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2015年12月

年末のご挨拶と2016年に向けて

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後数時間で2015年が終わります。
当ブログをご覧の皆様におかれましては、1年の最後まで閲覧を頂きありがとうございます。
振り返ってみると、今年は本当にウイスキーにまみれた濃い1年でした。
例年しこたま飲んでるんですが、特に今年はブログの再開から率先して飲む機会が増えたことに加え、サンプル提供や個人主催の飲み会参加など、飲む機会を周囲から頂くことも多かったです。 

備忘録的な意味で再開したブログはすっかりハマって450記事を更新、ウイスキーレビューだけでも約350とデータベースの下地としてまずまずの量を整理出来たと思います。ブログがきっかけでWEBメディアでウイスキー関係の記事執筆もしましたね。
っていうかここまで注目されるとは思ってなかったので、注目され始めた6月頃は戸惑いのほうが大きかったです。そうしたことに対する怖さ、意識の違いも随分勉強になりました。
イベントはFBでのウイスキーフォトコンテスト、オールドブレンデッドテイスティング会、そして第二回持ち寄り会と、大規模なもので3回主催。イベントを通じて多くのドリンカーと繋がりを作ることができました。
また、今年はテイスティング勉強会としてTWDの活動をスタートしたのも、今後さらに実り多い結果になりそうで楽しみです。


2015年の業界動向をざっと振り返ると、スコッチ関連ではボトラーズ業界の原酒不足、淘汰の流れがより顕著になったなと。5年、6年などの短熟でリリースされるモルトも珍しくなく、合わせて値上げも進み、ボトラー側の苦戦は明らかです。
オフィシャル側も長熟原酒の不足がありノンエイジ表記化が進みましたが、これまでのブレンデッド主体からシングルモルト参入の動きが加速しており、全体で見れば質の高いリリースが増えたと感じています。
アードベッグとラフロイグの200周年、アランの20年は盛り上がりましたし、MHDなどから樽や原料、製法にこだわったリリースが増えたのも今年の傾向だったなと。

対するジャパニーズは大変革の1年で、サントリーの値上げ、ニッカのラインナップ大幅整理、キリンにも値上げ終売の動きがあり、原酒不足とコスト調整で大手メーカーの動向が消費者側に与えた混乱は少なくありません。
他方でクラフトディスティラリーは判明しているだけで、厚岸、福島、茨城、静岡、岡山と5蒸留所に操業に向けた動きがあるなど、ここ数年の静けさが嘘のようでした。
オークション市場では2年前から火がつきっぱなしのジャパニーズ高騰が継続。一部は下火になりましたが、軽井沢、羽生、山崎のオールドビンテージなど高いものは未だ高く、そうしてオークション市場に流れ込んだマネーが、結果的にロングモーンなどの人気スコッチモルト銘柄の高騰にも繋がっているように感じます。 

2016年、この流れはどうなるのでしょう。
ジャパニーズやスコッチボトラーズが原酒的に苦しい状況は早々変わらないでしょうから、とりあえずは静観で…自分はスコッチのオフィシャル回帰に注目してニューリリースなど探っていきたいなと思っています。MHDのリミテッドは今年同様安定したリリースがあるでしょうし、ラガヴーリンの200周年リリースも楽しみです。
もちろんオールド系もデータベースとしてさらに充実できるよう、まとめていきたいですね。


最後に、イベントにしてもブログのネタにしても、つくづく人に恵まれた1年でした。
数えてないですがレビュー記事の1/3くらいは提供ボトルなんじゃないでしょうか。まだレビューを書き切れてないボトルも多数あり、来年への宿題となってしまいました(汗。
イベントに関しては主催こそ自分ですが、協力してくれるウイスキー仲間がいたからこそ、全て開催出来たのだと思っています。
皆様、今年1年本当にありがとうございました。
良いお年をお迎えください。そして来年もよろしくお願いします。

(年末の飲み会で飲んだ究極の4種バッティング。複雑さ、シェリー感、フルーティーさ、素晴らしい味わいでした。)

