ワイルドターキー 12年 50.5% 1990年代流通
- カテゴリ:
- ★7
- アメリカンウイスキー(バーボンなど)
WILD TURKEY
12 Years old
1980-1990's
750ml 50.5%
グラス:テイスティンググラス
場所:BAR Perch 萌木の村
時期:開封直後
評価:★★★★★★★(7)
香り:濃厚なウッディネス、パンチのあるスパイシーさからスワリングで芳醇な甘みと艶やかさ。色の濃い蜂蜜、キャラメリゼ、ドライベリーとチェリー、微かにハーブ。熟成した葉巻のようなニュアンスも。
しっかりと濃厚、マイルドな口当たりに熟成と経年を感じる一方、余韻はスパイシーで苦味、タンニンが強いが、時間経過で赤い果実の甘酸っぱさやシロップのような艶のある甘みも開いてくる。少量加水で香りの開きも良い。オールドターキーのお手本のよう。
通称フライングターキーと呼ばれる時代のワイルドターキー。並行品でしょうか、背面ラベルはスコッチウイスキーではあまり馴染みのない貿易業者名で、"着色料カラメル"の表記に時代を感じます。
飛翔の二つ名の由来は説明するまでもなく、ラベルの七面鳥が空を飛んでいるため。"フライングターキー"は80年代のリリース開始から、90年代初頭にラベルチェンジして計2種類のラベルでリリースされていますが、今回の90年代初頭ボトルは一面ピカピカの配色から、ゴールドラベルと呼ばれることもあります。
(コメントでご指摘いただくまで勘違いしていたのですが、12年はターキーが着色されているラベルと平行してリリースされ、厳密にはゴールドの方が後出しのようです。調べてみると確かにそれを裏付ける情報が多くありました。)
個人の趣向もありますが、この時代のそれは正直あまり趣味が良いとはいえないデザインです。なんせ外箱も含めて全てゴールド一辺倒なのですから・・・。海外のレビューサイトでは"Cheesy"と表現されているのも納得してしまいます。
個人の趣向もありますが、この時代のそれは正直あまり趣味が良いとはいえないデザインです。なんせ外箱も含めて全てゴールド一辺倒なのですから・・・。海外のレビューサイトでは"Cheesy"と表現されているのも納得してしまいます。
ただ、その中身は決してCheesy(悪趣味、安っぽい)なんてことはなく、オールドバーボンのお手本とも言うべき濃厚でパンチの効いた味わい。余韻に残る焦げたような樽のニュアンスが逆にらしさとして感じられ、その芳醇さに思わずフルボディなシガーを銜えたくなります。
ワイルドターキー12年は日本向けボトルというわけではないようですが、現地ではあまりヒットしなかったのか、アメリカ向けボトル(0番バーコード)でありながら、海外サイトにあまり情報がありません。現在もその流れを汲む13年が日本市場向けという位置付けですし、当時大きな市場を持つ自国以外にモノが流れたのではないかと推測しています。
その物量もあって一時期は比較的安価・・・(といっても1万円強ですが)で購入出来たこともあり、BAR飲みでお世話になることも多かった銘柄ですが、近年はオールドターキーのハイプルーフが全般的に高騰気味で、悪趣味な七面鳥も随分と天高く舞い上がってしまいました。
ワイルドターキー12年は日本向けボトルというわけではないようですが、現地ではあまりヒットしなかったのか、アメリカ向けボトル(0番バーコード)でありながら、海外サイトにあまり情報がありません。現在もその流れを汲む13年が日本市場向けという位置付けですし、当時大きな市場を持つ自国以外にモノが流れたのではないかと推測しています。
その物量もあって一時期は比較的安価・・・(といっても1万円強ですが)で購入出来たこともあり、BAR飲みでお世話になることも多かった銘柄ですが、近年はオールドターキーのハイプルーフが全般的に高騰気味で、悪趣味な七面鳥も随分と天高く舞い上がってしまいました。
この日、Bar Perchのカウンターでオススメバーボンとして船木村長からオススメ頂いたわけですが。酒屋巡りで在庫を見つけあるだけ買い付けたいう話、このバーボンが安定して在庫にあるのは今となっては羨ましい限りです。


コメント
コメント一覧 (7)
12年は過去の資料を見ると日本向けと書かれているものもありますが、限定的ながらアメリカ国内流通もあったようなので今一判然としません。ただ、ゴールドラベルを良く見かけるのは単にこれが輸出用ラベルで流通期間が長く、加えて主要な輸出先が日本だったので洋酒の輸入自由化で大量に流れ込んだからでしょう。冨士貿易はこの頃のバーボンだと良く見る並行業者です。
指摘のラベルの件、たしかにいつぞやのクリスマス前にいきなり金色になったと記憶しています。それ以前は箱だけ金色だった記憶。当初は限定ラベル言ってましたねずいぶん長いこと見かけましたがw
いつも情報ありがとうございます!
大変参考になりました、早速記事も修正させていただいております。
ゴールドの方が古いという記憶だったのですが、確かに特級表記のものは見たことがなく。。。これで自分の中で時系列がすっきりしました。
12年は日本向けのものもあったのでしょうが、背面にアメリカバーコードが書かれているボトルがあるあたり、必ずしも日本向けオンリーというわけでもないと考えてます。
今後も気がついた点がありましたら是非色々教えてください!
バブルですよね、このボトルw
当時飲まれてた皆様の情報は大変参考になります。
こういうしっかりターキーはロックもいけるという印象です。
売れ残ったのかモノが多かったんでしょうか。。。
少し気になったので質問です。
バーボンは着色料の添加が禁止されているはずなのに、
裏ラベルに着色料の表記があるのは何かの間違いなのでしょうか?
もし何かご存知でしたら、ご教示くだされば幸いです。
コメントありがとうございます。
これはいくつか可能性があるのですが、一番可能性として高いのは、日本側の誤解です。
1970年代、ないし80年代、日本におけるウイスキーの情報量は今よりもはるかに低く、参考文献も少ない状態でした。そんな中で、さらに情報が少ないバーボンです。スコッチと混同していた可能性は否定出来ません。例えばスコッチですと、同じ1990年代流通のアベラワー10年など、裏ラベルに着色料の表記があります。
人によっては、昔はバーボンもカラメルを添加していたなんていう話をしていますが、厳格に定められたバーボンウイスキーに限っては難しく、新樽由来のチャーオーク香を誤解したのではないかと予想しています。
予測的な解答で申し訳ございませんが、参考になりましたら幸いです。
大変興味深い内容で参考になります。
やはり富士貿易側の誤解という可能性が高そうですね。
細かい指摘に丁寧なお返事をいただき感謝です。