ジムマーレイ ウイスキーバイブル 2018 ワールドベストはテイラー フォー グレーン12年
今年もウイスキー評論家であるジム・マーレイ氏のウイスキーバイブル2018発売と合わせ、同氏の選ぶベストウイスキーが発表されました。ジム・マーレイ氏についての長々とした前置きは不要でしょう。いわばウイスキー業界のロバートパーカー・・・と言うにはちょっと近年の評価軸が異次元な気がしますが、毎年1000種類弱のウイスキーをテイスティングし、それを独自の視点で評価、発表している色々と突き抜けた方。その評価をまとめたウイスキー・バイブル誌は、発刊から26年目のロングセラーで業界における指標の一つとして確立しています。
ウイスキーバイブルではスコッチウイスキーのみならず、ジャパニーズ、アメリカン、そしてその他の国々と世界中のウイスキーが最高100pt評価の中でポイント付されており、どの銘柄が高評価を受けたかが話題になることも。
その今年の最高得点は、97.5ptでアメリカンウイスキー・バーボン区分から、コロネルEHテイラー フォー グレーン 12年でした。
「お、おう」という感想が、コメント欄になくともモニタ越しに伝わってきそうですが、すいません私もそう感じた一人です(笑)。
ただまあテイラーのバーボンは美味しいものが多いので、納得できないわけじゃなく。それでも違和感を感じてしまうのはスコッチタイプウイスキーを普段の軸にしている故か、あるいは近年の評価の動向の変化によるところかもしれません。
近年のワールドベストは、2016のカナディアンウイスキー「クラウンローヤル・ノーザンハーベスト・ライ」に始まり、2017年は「ブッカーズ・ライ」と、大陸側の酒(ライや小麦を使った軽快な甘み、あるいは華やかなタイプ) が選出される傾向が続いていて、ジムマーレイ氏の個人的な好みとして、そうしたジャンル、感銘に近い何かを受けているのかもしれません。
ワールドベストに続いて、2ndベストにはアイリッシュからレッドブレスト21年が、3rdベストにはスコッチモルトからグレングラント18年がランクイン。
レッドブレスト21年は飲んでいませんが、12年や25年などの傾向から樽感の中にアイリッシュ系のケミカルなフルーティーさ、ある種の華やかさがあるボトルかなと推察。グレングラント18年は昨年もトップ3に入っており、オーキーで華やかな香味は愛好家からの評価も高いボトルですね。
この他、今回のベストウイスキーだけでなく、ジャパニーズ部門のWinnerがカフェグレーン、カフェモルトであるあたり等から、やはりにジムマーレイ氏にとってのホットジャンルが、こういうバーボン、グレーンの穀物タイプなのかなと感じます。
以下は各カテゴリー別に選出されたベストウイスキーとなります。
以下は各カテゴリー別に選出されたベストウイスキーとなります。
あくまで一個人の評価ですのでこれをもって何とするものでもないと思いますが、こういうリリースもあるのかと見てみるのも面白いですよ。
A world of Whisky Bible winners
【Scotch Whisky】
Scotch Whisky of the Year: Glen Grant Aged 18 Years Rare Edition
Single Malt of the Year (Multiple Casks): Glen Grant Aged 18 years Rare Edition
Single Malt of the Year (Single Cask): Cadenhead’s Glendullan 20 Year Old
Scotch Blend of the Year: Compass Box The Double Single
Scotch Grain of the Year: Cambus Aged 40 Years
Scotch Vatted Malt of the Year: Compass Box 3 Year Old Deluxe
Single Malt Scotch No Age Statement (Multiple Casks): Ardbeg Corryvreckan
10 Years & Under (Multiple Casks): Glen Grant Aged 10 Years
10 Years & Under (Single Cask): Scotch Malt Whisky Society Tomatin Cask 11.32 8 Year Old
11-15 Years (Multiple Casks): Gordon & MacPhail Ardmore 2002
11-15 Years (Single Cask): That Boutique-y Whisky Co. Clynelish 15 year Old
16-21 Years (Multiple Casks): Glen Grant Aged 18 years Rare Edition
16-21 Years (Single Cask): The First Edition Ardmore
Aged 20 Years 22-27 years (Multiple Casks) Sansibar Whisky Glen Moray 25 years Old
22-27 Years (Single Cask): Hunter Laing’s Old & Rare Auchentoshan 24 Year Old
28-34 Years (Multiple Casks): Glen Castle Aged 28 years
28-34 Years (Single Cask): Old Particular Glenturret 28 Year Old
35-40 Years (Multiple Casks): Brora Aged 38 years
35-40 Years (Single Cask): Xtra Old Particular Caol Ila 36 Year Old
41 Years & Over (Multiple Casks): Gordon & MacPhail Glen Grant 1957
【Blended Scotch】
