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STRATHISLA
Pure Highland Malt Scotch Whisky
Aged 25 Years
1995's
Special Limited Edition of 600 Bottles
700ml 43%

グラス:グレンケアン
量:30ml程度
場所:BAR飲み(KMC持ち寄り会@Gさん)
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:バタースコッチやビスケットを思わせる甘くコクのあるアロマ。スワリングしているとバニラ、熟した洋梨、エステリーなフルーティーさが華やかに香り立つ。時間経過で麦芽香、ほのかにスモーキー。

味:とろりとリッチな口当たり、徐々にクリーミーなニュアンス。ボディはしっかりとしており、ナッツ、クラッカー、バタースコッチを思わせる香ばしさと、香り同様にエステリーな甘み、フルーティーさからじわりと土っぽいピートが染み込んでくる。
余韻は華やかで長い。淡くドライな舌触り。古典的なスペイサイドモルト。


ストラスアイラは古典的な蒸留所の外観が美しい、妖精伝説に彩られたスペイサイドを代表する蒸留所。1995年5月、同蒸留所が改修工事を終えた際の記念として600本をリリースした限定ボトルが、今回紹介する1本です。
オフィシャルボトルは12年が1990年代からあるものの、20年オーバーのボトルは通常ラインナップにはありません。
今回のボトルはそのストラスアイラのオフィシャルボトルで25年以上の熟成、オマケに1970年以前の蒸留が確定している、非常に貴重なボトルと言えます。

ストラスアイラのオフィシャル長期熟成・・・といっても、過去の経験は35年のバイセンテナリーボトルくらいしか記憶に無いですが、そのボトルは激ウマ。その他ボトラーズを見ても長期熟成は安定した旨さで、GMには飛びぬけてヤバイボトルもありました。
樽、麦芽、そして1990年代中頃まで続いていたという石炭直火蒸留による伝統的な製造方法などの複合要因があるようです。
(アランビックのストラスアイラ1970、コクと酸味のあるフルーティーなシェリー系モルトだ。)

今回のボトルはシェリー系のこってりとした味わいではなく、同デザインでリリースされていたオフィシャル12年の直系というか完成版とも言える香味の構成。シェリーではなくリフィル系の華やかでコクのある甘い香り立ち、とろりとリッチでフルーティー、そして余韻に香る内陸系の淡いピート。
香味共に厚みのある構成が感じられ、バランスよく旨いボトルに仕上がっています。

以上、リミテッドエディションの名に恥じない良くできたボトルであるのですが、一つだけ「調べれば出てくるだろう」と確認しないままになっていたことが一つ。
このボトルがリリースされたのは1995年であるコトは間違いないようですが、記念されることになった改修工事、何をやったんでしょうね(汗) 
1993年に猫を助けたって、それは違うだろうし。マジで何も出てこない・・・。 
余談:ストラスアイラは、先に述べたように美しい外観にも定評のある蒸留所の一つ。(上写真参考。ストラスアイラ蒸留所外観 Photo by K67)
オフィシャルボトルは1990年代に入ってからのリリースとやや遅い動き出しでしたが、2代目のデザインでボトルに直接刻まれた蒸留所の外観ラベルは秀逸。最近はラベルチェンジで紙ラベルになってしまいましたが、個人的にはこれぞストラスアイラだよなと思うのです。