ボウモア 35年 1968-2003 ジム・マッキュワン ケルティックハートランド 40.6%


BOWMORE
Jim McEwan's
Celtic Heartlands
Aged 35 Years
Distilled 1968
Bottled 2003
700ml 40.6%
グラス:サントリーテイスティング
量:15~20ml
場所:個人宅(持込ボトル@Yさん)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★★(7)
香り:トロピカルフルーツと称されるフルーティーさに、フェロモン系のアロマ。所謂南国感。パイナップル、ドライマンゴー、洋梨、土っぽいピートや干し藁のほろ苦いニュアンスも広がる。また、時間と共にドライでオーキーなウッディネスが徐々に強く感じられる。
味:ドライでオーキーな木のエッジを感じる口当たり。ボディは軽く、黄色いドライフルーツ、乾いた麦芽の香ばしさ、徐々にトロピカルなフルーティーさと香り同様のニュアンスが広がってくる。
余韻はスモーキーでドライ、フルーティーでウッディな渋みとともに長く続く。
ケルティックハートランドシリーズは、今はもうウイスキー業界の第一線から身を引かれてしまった、ブルイックラディ蒸留所復活の立役者にして、ボウモア蒸留所の所長だったジム・マッキュワン氏が、原酒を厳選してリリースしていたシリーズ。
ケルティックハートランドシリーズは、今はもうウイスキー業界の第一線から身を引かれてしまった、ブルイックラディ蒸留所復活の立役者にして、ボウモア蒸留所の所長だったジム・マッキュワン氏が、原酒を厳選してリリースしていたシリーズ。
ボウモア等のアイラモルト以外に、マッカラン、グレンリベット、ハイランドパークなどもリリースされており、リリースにあたっては一度原酒をアイラ島に移して熟成していることが、独特の深みを生み出すとしてセールスポイントとなっていたシリーズでもあります。
ただ、これはボトリング設備としてブルイックラディを使用する関係で、現地に移していたという背景もあるんでしょう。
今回のボトルはモルトウイスキーファン垂涎の1960年代蒸留ボウモアで、そのアロマはもちろん南国感しっかりのフルーティーアイラ。しかし原酒構成は度数落ちの複数樽バッティングで、酒質は枯れかけていて樽由来のウッディネスが強くドライ。ボディは軽く、フレーバーの力強さもそれなりと言う感じです。
特に序盤から中間までは樽系のフレーバーとドライなニュアンスがメイン。ここまでだと中間がすかすかで、肩透かし状態なのですが、徐々にそこから60年代のボウモアらしいフェロモン的なフルーティーさ、フレーバーが開いてきて、うんうんこの味だよとなるのです。
それはまさに全盛を極めた時代ではなく、その時代の片鱗を味わうという表現が、適切かもしれません。
このボトルのラベルは2羽の鳥が描かれたケルティック模様で、意味は友愛の鳥なのだそうです。
ボウモア以外にも複数リリースされたようですが、このボウモアについてマッキュワン氏に掛けて考えれば、2羽の鳥はボウモアとブルイックラディという感じでしょうか。
かつて蒸留所として経営が上手くいっていたボウモアに対し、ブルイックラディは迷走気味。ボウモア蒸留所で働く中で、対岸にあるブルイックラディが寂れていくのを寂しい気持ちで見ていた、というエピソードがあります。
その後同氏はボウモアを離れ、ブルイックラディ復活に尽力するわけですが、同氏のこのボトルに対するテイスティングコメント、余韻は「Thanks for the Memories」と書かれているそうです。
ただ、これはボトリング設備としてブルイックラディを使用する関係で、現地に移していたという背景もあるんでしょう。
今回のボトルはモルトウイスキーファン垂涎の1960年代蒸留ボウモアで、そのアロマはもちろん南国感しっかりのフルーティーアイラ。しかし原酒構成は度数落ちの複数樽バッティングで、酒質は枯れかけていて樽由来のウッディネスが強くドライ。ボディは軽く、フレーバーの力強さもそれなりと言う感じです。
特に序盤から中間までは樽系のフレーバーとドライなニュアンスがメイン。ここまでだと中間がすかすかで、肩透かし状態なのですが、徐々にそこから60年代のボウモアらしいフェロモン的なフルーティーさ、フレーバーが開いてきて、うんうんこの味だよとなるのです。
それはまさに全盛を極めた時代ではなく、その時代の片鱗を味わうという表現が、適切かもしれません。
このボトルのラベルは2羽の鳥が描かれたケルティック模様で、意味は友愛の鳥なのだそうです。
ボウモア以外にも複数リリースされたようですが、このボウモアについてマッキュワン氏に掛けて考えれば、2羽の鳥はボウモアとブルイックラディという感じでしょうか。
かつて蒸留所として経営が上手くいっていたボウモアに対し、ブルイックラディは迷走気味。ボウモア蒸留所で働く中で、対岸にあるブルイックラディが寂れていくのを寂しい気持ちで見ていた、というエピソードがあります。
その後同氏はボウモアを離れ、ブルイックラディ復活に尽力するわけですが、同氏のこのボトルに対するテイスティングコメント、余韻は「Thanks for the Memories」と書かれているそうです。
その一言で自身の思い入れの深さと、我々部外者には量り得ない重みが感じられますね。
というわけで絶賛沖縄滞在中な訳で、南国と掛けてトロピカルなボウモアを更新しつつ、今日もTHE SEAです。
いやー夏の空ですね。
ホテルの裏にあるビーチの隣、腰まで浸かるかどうかの遠浅で、大人のシュノーケルには物足りないですが、子連れの自分にはぴったりでした。
カラフルな熱帯魚も見れて我が子も満足です。
コメント
コメント一覧 (4)
調べたらヘリオス酒造は以前蒸留していたがウイスキーブームの低迷で製造を中止。今回の販売を機にまた蒸留を再開するそうです。
沖縄の風土がどのような影響を与えるのか楽しみですね。
ボウモアの1960年代蒸留は飲んだ事がないですが、素晴らしい味わいだと聞いております!
くりりんさんの中で、これは素晴らしいボウモアと、言えるボトルがありましたら教えてください!
らしいですね。
ただ宿泊したホテルのラウンジで聞いた限り、現地の認知度はそれほどですし、何より放置プレイされていた原酒(メディアは偶然見つかったとか書いてますが、酒税法的に帳簿はあるはずなので、ありえないんですけど)ですから、正直あまり期待はしてません。
飲める機会があれば飲んでみようと思います。
本当に偶然見つかったとしたら、それこそ管理体制どうなってるんだって話ですし、放置からの暑さで樽感凄い事になってそうですよね。
まぁそれでシングルモルトで出さず、わざわざピュアモルトにして調整してるのかな~と想像してますが。
もしそうなら絶妙なブレンドで美味しくなってるかもしれませんしね(笑)
飲む機会がありましたらレビュー楽しみにしてます。