No Age Statement (Standard): Ballantine’s Finest
No Age Statement (Premium): Compass Box The Double Single
5-12 Years: Grant’s Aged 12 Years
13-18 Years: Ballantine’s Aged 17 Years
19-25 Years: Royal Salute 21 Years Old
26-50 Years: The Antiquary Aged 35 Years
【Irish Whiskey】
Irish Whiskey of the Year: Redbreast Aged 21 Years
Irish Pot Still Whiskey of the Year: Redbreast Aged 21 Years
Irish Single Malt of the Year: Bushmills 16 Year Old
Irish Blend of the Year: Bushmills Black Bush
Irish Single Cask of the Year: Dunville’s VR First Edition Aged 15 Years
【American Whiskey】
Bourbon of the Year: Colonel E.H. Taylor Four Grain
Rye of the Year: Thomas H. Handy Sazerac 126.2 Proof
US Micro Whisky of the Year: Balcones Texas Blue Corn Batch BCB 16-1
US Micro Whisky of the Year: (Runner Up) 291 E Colorado Aged 333 Days
【Bourbon】
No Age Statement (Multiple Barrels): George T. Stagg 144.1 Proof
9 Years & Under: Buffalo Trace Experimental Collection Organic 6 Grain Whisky
10 Years & Over: (Multiple Barrels) Colonel E.H. Taylor Four Grain
【Rye】
No Age Statement: Thomas H. Handy Sazerac 126.2 Proof
Up to 10 Years: Pikesville 110 Proof
11 Years & Over: Sazerac 18 Years Old
【Wheat】
Wheat Whiskey of the Year: Bernheim Original
【Canadian Whisky】
Canadian Whisky of the Year: Crown Royal Northern Harvest Rye
【Japanese Whisky】
Japanese Whisky of the Year: Nikka Coffey Malt Whisky
Single Malt of the Year (Multiple Barrels): Nikka Coffey Malt Whisky
【European Whisky】
European Whisky of the Year (Multiple Barrels): Penderyn Bryn Terfel (Wales)
European Whisky of the year (Single Barrel): The Norfolk Parched (England)
【World Whiskies】
Asian Whisky of the Year: Paul John Kanya (India)
Southern Hemisphere Whisky of the Year: Limeburner’s Dark Winter (Australia)
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コメント
コメント一覧 (8)
思ってしまいました
今年のテイラーにしても、フォーグレーンのバーボンは先例が幾つ存在しますが、長熟を謳った製品は初めてですので、旧来のバーボン像を覆すような驚きがあったのかも知れません。
嗜好品に優劣を付けること自体諍いの元ですが、モルト以外にもウイスキーは存在してますし、それが一番美味いと考えるファンも存在していますから、たまにこういうことも起こるのでしょう。
ここ3年間の受賞傾向を見るに、その傾向はあるように思います。
特に今年は顕著で、グレングラントもバーボンオークの華やかでライトなタイプですし、レッドブレストのアイリッシュは他のリリースを飲む限り、ケミカルな華やかさがグレーン系にも通じる要素とも言えなくもないです。
まあ個人の好みなので、自分のブログもそうですが、その傾向も楽しみながら見ていくのが一番ですね。
確かに、御殿場グレーンのほうが純粋にそのタイプの味わいですね。
WWAなどの他のコンテストとの重複を嫌ったとか・・・まさかそんなことは無いかな。そうなるとニッカも受賞していますし。
いずれにせよ謎が多いのがウイスキーバイブルの魅力です(笑)
ブッカーズライはお恥ずかしいながら飲んだことが無いのですが、テンプルトンや旧ラベルのターキーライなど、個人的に美味しいと思うライウイスキーも有りますので、これをもってライウイスキーを軽視したり、先入観を持つつもりもありません。
ただ、個人の評価軸とはいえ、ジムマーレイ氏のこれまでの評価軸と540度くらい違う選定があったのが、2年前のクラウンローヤルでしたので、そこから何が起こったのかという懐疑的な見方が入ってしまっているのも事実です。
何れにせよ、真実は飲んでから・・・ですね。ブッカーズはめぐり合えませんでしたが、テイラーはどこかで飲めれば良いなと思っています。
お久しぶりです。
ジムマーレイ氏の評価については全くもって同感です(笑)
特に近年のそれはかなり顕著ですね。それで商売が成り立つのですから、それはそれなんでしょうけど、一愛好家としては複雑な気持ちです。