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CRAGGANMORE
Distillers Edition 
Distilled 2005
Bottled 2017
Port Wine Cask Finish
700ml 40%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:BAR飲み@Y's Land IAN
時期:開封後数日以内
暫定評価:★★★★★(5)

香り:ドライでウッディな香り立ち。やや草っぽさが強く、ハーブ、お茶のえぐみ、徐々に乾いた麦芽香。奥には灰のような微かなピート香も感じられる。

味:口当たりから草っぽさ、葉物のサラダを食べたような香味から、モルティーなほろ苦さ、カステラ、ケーキシロップを思わせる甘み。余韻はややべたつくがほのかなスモーキーさを伴い穏やかに長く続く。

薬草、あるいは香草的なニュアンスを含む香味で、一口目は特にそれが強く、草を食べてるように感じた1本。今年のディスティラーズエディション中最も特異な味わい。
他方何口か飲んでいると上記ニュアンスが気にならなくなり、モルティーさが主体に。


ここ数年のディスティラーズエディションで、最もポジティブな特徴がなかったと言えるのがクラガンモア。
オーク系のニュアンスと共に案外良いねと思ったのは2015リリースですが、今年はあまりいい意味ではない方向に特徴的。ネガティヴ一辺倒なのは気が引けますが、これがポートワイン樽の難しさなのかなと感じる要素です。

クラガンモアは麦感と蜂蜜のような甘み、そして内陸系のスモーキーなアクセントがある、質の良い酒質を持った蒸留所です。オフィシャル12年も比較的出来が良く、今回のボトルは時間経過でその酒質由来の香味が後付けの樽感をカバーしてくるあたり、持ってるものは間違いない。
やはりクラガンモアは余計なことしないで、そのまま蒸留所の個性を伸ばした方が良いと改めて感じたところです。長熟のボトラーズリリースとか、数は少ないながら美味しいものが結構ありますし。

蒸留所の個性をそのまま伸ばすと言えば、クラガンモアはスペシャルリリースも何度かリリースされており、2014年には25年がラインナップされていました。ブログに掲載していませんが、以前IANやイベントで飲んだ際は麦由来の甘みと香ばしさ、ドライフルーツの酸味がある美味しいモルトだったと記憶しています。
なんて書いていたら、久しぶりに美味しいクラガンモアが飲みたくなりました。今度飲みに行ってきます(笑)。