サントリー センチュリー21年 ピュアモルトウイスキー
CENTURYAged 21 years
Pure Malt Whisky
Suntory
2001's
43% 500ml
グラス:サントリーテイスティング
量:30ml程度
場所:個人宅イベント
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★★★★(8)
香り:華やかなオークフレーバー、メープルシロップや焼き芋、微かにドライフルーツを感じる濃厚で多層的な甘みとミズナラ香、高貴で引き込まれる魅力がある。
味:リッチな口当たり。ねっとりとしてウッディなミズナラフレーバーをシェリーの甘みが支えている。干し柿、レーズン、バタークッキー。華やかなオーク香を伴う長い余韻。
サントリーが新しい世紀を記念してリリースした、センチュリーシリーズの1本。
ブレンデッドの15年、17年、ピュアモルトの21年。そしてシングルカスクの40年がリリースされました。
その前には2000年を記念したミレニアムシリーズをリリースしており、この2年間は随分潤沢に原酒を使えたんだなという印象があります。 ウイスキー不況との重なりもあって原酒が余っていたのでしょうか。
今回の21年は500mlで3万円。700ml換算で4万2千円は、当時のウイスキー相場では強気の設定。 なんせ1960年代蒸留のボウモアや各種スコッチモルトが1万円台で買えた時代の4万円ですから、サントリーはどれだけ自信があったんだろうかと。
21年から最長40年の長期熟成原酒をバッティングしたというスペックは食指をそそられますが、その価格を見て失笑を禁じ得ませんでした。
しかしその失笑は、一口飲めば幸福の笑みに変わるのです。
滑らかな口当たり、バッテッドモルトらしい多層的なフレーバー、程よいシェリー感を底支えにして開いてくるミズナラ原酒の独特かつ豊かな香味。
バランスも良く何杯も飲めてしまいそうな印象すらあり、少量加水すればさらに多くのフレーバーを引き出せる。
響シリーズに共通するニュアンスも感じられ、ピュアモルト響と言っても過言ではないという出来栄えです。
お恥ずかしいながら飲んだことが無く、今回初めてテイスティングさせてもらいましたが、その旨さに唸ってしまいました。
今回のボトルはウイスキー仲間のXさんが持ち込まれたもの。
この日はサントリープレステージ25年もテイスティングしましたが、どちらも濃厚ですがプレステージのほうが甘みは濃くシェリー寄り、センチュリー21年はバランス良く華やかでミズナラ寄りの香味という感じです。
そうえいば自宅ストックにセンチュリー17年があるんでした。これも近々開けて飲んでみようと思います。
追記:先週末から風邪を再発したのか、咳がひどくてろくにウイスキーを飲めない日々が続いています。
一昨日は妻がウイルス性胃腸炎でダウンしケアに追われて、ブログも書けませんでした。
そのため相変わらず過去ネタ中心ですが、徐々に回復してきているので、早く治して溜まっているボトルやサンプルを飲んでしまいたいです。
皆様もご自愛ください。