBokyDayJN

※この放送は洒落たBGMなんてなく、スピーカーがひたすら1時間強話し続ける放送です。
参加頂く皆様は、各自お手元に飲み物と、そして別途BGMを調達してご参加いただけますと幸いです。


~以下、参考資料~

①最近の注目ボトル:タリスカー10年 新ラベル&旧ラベル
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2021年にリニューアルした、タリスカーオフィシャルボトル。
ラベルがリニューアルしたということは、中身も当然変わっているわけですが、感じ方は人それぞれ。今回はゲストテイスターも参加していますので、そのスタンダードレンジと言える10年の変化について、お互いにボトルを調達してレビューします。

個人的にはハイボールで食中酒にするなら、新ラベルも良いなという感じですね。正月の料理全般にマッチする、ユーティリティープレイヤーでした。


②日本のクラフトウイスキー蒸溜所紹介:福島県 安積蒸溜所 (笹の川酒造)
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‐最新リリースのテイスティング
・シングルモルト 干支ラベル”虎” 2022年リリース 50%
・ブレンデッドモルトジャパニーズウイスキー 山桜 シェリーウッドリザーブ 50%
・シングルモルト The First ピーテッド 50%

-蒸溜所最新動向やハウススタイルなど
安積蒸溜所は、柔らかく甘みのある麦芽風味に、厚みはミディアムボディ程度、そしてやや強めの酸味が個性となっている酒質です。

夏暑く、冬寒い。安積蒸溜所がある郡山市は、見事なまでの盆地気候の中にあるだけでなく、四方を山に囲まれる関係でおろし風が1年中吹き付ける(特に春と冬は強烈…)、特徴的な環境にあります。
安積蒸溜所が”風の蒸留所”を名乗るのは、この地域の特色があるわけです。
風の強さは、室内で熟成が進むウイスキーにはあまり影響がないと思われるかもしれませんが、温度に続いて熟成に影響する重要な要素”湿度”が、郡山市は夏でも比較的乾燥した気候となるため、他の地域には無い熟成環境に繋がっています。

asaka1
※2019年10月に発酵槽を木製に入れ替え、2020年から本格的に木桶発酵槽で仕込みを開始している。発酵時間は約5日、酵母は蒸溜所酵母。季節や発行状況を見ながらコントロールする。生産量は、1回の蒸留で200リットル。

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※第1熟成庫が満杯になったことを受け、2021年に第2熟成庫を新設。メインはバーボンバレルだが、それ以外にブランデー、シェリー、ワイン等様々な種類の樽があり、ミズナラ樽も目立つ。(おや、この+Cは…ん、誰だこんな時間に)

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※木桶仕込みが始まり、ノウハウも溜まってきた2021年蒸留のニューメイク2種。
木桶によって乳酸発酵が進む関係か、安積酒造の酒質の特徴にある”酸味”に、フルーティーさ、複雑さが加わり、特にピーテッドの変化が大きい。熟成による成長が楽しみ。
おそらく3~4年程度の熟成から楽しめるものになると思うが、奥行きや複雑さ、全体のバランスで考えると、バーボンバレルで7~8年程度の熟成で、ピークを迎えるのではないかと予想。

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※オマケ:公式があずみ症状末期。
「おかしなことになってるだろ?ウソみたいだろ?公式アカウントがやったんだぜ、これ…」


③質問受付、フリーセッション
今回はウイスキーブロガー:ドリンカーズラウンジさんがゲストとして参加…しているはずなので、くりりんだけでなく、ドリラジさんへの質問も募集します。
事前にメッセージ等を頂ければ当日優先して取り上げさせていただきますが、当日はスピーカーに入って頂く、あるいはくりりんのTwitterアカウントにメッセージを送って頂ければ、適宜質問を取り上げさせて頂きます。

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はい、ということで皆様大変お久しぶりです。
昨年スペースの告知記事を投稿してから、すっかりブログの更新を放置してしまいました。
2021年を振り返ると、ウイスキー業界としてはジャパニーズウイスキーの基準制定に始まり、蒸溜所の新規開設は留まるところを知らず、国内に新規ボトラーズブランドが複数立ち上がるなど、2020年以上に話題の多い1年だったと思います。

そんな中で、グレンマッスルのリリースだけでなく、キルホーマンのリリース、さらにはウイスキー本やイベントにも関わらせて頂いたり、まだオープンになっていない話もいくつか進めさせてもらったりと、コロナ禍にあって活動が制限された中でも色々機会を頂き、新しい繋がりが生まれ、形になることが多かったように感じます。
特に、クラブハウスに始まり、Twitterでの発信を始めたことで、愛好家の皆様と今まで以上に広く交流させて頂けるきっかけになり、大きな刺激になりましたね。

一方で、こうした繋がりはブロガーくりりんである以上、ブログがあってこそ。新しい情報の更新がないとそろそろ成り立たないなと。今年は原点回帰、ブログの更新に戻りつつ、ウイスキー活動を細々と色々やっていきたいなと思います。
皆様、よろしくお願いいたします。

goaisatsu

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