カテゴリ:
OLD PULTENE
Duncansby Head Lighthouse
No Aged
1000ml 46%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml程度
場所:自宅
時期:不明
評価:★★★★★(5ー6)

香り:若干の若さを伴うツンとした刺激、乾いた木材、粉っぽさ。続いてレモンピールを思わせるほのかな酸味のある柑橘香、植物系のアロマもある。

味:香り同様に若さからくる若干の荒さを伴う口当たり。草っぽさを伴う麦芽風味、薄めた蜂蜜。ほのかにピーティー。
余韻はスパイシーでドライ。樽材由来の淡いオークフレーバーを伴う爽やかなフィニッシュ。

樽感が過度に主張せず、加水で飲みやすく仕上がったプレーンで素直なウイスキー。若いプルトニーらしく、少々荒さが残っているため、開封直後より少し時間を置いたほうがバランスが取れてくる。


これまでも何種類かリリースされてきた、オールドプルトニーの免税店向けリッターボトル。免税店向けですが、並行品として国内市場でも流通が見られます。
オールドプルトニーはスコットランド本土最北部の港町にある蒸留所で、海を見下ろすやや高台に位置することから、同地域に関連する地名、スポット等に関するシリーズとしてリリースが行われることが多く。今回のリリースは本土最北端にあるダンカンズビー岬の灯台をイメージしたものとなっています。
(オールドプルトニー蒸留所のウェアハウス。左手奥には北海が見える。Photo by K67)

イメージしているから何か特別なものがあるかというと、中身と名前に直接的な関係はない、観光地のお土産にありがちなタイプではありますが、今回のダンカンズビー・ライトハウスはこれまでリリースされてきた免税店向けのボトルの中では比較的バランスの良い仕上り。
時間をかけて飲んでいくと、いい部分が開いてきそうなタイプです。

樽構成はシェリー樽とバーボン樽とのことですが、香味から推察するにどちらもリフィルタイプの樽が使われているようで、特にシェリー系の樽感はあまり感じられません。加えてプルトニー蒸留所周辺はハイランド北部らしく寒冷な地域にあたり、樽材由来のフレーバーも強くは出づらい環境にあることからか、主体と思われるバーボン樽のオークフレーバーもそれほど強くは出ておらず、爽やかに広がっていく、若いプルトニーらしい構成となっています。