グレンギリー 23年 (1990-2014) エクスクルーシヴモルト
一方そのほかの評価としては、昨年11月、FB経由でオフ会ちっくなイベントを開催した際、催し物のひとつとしてブラインドテイスティングにこのボトルを出題したところ、選択式の回答(「アードベック」「グレンギリー」「タリスカー」「余市」の4択)で、タリスカーに流れた人がかなり多かったです。
値段そこそこ高いので敬遠されたかな。一応リンクだけ貼っておきます。
リカーズハセガワ グレンギリー1990 エクスクルーシヴモルト
ここ1年少々の間に、遠い遠い存在になってしまった蒸留所がいくつかあります。
ちょっと前まで路上ライブやってて身近だったバンドが、ヒットしてTVでしか姿を見なくなったみたいな。
そのうちのひとつが羽生。当時の他のボトルから見れば少々割高で、もちろん旨いボトルもあったし総じて不味くは無いんだけれど、特に買う理由が見つからなかった羽生蒸留所。
最近は中国を筆頭にアジアで大ヒットなようで、リリース→即完売→オークション(笑)なんですが、最近リリースがあった1本を運良く頂くことができました。
ICHIRO'S MALT
JAPANESE SINGLE MALT WHISKY
"HANYU" 22 Years old
Distilled 1991
Bottled 2014
#381 Original quarter cask
700ml 57.1%
評価:★★★★★★★(7)
"木の蜜を思わせる艶とキャラメルのような甘さのあるウッディーなアロマ。ドライでリッチ、くるみのようなナッティーな香りもある。
リッチでパワフルな口当たり、樽由来の木香が主体的な味わいで、香り同様にキャラメルを思わせる甘さと粘性、焦げたオーク、ドライアプリコット、お香のような品の良い香りが鼻に抜ける。
フィニッシュにかけてドライで舌の上に渋み、スパイシーでトーンの高いハイプルーフらしい甘さが長く残る。
少量加水すると香りが開き、味のまろやかさが際立ち熟したイチゴのような甘みも感じられる。是非加水を試してほしい1本。"
つい先日、確か4月上旬頃に高島屋で限定販売された1本です。
そこそこ良いお値段しましたが、当ブログでは変動要素の大きい価格はテイスティングでは考慮しないこととしていますので原則無視。
長熟バーボンのようであり、余市の長熟原酒にも共通する強い樽香が、なんとも「らしい」味わいです。この樽香主体の味わいは好みが分かれるところで、樽材しゃぶり系が苦手な方は閉口かもしれません。
樽はオリジナルクオーターカスクの表記で、味から推察するに新樽の印象を受けます。
ストレートで飲む分には、まぁ普通の・・・って感じですが、少量加水で良い変化をしてくれました。ストレートで飲む分には★6ですが、加水で加点1。
へたれるわけでもなく、良い具合に香りが開いて複雑さが感じられるのもポイントです。
ちなみに羽生蒸留所のこのタイプのウイスキーは、葉巻にめちゃくちゃ合います。
シガー好きの方々にオススメしたい1本でもありますね。