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WHITE HORSE
GOLD EDITION 1890
(No Aged)
2013's
1000ml 43%

グラス:SK2
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後一ヶ月程度
評価:★★★★★(4-5)

香り:酸味やツンとしたアルコール感を伴う香り立ち。松脂、スパイスのアロマ、微かに焦げたカラメルソース。
香り立ちはあまり強くなく、また注いだ後の寿命も短い。

味:とろりとした口当たり、香り同様の酸味とオールブランシリアルを思わせるほろ苦さ。徐々に焦げた焚き木を思わせるスモーキーさがあるが、余韻にかけては単調気味。安いカラメルソースの甘さが微かなヨードと共に残る。

ややアイラ寄りな構成の若いブレンド。色合いから強い樽感をイメージするが、香味からはそれほど感じられない。強目にカラメル色素が使われているのだろうか。オススメの飲み方はハイボールで、食中酒などで気軽にバランス良く楽しめる。


2013年末、免税向け商品として発売されたホワイトホースの限定品。
"ゴールドエディション"なる派手な名称や、明らかに色濃い見た目と金地のラベル、発売時期は中国の2014年の干支である午年に合わせたという、清々しいまでの爆買い狙いなリリースです。
あちらの方々は金色とか、色の濃いヤツとか、好きですからね。

中身のコンセプトは、1890年のホワイトホース誕生当時の味わいを再現すること。現在のライトなブレンドではなく、モルト原酒の比率を増やし、中でもラガヴーリンを多く使っているそうです。
そう聞いたらオールドのホワイトホースと飲み比べてみたいのが、オールド好きの心情ですが、流石に1890年代のホワイトホースなんて手元はおろか、飲んだこともありません。
純粋にブレンドの構成だけでコメントさせて貰うと・・・熟成感は8〜10年程度で値段なりの若さがあるものの、意外にモルティーであることに加え、ラガヴーリンと思しき個性も要所で感じられるように思います。
通常品のブレンド比率をグレーン6:モルト4とすると、これは5:5くらいでしょうか。


ゴールドエディションは日本市場にも並行品が入ってきており、流通価格は2000円少々。比較的手頃な価格で購入出来ます。
他方、ホワイトホースで2000円だと12年が同価格であり、いっそ12年買えば良いんじゃね?とか身もふたもない事を考えてしまいましたが、ゴールドエディションの強みは免税仕様ゆえの1リッター大容量とモルティーな構成。
ハイボールでうまく香味が伸びて、甘みと酸味のバランスが良く、程よくスモーキー。うーん、こいつはハイボーラーだぜ。
大容量なのでジャブジャブ使えちゃうのも嬉しいですね。

我が家ではビール代わりの食中酒として活用中。BARでもハウスボトル的な扱いで使えてしまう、使い勝手のいいブレンデッドです。
普段ホワイトホースを飲まれてる方が、目先を変える意味で手を伸ばしても良いかもしれません。