マッカラン 18年 1997-2015 GM スペイモルト 46%

MACALLAN
GM SPEY MALT
(Aged 18 Years)
Distilled 1997
Bottled 2015
First Release JIS
700ml 46%
グラス:創吉テイスティング
量:30ml程度
場所:BAR飲み(TWDイベント)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)
香:かりんとうを思わせる香ばしい香立ち。黒砂糖、レーズンパン、甘く香ばしいリッチな香り立ち。徐々にドライプルーンやオレンジ、果実味が充実してくる。
味:リッチな口当たり。濃厚な甘さの奥からビターチョコレート、カカオ粉末を思わせる苦味、プルーン、サルファリーなニュアンスもある。 余韻は長くビターでドライ、ブラウンシュガーの甘み、タンニンが水分を奪っていく。
GMからジャパンインポート向けにリリースされた、久々に色の濃いマッカランです。
ちょっと前までならこういうのもゴロゴロあったんですが、ここ数年は随分弾が減った気がします。
GMでシェリー系というと、大きく分けてGM味に代表される独特なシェリー感のあるボトルと、その蒸留所のハウススタイルと言える仕上がりの2パターンがありますが、今回は後者の構成で、樽ごとマッカランから買い付けたのでしょうか。
裏は取れてませんが、聞くところでは樽的な制約で1990年あたりか
ら濃い仕上が
りのモルトを出しにくくなった模様。シェリー感の濃い近年蒸留は、GM
にとっ
てそれなりに気合
の入ったボトリングと言えるのだとか。。。
今回のボトルはほのかに硫黄感のあるシェリー系ですが、それほどキツイ系統ではなく、香ばしさにも繋がっていて硫黄嫌いの自分でも飲み進められるタイプ。またそれ以上にマッカランらしい黒砂糖やプルーンを思わせる甘みがしっかりとあり、飲みごたえのある1本に仕上がっています。
バランスや完成度という点では通常の18年のほうがあるように思いますが、加水とはいえシングルカスクで勢いと個性が際立った味わいはボトラーズならではの楽しみと言えそうです。
このボトルは先日のTWDでYさんが持ち込んだ1本。
今回は通常のブラインドに加えて
①出題者は複数本ボトルを用意する。
②うち1本のテイスティングコメントを発表する。
③回答者は選択肢になるボトル複数本を実際にテイスティングし、そのなかから出題者のコメントに該当するボトルを選ぶ。
というテイスティングを試しており、その出題ボトルのひとつがこのマッカランでした。
面白いだけでなく得るものがあるテイスティング方法で、これはまた後ほど記事にまとめてみたいと思います。