南投酒廠 ナントウ OMAR シェリータイプ 46%

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NANTOU Distillery 
OMAR 
Sherry Type
700ml 46%

【ブラインドテイスティング】
蒸留年:1990年代後半から2 000年頃
熟成年数:15年程度
度数:43~46%
樽:リフィルシェリー主体のバッティング
予想蒸留所:ハイランドパーク
評価:★★★★★(5)

香り:乾いた牧草やいぐさを思わせる樽香、ほのかに土っぽさ、シェリー樽由来の甘みがメープルシロップのよう。 荒さの残る香り立ち。

味:口当たりは蜂蜜の甘さから麦芽風味、乾いた牧草、お茶を思わせる渋み、 シェリーのニュアンス、 舌へのピリピリとした刺激が若さを感じさせる。  内陸系のピーティーな余韻。


とてつもなく悩ましかった1本。以前HPさんから頂いたブラインドで、ボトル写真がなく掲載を見送っていたのですが、先日の持ち寄り会で同ボトルの持参があり、こうして掲載の運びとなりました。

第一印象はハイランドのライトピーテッドタイプ。
ピートの傾向が海草ではなく植物質でスモーキーで、メイプル系の甘さがあるとなると、ハウススタイルから考えればハイランドパーク。度数はそれほどでもないようなので、免税向けでいくつかリリースされているうち、ノンエイジタイプのどれかならありえるかなと予想。
ただ、加水であることを加味しても樽感とバランスのとれない違和感のある若さもあり、自分の知らない台湾モルトの可能性があるんじゃないのとも回答していました。そういうシェリー&ピーテッドタイプと言われると納得出来る内容です。

で、正解は案の定、台湾のナントウ蒸留所のモルト、シェリーカスク加水版。
ナントウはカヴァランよりも後に出来た2010年稼働の蒸留所。日本には正規ルートがありませんが、こうしたリリースが現地では展開されています。今年のモルトマニアックスアワード(有志ドリンカーによって組織、表彰されるウイスキーアワードの一つ)ではカヴァランと並んでウィナーを勝ち取っていますね。

ご参考:モルトマニアックスアワード2015

まあこのモルトマニアックスアワード自体、「シェリーが濃ければ評価が高い」という傾向が顕著すぎるため、これをもってどうという判断はし辛いのですが、ある一定の品質が無ければ箸にも棒にもかからないのも事実。新しい選択肢が増えるのは歓迎すべきことです。
カヴァランのように今後さらに広く展開されて行くとなれば、スコッチもジャパニーズもうかうかしてられませんね。


サンプルに持ち寄り会にと、日本でまだ広く飲まれていないボトルを提供頂き本当にありがたい限りです。
今年一年、このブログはウイスキー関係で繋がった仲間の後押しで成立していたように思います。
皆様、ありがとうございました!




【イベント】 特級畑の当たり年ワインを飲む会を開催してみました

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先日仲間内で忘年会を開催したのですが、いつもウイスキーばかりというのも芸がないので、ちょっと良いワインをメインにした会を開催してみました。

最近ウイスキーの値上がりがハンパないので、相対的にワインが手ごろに思えてきてしまったんですよね。ただそうはいってもワインは銘柄も作り手も桁違いに多いし、何より保存状態、熟成等ウイスキー以上に"環境"がモノを言う酒です。なんの知識もなくそこに手を出すのは忍びないし、リスクも高い。
それが今回、ウイスキー仲間がとある酒屋からプライベートストックを譲ってもらえる(しかもワイン初心者でも分かり易いワイン)とのことで、申し分ないところが揃い、ワイン会の開催となりました。

準備したワインは全てグランクリュ、いわゆる特級畑のもの。さらにすべて当たり年あるいは優良年とされるビンテージです。
また、赤の2本にはそれぞれ当て馬として同ワイナリーのハウスワインや、モンペラ等も持ち込まれました。(GSさん、準備ありがとう!)
ワインについてはほとんどと言っていいほど知識が無いので、詳しいことはいつも以上にグーグル先生任せです。気になる方は銘柄でぐぐってもらえればと思います(笑)。


