イチローズモルト 秩父 7年 2010-2018 ウイスキー祭2018 59.6%
CHICHIBU
WHISKY FES
Aged 7 Years
Distilled 2010
Bottled 2017
Cask type Cream Sherry Hogshead #2633
700ml 59.6%
グラス:グレンケアン
場所:BAR飲み@エクリプスファースト
時期:開封後1ヶ月程度
暫定評価:★★★★★(5)
香り:ドライでパワフル、強い刺激を感じる香り立ち。合わせて黒蜜、信玄餅、ダークフルーツを思わせる色の濃い甘さを感じるが、終始アタックが強い。
味:香り同様、一瞬の甘みの後にスパイシーでウッディ、強いアタックのシェリー感。黒砂糖、レーズンチョコレート、ほのかにカカオ。
後半にかけてハイトーンなウッディネス。ヒリヒリとした唇や口内の刺激、タンニン、えぐみは少なくクリアなシェリーの甘みと共に長く続く。
熟成環境と樽のサイズゆえか、樽感は程よく出ているが、角が取れた味わいとは言い難い。少量加水しても強い刺激はあまり変わらないが、甘みよりもウッディさ、渋みの方が残る。インパクトの強いハイテンションな酒。
今更説明は不要ですが、今年2月の秩父ウイスキー祭で記念ボトルとして販売された1本。
おそらくPXとオロロソをブレンドした、一般的な甘口クリームシェリーでシーズニングされた樽で熟成された秩父モルト。使われたシェリー酒由来か、甘く濃厚な香味であるものの、合わせてかなりスパイシーでパワフル、刺激も強く仕上がっています。
この樽感から考えるに、使われたホグスヘッド樽は、500リットルのシェリーカスクを組み替えて、鏡板も替えて作る350リットルサイズのシェリーホグスヘッドではなく。近年増えている250リットルで組み上げた新樽をシーズニングし、そのままウイスキーに使われるタイプのシーズニングカスクではないかと考えます。
一度バラした組み替えのホグスヘッドより樽材同士の組み合わせが良く、度数やアルコール感が下がりにくかったのでは?と感じられた訳です。
最近スコッチモルトでも、ボトラーズリリースで今回のような短熟濃厚シェリー系が増えています。自分はこうしたタイプのお酒はあまり好まないのですが、インパクトの強さ故、明確な味を評価する声もあると思います。
ちなみに、昨年同ウイスキー祭でリリースされた限定ボトル、秩父ウイスキー祭2017は、WWA2017でベストシングルカスクを受賞。秩父蒸留所の快挙へと繋がった訳ですが、そのボトルと今回のリリースは、フィノシェリーとクリームシェリーの樽の違いだけでなく、酒質も違う傾向に仕上がっているとまで感じられるのが、シングルカスクウイスキーの面白さです。
大手メーカーが加水&バッティングで安定したリリースを強みとするなら、クラフトはリリースの小回りを利かせることができるのが強みと言えます。
このように様々な樽を使い、個性の違いをより強く打ちだせるリリースを、今後も楽しみにしています。


コメント
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先日くりりんさんのブログを見て、早速山崎を訪れ白州18年21年を試飲しました。どちらもアイラとは違った心地よいピートですね。ボディの強さなどトータルでは18年が好みでしたが、21年の飲み終えた後に舌に残る独特な渋みは別格でした。締めにボウモア18年ニューラベルを頂き、幸せな気持ちで帰宅しました笑
白州からボウモア、自分が最近評価したボトルのリレーですね(笑)。
白州18年のバランスはもっと評価されるべきボトルではないかと思っています。どちらかというと日本らしいというよりスコットランドらしい構成ではありますが、この完成度の高いウイスキーを作れるのは、スコットランド以外に日本しかないなと。
しかし蒸留所で試飲が出来るのは良いですね、羨ましいです!