グレンリベット サイファー NA 48% ブラインドテイスティング

THE GLENLIVET
CIPHER
(No Aged)
700ml 48%
【ブラインドテイスティング】
地域:スペイサイド
蒸留所:ベンリネス
度数:50~55%
熟成:15~20年程度
樽:バーボン?
グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:ブラインド30ml オープン15ml
場所:BAR飲み(Ambrosia)
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★(5ー6)
香り:ツンとした刺激と酸味のある香り立ち。若いりんご、植物系のえぐみ、梅っぽさ。徐々に乾燥した麦芽、カステラのような甘みも開いてくる。少量加水すると刺激とえぐみが緩和され、甘みが前に出てくる。
味:香り同様に乾いた植物感、麦芽や穀物のビスケットのような甘みから梅シロップ、カラメル、バーボンを思わせる樽っぽいニュアンスが鼻に抜けていく。合わせてチクチクとしたエッジの立ったスパイシーな刺激が残り、口内を刺激する。粉っぽいオーキーさとほのかにピーティーな余韻。
今話題のグレンリベットからの挑戦状、サイファーです。
テイスティングを通じて謎を解く(暗号を解読する)ことをテーマにしたリリースで、中身の見えない真っ黒なボトルに加え、樽構成や熟成年数などの詳しいスペックは公開されておらず、飲み手自身で判断していく必要があります。
ボトルを発表したレセプションパーティーでも、濃い紫色のグラスに目隠しまでしてテイスティングが行われた徹底ぶりです。
マスターディスティラーが厳選した特別な原酒を使ったという、気になるその中身は・・・一言で「荒い」ですね。
いや様々な要素を感じる複雑さに加え、近年のスペイサイドと考えれば15年くらいは熟成させてそうな印象であるものの、度数以上に感じるトゲトゲしい刺激と酸味のある樽感に、だいぶミスリードしてしまいました。
それこそ最初は口開けだったためか香味のちぐはぐさと刺激が顕著で、国産の若いバッテッドかなんか持ってきたのか?と思ってしまったほどです。
蒸留所の予想としては飲んだことがあるというか、知っている味だなと感じたのが第一印象。
地域の特徴は、かすかに感じるピートが内陸系でヨード的なニュアンスもなく、強い麦芽風味もない。それでいて、熟成しているけれども若さを連想する要素が出ているモルトは、近年のスペイサイドという感じ。
ボディはそれほど厚くないが、妙に複雑な樽感が乗っかっている。その中にはバーボンそのものか?と思えるような樽感、酸味に加えて甘みも感じられるほどで、フレーバーのちくちくした感じや草っぽいフレーバーなどから3回蒸留を一部行っているベンリネスなんてありそうだなと、蒸留所を絞りました。
地域の特徴は、かすかに感じるピートが内陸系でヨード的なニュアンスもなく、強い麦芽風味もない。それでいて、熟成しているけれども若さを連想する要素が出ているモルトは、近年のスペイサイドという感じ。
ボディはそれほど厚くないが、妙に複雑な樽感が乗っかっている。その中にはバーボンそのものか?と思えるような樽感、酸味に加えて甘みも感じられるほどで、フレーバーのちくちくした感じや草っぽいフレーバーなどから3回蒸留を一部行っているベンリネスなんてありそうだなと、蒸留所を絞りました。
ちなみにこのブラインドテイスティングはウイスキー仲間2名と同時に行いましたが、一人がキャンベルタウンモルトを予想したり、自分はあまり感じませんでしたが、塩気があったと言う声も別なウイスキー仲間のコメントにありました。
味の善し悪しは個人の好みとして、このウイスキーそのものの複雑さは"暗号(サイファー)"と名付けるのもわかるように思います。

グレンリベットサイファー 公式ページ
https://www.theglenlivet.jp/the-whisky/?rg=le&y=cpr
なお、グレンリベットサイファーは特設ページが準備されており、その中でマスターディスティラーが込めた香味のイメージをどれだけ感じ取れるかというテイスティングゲームが公開されています。
日本とは様々な環境が大きく違うので、たぶんこれのことを言っているんだろうなといくつかの用語を補正する必要はありますが(リコリスは日本ではなじみが無いですし、桃も日本の桃では無く海外の品種、ハニカムキャンディってなんやねん、とか)、試みは非常におもしろいと思います。
このゲーム、事前に行われたお披露目イベントでの世界最高得点は68%だったそうです。
自分はこの記事を書いている際に挑戦したので、リアルタイムでは使えてないのですが中々残念な結果に(汗)
グレンリベットの挑戦状"たるサイファーの謎を解き明かすのは一筋縄ではいかなさそうです。