マッカラン 18年 2015年ロット 43% オフィシャルボトル
The MACALLAN
Highland Single Malt
Aged 18 Years
Distilled in 1997 and in earlier years
(Bottled 2015)
43% 700ml
グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:BAR飲み(Ambrosia)
量:30ml
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★★(5-6)
香り:最初は淡い硫黄とゴムっぽさ、かりんとうを思わせる甘み、アーモンド、スワリングしてると華やかでドライフルーツのアロマ、プルーン、デーツ。若さは感じないが少し奥行きに軽さを感じる。
味:ウッディでドライな口当たり。やはり香りで感じたようにコクが少なく、樽材のえぐみ、タンニンの渋みだけは感じられ、キャラメリゼしたクッキー、ドライプルーンを思わせる甘みから、ほのかに硫黄を伴う緩いボディ。
余韻はドライでナッティー、序盤から続くウッディネスと混じる生木っぽさが染み込むように残る。
特に味に関してあまり美味しくなさそうに見えるノートになってしまったが、それでも意外と飲めてしまうのが18年という熟成とマッカランの凄さか。
今回は口開けだったので、今後奥にあるドライフルーツの香味が開き、良い変化が起こることを期待したい。
2015年のロットにあたるマッカラン18年の1997年蒸留中心のロット。
以前書いた記事にも掲載していますが、18年に蒸留年が記載されているのは2015年まで。原酒不足のためか、味に深みを出すためか、または単に記載を改めるように協会あたりから指示されただけか、2016年ロットから表記を改め、ボトリング年の表記に変わっています。
単一ビンテージ表記から、メインビンテージ表記、長きに渡り続いてきたマッカランの伝統の一つに、終止符が打たれてしまいました。
その最後のマッカラン、味わいを一言で表現するなら、時代は変わってしまった、ということ。
かつて若々しかった人も、歳をとるにつれてシワが増え、肌に艶も無くなっていく。
リッチででまろやかでコクがあってフルーティー・・・そんな古き良き時代のマッカランからすれば、このマッカランはまるでその時代の出涸らしで抽出したよう。マッカランではあるのですが、自分の知っているマッカラン18年ではないと感じるのは、そこに過去の姿を重ねてしまっているからでしょう。
なんてセンチなことを書いてしまいましたが、現在の市場にあるボトルから比べて見ても決して不味いワケではありません。先に書いたように不思議と飲めるバランスも感じます。
ただ、時代が、置かれている様々な環境が変わってしまっただけなのです。
18年の香味を直近2010年からのリリースで辿るだけでも、徐々に樽由来の甘みやコクが少なくなっていることは明白で、大量生産に伴い樽で苦労している感が色濃く伝わってきます。
今回の表記変更が、マッカラン18年の味わいをどう変えていくのか、新しいロットも追ってテイスティングしたいと思います。


コメント
コメント一覧 (6)
今のままでは、コスパ的にドロナックでいいや、となってしまいます。
エディションナンバーシリーズに期待してます!
ということは、それだけの樽を用意しなければならないということです
マッカランはシーズニングではありますが、自前で樽の確保に努めてる
はずで、そういった中にあって、クオリティを保てないほどの増産をしている
のではと穿った見方をしてしまうんですよね・・・
麦の品種にしても、自慢のゴールデンプロミス種オンリーではなく、
ブレンドしているとも聞きますし・・・
このままマッカランの美味しさが、昔を懐かしむ代名詞にならないように願うばかりです
おっしゃるとおり。生産過多が招く弊害・・・ですね。
完全にその傾向は顕著だと思います。また、記憶が正しければ2017年ごろから新しい製造設備が稼動する話で、近年のウイスキーブームを背景にさらなる増産が掛かる可能性もあります。
近年では蒸留所がボデガと個別に契約して、樽をオーダーしていることも珍しくないため、シェリー感の違いでどの蒸留所に依頼しているかがだいたい判るという話もあります。
ただ、その質が良いかというと・・・以前の記事にも書きましたが、このシーズニング用のシェリーを飲ませてもらったところコクの無いシェリー味の液体で、なんとなく今現在の味わいに通じるモノを感じてしまいました。
麦に関しては随分前にゴールデンプロミスオンリーを止めてしまっているようです。
他方、このゴールデンプロミスが良いかというと、ウイスキーにフルーティーさや厚みを求める場合は決して良い品種ではないとする評価もあり・・・マッカランを見ていると広告戦略の大事さを学ぶことが多いです(笑)
まさに、ニッカのブレンダーズスピリットは魂を感じる1本だったと思います。
マッカランも同様のコンセプトでレアオールドなどもリリースしましたが・・・悪くは無いものの感動は少なかったですね。
ちなみにエディションシリーズのNo2は昨日飲んできましたが、No1よりは甘みが強く、コクのある味わいでした。これならドロナックのオフィシャルとは張り合えるかもしれません。
ご返答ありがとうございます。
ゴールデンプロミスについては、そういった見方もあるのですね。
最近カヴァランのシェリー系ソリストをいただく機会が何度かあったのですが、
カヴァランは樽にはお金をかけているようで、特にシェリー系に関しては、
シーズニングではなく、シェリーの古樽を使用していると聞きました。
そんな、カヴァランを飲んでいると、色も香りもコクもとにかく濃く、樽の力のすごさを
改めて感じてしまいます。
酒質や熟成年数も場所も違うので、単純に比較するようなものではないのですが、
どうしてもマッカランのシーズニング用の樽に懐疑的になってしまうんですよね・・・。
遅レスで申し訳ございません。
カヴァランのソリストはまだ数がでていませんので、マッカランの生産量であれだけの樽感のクオリティを出そうとすると、シェリー樽のほうが追いつかないかもしれませんね。
ただスコッチも最近のシェリー樽系は質の良いモノが出てきていますし、ボトラーズリリースのシングルカスクマッカランでは同レベルくらいのモノも何本かありました。
また、今回別途リリースのあったリミテッドエディションのエディション2はかなり品質を向上させてきていますので、将来的に「ある程度のレベル」までの向上は期待しても良いのかもしれません。