グレンファークラス 15年 46% オフィシャル
GLENFARCLASAged 15 years
Highland Single Malt Whisky
700ml 46%
グラス:サントリーテイスティンググラス
場所:BAR飲み(サウスパーク@中野)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(5ー6)
香り:グリーンレーズンやバニラを思わせる甘いアロマ。シーズニングシェリー。徐々に乾いた木材、軽いピートスモーク。
味:まろやかな口当たりから、プルーン、ビスケット、バタークリームサンドのような甘み。微かに干し草、割り箸のようなウッディネス、軽いスパイスも感じる。
余韻はシーズニングシェリーの甘みと並行するようにほろ苦さ、染み込むように続く。
色は薄いが、そこから想像する以上にシェリー感がある。えぐみや渋み、硫黄などのマイナス要素も目立ってなく、バランスよくまとまっている。また内陸系のピート香も感じられ、らしさのある味わいも楽しめる。
先日中野のモルトバー、サウスパークさんで飲んでいた時のこと。マスターに「近年のオフィシャルでこれと思ったシェリー系ウイスキー」あるいは「ウイスキー入門者に進めるシェリー系ってなんでしょう」という質問をぶつけてみました。
自分も日々情報収集はするようにしていますが、やはり現場の第一線でコミュニケーションをとっている方々の意見に勝るものはありません。そのため、大概のBARでは「最近いいと思った近年流通のボトル」を聞くようにしています。
そうして出てきたのが、このグレンファークラス15年。15年は、グレンファークラスラインナップで40年以外で46%仕様というちょっと特別感のあるリリースです。
同店はファークラスの品揃えが豊富で、バックバーの一角をファークラス一族が占拠している中であえて15年。
自分は近年のファークラス・オフィシャルリリース通常ラインナップにはあまりいい印象を持っておらず、最近では25年に逆の意味で唸らされたばかり。
しかしこの15年は、飲んでなるほど、近年のファークラスに感じられる嫌な部分が少なく、シェリー系ウイスキーに求める甘みなどのニュアンスがわかりやすいのです。
もちろん突き抜けて高まる味かと言われると、そういう構成ではありませんが、こういうボトルは安心感がありますね。
家に置いて時々確認したい、そんなスタンダードボトルです。