まず1本目。白からいきます。
フォラン・アルベル
コルトン-シャルルマーニュ 2010 グランクリュ
FOLLIN ARBELET Corton-Charemagne Grand Cru



モンラッシュと並ぶブルゴーニュを代表する名門白ワインなのだとか。
自分は赤ワインは結構飲めるので、気が向いたときに2000〜3000円くらいの評判いいモノを調べて飲んでいるのですが、白ワインはどーも苦手で敬遠しがち。
しかしこいつは良いですね。穏やかでありながらレモンパイやを杏のジャム思わせる酸味と濃縮感と、白ワインらしい硬質感。ミネラルは丸みがあり、徐々に樽由来の渋みが口の中に表れてきます。
今回はマリアージュも狙えるかと、事前にワインの味の傾向を調べて料理もいくつか準備してありました。ボイルした野菜のクリームソース和え、スペアリブの煮つけ、ローストビーフ・・・などの中でもやはり定番、クリーム系の料理によく合いました。


2本目は自分も名前を知っていた作り手と銘柄で、今回1番のアタリ。
ジャッキー・トルショー
シャルム-シャンベルタン 2005 グランクリュ
Jacky Truchot Charmes-Chambertin 2005 Grand Cru



ワイン通に名を知られる作り手ジャッキー・トルショー。そのジャッキー・トルショーが2006年に引退する前に作り出した、ファイナルビンテージとなるグランクリュ。
ウイスキーにしろ、ワインにしろ、正直最後の年だから良いとかそういうモノでもないんですが、2005年は当たり年で作り手の評価も高いとくれば期待せざるを得ません。
これは確かに素晴らしいです。ピノノワールらしく繊細なタイプで飲みごろにかかっていると思います。香りが迫ってくるといいますか、ベリーやカシスを思わせる果実香、微かな酸味、微かな土の香りと熟成されたワインの艶、丸み、このアロマはヤバイです。
繊細なタイプだけに、味も香りもグラスの違いやサーブの違いがダイレクトに感じられます。


3本目はDRCロマネコンティ・・・の通路挟んで隣の畑。
フォラン・アルベル
ロマネ-サンヴィヴァン 2009 グランクリュ
FOLLIN ARBELE Romanee-Saint-Vivan 2009 Grand Cru



いやもう、本当に車一台通れるくらいの通路を挟んだ隣の畑なんです。調べて写真を見てびっくりしました。ただワインってほんのそれだけの違いでも、作り手のブドウ作りによって大きな違いが出るらしいですね。
で、正直このワインは最初の飲みごろというか、ウイスキーでいう個性のわかりやすいビンテージを迎えていると感じますが、まだまだ熟成するワインだと思います。
ルビーのような艶のある赤みを帯びた色、フルボディでしっかりした香り立ちは濃縮されたブドウやチェリーを思わせる果実味、後半は微かにハーブ、花のようなアロマ。タンニンと酸味も存在感があり、さらさらとした舌触り。濃厚ですが、その濃厚さの中から様々な要素を感じられるのが評価されるゆえんでしょうか。


ちなみに、ロマネサンヴィヴァンには同じく濃厚タイプで評価の高い、モンペラ・ルージュ2011をあててみました。所謂芸能人格付け、ブラインドテイスティングです。

ブラインドで飲み比べてみると、サンヴィヴァンの複雑さがさらにわかりやすいですね。モンペラのほうが後半に甘味が強く、柔らかいタンニンが心地よい。
自分は先にロマネサンヴィヴァンを少量テイスティングしていたので当たりましたが、モンペラのほうが好みだという回答になりました。仲間内はというと、挑戦した4人中3人が間違えて、さらにモンペラのほうが好みだという結果に。

2万円から10万円近い価格で取引されるワインと、方や3000円前後のワイン。
ウイスキーは価格じゃないなんていう話はよくありますが、それでもある一定値までは残酷なほど価格帯による違いがあるところ、ワインはここまで無差別級の戦いが出来るモノなんですね。
これは面白い、ウイスキーとは違った深み、迷宮があります。
こうして飲むことができたからこそ垣間見れた世界であって、非常に貴重な体験ができました。
ただまあ。。。自分はモンペラで良いかなあ(笑)

