バランタイン 21年 ヨーロピアンオークエディション 40%
AGED 21 YEARS
SIGNATURE OAK EDITION
European Oak
700ml 40%
グラス:サントリーテイスティング
時期:開封後1ヵ月程度
場所:日比谷BAR
評価:★★★★★★(5ー6)
香り:シーズニングシェリー系統の黒蜜やドライプルーン、湿ったウッディネス。時間経過で乾いた草や穀物など、奥に潜んでいた要素も感じられる。
味:スウィートで徐々にドライさを帯びる口当たり。ほのかな古酒感があり、黒砂糖、ドライプルーンやチョコウェハース、干し草のようなウッディさが後半にかけて感じられる。中間はやや単調気味だが余韻にかけてしっかりとスパイシーで程よいタンニンを伴う。
黒蜜系で圧殺にならない程よい濃さ、バランスのいいシェリー感が備わっている。ただし時間経過でシェリー感が抜けて乾いた草やグレーン感が顔を出す。また、少しオレンジ系のニュアンスも。序盤は★6台なのだが。。。
少量加水で刺激が和らぎバランスは多少整うが、これならストレートでも変わらない。
アメリカンホワイトオーク樽、ヨーロピアンオーク樽のものがそれぞれリリースされており、今回はヨーロピアンオークエディションをレビューします。
先日レビューしたアメリカンオークエディション(バーボン樽)は、オーキーなフレーバーが構成原酒に馴染みやすく、熟成期間もちょうどいい時期に当たる原酒が使えます。実際、らしいフルーティーさが備わっていて、美味しくバランスの良いブレンデッドでした。
一方で、このヨーロピアンオーク(メーカー情報ではシェリー樽)は、どこまで樽を効かせるか、加減が難しかったのではないかと推察します。
というのも20年程度の熟成なら、酒質部分のキャラクターが残りやすいバーボン樽に比べ、シェリー樽は文字通り酒質由来の香味を圧殺する恐れがあります。
真っ黒なバランタインも飲んでみたくはありますが、それはもはやバランタインなのかという疑問。逆に薄すぎると他の原酒の個性に負けてしまい、コンセプトに反するブレンドになってしまうのです。
その視点で今回のブレンドを見てみると、シェリー感は適度。通常のバランタイン21年に比べて黒糖系の甘味やダークフルーツの香味の備わったリッチな構成でありつつ、ハイランドモルトを軸にしたブレンデッドであることも感じられる。バランスの良い味わいに仕上がっています。
ただ惜しむらくは、樽由来の香味と酒質の軽くなったところが加水とチルフィルで整地され、単調さというか中途半端な印象も持ってしまうこと・・・ですね。
決して不味くはないのですが、この組み合わせの限界も見たように思います。
以下、ウイスキーとほとんど関係ないスマホ雑談。
昨日HUAWEI社のスマートフォン最新モデル、P30シリーズが発表されました。
このシリーズはカメラ性能を最大の売りにしており、現在発売されているP20ですら下手なコンデジを凌駕して、全スマホ中最高レベルのカメラ性能と言われていたのですが。。。
新たに発表されたP30は、コンデジを凌駕っていうか、もはや駆逐しに来ましたね。そのまま一眼レフの領域まで踏み込んでいく勢い。
なんすか、ISO409600って(笑)。お馴染みのライカレンズのカメラは、メインが光学手ぶれ補正付きでf/1.6。ボトル撮影で活躍する望遠は光学5倍デジタル50倍ズームのf/2.4。イメージセンサのサイズは前作同様に1/1.7ですが、光を取り込む独自の工夫がマシマシ。
これってつまり、ハイエンドコンデジに最新のAI補正機能やらがついてポケットにすっぽり入るようなもんですよ。
手持ちで月が撮れるとか、その気になれば天の川まで撮れるとか、暗所に強いってレベルじゃない。ファーウェイまじハンパないって。
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1903/27/news056.html
なぜこのニュースに食いついてるかというと、自分が現行機種であるP20ユーザーであるため。
使っていたコンデジが古かったので、買い換えるか兼用狙いでスマホをカメラ重視にするか検討し、2月からP20(無印)に機種変したところ。使ってびっくり、暗いBARでもそれなりに奥行きや質感が出て、手軽に綺麗な写真が撮れてしまう。今やブログの写真は全部スマホ撮影です。
オーセンティックなお店でカメラ撮影って、許可してもらってても少々憚られるものですから、さっと出してフラッシュ無しですぐ撮れて、それでいて綺麗って、SNSやブログユーザー的には凄い付加価値だと思うんですよね。
なお、HUAWEIのスマートフォンには”余計なものが見つかった”なんて報道があって、警戒している方もいると思いますが、以下のレポートにあるように、そんなものは存在しないと思います。
クラウド上のデータは、確かに中国というお国柄、国の要請で参照される可能性はありますが、それはアメリカとて同じこと。一般人が個人用途で使う分には、何ら問題はないわけです。
製品分解で探るアジアの新トレンド(34):“余計なもの”って何? 「Mate 20 Pro」の疑惑を晴らす。
明るいところで綺麗に撮れるスマホカメラはいっぱいあります。ただ条件が厳しい暗所に強いカメラを搭載したスマホとなると、他社製品ではiPhoneXsが筆頭ですが、iPhoneは価格が高いのと、P20で同格だったところにP30の発表で一歩先にいかれた感じが。。。
日本での実売想定価格はP30無印で7~8万くらい、Proで10万~。1年くらい経って値下がりしてきたら、今のP20から機種変しようかな。
あぁ、お金ためいなと(笑)。
コメント
コメント一覧 (1)
グラスの透明感とかハンパないですねΣ(゜Д゜)
次はHUAWEIにしようかな…。