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CHIVAS REGAL
Aged 25 years
Original Legend
2016-2017's
700ml 40%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅@サンプル出題 ドーノックHさん
時期:不明
評価:★★★★★★(6)

【ブラインドテイスティング】
地域:スペイサイド
蒸留所:グレングラント
年数:30年程度
樽:リフィルシェリーホグスヘッド(アメリカンオーク系主体)
度数:45%前後 (加水)

香り:ドライでエステリー、華やかなオーク香。ドライアプリコット、蜂蜜、奥には微かに青みがかったニュアンスも。

味:スムーズで丸みのある口当たり。オークフレーバー主体でバニラやナッツ、アプリコット、カステラ、奥から少し粉っぽい麦芽風味。
余韻はオーキーで華やか、ピリッとした刺激とウッディさを伴うが、あまり長く続かずドライであっさりとしている。

恐らく長期熟成のスペイサイドモルト。
ウッディで角の取れた酒質、熟成感を感じる味わいだが、加水と熟成経年等により個性はだいぶ穏やかで去勢されている印象。突き抜けないが、スムーズで引っかかりなく、ずっと飲んでられるようなバランスの良い上質なウイスキー。


またやってしまった。4年前のブラインドでグレーンを感じ取れなかったこの銘柄、同様のミスを今回もしてしまう。届いた直後のノージングで、長熟のスペイサイドモルトと決め打ちしたところから、一気に引きずられました。
うーん、学んでないなあ。。。
ただ、確か前回はハイランドパークとかトンデモ回答をした記憶があるので、そこからすれば成長が見られた回答だと思いたいですね。どの道凡退しちゃってますが(汗)。

さて、気を取り直してシーバスリーガル25年です。
最近自分のSNS繋がりの中で「美味いじゃん!」と、見直されている銘柄。シーバスリーガルはスタンダードグレードがストレートで飲むにはちょっとアレなんですが、流石に25年は香味から感じる原酒の本気度が違います。

ストラスアイラを中核とするモルティーさと原酒の熟成感。近年のスタンダードクラスやカスクストレングスのボトラーズリリースでは中々見られない、上品なオークフレーバー。
口当たりで少しピリッとした刺激はあるものの、自然と度数が落ちたというタイプではなく、相応の熟成年数のモルトが加水で調整されているのではないかという構成。主に使われている樽も、ギスギスしたウッディさがでやすいバーボン系の樽ではなく、年数の長いリフィルシェリー系の樽と推測。余韻はあまり強くないですが、逆に負担なく飲み続けられるバランス感だと言えます。この上質さは本当に尊い。。。
テイスティングでは、加水と合わせれば余韻にかけてこれくらい穏やかな仕上がりにもなるかなと、強引に納得していましたが、グレーンを見落としていたのは失着でした。

加えて、悩みに悩んだのが単一か複数か。途中「混ざってるんじゃないか?」と感じる要素もあったのですが、同一傾向の原酒と樽使いから、加水影響と思しき香味同士の馴染みが強く、この点は最後まで判断できませんでした。
開き直るわけではないですが、それだけ上手くブレンドされた一体感のあるウイスキーなんだと感じています。
なんとなくブレンデッドは後回しにされがちですが、シングルモルトを深く飲んでいる人ほど、このクラスのブレンドを改めて飲んで見て欲しいですね。


今回はウイスキーショップ ドーノックのHさんからのブラインド出題。
グループでのテイスティング勉強会用にサンプルを発注したり、個人的にサンプル交換をしたりと、お世話になっていましたが、昨年末からの体調不良と多忙が重なりショップも利用できていませんでした。


50ml WHISKY SHOP Dornoch

改めて紹介すると、ドーノックさんは50mlのミニボトルでウイスキーを販売する酒販店です。
昨年はスコットランドに買い付けに行かれたり、積極的にオールドボトルも仕入れられたとのことで、ラインナップも充実してきています。
一部高額なものもありますが、個人的にはオールドボトルの味見が手頃な価格からできるのが嬉しい。フルボトル買うか否か、中々この手のボトルが揃うお店も少ないですし。

また、近々父親の誕生日なので、体が不自由で中々夜の街にいけない父にウイスキーセットを贈ろうと考えています。自分で小瓶に詰めるのはなんか違うし、かと言ってフルボトルで何本も送るのも大げさで・・・。そういう時にこのショップのスタイルはありがたいですね。