イチローズモルト 羽生 15年 46.5% ファイナルビンテージ 5thリリース

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Ichiro's Malt 5th Release
THE FINAL VINTAGE OF HANYU
AGED 15 YEARS
Japanese Single Malt Whisky
Bottled 2015  (195/3710)
700ml 46.5%
暫定評価:★★★★★(5-6)

香り:ややドライで華やかなオーク香。ホットケーキシロップの甘さ、白ぶどう、アロエ、微かにミントや草っぽさ。奥から徐々にチャーオークフレーバー。新築の家具、ヒノキを思わせる香りもある。
少量加水するとオークとハーブの爽やかな香りが主体的に。ジャパニーズ的な香味も感じられる。

味:粘性を感じる口当たり、全体的に平坦で盛り上がる印象がない。酸味と湿ったオーク材、地ウイスキーの焼酎的な癖も感じる。梅干し、お菓子のスナック、甘み控えめなシロップ。香ばしさと酸味が混在し、余韻はビターでほのかにウッディー。少量加水するとまろやかで甘みが少し出て来るが、全体的な香味は変わらない。


「イチローズモルト」シリーズの第5弾。このリリースはラベルに天然記念物であるシラコバトがかかれており、シリーズを重ねる毎に1羽ずつ増えていくのが特徴となっています。
原酒は今は無き東亜酒造の羽生蒸留所、今回はその操業最終年にあたる2000年に蒸留された原酒で構成されており、別シリーズ銘柄であるファイナルビンテージオブ羽生の銘も打たれています。
ファイナルビンテージシリーズだと基本的にカスクストレングスでリリースされることが多かったように思いますが、今回はイチローズモルトシリーズなので加水のバッティングです。ボトリング本数も3710本と多く、使われた樽の種類にもよりますが最低7〜8樽、現実的には10樽以上はバッティングしたんじゃないかと思います。

羽生のリリースは半年振りくらいでしょうか、もう原酒無いだろと思ってたら、まだ残ってるんですね。
リリース情報は11月のウイスキーフェスで発表されていたという話ですが、フェスにいけなかった自分は最近酒屋のビラで知りました。イチローズモルトの複数樽バッティング加水は過去のリリースから一抹の不安を覚える部分もあったものの、羽生蒸留所の樽(新樽やリフィルバーボン)が効いたモルトは好みのものが多いので、どういう仕上がりになるのか楽しみでもありました。
 
まず第一印象は「色々混ざってるなあ」というもの。単一樽ではない香味。
香りは良い部類です。主体となる樽由来の華やかで甘みのあるアロマは、多少ドライな部分はあるものの中々良くまとまっていると思います。チャーオーク的な要素が見え隠れするのも、一部そうした原酒を使っているのでしょう。多種類の樽をバッティングした影響か、ちぐはぐな部分も見られますが、口開け直後ですから今後時間経過でまとまってくるとも考えられます。
また、タバコやシガーの煙と合わさるとちぐはぐさが消えてクリーミーで上質なオーク香、グリーンレーズンやアプリコットのような甘酸っぱい香りに変化します。これは飲む店や場所によって評価が分かれる要因となりそうです。

問題は味です。香りで期待できる要素があっただけに、正直味は首を傾げました。
加水の影響か樽由来か、べったりとして平坦で、後半にかけて風味が広がっていきません。
香りほど多様な個性も感じられないし、焼酎的なクセを感じるのも自分の中ではウーンとなってしまいます。
イチローズモルトの複数樽バッティングはたまにこういう「ただ混ぜました」的なモノが出るので、先に述べた一抹の不安があるんですよね。
経験上、これは加水や時間経過でどうにかなる要素ではないので、悩ましい味わいです。香りは★6ですが、味は★5か・・・。 

