キルホーマン 6年 2009-2015 for サロン・ド・シマジ向け 59.9%
SINGLE CASK RELEASE
For Salon de SHIMAJI
Aged 6 years
Distilled 2009
Bottled 2015
Cask type Oloroso Sherry Butt #407
700ml 59.9%
グラス:木村硝子テイスティンググラス
時期:開封後2年程度
場所:自宅
評価:★★★★★(5ー6)
香り:微かにサルファリーなニュアンスがあるが、それ以上にヨード香と磯っぽい香り、燻した麦芽や焦げた木材、ピートスモークのアクセントが強い刺激と共に薫る。
味:パワフルでピーティー。オイリーな質感のある麦芽風味から、後半にかけて口内を刺激するアルコールの高さ、ひりつくような飲み口。
余韻は強いピートフレーバーに、微かにチョコレートの甘さ、塩気を伴って長く続く。
余韻は強いピートフレーバーに、微かにチョコレートの甘さ、塩気を伴って長く続く。
粗さの残る口当たりだが、カリラとラガヴーリンを足して2で割ったような、王道系アイラモルト。
開封直後はシェリー感は淡いのにサルファリーなニュアンスが目立つ、なんとも評価に困るモルトだったが、時間経過で硫黄要素が抜けて、麦とピートにヨード、樽由来のコクのある甘味、ヤングアイラとしてなかなか楽しめる1本に変化してきた。
開封直後はシェリー感は淡いのにサルファリーなニュアンスが目立つ、なんとも評価に困るモルトだったが、時間経過で硫黄要素が抜けて、麦とピートにヨード、樽由来のコクのある甘味、ヤングアイラとしてなかなか楽しめる1本に変化してきた。
加水すると香りで硫黄要素が目立つが、味にはシェリー樽由来の甘味もあり、バランスは悪くない。なにより、葉巻との相性は光るものがあり、選定者の意図が伝わってくる。

テレワークで家から出ていないこともあり、曜日感覚、日付感覚が欠如し、月末だったという認識がなく・・・思いっきり「リカル」の締め切りを失念していました(汗)。
自分は原稿を長々書いてしまうので、字数制限の関係上紙媒体向けとWEB向けでそれぞれ1本ずつ書くことから、平日夜の時間はリカルに集中。そして週末は子供に集中。というわけでブログがご無沙汰になりました。
今日のレビューは、来月6月にリリースされる、自分関連のボトルとかけ、キルホーマンのストックから。
4年前、信濃屋さんからリリースされた、サロンドシマジ&PEN向けのキルホーマン・シングルカスクリリース。この時期はポンド/円の相場が1ポンド190円と日本側に厳しく、中身も若い熟成年数故にシェリー感が淡く、バチバチと粗さの残る口当たりにサルファリーなニュアンスが目立ってしまう。。。
4年前、信濃屋さんからリリースされた、サロンドシマジ&PEN向けのキルホーマン・シングルカスクリリース。この時期はポンド/円の相場が1ポンド190円と日本側に厳しく、中身も若い熟成年数故にシェリー感が淡く、バチバチと粗さの残る口当たりにサルファリーなニュアンスが目立ってしまう。。。
1本購入していたのですが、香味的にも価格的にもちょっと扱い辛いリリースという印象でした。
シェリー感は淡いのに硫黄が目立ったのは、硫黄感とシェリー酒由来の要素が樽材の表層にあるのに対し、その内側にある樽材由来のエキスでは、熟成の影響が時間差になるためと考えられます。表層部分から先に溶け込んでいくので、熟成の若いウイスキーは樽感がそこまで強くないのに、硫黄要素が目立つ結果になったのではと。
ただ、開封直後から葉巻との相性は良く、選び手の好みが反映されているボトルでもありました。完全禁煙な家飲みでは使い辛いけどBARでなら…と、今は無き池袋の某BARで葉巻を持ち込んで楽しんでいたのを覚えています。
また、硫黄系の要素は開封後の時間経過で抜けていく部分があり、若さ由来の粗さ、刺激も多少角が取れていきます。今回久々に飲んでみて、この硫黄要素が抜けつつあり、ベースにあるアイラモルトとしてピート、ヨード、塩気、それらを含む麦芽風味という、まるでラガヴーリンとカリラを足して2で割ったような好ましい変化が見られました。
度数の強さもあってがばがば飲むボトルではないので、今後じっくりと成長を見ていくことが出来そうです。

