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引き続き武蔵屋&JISさんの試飲会レポートです。
後編はGMのボトラーズリリースボトルから、印象深かったボトルを紹介していきます。
周年が関係していたこともあって、ウイスキーフェスの時から尋常じゃない数でしたが、その内容を引き継いで今回も登場です。
そのボトル本数は32本。フェスの時はここに上位グレードもいくつか含まれていて、より多くの本数が試飲できたわけですが、それを全部飲んでいたらその日が終わってしまうので、あえてスルーしていました。

そんなわけで、まずはコニッサーズチョイスから。
ただ正直なところ、コニッサーズチョイスは短熟はもう一つ複雑さが足りず、90年代蒸留で色の濃いめなボトルを見ると硫黄系のシェリーだったりで、自分的にはちょっと辛いところもありました。 
その中でも、というか今回のGMラインナップで、最も印象に残っていたのがトマーティン1996。後はレダイグ1998やカリラ2003は、ピートタイプの利を生かして"外さない"仕上がりだったように思います。

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・トマーティン (1996-2013) コニッサーズチョイス 46%
香りはチーズを思わせる酸味、少し湿ったアロマなど、他のボトラーズリリースでも極稀にある香り立ちで、個性的な構成ですが、口に含むと滑らかな口当たりからバタークッキーやバニラ、そして洋ナシの甘みとフルーティーなフレーバーが広がり、余韻はウッディー。香りと味の変化が大きい、印象深い構成でした。

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続いては蒸留所ラベルシリーズ。
これもほんの数年前は20年オーバーでこってりとしたシェリータイプだったり、オーキーで華やかなボトルが結構(それも安く)あったのですが・・・。最近は若年化が著しく、ストラスアイラやロングモーンなど、かつて長熟で鳴らした蒸留所ラベルは軒並み2000年代に突入。
これが10年、20年かけて訪れた変化ならわかりますが、ほんの3年くらいの間に起きた出来事ですから、未だに理解しがたいです。 

さて、この中で印象に残ったボトルを上げるなら、一つはバルブレア10年、そしてもう一つはアードモア1995になります。
・バルブレア 10年 43%
・アードモア (1995-2013) 43%

バルブレアは割りと近年のオフィシャル直系の構成ですね。華やかでライトボディーで、オーク系のフレーバーがしっかり感じられる。このボトルはメーカー終売が決まっているそうで、輸入代理店側にも30本程度しか在庫が残っていないようです。
アードモアは近年リリースされることが多くなった2000年代のボトルと比べて熟成感、落ち着きがあり、らしさもありますが全体的なバランスが整って、美味しく飲める構成となっていました。
ちなみに以前評価の高かったモートラックやリンクウッド15年は、樽構成が変わったのか、随分サルファリーな味わいに。。。

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カスクストレングスシリーズと、加水のマクファイルコレクション。
この中からチョイスするなら、クライヌリッシュ2001とグレンロセス1997です。

カリラの若いビンテージは、安定を求めるならこの辺は間違いないのですが、それ以上に可もなく不可もなくなのが ・・・。
ハイランドパークはニューポッティーな要素も残っていて、まだちょっと難しい印象がぬぐえませんが、クライヌリッシュは濃厚寄りなシェリー感にハイトーンで、比較的まとまりの良いボトルに仕上がっています。

また、マクファイルコレクションでは、グレンロセスがハウススタイルに忠実な味わいで、口当たりは草っぽさを感じるニュアンスから、熟成感のあるコク、ふくよかさ。BAR飲みして勉強するには良いボトルかなという印象です。
ブナハーブンは最近増えてきたピーテッドタイプ、若いですがカリラのような安定感。そしてグレンタレットはスワリングで淡いパフュームも。


この他、ラムやリキュール、コニャック、カルヴァドス、シェリーなどのラインナップも充実。特にコニャックとカルヴァドスはウイスキーよりもラインナップが良く、色々経験することができました。 
総評するとボトラーズ受難の流れは強く、逆にオフィシャルの方が完成度やコストパフォーマンス的にも良いものがあったように思いますが、中でもいくつか面白いと感じたボトルを紹介させて貰ったつもりです。

そして今回試飲会後は、印象に残ったボトル2本を注文。
強制ではないですが、そういう主旨の会でもありますので。後は主催者の皆様にに感謝しつつ、購入したボトルを後日個別に記事にしたいと思います。