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MACALLAN
10 years old 
Sherry oak casks from Jeres
2000's
700ml 40%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封後1週間程度
評価:★★★★★★(6)

香り:黒砂糖やレーズンの甘いアロマ、おが屑、ほのかに香木っぽさ、アーモンドのほろ苦さを伴うウッディネス。スワリングするとツンとしたアルコール感を伴う。

味:甘くスムーズな口当たり、香り同様黒砂糖、プルーンの甘味から徐々にドライで口内の水分が奪われていく。
中間はやや荒さがあり、余韻はキャラメルやシロップを入れた紅茶のよう、ややべったりとしており、甘くビターでタンニンが染み込む。

バランスの良いシェリー感でスイスイと飲めてしまう。多少若さとして感じられる荒い部分もあるが、加水でうまくバランスがとれている。評価はギリ★6。ストレートで。


2000年代前半、ラベルデザイン等で細かく見るなら2005年前後で流通していたオフィシャルスタンダード。ゆるく家飲みしたくなり、久々に開封しました。いやーなんとも懐かしい味わい、同時期の12年と比べると荒さは多少ありますが、バランスの良いシェリー感を楽しめる1杯に仕上がっています。

当時はこのボトルで味が落ちたなんていわれていた訳ですが、懐古厨といわれようが良い時代だったなと。なんせ、これで3000円しなかった訳ですから素晴らしいコスパ、当時のデイリーウイスキーは化け物かって感じです。
あとマッカランの旧ボトルはラベルデザインも雰囲気あるんですよね、古き良き時代のデザインを踏襲しつつ、新しさもある。今の角張ったボトルより良いと思うのはきっと自分だけではないはず・・・。
と、なんだか随分美辞麗句が並んでしまいましたが、そうした想いは自分だけではないのかオークションでの価格はうなぎ登り、もうあの価格を見たら中々旧ボトルのマッカランは開けられません(笑)。

外観の話はこれくらいにして中身の話に移ります。振り返ると、この当時のオフィシャルマッカランのシェリー感は、同時期流通の他のスタンダードと比較して独特なニュアンスがありました。
今ではウイスキー業界で一般的になりつつある、スパニッシュオークのそれ。
例えばシェリー系リリースの筆頭たるグレンファークラスと比較しても、だいぶ違うシェリー感の方向性に、マッカランが進めてきたシェリー樽開発のノウハウを見るように思います。