カテゴリ:
昨日、TWDことThe Whisky diversの第八回を自宅セミナールームで開催しました。
今回は海外赴任されていたIさんが帰国され、初めての参加。
また、会の運営も慣れてきたので、メンバーを3名追加して7名(MAXは9名)での開催となりました。

TWDはこれまでの記事にもあるように、基本的にはテイスティングスキルの向上、表現の共通化を目的に、ブラインドテイスティングでのコメント共有をグループ内で行っています。
今回はそうした通常のテイスティングに加え、メンバーの一人が開発したテイスティングツールを使っての評価の見える化や、同一ボトルの流通先違いの飲み比べ、スコットランド旅行をされたメンバーKさんの土産話、ニューリリースのテイスティングなど、盛りだくさんな会になりました。
ボトルについては個別に記事化していきますが、活動報告でダイジェストを掲載します。


まずはブラインドテイスティングです。
今回は事前に後述するテーマ2つが決まっていたためか、自分が出題した以外の2出題が偶然キャンベルタウンモルトで、この地域(というか蒸留所)の特徴をどう捉えたか、各テイスターの評価が分かれておもしろかったです。
IMG_1384 IMG_1394

出題されたのは
・キルケラン テイスティングルーム(蒸留所限定ボトル)
・スプリングバンク 20年 ウイスキーライブ東京2016限定ボトル

麦芽の仕込みは同じ(スプリングバンクでフロアモルティング)で、蒸留設備からが違うという銘柄2つなわけですが、1問目のキルケランを飲んでるときは「バンクっぽいなー」と感じ、2問目のスプリングバンクを飲んでいる時は「酒質由来の部分が1問目と似てるなあ」と。
スプリングバンクのあの独特の風味は、やはり麦由来の部分が大きいのかと感じる、偶然ですが非常に良いテイスティング順序となりました。
ちなみに自分のテイスティングは両ボトルともしっかり特徴を捉えていたので、ここ最近の「スプリングバンクの特徴を学ぶ」集中テイスティングが実を結んだなと、この結果にも満足です。

今回からは、リーダーのTさんが開発したテイスティングツールに入力する形でデータの集計を行いました。
これまでは付箋で貼っていくイメージでしたが、アプリから評価を入力し、WEB上で集計する形。
最後はモニタ前に集まって、このフレーバーはどう感じた、どこと同じだとか表現のすり合わせを行います。
このツール、様々なスコアごとの分布、統計を見たりできるなどかなりハイスペックで、よくこんなの作ったなと脱帽です。

スコア2
スコア


続いては比較テイスティング。
仲間内で話題になっていた、スプリングバンクのロット差を検証すべく、ニューリリースのバーガンディーカスクをUK向けと日本向けでそれぞれ持ち寄り、同時に開栓してテイスティングします。

IMG_1380

スプリングバンクはボトリング能力の関係か、ロットによって味の違いがある事が愛好者間でウワサされており、蒸留所見学をしてきたKさんからもそれを裏付けるような話もあったところ。
どうやらスプリングバンクのボトリング設備は
Vat1(少量タンク、特別なボトリングに使用)
Vat2(大容量タンク、ブレンデッドに使用)
Vat3(大容量タンク、オフィシャルモルトに使用)
があり、()内が使用イメージ。どれが使われたかでロット差が生まれやすくなるようです。
このバーガンディーカスクにどれが使われたかは判りませんが、比較テイスティングの結果は・・・UK向けのほうが、注ぎたてからの甘い香りが強いという意見がありました。
もちろんこれは輸送時の影響なども否定できませんので、後は開封後の変化も見てみようと、我が家の押し入れの中で数ヶ月、全く同条件で保管し、後の変化も見てみます。


ここまでほぼキャンベルタウンモルト尽くしで、Kさんのスコットランド旅行お土産話も「スプリングバンク及びグレンガイル蒸留所」という、もう完璧キャンベルタウンデーとなった今回のTWD。モニタに蒸留所の美しい写真を映し、裏話等を聞きつつ飲む同蒸留所のモルトは、またひと味違うモノがあります。

ここで現地の話を聞きつつ、まだ日本に入荷していないグレンガイル蒸留所のキルケラン12年をテイスティングします。 今回のためにIさんが海外から持ってきてくださいました!
ワークインプログレス(準備期間)表記を終えた、キルケランの記念すべき12年ファーストリリースは、いうなれば「大人になったな~」という味。
これもやはりスプリングバンク仕込みの麦芽であるゆえか、共通する麦芽風味に内陸系のほろ苦いピートフレーバー、個性が有りつつまとまりの良いウイスキーに仕上がっていました。
IMG_1390

このほか、ニューリリースのテイスティングとして
・サントリーウイスキー 季 TOKI(北米限定ボトル)
・ジョニーウォーカー グリーンラベル15年(日本正規)
・ボウモア 蒸留所限定ハンドフィルボトル
・ディスティラリーコレクション セレクトアイラ

等もありました。
この辺りはオープンテイスティングで楽しみます。
サントリーウイスキー「季」は先日、しれっと海外市場向けにリリースされたニューリリースで、国内流通は現在無し。
偶然サンプルを頂き、会の中でストレート、ハイボールと飲んでみました。
ストレートは香りに若さがありクリーン、飲み口は軽いものの後半にかけて白州っぽさ、モルティーな甘みがはっきり感じられ、そこまで悪くないよねという意見。
これは後ほど個別に記事にまとめさせていただきたいと思います。


ジョニーグリーンはブレンデッドモルトゆえリッチな飲み口で、ハイボールも飲みやすく、中々売りやすいボトルだと思います。
TWDは飲み手オンリーの集まりでは無く、酒販店スタッフやバー経営者も参加しているため、お客に勧めやすいか、売りやすいボトルであるかなどの試飲会的な視点の意見があるのも特徴。
これは必ずしも我々飲み手側の意見とは同じで無い事もあり、こういう意見のキャッチボールが出来るのも良い機会になっています。

14時にスタートした会は18時半に中締め、その後21時近くまで7時間近く熱く語り合い。
残ったメンバーで締めの中華まで・・・(笑)。
いやーやりきりましたね。この日は朝から子供とプールに行っていた疲れもあり、帰宅後はボトルの片付けも出来ないままベットにバタンキューでした。


TWDも気がつけば第8回。
記事の通り、個人主催の勉強会でこれだけの環境が整ってしまうという、メンバー全員の力の凄さを感じます。

大変ありがたい事に、TWDだけでなく最近様々なイベント、集まりが目白押し。 酒量が増えて仕方がありません。
ただ自覚があるだけに始末が悪いのが、自分は癖というか自己主張が強いので、こういう時こそ謙虚に行きたいのだけれど、気がつくと・・・となってしまうのは反省点。
皆様、今後ともよろしくお願いします!