グレンモーレンジ 1974-1997 リミテッドボトリング 43%
GLENMORANGIE
LIMITED BOTTLING
Aged 22-23 years
Distilled 1974
Bottled 1997
750ml 43%
グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:個人所有ボトル@マッスルK氏
時期:開封後1ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★★(7-8)
味:コクのある柔らかい麦芽風味、奥から柑橘、グレープフルーツ、古典的なトロピカル感が微炭酸を思わせるパチパチとした刺激と共に広がる。
余韻は染み込むような麦感と微かな土っぽさ、麦由来のフルーツ。染み込むように長く続くほろ苦いフィニッシュ。
樽はバーボン、並びにシェリーでもリフィル系主体と思われる構成で、強く主張しないところに70年代のモーレンジらしいフルーティーな麦芽風味が混じり合う。樽感と酒質の調和した、オフィシャルらしいバランスの良さを感じる、完成度の高い1本。
グレンモーレンジが1995年から免税店向けでリリースを開始した、1974年のみの単一年蒸留の原酒で構成されたオフィシャルヴィンテージシングルモルト。
近年はすっかりレアモルトの仲間入りをしてしまった感がありますが、漫画レモンハートでも取り上げられたボトルで、ドラマ化もされているので見たことがあるという方は多いかもしれません。
このシリーズの特徴は、ファーストボトリングである1974-1995を起点として、年々熟成年数が増えていくところにあります。
2000年前後にはこのシリーズとは別に1974年蒸留のミレニアムリリースも行われるなど、比較的ビンテージ表記の多かったグレンモーレンジのオフィシャルリリースでも、多く見られる蒸留時期の一つとなっています。
その構成は。。。すいません、全ボトリングを飲めてるわけじゃないので推測が入りますが、バーボンやリフィルシェリー系の樽を中心とした、程よい樽感に仕上がっているタイプ。
複数の樽を組み合わせているため、ボトリング時期によってはシェリー感が強目に出ているものもあったと記憶していますが、総じて当時のグレンモーレンジらしいフルーティーさを備えた麦芽風味を楽しめる、バランスのとれたリリースとなっています。
個人的に、1970年代前半以前のグレンモーレンジが持つ酒質由来のフルーティーさは、近年蒸留のモルトウイスキーにありがちな浮ついたエステリーさや後付けしたような樽香とは異なる、酒質の奥から湧き上がるような、自然で柔らかい存在感のある香味だと感じています。
今回のボトルは、そうした香味をしっかりと堪能できるのもポイント。
樽こってり系も良いですが、素材の味を活かした味付けと言える酒質をメインに味わえるボトルが、この時代の醍醐味ですね。
同時期蒸留のオフィシャル10年だと香味に野暮ったさが多少あるのですが、熟成を経た事でその点が磨かれ、さらにバランスもとれていると思います。
Glenmorangie Pride 1974 to launch globally
なお、グレンモーレンジの1974年蒸留としては、昨年3月、41年熟成となるグレンモーレンジ1974"Pride"が、免税向けラインナップの一つとして発表されていました。
熟成に使われたのはバーボン樽のとオロロソシェリー樽とのことで、これまでの1974年蒸留のリリースを構成してきた原酒とは当然リンクするものと考えられます。
今回テイスティングした原酒から約20年後の姿。当然、現状ある中で最も長熟なリリースということになるわけですが、お値段は7200ポンド。。。うーん流石にちょっと青天井すぎますね(笑)。


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