さて、続いては個人的には今日の本題というか、冒頭触れた自分絡みのリリースであるキルホーマンです。
先日の記事でも紹介させてもらったチームグレンマッスルからのプライベートリリースが、無事に日本に到着したとのことで、銘柄もオープンにしたいと思います。(もともと隠すレベルのものでもありませんがw)
ただ、開封直後から葉巻との相性は良く、選び手の好みが反映されているボトルでもありました。完全禁煙な家飲みでは使い辛いけどBARでなら…と、今は無き池袋の某BARで葉巻を持ち込んで楽しんでいたのを覚えています。
また、硫黄系の要素は開封後の時間経過で抜けていく部分があり、若さ由来の粗さ、刺激も多少角が取れていきます。今回久々に飲んでみて、この硫黄要素が抜けつつあり、ベースにあるアイラモルトとしてピート、ヨード、塩気、それらを含む麦芽風味という、まるでラガヴーリンとカリラを足して2で割ったような好ましい変化が見られました。
度数の強さもあってがばがば飲むボトルではないので、今後じっくりと成長を見ていくことが出来そうです。

さて、続いては個人的には今日の本題というか、冒頭触れた自分絡みのリリースであるキルホーマンです。
先日の記事でも紹介させてもらったチームグレンマッスルからのプライベートリリースが、無事に日本に到着したとのことで、銘柄もオープンにしたいと思います。(もともと隠すレベルのものでもありませんがw)
今回はキルホーマン蒸留所から希少な1樽、100%アイラのバーボン樽熟成をボトリングすることが出来ました。

KILCHOMAN
100% ISLAY MALT
SINGLE CASK RELEASE
For TEAM GLEN MUSCLE
Aged 8 years
Distilled 2012
Bottled 2020
Phenol 20 PPM
Cask type Fresh Bourbon Barrel #29
700ml 55.1%
企画が動いたのは昨年末。