そういえばかつてリリースされたカードシリーズのジョーカー(カラー)も、色々混ざりすぎててごちゃごちゃでしたがハイボールにすると旨かったですし、案外ロックやハイボールで飲めば美味しくいただけるのかも。
口開け直後であることも考慮し、暫定として評価に幅は残しますが、自分の中では一長一短、厳しい評価をせざるを得なかったボトルでした。


(追記:同シリーズはホグスヘッドなどの1stカスクで熟成の後、2ndカスクでフィニッシュする流れが採用されてきましたが、第5弾はコニャック樽の原酒を含む複数種類の原酒をバッティングしたものだそうです。色々混じってるという印象の通りでした。)

オールドプルトニー 1997年蒸留 2015年ボトリング モダンモルトウイスキー向け

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OLD PULTENEY 
Modan Malt Whisky Market 
Distilled 1997 
Bottled 2015 
Cask No, 1641 (1st fill Bourbon barrel)
700ml 54.8% 
評価:★★★★★★(6) 

香り:パワフルでドライな香り立ち。ツンとしたセメダインなど溶剤を思わせる鋭いエッジの刺激、乾いた麦芽香、レモンピール、岩塩、ほのかにピートフレーバー。刺激的だが若くてボディの薄い香りではなく、厚みのあるフルボディなアロマ。

味:口当たりは厚みがあって香り同様にパワフル。ややオイリーだが後半はスパイシーな刺激も感じる。ほろ苦い麦芽風味からバニラ、スポンジケーキ、少量のドライパイナップル等のドライフルーツ、徐々に塩気。乾いた木のえぐみ、溶剤、スパイシーでほろ苦い余韻。


三陽物産主催のウイスキーイベント、モダンモルトウイスキーマーケット向けにボトリングされたシングルカスクのカスクストレングスです。日本では珍しいリリースですが、三陽物産がオールドプルトニーの正規輸入元であることもあり、イベント開催に向けてボトリングできたようです。
個人的にプルトニーの個性はハイプルーフでこそ輝くと思っているので、このボトルのリリースにはテンションあがりましたね。以前からドイツ等海外向けとしてはシングルカスクが定期的に販売されており、日本としては"ようやく"といった感じが強いです。
それまでオフィシャルボトルでハイプルーフのプルトニーを飲もうと思ったら、海外から購入するか、現地で車を走らせて蒸留所で限定品のバリンチボトルを購入するかしかなかったのですから。

オールドプルトニーはハイランド最北地域に位置する蒸留所。蒸留周辺にはこれといったウイスキースポットが無く、今でこそウルフバーン蒸留所ができたものの、その他は70km離れたクライヌリッシュか海を渡った先のオークニー。アイラ方面とも離れているため、限られた時間の中で多くの蒸留所を回りたい日本からの旅行の場合、蒸留所が密集しているハイランド、スペイサイドとは異なりコースに組み込みにくいことでも知られています。

飲んでみるとハイプルーフなプルトニーらしいセメダインや溶剤を連想させるようなツンとしたアロマと麦芽風味、エッジ鋭く塩っぽい刺激も強く、あまりオーク由来のフルーティーさは感じないタイプです。
少量加水すると刺激的な部分が整地されてオイリーで滑らかな口当たりから、ほろ苦くドライな余韻へ繋がります。ファーストフィルバーボンとのことですが、セカンドフィルやバーボンホグスヘッドあたりに思えるほどです。
個人的にはそうした蒸留所の個性は評価できるものの、もう少しフルーティーだと好みなんですけどね。三陽物産さんには今回に限らず、こうしたリミテッドエディションの日本への引きを強くしてほしいです。

余談ですが、プルトニーのオフィシャルラインナップ、12年、17年、21年について値上げの話が出ているとのこと。店舗によりけりですが、12年4400円(3500円前後)、17年11000円(8500円前後)、21年15900円(12500円前後)あたりとなるようです。※()はこれまでの価格。
お好きな方は早めの購入をご検討ください、ですね。

このボトルはTWDでYさんからいただきました。いつもありがとうございます!

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