カテゴリ:
GLENBURGIE
OLD MALT CASK
SPEYSIDE REGION
Aged 21 years
Distilled 1996
Bottled 2017
Cask type Refill Hogshead #12358
700ml 50%

グラス:不明
時期:開封後1カ月程度
場所:個人宅持ち寄り会
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:草っぽさを伴う青みがかった香り立ち。ドライで渋みを連想させるウッディネス。奥からビスケット、オーキーな華やかさ、ドライパイナップル、ほのかに古酒感が混じる。

味:口当たりは香り同様やや青さを伴う麦芽風味。軽やかな甘みは薄めた蜂蜜やビスケット、徐々にオーキーなフルーティーさ、ほろ苦いウッディネスと古酒っぽいコクも混じる。
余韻は華やかでドライ、オーキーな近年系のトロピカルフルーツと微かなニッキ、スパイシーで長く続く。

ホグスヘッドらしい華やかでオーキーな要素がメインだが、リフィルゆえかそこまで支配的ではなく、モルティさと合わせてバランスの良い仕上がり。前回熟成されていたものの影響か、古酒っぽい要素もある。少量加水するとフルーツ、華やかさが強く感じられる。


近年のグレンバーギーのボトラーズリリースは、加水の有無を問わずバーボンバレルかホグスヘッドのものなら可もなく不可もなくという安定感。野球でいう先発すると6回3失点で必ずまとめ上げてくれるピッチャーみたいな、突き抜けた成績を残さない代わりにその場を壊さないタイプのモルトだと思います。
それこそ、華やかでフルーティーなボトルを1万ちょっとくらいで1本買うとすれば、その安定感から候補に挙がる蒸留所といえます。

今回のリリースは1995蒸留の21年なら、本来もう少し華やかでフルーティーでも良いのですが、リフィル樽での熟成であるためか、ウッディさはあるもののその要素はバランス寄り。樽感が出がらし寄りになったためか、少し青みがかった香味も感じられます。
この日は他にGMエクスクルーシブ、シグナトリーカスクストレングスと計3種の近年蒸留グレンバーギーを飲みましたが、ベースは熟成したスペイサイドモルトの華やかで軽やかな口当たりに、それぞれ樽感の違いが感じられて面白い飲み比べでした。

グレンバーギーは、先日バランタインシングルモルトとしてオフィシャルの加水がリリースされたばかりですが、ボトラーズリリースは豊富にあります。個人的にはこれをきっかけにもう少し知名度が上がっても良いのになと思うところです。