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ブレンダーズスピリットの先行レビュー記事はこちら。(10/27追記)

先日、ニッカウイスキーのラインナップ整理を記事にした際。
「今年はニッカからニューリリースの動き無く、寂しい限りだ」と、そんなことをボヤいたワケですが。。。
その後蒸留所限定品ではブレンデッドウイスキーの"鶴"がノンエイジ仕様で復活していたり、今回の話しかり、水面下で動いていたニューリリースの動きを全くキャッチ出来ていませんでした(汗)。

そしてタイトルの通り、既にご存知の方も多いと思いますが、ブラックニッカから同銘柄の誕生60周年を記念したリリースが行われることが、酒販店向けに案内されているようです。


ブラックニッカ ブレンダーズスピリット
BLACK NIKKA BLENDER'S SPIRIT
60th ANNIVERSARY
Bottled in 2016
43% 700ml 参考小売価格2500円(税抜き)
2016年11月1日発売予定

ブラックニッカは1956年に発売。今年でちょうど60年となります。
発売当時は余市の原酒しかありませんでしたが、1963年に導入されたコフィースチル(連続式蒸留器)で作られたカフェグレーンが1965年からブレンドされ、その後は1969年に稼動した宮城峡の原酒も使われることとなり、現在はラインナップも拡充してニッカを代表するブランドの一つに成長しています。 

今回のリリースには"60年の軌跡の全てを込めたブレンデッド"とのことで、
「ヘビーピートタイプを含む新樽熟成の余市モルト」
「シェリー樽熟成の宮城峡モルト」
さらには「1956年に蒸留された余市モルト」に「25年以上熟成させた西宮工場時代のカフェグレーン」もブレンドされているという、使われている原酒の情報だけ見れば非常に贅沢な、まさに60年間の集大成というレシピであるわけです。

他方で、それだけの原酒を使って、この値段で出せるモノなのかという疑問や、竹鶴で出すとか、鶴で出すとか、高級グレードで出しても良かったんじゃないかという印象も無くはない。
まあこういう事やっちゃうのが不器用というか、「本物のウイスキーを多くの人に飲んで欲しい」という創業者のスピリッツを感じる、ニッカらしさでもあるんですけど(笑)。 
後の評価はモノを飲んでみてからですね。


ブラックニッカは過去にもいくつか記念リリースを行ってきましたが、有名なのはブラックニッカ誕生40周年記念の12年でしょうか。 
40周年が発売したのは2005年。そこから11年しか経ってないのに、60周年のブラックニッカが発売されるという計算の合わなさがあるわけですが、これは40周年ブラックニッカが、カフェグレーンをブレンドしてリニューアルした1965年を起点にしていることにあります。
無理やり40周年にしないで、1年待って2006年に発売してれば50周年だったボトル。60周年ブレンドが情報どおりリリースされるなら、飲み比べもしてみたいです。

なお、ちょうどいいタイミングで再来週にはモダンモルトウイスキーマーケット2016が開催されます。 
まだまだ不明なところも多いこのニューリリース。当日はニッカ出展もあるようですので、詳しい話を聞いてこようと思います。 
サンプルがあったりするとうれしいなー。
新しい情報が手に入ったら、また更新させていただきます。