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GLEN GARIOCH 
Mackillop's Choice 
Aged 23 Years
Distilled 1990 
Bottled 2013 
Cask type Hogshead 
700ml 53.8%

グラス:サントリーテイスティング
量:30ml程度
場所:BAR飲み(GOSSE)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:華やかな香り立ち、梅を思わせる淡い酸味、ピートスモーク、えぐみのあるウッディーなニュアンスから徐々にオーキーなバニラやフルーティーさが開いてくる。

味:スムーズでオイリー、粘性を感じる口当たり。徐々にピート、蜂蜜の甘み、スパイスが舌を刺激する。
味わいは後半にかけて広がるイメージ。
余韻は華やかで、乾いたウッディネスと内陸系ピートの苦味、スモーキーさ。パイナップル、オレンジピールなどのドライフルーツを伴い長く続く。


個人的にグレンギリーはプッシュしたい蒸留所であるものの、1990前後はちょっと躊躇してしまうビンテージ。そんな印象に待ったをかけてくれたのが、このマキロップチョイス1990です。

グレンギリーはピーティーなフレーバーと酒質のバランス、オイリーさが時に素晴らしい味わいにつながるのに対し、何故か1980年代を中心にパフューミーなボトルがあるという地雷持ち。確か1989にもその系統があったような。。。勿論それを地雷と取るかギフトと取るかは人それぞれですが、私はどうにもダメなタイプです。

また同蒸留所のリリースは、1995年あたりからフルーティー、1997年以降はノンピートですが安定した印象で、おっと思わせるリリースに幾つか当たっているものの、変化の途中にあった1990年前後は樽の使い方も違うのか、酒質的にもあまりいい印象がありませんでした。

このマキロップチョイスは、今のギリーにはない内陸系のスモーキーさにナチュラルな酒質。そこにオーキーなフルーティーさが広がると共に、ギリーらしいニュアンスも感じられ、樽次第とは言いつつも中々楽しませてくれる1本に仕上がっています。
某富山の生きがいを与えるプロ酒販が太鼓判を押しているボトルですが、飲んで「なるほど、こういうことね」と納得する構成でした。