リンクウッド 26年 1981-2008 レッドワインフィニッシュ 55.5%

LINKWOOD
Aged 26 Years
Distilled 1981
Bottled 2008
Cask type Refill American Oak
(Matured in Red Wine Casks for 14 Years)
500ml 55.5%
グラス:木村硝子テイスティング
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後2ヶ月程度
評価:★★★★★(5)
※加水での評価は★(6)
香り:強いアルコール感とこってりとした甘いアロマ、少しハーブを思わせるニュアンス。煮込んだイチジク、ブラウンシュガー、奥から硫黄香が出て来て時間経過で支配的に。
味:リッチでパワフルなアタック。ダークフルーツのシロップから、かりんとうを思わせる香ばしさとサルファリーなニュアンス。少しギスギスとした樽感が舌を刺激する。
余韻はウッディでハイトーン、ヒリヒリとしたフィニッシュ。
加水するとコニャックを思わせる華やかなアロマ、味わいもバランスよくクリーミーさも感じられる。これは加水で飲むべきウイスキー。
リンクウッドが限定品としてリリースしたフィニッシュシリーズ3種類のうちの1つ。
12年熟成の原酒をラム、ポートワイン、赤ワインの熟成に使われた樽にそれぞれ移し替え、ベースの原種よりも長い14年間追加熟成したものです。
フィニッシュというより、ディアジオ系列で多くリリースされているダブルカスクマチュアードですね。中々意欲作なボトルだと思います。
外観は、アイスワインを思わせるスラリとしたボトルデザインが特徴的。遠目に見るとウイスキーという感じがしない。。。というか、いいバランスでフレームに入りきらないカメラ泣かせなヤツ。
その中身は、1980年代のリンクウッドらしい、穏やかで中性的な原酒をベースに、ねっとりとした口当たりでかなり赤ワイン樽の個性が強く出ている構成。硫黄燻蒸された樽だったのか、サルファリーな要素も感じられます。
2〜3年のフィニッシュとは異なり、10年以上熟成されているためかワイン樽の香味が浮ついた"あとのせ感"はあまり感じません。
ストレートではパワフルで樽感主体なボトルですが、加水すると華やかなオークフレーバー、酒質由来のクリーミーな要素が開き、ポジティブな変化が見られました。
これは少量というより、1:3くらいで加水して飲むと真価を発揮するようです。
とすると500mlで売られているのも、加水を前提としているのかなーと考えてしまいますが、たまたまかなぁ(笑)
コメント
コメント一覧 (2)
先日、サマローリ コイルティーンのリンクウッド1984を飲みましたが、余韻に程良いピートを感じくりりんさんの好みに合いそうだと思いました。とてもバランスの良い味わいでバーの一杯目に凄くいいなと思い今購入を検討中です。
おお、リンクウッド1984、良いビンテージですねw
ピートが効いているというのも好印象、サマローリは元々リンクウッドと繋がりが深いですから、良い原酒を回してもらったのか。。。
探して是非飲んでみたいと思います!