KILCHOMAN
100% ISLAY MALT
SINGLE CASK RELEASE
For TEAM GLEN MUSCLE
Aged 8 years
Distilled 2012
Bottled 2020
Phenol 20 PPM
Cask type Fresh Bourbon Barrel #29
700ml 55.1%
企画が動いたのは昨年末。
近年のキルホーマン100%アイラのリリース7th~9thに大きな可能性を感じ、その構成原酒と同じスペックである、バーボン樽のシングルカスクで7~10年熟成のものを日本市場にリリース出来ないかと、Whisky-eさんを通じてキルホーマン蒸留所に働きかけていただいたところ。我々の熱い想いに共感頂けたのか、複数のカスクサンプル(すべてバーボン樽で100%アイラモルト仕様)が届き、その中から選んだのが今回の1樽となります。
キルホーマンの100%アイラは、通常のリリースに比べて生産量が少なく、まとまった熟成年数のものがなかなか市場に出回らないそうです。
サンプル段階では、バーボン樽&100%アイラキルホーマンという組み合わせから想定される、らしいフルーティーさと厚みのある麦芽風味、さらにカスクナンバー29(肉)というマッスル的めぐり合わせ。何より求めていたスペックのオフィシャルボトルに個人名まで入るという、普通は考えられないことまで実現させてもらいました。
いやーもう感無量ですね。
コロナウイルスの影響で混乱があったのか、ちょっとイレギュラーもありましたが、何とか日本に届いてくれました。
今回のリリースはチームグレンマッスル向けのプライベートボトルになりますが、メンバーの立ち位置はこれまで同様、本リリースへの協力で一般的に言うところの監修となります。
キルホーマンの100%アイラは、通常のリリースに比べて生産量が少なく、まとまった熟成年数のものがなかなか市場に出回らないそうです。
サンプル段階では、バーボン樽&100%アイラキルホーマンという組み合わせから想定される、らしいフルーティーさと厚みのある麦芽風味、さらにカスクナンバー29(肉)というマッスル的めぐり合わせ。何より求めていたスペックのオフィシャルボトルに個人名まで入るという、普通は考えられないことまで実現させてもらいました。
いやーもう感無量ですね。
コロナウイルスの影響で混乱があったのか、ちょっとイレギュラーもありましたが、何とか日本に届いてくれました。
今回のリリースはチームグレンマッスル向けのプライベートボトルになりますが、メンバーの立ち位置はこれまで同様、本リリースへの協力で一般的に言うところの監修となります。
勿論、リリースを通じて我々が監修料や売り上げ等の利益を得ることはありません。
リリースにあたってはメンバー並びに関係者の購入分を差し引いた後、Whisky-eさんから酒販店を経由して一般販売となる予定です。(一般販売は6月22日から、税込み12000円前後予定)
ボトルは6月2週目あたりでメンバーの手元に届く予定なので、まず先行でレビューさせてもらいます。購入を検討されている方は参考にして頂けたら幸いです。
リリースにあたってはメンバー並びに関係者の購入分を差し引いた後、Whisky-eさんから酒販店を経由して一般販売となる予定です。(一般販売は6月22日から、税込み12000円前後予定)
ボトルは6月2週目あたりでメンバーの手元に届く予定なので、まず先行でレビューさせてもらいます。購入を検討されている方は参考にして頂けたら幸いです。
コメント
コメント一覧 (8)
自分はマキヤーベイからウイスキーを知り、くりりんさんのブログではまった身なので此度のリリースとても楽しみにしています!
ありがとうございます。
マキヤーベイからとは、個性の強いところから始められてますね。
またブログも参考にしていただいているとのことで、ブロガー冥利に尽きるお言葉です。
今回のリリースはサンプル段階では、キルホーマンの個性がありながら、良い部分、求めている味わいをしっかり感じる出来でしたので、自分としても非常に楽しみな1本です。是非よろしくお願いします!
先日リリースされたシングルカスクのバーボンキルホーマンや今年のフェスのも完成度高かったので、こちらもさることながら記事内でもおっしゃってる様に今後が楽しみです。
自分は4~5年前から勉強してウイスキーを楽しむようになりましたが、初めて1万円前後出して買ったのが「キルホーマン ロッホゴルム」でした。
最近はバーボン樽やホグスヘッドのフルーティーなものが好みなのでぜひ購入したいですが、先日の「グレンマッスル 3rd」は購入できず、今回は変えるかドキドキしてます(笑)
キルホーマンはバーテンさんから薦められて飲みました。
当時はラフロイグ、アードベッグ、タリスカーばかりでしたが、新しい蒸留所のウイスキーを教えていただいた思い出のウイスキーです。
現在はそれが高じて新規蒸留所のキングスバーンズとウルフバーンを購入しております。
今回はウルフバーンのジャパン エクスクルーシブの発売が迫っているのでグレンマッスルさんのキルホーマンとの兼ね合いで悩んでいますが。
両方買うと結構なお値段に・・・・
今年のフェスのキルホーマンはまだ飲めていないので、どこかで飲みたいですね。
状況が状況で全然外飲みできないのがつらいところですが(汗)。
時期がかぶってしまったのは想定外ですが、合わせて楽しんで貰えたら幸いです。
ありがとうございます!
最近は毎日更新とならず申し訳ありません(汗)。
バーボン、ホグスヘッドのアメリカンオークフレーバーのあるフルーティーなタイプは安定していて良いですよね。サンプルの時点では該当するフルーティーさが出ていましたが、サンプルと全量払い出しの後の味は微妙に異なることが多いので、どうしあがってくるかドキドキです。
よろしくお願いします!
BARの紹介で新しい蒸留所に触れていく。どうしても帰巣本能から新規リリースを敬遠しがちになるところ、冒険する楽しさ、それがハマったときの感動、面白さは代えがたいですね。
キルホーマンはウルフバーンやキングスバーンに比べてキャラが確立した感がありますが、この2蒸留所が今後どのようなリリースをしていくのか、興味があります。
例えばウルフバーンは初期の頃、3年や5年で仕上がる原酒をつくりつつ、10年以上に向けた原酒も仕込むということを述べており、今後のハウススタイルが変化していくのではと考えています。
キルホーマッスルはしっかりピーティーですから、どちらが今の気分かで決められるのは・・・いかがでしょう(笑)
財布との相談、難しいですよね。私はまとまった本数買ったので、今月は赤字ですw