年末のご挨拶と2016年に向けて
当ブログをご覧の皆様におかれましては、1年の最後まで閲覧を頂きありがとうございます。
振り返ってみると、今年は本当にウイスキーにまみれた濃い1年でした。
例年しこたま飲んでるんですが、特に今年はブログの再開から率先して飲む機会が増えたことに加え、サンプル提供や個人主催の飲み会参加など、飲む機会を周囲から頂くことも多かったです。
備忘録的な意味で再開したブログはすっかりハマって450記事を更新、ウイスキーレビューだけでも約350とデータベースの下地としてまずまずの量を整理出来たと思います。ブログがきっかけでWEBメディアでウイスキー関係の記事執筆もしましたね。
っていうかここまで注目されるとは思ってなかったので、注目され始めた6月頃は戸惑いのほうが大きかったです。そうしたことに対する怖さ、意識の違いも随分勉強になりました。
イベントはFBでのウイスキーフォトコンテスト、オールドブレンデッドテイスティング会、そして第二回持ち寄り会と、大規模なもので3回主催。イベントを通じて多くのドリンカーと繋がりを作ることができました。
また、今年はテイスティング勉強会としてTWDの活動をスタートしたのも、今後さらに実り多い結果になりそうで楽しみです。
2015年の業界動向をざっと振り返ると、スコッチ関連ではボトラーズ業界の原酒不足、淘汰の流れがより顕著になったなと。5年、6年などの短熟でリリースされるモルトも珍しくなく、合わせて値上げも進み、ボトラー側の苦戦は明らかです。
オフィシャル側も長熟原酒の不足がありノンエイジ表記化が進みましたが、これまでのブレンデッド主体からシングルモルト参入の動きが加速しており、全体で見れば質の高いリリースが増えたと感じています。
アードベッグとラフロイグの200周年、アランの20年は盛り上がりましたし、MHDなどから樽や原料、製法にこだわったリリースが増えたのも今年の傾向だったなと。
対するジャパニーズは大変革の1年で、サントリーの値上げ、ニッカのラインナップ大幅整理、キリンにも値上げ終売の動きがあり、原酒不足とコスト調整で大手メーカーの動向が消費者側に与えた混乱は少なくありません。
他方でクラフトディスティラリーは判明しているだけで、厚岸、福島、茨城、静岡、岡山と5蒸留所に操業に向けた動きがあるなど、ここ数年の静けさが嘘のようでした。
オークション市場では2年前から火がつきっぱなしのジャパニーズ高騰が継続。一部は下火になりましたが、軽井沢、羽生、山崎のオールドビンテージなど高いものは未だ高く、そうしてオークション市場に流れ込んだマネーが、結果的にロングモーンなどの人気スコッチモルト銘柄の高騰にも繋がっているように感じます。
2016年、この流れはどうなるのでしょう。
ジャパニーズやスコッチボトラーズが原酒的に苦しい状況は早々変わらないでしょうから、とりあえずは静観で…自分はスコッチのオフィシャル回帰に注目してニューリリースなど探っていきたいなと思っています。MHDのリミテッドは今年同様安定したリリースがあるでしょうし、ラガヴーリンの200周年リリースも楽しみです。
もちろんオールド系もデータベースとしてさらに充実できるよう、まとめていきたいですね。
最後に、イベントにしてもブログのネタにしても、つくづく人に恵まれた1年でした。
数えてないですがレビュー記事の1/3くらいは提供ボトルなんじゃないでしょうか。まだレビューを書き切れてないボトルも多数あり、来年への宿題となってしまいました(汗。
イベントに関しては主催こそ自分ですが、協力してくれるウイスキー仲間がいたからこそ、全て開催出来たのだと思っています。
皆様、今年1年本当にありがとうございました。
良いお年をお迎えください。そして来年もよろしくお願いします。
(年末の飲み会で飲んだ究極の4種バッティング。複雑さ、シェリー感、フルーティーさ、素晴らしい味わいでした。)